2024年の年頭に当たって

謹 賀 新 年

   世界を揺るがす2つの戦争と、急速に進歩した生成AIにより、もしかしたら生きている間に世界の大団円を見ることが出来るかもしれません。

  そんな中、2023年は、飲食チェーンと自動車のコーティング関係の知見を増やした1年になりました。ライフワークとして、内部統制と内部監査の講演や著作は続けています。

 大きな世界の動向には全く無力ですが、「一燈照遇。万燈照国」の気概は持ち続けていきたいと考えています。

 困難な年になりそうですが、元気を出して行きましょう。皆様のご多幸をお祈りします。

 2024年元旦

  水島 正 (株)コンサルティング・ワン代表

大晦日

  毎月の月末を晦日(みそか、あるいは、つごもり)と言い、年の最後の月の12月の末日を大晦日と言う。

 大晦日と言えば、江戸時代は、その日までに借金が取り立てられなければ来年末まで払わなくて良いという掛け取りの習慣を巡る落語の話が思い出される。
 江戸の風情が色濃く残っていた明治時代を生きた樋口一葉(1872年5月2日(明治5年3月25日)- 1896年(明治29年)11月23日)の名作「大つごもり」では、お金に困ったお峰という下女の金策が、はらはらドキドキで描かれている。

 英語では特に大晦日を特定する言葉はなく、New Year’s Eveと言う。つまりは新年の前の日という位置づけだ。

 英語でも大晦日に類する特別な感情が無いのだろうか。思い出すのは It’s Just Another New Year’s Eve と言う歌だ。Barry Mnilowが情緒を込めて歌っている。浜田省吾の「New Year’s Eve」も情緒に富んだ名曲だが、New Year’sEveという言葉は出てこない。
 この違いは文化の違いだろうか。感性の違いだろうか。

 今年もあとわずか。皆さんのご多幸をお祈りします。

2023年12月31日 日曜日

困った事態

  昨日、那須で使っている軽自動車にETCカードを挿入しようとして、ETCの機械の上部の隙間に誤って入れてしまった。いつも軽自動車はETCを使わない街乗りしかしていないので、慣れていなかったのだ。

 スーパーの駐車場のカード挿入の警告で気が付いたが、指では取り出せない。家に帰って工具があれば取り出せると踏んで、取り出そうとした。ALAS!掻き出そうとした小さなドライバーが逆にETCカードを押して、ETC上部の隙間の奥にますます入ってしまった。

 ディーラーも自動車修理工場も年末休暇で閉まっている。困った事態だ。東急の管理事務所に電話をしたが、受付嬢は知っている修理工場は無いようだ。

 仕方がない。東京に帰るときはETCレーンでなくお金を払うようにすれば帰ることは出来る。ETCカードは至急再発行を依頼すれば1週間もあれば手元に届くだろう。

 無い知恵を絞ってここまで考えた時に家のチャイムが鳴った。東急の管理事務所のヘッド(ありがとう、会田さん)が見に来てくれたのだ。彼はETCの機械を触り、これは専門家が取り外さないと取れないかもしれませんね。と言ったあと、ダッシュボードの下部の隙間に手を入れた。するとVoila!ETCカードが取り出せたのだ。

 この時ほど東急の事務所をありがたく思ったことはなかった。同時に私の正面からだけ取り組んで失敗した無策を恥じた。表がダメなら裏があったのだ。リスクとコントロールについて、教訓に富んだ一日になった。

2023年12月30日 金曜日

世界の動き 2023年12月29日 金曜日

今日の言葉:
「朝のラジオ」
 毎朝、この原稿を書きながらラジオを聞いている。
 年末年始は殆どの番組が通常放送を止めて特番になるなかで、文化放送の「おはよう寺ちゃん」というのは全くカレンダーどおりに平常放送をしているので好感が持てる。
 TBSの「森本毅郎スタンバイ」は昨日から特番で、これはこれで面白い。
 ニッポン放送ではレギュラーの森永卓郎さんがガン治療で休むそうだ。快癒をお祈りしたい。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ハマスが性暴力を武器化
【記事要旨】
 イスラエル当局者らは、ハマスのテロリストが10月7日に襲撃した場所(野外音楽会場、軍事基地、キブツ)のあらゆる場所で、女性たちに残虐な行為を行ったと述べた。
 タイムズ紙による2か月にわたる調査により、女性に対する攻撃は孤立した出来事ではなく、ジェンダーに基づく暴力のより広範なパターンの一部であることが判明した。 イスラエルの活動家らは数か月間、グテーレス国連事務総長とその機関である国連ウィメンが攻撃から数週間も経つまで多くの告発を認めなかったことに激怒してきた。
 タイムズの記者らは、イスラエル人の女性や少女が性的暴行や肉体の切断を受けたとみられる場所を少なくとも7か所特定した。 私の同僚によって報告された証言の多くは耐えがたいものであり、視覚的な証拠を見るのは不快なものだ。
 ある写真には、太ももと股間に数十本の釘が打ち込まれた女性の死体が写っていた。 イスラエル軍が提供したビデオには、膣内を直接撃たれたとみられるイスラエル兵2人の死体が映っていた。 目撃者は私の同僚に、ハマスのテロリストの一人が女性をレイプし、別のテロリストが胸を切り落としたと語った。
 私の同僚は、ビデオ映像、写真、携帯電話の GPS データ、および目撃者、医療関係者、兵士、レイプカウンセラーを含む 150 人以上へのインタビューを使用して証拠をまとた。
 司法改革:イスラエルの最高裁判所は、1月中旬にイスラエルの裁判所を徹底的に改革するというベンヤミン・ネタニヤフ首相の計画について判決を下す予定である。
 北方戦線: ヒズボラのロケット弾がレバノンからイスラエルに着弾する中、イスラエル当局は国境沿いでの軍事行動を強化している。
【コメント】
 決して許されない行為だが、憎悪に満ちた攻撃に性的暴行がつきものなのは歴史の教訓だ。ハマスに対するイスラエルの強硬な態度は変わりそうもない。
 この記事はイスラエル批判一辺倒の世界の世論に一石を投じるものであり、そうした意図を持っている。

2.移民増加に向けた米国の対応策
【記事要旨】
 毎日数千人の移民が到着する中、米国当局はメキシコ国境の混乱に対処するのに苦労している。 この急増はバイデン政権に影響を与える可能性があり、民主党の選挙に不利に働く恐れが懸念される。
 到着者数は再び記録的な水準に達しており、急増する違法越境を阻止するための国境の両側の法執行機関の能力が試されている。 先週、逮捕者の数は1日当たり1万人以上に達した。
 国境警備隊員は「われわれにはこれに対処する能力がない」と語った。 「これは人道上の災害だ。」
 移民にはスーダンの戦争から、メキシコの麻薬カルテルから逃れてきた人もいる。 ほとんどが容赦ない暴力、絶望、貧困から逃れようとしている。
 タイムズの調査では、職場での移民の子供たちを含む問題を探す監査は、800 億ドル規模の世界産業に成長した。 しかし、オレオ、ガーバー、マクドナルドといった米国企業は一貫して児童労働を見逃してきた。
【コメント】
 毎日1万人と言うのは大変な数だ。日本でそのような事態になったらどういう対応がありうるだろうか。What ifで準備が必要だろう。

3.中国の不動産危機がスパイラルに
【記事要旨】
 中国最大の金融会社の一つである中信信託は2020年、その新しいファンドは不動産に投資するので安全だと述べた。 その後、開発者がデフォルトした。
 私の同僚たちは、同社の事例を糸口に中国の不動産セクターのより広範な問題を分析した。 住宅不況として始まった事態が、今では本格的な危機となっている。 不動産収入に依存していた地方自治体の財政は不安定化している。 そして中国の金融システムへのショックにより、資本市場は枯渇した。
 中国中央政府はついに介入の意欲を示し、今月「不動産リスクを積極的かつ慎重に解決」し、企業が「合理的な資金需要」を満たすよう支援すると約束した。
【コメント】
 中国では最後は政府が面倒を見てくれると皆が思っている。日本のバブル崩壊前もそうだった。

その他の記事より:
・ロシアの奪還
 Russia retook some of the land Ukraine had won in its counteroffensive.
・ブルキナファソの軍政
 The military junta in Burkina Faso has been forcibly conscripting its critics, human rights groups said.
・リベリアでのタンカー爆発
 More than 40 people died when a fuel tanker exploded in Liberia. They had gathered to try to scoop up the fuel.

2023年12月29日 金曜日

世界の動き 2023年12月28日 木曜日

今日の言葉
「SPAC」
 SPACとは”Special Purpose Acquisition Company”の略で、直訳すると「特別買収目的会社」となる。 一般的な会社とは異なり、買収を目的に設立される会社というのが特徴です。 SPACは上場した時点では、自らは事業を行わないペーパーカンパニーだ。事業内容や事業者の知名度を喧伝して空箱を上場した後、ビジネスを吸収するスキームで2020頃米国で大いに流行したが、現在は悲惨な状況になっているようだ。Bloomberg記事を紹介したい。
 『数々の企業を上場させたSPACブームは今年、注目企業の相次ぐ経営破たんと株主への巨額損失という悲惨な幕切れを迎えた。ブルームバーグがまとめたデータによると、SPACとの合併を通じて上場した少なくとも21社が今年倒産した。各社のピーク時の時価総額から算出すると、経営破たんによって合計で460億ドル(6兆5600億円)余りの株式価値が失われたことになる。今年最大級の経営破たんに追い込まれたSPAC企業には、ソフトバンクグループの出資先で、シェアオフィス事業のウィーワークが含まれる。』

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.中国のスパイが米国に対抗
【記事要旨】
 中国国家安全省MSSは、CIAと競争するために人工知能やその他の先進技術を導入している。 一方、CIAは AIや量子コンピューティングなどのツールを開発している中国企業の監視にリソースを注ぎ込んでいる。
 MSSの主な情報源はかつて大使館の夕食会でのゴシップだった。 しかし、CMSSは米国国民を含む広範な採用を通じて自らを築き上げてきた。 より充実したトレーニング、より大きな予算、高度なテクノロジーの使用を通じて、自らを研ぎ澄ましてきた。
 MSSは、AIを使いアメリカのスパイなどを含む北京の重要人物の即時把握を可能にする技術を持っている。 軍事用途と民間用途の両方で技術を開発している米国企業に対する情報収集を強化している。
 バイデン政権発足以来、CIAの対中支出は倍増した。 商業上の企業秘密に関する詳細な情報を収集することは、かつては米国が避けてきた種類のスパイ活動であったが、現在では中国の新興技術開発に関する情報が、従来の軍事力や指導者の陰謀を推測するのと同じくらい重要であると考えられている。
  中国政府の最も深刻な懸念は、米国とその同盟国が経済と軍事の成長に不可欠な技術的ノウハウから中国を締め出す可能性があることである。
【コメント】
 日本の諜報活動はどうなっているのだろうか。大川原化工機の事件を見てもピンボケで間抜けな印象だ。

2.タイムズ紙はOpenAIとマイクロソフトを訴え
【記事要旨】
 ニューヨーク・タイムズは昨日、OpenAIとマイクロソフトを著作権侵害で訴え、人工知能技術を訓練するための出版作品の無断使用を巡る法廷闘争に新たな戦線を開いた。
 訴訟では、何百万ものタイムズの記事が自動化されたチャットボットの訓練に使用され、現在報道機関と競合していると主張している。 訴状では、チャットボットがユーザーにタイムズの記事からのほぼそのままの抜粋を提供した例がいくつか挙げられているが、そうでなければ閲覧するには有料購読が必要となる。
 明らかに、タイムズ紙、マイクロソフト、OpenAIを巻き込んだ交渉の行き詰まりを受けてのことだ。 タイムズ紙は、書かれた作品に関連する著作権問題をめぐって、ChatGPTを作成した企業を訴訟する初めての米国の主要メディア組織である。
 チャットボットは、イベントやニュースに関する質問に答えるために、タイムズ紙のジャーナリズムに依存した回答を生成できる。 同紙は、読者が反応に満足して同紙のウェブサイトへのアクセスをせず、ウェブのトラフィックと収益が減少する可能性があると述べた。
【コメント】
 活字メディアからのAI企業への正当な訴えと思われる。すでい活用された膨大な文章はどうなるのだろうか。詳細が不明だがタイムズは弁済として何を求めているのだろうか。

3.イ・ソンギュンさん、ソウルで遺体で発見
【記事要旨】
 警察は映画「パラサイト」で富裕層の当主を演じたイ・ソンギュンさんの死を自殺として捜査している。 警察関係者によると、48歳の俳優はメモのようなものを残したという。
 受賞歴のある俳優は最近、違法薬物使用の疑いで警察の捜査を受けていた。 同氏は告発を否認し、19時間に及ぶ取り調べの後、記者団に対し、自分は恐喝の標的になっていると語った。
 背景: ユン・ソクヨル大統領が「麻薬との戦い」を宣言して以来、麻薬逮捕者は2019年の約1万400人から今年は1万7000人に急増しており、犯罪者は6か月から14年の懲役に処される可能性がある。 この国のエンターテインメント業界は最近、薬物乱用スキャンダルによって動揺している。
【コメント】
 韓国でのこうした動きは全く知らなかったので驚いた。日本より強い恥のカルチャーが自殺へいざなったのだろか。

その他の記事より:
・インド外相の訪ロ
 India’s foreign minister, Subrahmanyam Jaishankar, met with President Vladimir Putin yesterday on a five-day visit to Russia intended to reinforce economic and defense ties.
・中国のゲーム規制で関連株が乱高下
Chinese video game company shares rallied as investors seized on signals that the government was having second thoughts about proposed gaming regulations.
・豪州での嵐
 Storms killed at least nine people in Australia over the holidays, officials said.

2023年12月28日 木曜日