今日の一言
「政局」
高市総裁が首相になれるかどうか、急に大きな「政局」になっている。この言葉は、 本来は、ある時点における政治の動向。政界の情勢を指す。
しかし、現在では、首相の進退、衆議院の解散など、重大局面につながる政権闘争を指すことが多い。また、安定政権の元では、与党内での主導権争い。多く、国会などでの論戦によらず、派閥や人脈を通じた多数派工作を指す言葉だ。
日本の政治は、人事をめぐる政局の繰り返しで、国家の基本政策をめぐる論点が政局化することがない。メディアも人事抗争が大好きで、火に油を注ぐことしかしない。
石破おろし以来の政治空白で一番困るのは国民なのだが。
ニューヨークタイムズ電子版より
中東和平の実現?
【記事要旨】
希望と現実の間で揺れる停戦合意:
– 停戦合意の成果:トランプ大統領は、20人の人質返還と約2,000人のパレスチナ人囚人解放を含む停戦合意を「中東の平和」と称賛。米国務長官も「過去50年で最も重要な日」と評価した。
現地の複雑な状況:
– 停戦の第1フェーズは順調に進行したが、今後の展開には不確実性が多い。
– ハマスはイスラエルの完全撤退を要求、イスラエルは計画の成果が得られるまで撤退を拒否。
– ガザ統治の担い手が不明確で、ハマスは武装解除に応じていない。イスラエルはパレスチナ自治政府の関与を拒否。
治安と統治の空白:
– ガザではハマスが再び勢力を強めており、停戦の空白を埋めようと動いている。
– 国際安定化部隊の派遣構想があるが、武装解除のタイミングや部隊の訓練期間など課題が多い。
各国の立場と希望の兆し:
– アラブ諸国やイスラム諸国が米国の和平努力を支持しており、これは前向きな兆候。ただし、和平の加速よりも困難の増加が現実的との見方もある。
勝利の主張と和平の可能性:
– ハマスは囚人解放や国際的注目の獲得を「勝利」とし、イスラエルは人質返還とハマスの弱体化を成果と主張。
– 米国の圧力によりイスラエルが交渉に応じたことも重要な転機。
– 停戦によってイスラエル国民が国際的孤立を再認識し、和平への意識が高まる可能性がある。
結論:未解決の課題は多いが、関係国の支持と停戦の成果により、オスロ合意以来の最大の和平の希望と捉える声もある。
【コメント】
ここまでは、容易ではないものの、漕ぎつけることができた。問題はこれからだ。ここで和平を実現すれば本当に平和賞ものだ。
其の他の記事
・ウクライナ当局は、戦争終結のための戦略として、ロシアの石油産業の大半が集中しているロシア西部への攻撃を挙げている。
・トランプ大統領が対中関税の脅威を軽視したにもかかわらず、アジア市場は下落した。
・フランスでは新政権が発足したが、政治的混乱はまだ終わっていない。
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・技術が成長を牽引する仕組みに関する研究で、3人の経済学者がノーベル経済学賞を共同受賞した。
【日経新聞より
「スウェーデン王立科学アカデミーは13日、2025年のノーベル経済学賞を米ノースウエスタン大のジョエル・モキイア教授(79)と仏コレージュ・ド・フランスのフィリップ・アギヨン教授(69)、米ブラウン大のピーター・ホーウィット教授(79)の3氏に授与すると発表した。授賞理由は「イノベーション主導の経済成長の解明」。
3氏は技術進歩の原動力となる仕組みに注目した。人類史のほとんどの期間で経済成長は停滞したが、新しい製品や生産技術が出てきて古いものと置き換わることで持続的な成長が生じ、生活水準が向上するメカニズムを定式化した。
受賞者のうちモキイア氏は歴史的資料を用いて、産業革命以降、特定の発見が次の発明を生み、持続的な成長が可能となっていくプロセスを解明した。技術革新が続くための科学的な素地や、発明を受け入れる社会的基盤の重要性も強調した。
同じく持続的成長のメカニズムを研究したアギヨン氏とホーウィット氏は、旧来の製品を新たな製品が押しのけることで成長が加速する「創造的破壊」のプロセスを数学的なモデルで表現した。」ということだ。
2025年10月14日 火曜日