世界の動き 2022.2.8 Tuesday

N.Y. Times 電子版より 

1.ウクライナ危機に関しマクロンがプーチンと会談
【記事要旨】
 ウクライナ危機に関し、マクロンはプーチンと会談。共同宣言は無いので詳細は不明だが、マクロンはこのような会談の重要性を強調。ロシア報道官も一回の会談で問題が解決するほど簡単ではないが積み重ねが重要と発表。
 マクロンはウクライナ大統領と今日会談予定。
 一方ドイツショルツ首相はバイデン大統領と会談し共同宣言発表。対露の姿勢が明確でないショルツが状況説明に訪米したとの見方が大。露のウクライナへの軍事侵攻の際はノードストリーム2の中止を述べたが侵攻以外の露の圧力に独がどう対応するかは不明確。
【感想】

   マクロンとプーチンの1対1の会談の写真が載っているが、7m近い楕円形テーブルの両端に座っている二人が、西側とロシアの距離を明示している印象。

 危機の高まる紛争に主要国がどう対応するかを見る国際政治ショーのような印象。日本はウクライナから遠く、対岸の火事だが、台湾有事にどう対処するかはこれでは済まない。
 今からシミュレーションして対応を考えておくべき。素人に言われなくても考えているでしょうが、日本政府の対応の混乱ぶりが今から予見できる。

2.イスラエル警察は市民をスパイしているのか?
【記事要旨】
 専制国家へ監視システムを輸出しているイスラエルのNSOグループは、裁判所の許可なく自国民の監視にもイスラエル警察に使われていると告発された。ナタ二エフ前首相の裁判の証人が警察に盗聴されているとのこと。
 NSOのPegasusという製品を使い警察は多くのメディア、市民の電話を盗聴している由。
【感想】
 スノーデンレポートで米国も友好国の首脳の電話やメールを盗聴していたという話もあった。ロシアや中国は当然だ。オリンピックへのスマホ持ち込みにしても、日本は平和ボケだ。

3.カナダの首都が非常事態宣言
【記事要旨】
 ワクチン接種の義務化に反対するトラックの運転手が車列を組んでオタワを占拠した状態が11日も続き市長は非常事態宣言を出した。
 こうしたデモはカナダの大都市に伝播している。
【感想】
 サム・ペキンパー監督、クリス・クリストファーソン主演の「コンボイ」を思い出しますな。1978年公開だからもう44年前になります。
 「動き出した。もう、誰も止められない!」という予告編が印象的だった。

日本の記事:
Climate and demographic threats are chipping away at the centuries-old culture surrounding the cultivation of Wasabi in Japan.

(2022.2.8 Tuesday)

西村賢太「苦役列車」を思い出して

「苦役列車」で2011年に芥川賞を受賞した西村賢太氏が2月5日早朝に急死した。54歳だった。

 高校生くらいからずっと文芸春秋の芥川賞特集号は読んでいたが、最近は読了するのが困難な作品が多く文芸春秋を買う頻度も減った。「苦役列車」はわかりやすく読むのに苦労しない小説だった。

 社会に不満を持ち折り合いのつかない青年が、中学卒業後家を出て、苦役の伴う労働を転々とする様子が綴られている。青年の気晴らしは酒を飲むことと金がたまったら行く風俗だ。西村の実生活をつづった典型的な私小説だ。友人らしき人間がやっと見つかるが仲たがいするのがやや盛り上がり部分になるが、最初から最後まで青年の自堕落な生活が綴られている。

 西村の芥川賞受賞の言葉「そろそろ風俗に行こうかなと思っていた」は話題を呼んだ。受賞後も作家としてコンスタントに作品を発表していたが、自堕落な生活が寿命を縮めたのであろうか。

 似たような私小説の芥川賞受賞作に、村田沙耶香の「コンビニ人間」がある。主人公の女性は他人と普通に会話が出来ないのだがコンビニ店員としての応対は出来る。それでコンビニが人生の中心であり彼女の存在意義なのだ。この辺までは良かったが、最後の方の、好きでもない男と同棲生活を始めるところからは設定がわざとらしく読み続ける意欲を失った。

 村田は受賞後もコンビニで週三回のバイトを継続していたそうだが今はどうしているのだろうか。寡作な作家のようだ。

 西村の死で、西村と村田の芥川賞受賞作を思い出した。
 このような私小説しか受け入れられないのは、自分が私小説的な人間だからだろうか、社会との折り合いをつけにくい人間だからだろうか、と反芻する。  いずれにしても日本には私小説が多いのですがね。

(2022.2.7 Monday)

世界の動き 2022.2.7 Monday

N.Y. Times 電子版より

1.冬季五輪開幕
【記事要旨】
 金曜に開幕。習近平主席の意図は世界で拡大する中国の地位を祝うこと。
 プーチン大統領と並び、ロシアとの連帯と人権問題を持ち出す西側諸国への不満を示した。聖火リレーの最終走者にウイグル出身の女性を選び西側の批判への強い拒否を示した。
【感想】
 最終走者のウイグル人女性の家族が喜んでいる映像が日本のTVで流れたが明らかにイスラム系ではない(キリスト教か)。イスラム圏であるウイグル内での少数派から選出したと思われる。つまり、彼女はウイグル人全体を代表するものではないと考えるのが妥当だ。

2.ロシアは侵攻に動く
【記事要旨】
 ロシアは侵攻の最終的な準備を終わったようだ。クリミアで10000人の兵力を増やし、ウクライナを囲む兵力は130000人になった。ロシアの総兵力の70%に相当する。
 米は、ロシアの侵攻は最大50000人の民間人の死亡を見込み、大量のウクライナ難民の発生を懸念。
【感想】
 あげたこぶしがどんどん高くなり、下ろしようが無くなってきた。

3.アフガニスタンの医療危機
【記事要旨】
 アフガンでは栄養不良と病気の増嵩で、国内病院の90%が機能しなくなると見込まれている。元々国際支援で回っていたアフガンの医療はタリバン政権の出現による制裁で医療品が枯渇している。グテーレス国連事務総長は人道支援の再開を要望。このままでは4.7百万の栄養不良(主に子供)が見込まれている。
【感想】
 内戦のつけは一番弱い人たちに現れる。

英・米・中の記事:
Queen Elizabeth said she wanted Camilla, the Duchess of Cornwall, to be called a queen once Prince Charles became king of Britain.
  エリザベス女王の退位観測が出る。
In the U.S., the Republican Party officially declared the Jan. 6 attack on the Capitol and the events that led to it “legitimate political discourse.”
  共和党は正気ですかね。
China’s “zero-Covid” policy is creating havoc across Southeast Asia, as fruit farmers grapple with debt and abandon their harvest.
  日本ではまだ実感しないけど。

(2022.2.7 Monday)

お湯が出ない

那須にきてお湯を出そうとすると出ない。モニターに「熱交換器に不具合がある」とエラーメッセージ。金曜の、もう夕方6時だ。困った。

 まずメーカーに電話する。よかった、繋がった。言われた通りにお湯を出し給湯器に行くと風は出ているが温かくない。やはり熱交換器が壊れたようだ。メーカーの担当者の話では14年前の部品はそろえていないので給湯器を買い替えないとならないようだ。ここまでで1時間。別荘の担当者にガス会社を確認。事務所が開く明日の朝一で教えてもらうことになった。

 土曜の朝8:30にプロパンガス会社に電話したがつながらない。困った。クラシアンというよく宣伝で見かける会社をPCでみつけ電話。受付に繋がった。営業の担当者からすぐに電話がかかってきた。夕方5時から7時の間に来れるとのこと。良かった。栃木市のエンジニアが5時45分頃来てくれた。給湯器を屋外に設置し屋内モニターの設置も完了したのが9時過ぎだ。エンジニアが帰ったあと操作するとエラーメッセ―ジが出たので慌ててエンジニアに電話すると、戻って来て確認してくれた。10時過ぎに完了。

 さて、日曜にお風呂のパイプ掃除用のジャバを使おうとすると追い炊きが使えない。困った。昨日のエンジニアに電話したらすぐに見に来てくれた。浴槽への給湯パイプが凍結しているらしい。水道のパイプを風呂へのパイプに直結しトライ。しばらくして通水した。3時から4時までかかった。助かった。

 長々と、自分の経験を書いたが、お湯の出るありがたさを痛感した。お湯を出すような基本的な行為が自分一人ではできない。商売とは言え、エンジニアの親切が大変ありがたかった。

(2022.2.6 Sunday)

“Liar’s Poker” by Michael Lewis 再読

再読したのは私ではない。著者Michael Lewisが再読したのだ。1989年にWall Streetの内幕暴露本としてベストセラーになったこの本をルイスは刊行以来再読したことが無かったという。再読しての感想をN.Y. Timesの記者がインタビューしたのだ。

私自身は「ライアーズ・ポーカー」は随分前に読んだ記憶がある。全体としては面白いエピソード満載だが、ボンドトレーダーのビジネスについては何故か記述が薄い印象だった。記憶に残ったエピソードは、大金を稼ぐ人こそが”Big Swinging Dick”として尊敬を集めるということ。Solomon Brothersのトレーディングルームが喧騒に包まれ卑語が飛び交っていたこと。ルイスが入社3年にして中核トレーダーとして活躍していたこと。出張する同僚のスーツケースの中身を抜いて派手な女性のパンティで一杯にしていたこと。等だ。ライアーズ・ポーカーがどんなゲームだったかも覚えていない。

ルイスは、永続しない蜃気楼のようなBrigadoonを描いたと言っており、自分のような市場のことを知らずお金の使い方もわからない人間に何千万円も払う世界をBrigaddonと称している。マイケル・ミルケンが逮捕され、社会がWallStreetを抑え込もうとしていたので、ビジネスの金融化は下火になると思っていたがそうならなかった。ただ、従業員を酷使する環境は変わった。今はトレーディングフロアはPCに向かう従業員ばかりで全くの無音だ。

ルイスは、Wall Streetは嫌いではないが、何かを締め上げる・失敗させるシステムが組み込まれているところはいやだ。1990年にはこの本を読めと言うボスはいなかったが、今ではWall Streetを理解するのに役に立つと言われるのは不思議だ、と言っている。

さて、私はルイスの著書ではMoney Ballの方が好きだ。弱小チームを求人戦略で強化するやり方はビジネスにも通じるところがある。

(2022.2.6 Sunday)