世界の動き 2025年4月30日 水曜日

今日の一言
「事故渋滞」
 運転は好きだが例外は渋滞時だ。
 今日は東北道舘林手前3キロでの事故で8キロの渋滞が発生し通過に2時間かかった。
 連休時は普段運転しない人が運転するせいか事故が多い気がする。
 渋滞時に昔は前の車から離れないで走るのに気を使ったが、今はクルーズコントロールがやってくれるので気楽だ。
 一番気をもむのは、3車線のうちのどの車線が少しでも早く前に進むかということだ。
 どの車線を選んでも大差がないとわかっていても少しでも早く進もうとあがく自分がみっともない。それがとても嫌なのだ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.トランプ大統領の最初の100日間は、かつてないほど異例だった
【記事要旨】
 トランプ大統領は昨日、ホワイトハウスに復帰して100日目を迎えた。ミシガン州を訪れ、アメリカの製造業復興へのコミットメントを示し、一部の自動車関税を撤回した。
 トランプ大統領の関税戦争は、アメリカ企業に重圧をかけている。関税によってサプライチェーンが凍結したため、全米の玩具小売業者は年末商戦の注文を一時停止した。ホワイトハウス報道官が、関税関連の値上げを強調する報道をしたとしてアマゾンを批判したが、同社は「そのようなことはしない」と表明した。
 トランプ大統領の2期目は、新たな取り組みと、首を折るような政策転換が入り混じる混沌とした時代だ。
暗号通貨:トランプ大統領の暗号通貨企業、ワールド・リバティ・ファイナンシャルは、民間企業と政府の政策の境界線を破壊してきた。ニューヨーク・タイムズ紙の調査で、様々な利益相反が明らかになった。
発言内容:トランプ氏は、虚偽と歪曲で自らの政策を正当化している。私たちは、彼の最も頻繁に繰り返される主張についてファクトチェックを行った。

トランプ氏についてさらに詳しく
・世界をリードするオンラインショッピング業界を築き上げたアリババなどの中国企業は、現在、販売業者が米国以外の市場を見つけるのを支援している。
・下院共和党は、移民に亡命申請料として1,000ドルを課すことを提案している。
・連邦監視機関は、トランプ政権が議会で承認された数十億ドルの資金を違法に差し押さえたかどうかを調べるため、数十件の調査を開始した。
・アディダスは、関税により米国でのスニーカー価格が上昇すると警告した。
・トランプ政権は、米国の重要な気候変動報告書の作成に携わっていた数百人の科学者や専門家を解雇した。
【コメント】
 2021年のどん底からトランプの復活をもたらしたのは彼の「どんなストーブも熱くて触れないことはない」という信念と、多くの実験を経て洗練されてきた「規範的な現実は存在しない」という確信だ。
 The Atlantic誌のJeffrey Goldberg編集長の言葉だ。

2.カーニー首相、勝利後、トランプ大統領を批判
【記事要旨】
 マーク・カーニー首相は昨日、カナダ議会選挙で自由党が僅差で勝利したことを受け、闘志あふれる姿勢を見せた。カーニー首相は、カナダ経済と主権に対するトランプ大統領の脅威に立ち向かうと誓った。
 「何ヶ月も前から警告してきたように、アメリカは私たちの土地、資源、水を欲しがっている」と、オタワでの演説で述べた。「トランプ大統領は私たちを破壊し、支配しようとしている。そんなことは決して起こらない」
 自由党は次期政権を担うが、下院では少数派となる見込みだ。今回の選挙時点では169議席で、過半数に3議席足りず、あと1議席の得票差で過半数割れとなっている。
 保守党のピエール・ポワリーヴル党首はオタワ選挙区で議席を失った。数ヶ月前までは次期首相の座に就くと目されていた彼にとって、痛恨の敗北となった。
【コメント】
 選挙結果についてのNHKのニュースがわかりやすい。
 「カナダの政党支持率の推移を見ると、自由党の支持率はトルドー前首相のもと、物価高や住宅不足、移民問題で長らく低迷を続け、ことし1月始めには、保守党に24ポイントもリードされていた。
 しかし、1月6日、トルドー前首相が辞任する意向を表明。そして、トランプ大統領が、「カナダはアメリカの51番目の州になるべきだ」という主張をくり返すと、自由党の支持率は急上昇。カナダに対する追加関税の発表なども続き、3月中旬には保守党と支持率が逆転した。
 そして、4月初め、トランプ大統領の相互関税の発表を受けて、カーニー首相が「アメリカが世界経済をリードし、自由で開かれた商品やサービスの取り引きを推し進めた80年間の関係は終わりを迎えた」と発言した頃にはピークとなり、投票日を迎えました。
 一方の保守党のポワリエーブル党首は、減税や移民の抑制などトランプ大統領と近い政策を掲げ“カナダのトランプ”とも評され一時、人気を博したが、それがあだとなり、今回、議席を失った。」

3.ベトナム戦争の写真は今もなお世界を揺るがしている
【記事要旨】
 今週50年前に終結したベトナム戦争は、初の「リビングルーム戦争」と呼ばれ、現地で撮影された写真家たちが残した暴力的で臨場感のある写真を通して、今もなお影響を与え続けている。
 これらの写真は政治を形作り、戦争への反対を強め、多くのアメリカ人の祖国に対する見方を変えた。しかし、両陣営の人々が見たものは必ずしも同じではなかった。
 アメリカの痕跡:ベトナムから撤退したアメリカ人が残した建物には、それぞれ独自の物語がある。ベトナム支局長は、自らその物語を聞きたいと考えた。
 政治:トランプ政権は、終戦記念日の行事への上級外交官の出席禁止措置を緩和した。
【コメント】
 太平洋戦争の集結から80年だと思ったら、ベトナム戦争の集結から、もう50年も経つのか。
 ミスサイゴンのヘリコプターのシーンはニュースで実際に見た記憶が鮮明だ。

その他の記事

ウクライナ
・ドローン攻撃:ロシアは、ウラジーミル・プーチン大統領が5月8日から3日間の停戦を命じたわずか数時間後、ウクライナ全土に100機のドローンを発射した。
・フィンランドのアレクサンダー・ストゥブ大統領は、タイムズ紙のインタビューで、トランプ大統領はロシアに対する忍耐の限界に達していると述べた。
・先週、ロシアのミサイル攻撃を受けたキエフのアパートの住民たちは、「ここでどうやって生き延びればいいのか?」と問いかけた。

その他の地域
フランス:先週、モスクでイスラム教徒の礼拝者が刺殺された事件について、当局はヘイトクライム(憎悪犯罪)と呼んだり、懸念を示したりするのが遅いと批判されている。
コンクラーベ:フィリピンのルイス・タグレ枢機卿は、フランシスコ教皇の後継者候補と目されている。プロフィールをご覧ください。
オランダ:オランダの自治体が、貴重なアンディ・ウォーホルのシルクスクリーン版画を含む約50点の美術作品を誤って廃棄したとみられることが、調査で明らかになった。

2025年4月30日 水曜日

世界の動き 2025年4月29日 火曜日

今日の一言
「たまには風邪もひく」
 昨日の朝から風邪の症状がひどい。私の場合は、鼻水と咳で、熱は出ない。
 昨夜は早く寝て今朝の8時までほぼ熟睡することが出来た。症状は随分改善した。というわけで今朝の配信が遅れました。申し訳ありません。
 ニューヨークで勤務していた時、部下の米国人から「fluなので休む」という連絡をしばしば受けたことを思い出した。病欠を10日間ぐらい見ておくのは当時の業務計画の常識だった。
 同じ米国人でも、私より5歳年上のトランプ大統領が病気で休んだという報道を聞いたことが無い。世界一の権力者は風邪をひく暇もないのだろうか。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.トランプ大統領の脅しによって混乱した選挙で、カナダ国民は投票を終えた
【記事要旨】
 昨日、カナダの6つのタイムゾーンで投票が開始され、トランプ大統領の貿易戦争と併合の脅しに対する国の対応が決まる重要な選挙が行われた。多くのカナダ人は、この選挙が人生で最も重要な選挙だと考えている。
 世論調査では、マーク・カーニー首相率いる自由党が、ピエール・ポワリエヴル党首率いる保守党をわずかにリードしていることが示された。
 さらに3つの政党が、カナダの国会である下院で少数議席を獲得すると予想されている。カナダの次期首相を争う2人のリーダーは、有権者の選択において中心的な存在であり、この重要な局面に、それぞれ異なる個性、経験、そして国家に対するビジョンを提示している。
 トランプ効果:投票開始直後、トランプ氏は再び、カナダ国民は「カナダをアメリカ合衆国の51番目の州にしてくれる人物に投票すべきだ」と主張した。オタワの新政権は、カナダを景気後退に追い込んだトランプ氏の関税措置と、同国の膨大な資源を貪欲に狙うトランプ氏の政策に対処しなければならないだろう。
【コメント】
 昨日に続いてカナダの総選挙の記事だ。やはり隣国の選挙への関心が高いのだろう。トランプの発言はカーニーへの援護射撃だ。

2.プーチン大統領、ウクライナで3日間の停戦を宣言
【記事要旨】
 露大統領府は昨日、プーチン大統領が5月8日からウクライナで3日間の停戦を命じたと発表した。トランプ大統領が停戦拒否に苛立ちを示したためだ。ウクライナはこの予想外の発表に懐疑的な反応を示した。
 クレムリンの声明によると、ロシア軍は5月9日の第二次世界大戦におけるソ連の勝利を祝う祝日(ロシアの主要な祝日)を記念して、72時間戦闘を停止する。
 「なぜ5月8日まで待つ必要があるのか​​?」と、ウクライナのシビハ外相はXに書き込んだ。さらに、「ウクライナは永続的かつ永続的な完全な停戦を支持する用意がある」と付け加えた。
 プーチン大統領の今回の宣言は、先週ソーシャルメディアでウクライナへの爆撃を「止めろ!」と強く求めたトランプ大統領を宥めようとする新たな試みとみられる。迅速な合意を拒否するプーチン大統領の姿勢は、トランプ政権の苛立ちを募らせている。
 戦場にて:ウクライナは米国の支援に不安を抱え、国産ドローンの使用拡大に賭けている。
 北朝鮮:金正恩委員長は、ロシアのために戦死した北朝鮮兵士の慰霊碑の建立を命じた。北朝鮮が戦争への関与を認めたのは今回が初めてだ。
【コメント】
 72時間が更に伸ばされ、永続的な停戦につながることを希望する。前線の兵士にはつかの間の平安だ。

3.スペインとポルトガルで停電が発生し、数百万人に影響
【記事要旨】
 スペインとポルトガルは昨日、大規模な停電に見舞われた。企業だけでなく、鉄道、地下鉄、航空機の運行も停止した。スペインの病院は発電機での稼働を余儀なくされた。停電の原因は不明だ。
  停電から数時間経っても、当局は緊急対応モードを維持した。EU当局者は、サイバー攻撃の兆候は見られないと述べた。午後遅くには、多くの地域で電力が再び供給され始めた。フランスのバスク地方も一時的に影響を受けた。
【コメント】
 記事には、畑の真ん中で停車したスペインの特急電車から降りる乗客の写真が添付されている。旅行中にこんなことになったら大変だ。

その他の記事
米国:トランプ大統領は、移民取り締まりを強化する2つの大統領令に署名する予定だ。これは、いわゆる「聖域都市」への対策の一環である。
南アジア:カシミール攻撃を受け、インドとパキスタンはビザをキャンセルした。混血の家族は引き裂かれた。パキスタンによるインド国境警備隊員の拘束は、新たな緊張要因を生み出している。
東南アジア:フィリピンは、中国が南シナ海の領有権が争われているサンディ島を制圧したという中国の主張に反論し、緊張を高めないよう強く求めた。
+
ゴルフ:LPGA史上最大のプレーオフは、23歳の西郷真央がシェブロン選手権でメジャー初優勝を果たして幕を閉じた。

2025年4月29日 火曜日

世界の動き 2025年4月28日 月曜日

今日の一言
「黒磯板室インター」
 土曜の夜に逆走事故があり、3人が死亡し10人が重軽傷だった。原因は黒磯板室インターの進入路のわかりにくさにあるようだ。
 那須への往復で東北道は頻繁に使う。上記のインターも使ったことがあるが、進入路には信号があり、確かにわかりにくかった記憶がある。
 アメリカでは道路に大きな金属性の突起を設置し、逆走するとタイヤがパンクする装置がある。やや乱暴な手段だが、日本でも検討が必要だ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.カナダの選挙で、アメリカが最優先事項
【記事要旨】
 カナダでは本日、誰が政権を率いるのかを決める議会選挙が行われる。元銀行家のマーク・カーニー首相率いる自由党か、それともベテラン政治家ピエール・ポワリエヴル率いる保守党か。注目すべき点は以下のとおりだ。
 有権者を悩ませているのはトランプ大統領だ。カナダに対する関税攻撃と、カナダを51番目の州として併合するという繰り返しの主張が、選挙戦の焦点となっている。
 カナダ支局長に話を聞いた。
Q: 今回の選挙で最大の争点は何か?
A: カナダ国民は経済とトランプ大統領のことを考えており、この二つは大きく絡み合っている。カナダ経済は関税の影響で比較的弱い状態にある。一部の有権者は、過去10年間政権を握ってきた自由党に対し国を弱体化させた責任を問おうとしている。
 こうした有権者は保守党に投票する可能性が高い。保守党は変革、小さな政府、減税、規制緩和を約束している。しかし、他の有権者(世論調査では過半数を占める可能性が示唆されています)は、カナダが米国にどう対抗していくかを主に懸念している。これは関税のような経済的な問題にとどまらず、政治的、さらにはトランプ大統領がカナダ併合をちらつかせていることを考えると、存在そのものに関わる問題だ。
 こうした考え方に駆られた有権者は、自由党を選ぶ可能性が高いでしょう。マーク・カーニー氏は経験豊富な国際経済政策立案者であり、民間企業の幹部でもあります。経済危機における彼の経験から、多くのカナダ人は彼が今回の危機において信頼できる人物だと考えている。
Q: 選挙日に何に注目するか?これまでのところ、どのような点が目立っているか?
A: 世論調査の予想通り自由党が勝利し、過半数政権を獲得できるかどうかに注目している。トランプ氏がアメリカの同盟国に対して強力な政治的影響力を持つことを示すものとなる。同盟国は皆、ホワイトハウスの政策と姿勢の変化に動揺しています。
 自由党は、年初までは惨敗に直面すると思われていたが、今回の急激な運命の転換は、まさに目を見張るものがあります。そのような状況下で、カーニー氏が政治経験ゼロでありながら、エリート経済学者から瞬く間に首相へと上り詰めたことは、実に驚くべきことだ。
 結果:ほとんどの投票は東部時間午後9時30分に締め切られ、結果は同日夜遅くに判明する見込みだ。
【コメント】
 トランプが政権に着いてから初のG7の国で国政選挙の結果に注目したい。

2.ウクライナ交渉の行方は今週決まる、とルビオ国務長官
【記事要旨】
 マルコ・ルビオ国務長官は昨日、トランプ政権はロシアのウクライナ侵攻について、交渉による解決を引き続き追求するか、それとも他の問題に目を向けるかを今週決定すると述べた。
 「我々は近づいているが、まだ十分ではない」とルビオ氏はテレビのインタビューで述べた。これが交渉戦術なのか、それともトランプ氏とその側近が本当に離脱に近づいているのかは不明だ。
 一筋の希望の光:土曜日、トランプ氏とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はローマで約15分間、非公式に会談した。トランプ氏はその後、米国が戦争終結の仲介を試みているにもかかわらず、ロシアがウクライナへの攻撃を続けている理由を疑問視した。ゼレンスキー大統領は、トランプ氏と「新たな戦争を防ぐ、信頼できる永続的な平和」について話し合ったと述べた。
 関連:モスクワは、ウクライナがロシアのクルスク地方で保持していた最後の村を奪還したと主張した。ウクライナは村から追い出されたことを否定した。

トランプ氏についてさらに詳しく
・先週、米国市民権を持つ4歳と7歳の子供が母親と共にホンジュラスに強制送還されたと、家族の弁護士が明らかにした。
・トランプ氏は、関税をめぐって、州当局者、中小企業、さらにはかつて同盟関係にあった政治団体からも、相次ぐ訴訟に直面している。
【コメント】
 ゼレンスキーにはクリミアを放棄する英断を下してほしい。

3.教皇葬儀に世界の指導者たちが集結
【記事要旨】
 フランシスコ教皇は土曜日、ローマで埋葬された。葬儀には世界の指導者や数十万人の信者が集まった。タイムズのローマ支局長は、葬列は「厳粛で荘厳」だったと記している。
 教皇が埋葬される前から、フランシスコが教会の伝統を危険にさらしたと感じていた保守派の枢機卿たちは、次期教皇を選出するコンクラーベ(枢機卿会議)に影響を及ぼすための政治的駆け引きを始めていた。
【コメント】
 日本からは岩屋外相が参加したが全く注目されなかった。

その他の記事
カナダ:土曜日、バンクーバーで開かれていたストリートフェスティバルで、運転手がSUVを突っ込み、パーティー参加者の群衆に突っ込み、少なくとも11人が死亡した。
イラン:港で爆発が発生し、少なくとも14人が死亡、700人以上が負傷したと国営メディアが報じた。当局は攻撃ではないとしている。
ドミニカ共和国:ジェットセット・ナイトクラブの屋根崩落に、音の振動が影響したのではないかとの見方が出ている。

2025年4月28日 月曜日

最恵国待遇

 最恵国待遇とは、世界貿易機関(WTO)の基本原則の一つで、いずれかの国に与える最も有利な待遇を、他のすべての加盟国に対しても同様に適用しなければならないというルールである。

 言い換えれば、ある国との間で有利な条件で条約を締結した場合、その条件を他の加盟国にも適用しなければならないということである。

 現在、トランプ大統領の「相互関税政策」に対応し、日本は赤沢経済再生担当相、加藤財務相等が米国詣でを行っている。もし他国に先駆けて、日本が他国よりも有利な関税条件を米国と結んだとして、他国も同様な条件に帰着する可能性は無いのだろうか。

 米国はWTOへの資金拠出を停止し、脱退の意向があると言われているので、日本が抜け駆けに成功する可能性があるということなのだろうか。

 WTO体制を堅持している日本は、米国との間で関税の取り決めを優遇すると(例えばコメの関税を米国に対して下げる等)他国にも同条件を提供しないといけないのではなかろうか。

 これまでのシンプルだった常識が、横紙を破る大国の登場で、連立方程式を解くように複雑になる。関税交渉の進展に、米国と日本との交渉の帰結に加えて、他国への影響に注意を払いたい。

2025年4月27日 日曜日

朋あり遠方より来る

  孔子の言葉、「朋あり遠方より来る 亦楽しからずや」は誰もが知っている。その意味を「遠くから友人が来てくれて一緒に酒を飲むことは何と楽しいことなのだろう」と解釈する人が多い。自分もそうだったが、これは間違いだ。

 孔子は、「学問をしてそれを自分のものとして、知識が豊かになれば、道を同じくする友人が遠い所からでもやって来て、学問について話し合うようになる。」ということを述べているのだ。

 今日は親しい友人夫妻が自宅を訪ねてくれて、酒を飲みながら楽しい時を過ごした。こんな時は井伏鱒二の漢詩の名訳が相応しい。

   コノサカヅキヲ受ケテクレ
   ドウゾナミナミツガシテオクレ
   ハナニアラシノタトエモアルゾ
   「サヨナラ」ダケガ人生ダ」
   ・・・井伏鱒二訳 (漢詩「勧酒」作:于武陵)

2025年4月26日 土曜日