今日の一言
「shenanigan」
いたずら、悪ふざけ、ごまかし、偽りを意味する言葉だ。
NVIDIAの決算。以下株探より。
『米現地11月20日の通常取引終了後に公開された8-K(重要事項報告書)によると、第3四半期は売上高は前年同期比93.6%増の350億ドルとなった。営業利益は2.1倍の218億ドルと大幅に増加。営業利益率は62.3%へ向上した。前年同期は57.5%だった。1株利益(EPS・希薄化後)は0.78ドル(前年同期0.37ドル)。四半期配当は増配。前年同期より0.006ドル多い0.010ドル配当を実施する。』
好決算にも関わらず株価はまず大きく下落し、その後下落を取りもどし少し値を上げている。市場の期待に届かなかったとはやしたトレーダーがまず値段を下げ、つられて一般投資家が売りに走ったところで、値段を吊り上げるトレーディングをしたのだ。
こうした一部の大手トレーダーの動きをshenaniganと言う。決算は良かった。一般投資家は落ち着いて市場の動きに対応するべきだ。
ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.マット・ゲイツ、司法長官への立候補を取り下げ
【記事要旨】
マット・ゲイツは昨日、トランプが彼を候補に挙げてから1週間後に、突然司法長官候補から撤退した。トランプ氏にとって、政治的挫折だ。
ゲイツ氏は、性的不品行の疑惑が相次いでいるが、一貫して否定している。彼は下院の倫理調査の対象となったが、委員会は水曜日、調査結果の公表をめぐって行き詰まった。未成年の少女を巻き込んだ性的人身売買の疑惑では起訴されることはなかった。
「私の承認がトランプ/ヴァンス政権移行の重要な取り組みの妨げになっているのは明らかだ」とゲイツ氏はソーシャルメディアで辞退を発表。同氏は上院で十分な票数が得られないと判断して撤退を決断したと同氏を良く知る人は言う。
詳細:捜査官らは、2017年から2020年にかけてゲーツ氏とドラッグを乱用したセックスパーティーに参加したとされる数十人との間で金銭の支払を確認した。その中には当時17歳だった女性もいた。
トランプ氏の動き:
・トランプ氏が国防長官に選んだピート・ヘグセス氏に対する懸念は、新たに公開された警察の報告書で2017年の性的暴行容疑に関する生々しい詳細が明らかになったことで高まった。
・トランプ氏の選挙運動を指揮する前、スージー・ワイルズ氏はタバコ会社や鉱業プロジェクトなどの代理人を務めていた。
・トランプ氏は、米国の自動車メーカーにEVの生産を増やすことを目的としたバイデン政権時代の排出ガス規制を撤廃すると約束した。現在、メーカーはトランプ氏に規制の維持を懇願している。
【コメント】
マット・ゲイツ氏は妊娠中絶反対派(プロライフ)である。妊娠中絶賛成派に対して次のように発言している。
・「太っていて醜い」
・「なぜ妊娠の可能性が非常に低い女性が一番中絶について心配しているのか」
・「1日1時間くらい行進した方がいいんじゃないか。腕を振って、血の巡りをよくして、サラダでも食べたらどうだ」
・「親指みたいな見た目の女性を誰も妊娠させたがらない」
(「中絶賛成派の女性は醜く肥満ということですか?」との 質問に対して)「そうです」
(「発言に『傷付いた』という人たちに対しては?」との質問に対し)「傷付けばいい」
ゲイツは2021年にGinger Luckeyという女性と結婚したが、彼女は現在30歳。モデルのような美人で億万長者の娘だ。
2.国際刑事裁判所がネタニヤフ首相に逮捕状を発行
【記事要旨】
国際刑事裁判所は昨日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアブ・ギャラント前国防相に対し、ガザでの戦争犯罪と人道に対する罪で逮捕状を発行した。逮捕状には飢餓を戦争の武器として利用し、「民間人に対する攻撃を意図的に指揮した」という容疑も含まれている。
ネタニヤフ首相の事務所と野党政治家はともに容疑を否定した。パレスチナ人はこのニュースを歓迎した。
分析:米国とイスラエルは裁判所の署名国ではないが、124カ国が署名しており、ネタニヤフ氏やギャラント氏が領土に足を踏み入れれば、彼らは逮捕状を執行する決意をするだろう。
【コメント】
逮捕状の執行はそれぞれの当事国に委ねられているので彼らの生活にそれほどの支障は出ないであろうことはプーチンを見ればわかる。
3.プーチン大統領、ロシアが新型ミサイルでウクライナを攻撃したと発言
【記事要旨】
プーチン大統領は昨日、キエフが最近米国と英国の兵器を使ってロシア国内を攻撃したことへの報復として、ロシアがウクライナに新型中距離弾道ミサイルを発射したと述べた。
プーチンはオレシュニクと呼ばれる新型ミサイルの「テスト」成功と表現し、ウクライナは、ウクライナ東部の都市ドニプロが標的にされたと述べた。
標的は通常兵器の射程圏内にあったが、ロシアは核弾頭を搭載できる長距離ミサイルICBMを発射し、キエフとその同盟国に恐怖を与えることが目的だった。
次は何だろうか:トランプ大統領がウクライナ戦争を終わらせると誓う中、同政権はロシアが領土をさらに奪取するのを防ぐため、安全保障をするだろうか?
【コメント】
プーチンは極超速ミサイルと言っておりICBMとは言っていない。レッドラインを勝手にプーチンが決めているのに対しトランプはどのように対峙するのだろうか。彼の就任までの2か月の空白期間の戦闘のレベルアップが心配だ。
その他の記事:
ブラジル:
ジャイル・ボルソナーロ前大統領は、2022年の選挙で敗北した後も権力にしがみつく計画に関与していたとの疑惑で刑事訴追される可能性がある。
インド:
米国は、世界有数の富豪ゴータム・アダニ氏を複数の詐欺容疑で起訴し、ナレンドラ・モディ率いるインドでのビジネスのやり方に光を当てた。
スペイン:
同国は、労働市場のギャップを埋めるため、今後3年間で国内の不法移民約100万人に居住許可と就労許可を与える可能性があると発表した。
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ビジネス:
かつて中国のバッテリーメーカーにとってヨーロッパ最大のライバルと目されていたスウェーデンのバッテリーメーカー、ノースボルトが破産申請した。
2024年11月22日 金曜日