表年 裏年

 連休中は那須で過ごす予定だ。楽しみの一つは、野山や家庭に咲く花々を見ることだ。
 今年は那須一帯ではつつじが見事に咲いており、つつじの表年のようだ。我が家の裏庭の山つつじはこれまで10数年間一度も花をつけたことはなかったが、今年初めてうすい朱色の花を咲かせてくれた。ピンクのクロフネつつじも見事に花をつけた。既に散ったがモクレンも花が多く表年だった。
 アジサイは、表裏がはっきりしている代表の花だと思うが、どうも今年は裏年のようだ。花芽がまだ全く見えない。
 植物の表年裏年については果樹を中心に研究が進んでいるようだ。果樹ではある年に花芽が沢山形成されると翌年は押さえられるが、これは光合成や摘果、剪定などの要因によるらしい。というわかったようなわからないような説明がされている。これでは個々の果樹への説明にはなっても、果樹全体の傾向への説明は難しい。
 花や果樹は平穏な話だが、世界の政治経済ではどうだろうか。昨年はロシアのウクライナ侵攻があり、表年と思われた。今年は少し落ち着くと思いきや、米国での金融不安、ロシアウクライナ戦争の拡大、生成AIの発達等々、危ないニュースは増嵩している。
 世界的な危機にはもはや裏年はなくなり、表年の連続になるのかもしれない。

 今日は本格的な雨だ。自宅のアジサイやヤマボウシの表年裏年に一喜一憂しているのは、人生の楽しみ方としては上等だろうか。

2023年4月30日 日曜日

脆弱な銀行ビジネス

【ファーストリパブリックバンク】
 CNNによれば、ファーストリパブリック銀の株価は今週、約75%下落。24日発表の1~3月期の決算が期待外れだったことから銀行危機への市場の不安が再燃し、同行株からの資金流出を招いた。
 27日には株価が9%反発し、「ホワイトナイト」の出現が期待されたが、事態は悪い方向に転んだ。
 政権情報筋は28日、CNNの取材に、ファーストリパブリック銀を救済する新たな計画はないと述べ、政府介入への期待を打ち消した。米連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に入る可能性が高いとの報道が相次ぎ、株価は約37%下落した。
 ファーストリパブリック銀が経営破綻(はたん)するかどうかは依然として不透明だ。存続できる可能性もあるが、資金注入なしでは存続は難しいとみられる。ファーストリパブリック銀はすでに先月、大手銀行団から多額の支援を受けた。
 雲行きが怪しくなり始めたのは今週。1~3月期に預金残高が41%減り、1045億ドルに減少したと同行が報告したのがきっかけだ。アナリストが予想していた預金残高は1367億ドルだった。
 マイケル・ロフラー最高経営責任者(CEO)は記者会見で預金の動きは3月末から安定していると述べ、動揺する株主を安心させようと努めた。大手銀行団から受け取った300億ドルを除き、4月4日時点で保険対象外の預金の倍の手元資金があるとも明らかにしたが、投資家の懸念は収まらず、今週1週間で株価は75%下落した。

【信用創造】
 銀行のビジネスは顧客からの信頼で成り立っている。銀行ビジネスの基本である「信用創造」について説明しよう。
 信用創造(Credit Creation)とは、市中銀行の受け入れた預金が、貸し出しを通じ、さらなる預金を生み出し、これによって預金通貨が創造される仕組みである。
 今、当初預金1単位を受け入れた市中銀行はr単位を預金準備として中央銀行に預け、残りの1-rを貸し出す。この貸し出された資金は、何らかの経済取引に用いられ経済内を循環し、新たな預金としてどこかの市中銀行に戻ってくる。
 次に、預金1-r単位を受け入れた市中銀行はr(1-r)単位を預金準備として中央銀行に預け、残りの(1-r)2単位を貸し出し、この資金は新たな預金として別の市中銀行に戻ってくる。
 このプロセスが繰り返されることにより、最終的には預金通貨は、当初預金を含め最大限1/rに増大することになる。
 当初預金が100万円で、準備率が10%とすれば、預金の総額は100/0.1=1000万円になる。

【銀行での信用の収縮】
 銀行への急速な預金の引き出し(取り付けと言われる)が起こると上記の信用創造の逆回転が起きる。預金が急に10%減ると、預金準備率を10%とした場合、貸し出しが銀行システム全体でその10倍減少することになる。
 ファーストリパブリックバンクのように1か月で41%も預金が減少すると、減少した預金を誰かが補填してくれないと(大手銀行による救済資金の提供か預金保険機構による預金者の救済)、貸し出しを維持することが出来ず、破綻は不可避だ。

【大手銀行も安全ではない】
 取り付けに伴う預金の急減に対して極めて脆弱なのは、最強の米銀と言われるJP Morgan Chaseや邦銀最強と思われる三菱UFJ銀行でも全く同様だ。
 金融市場への信頼を維持するためにFRBや日銀が「金融システムは安全だ」と繰り返しても預金保険を上回る預金は(米国では25万ドル、日本では10百万円)通常保護されないので、警戒心の強い大口預金者は預金引き出しに走る恐れは払しょくできない。
 自分が預金している銀行を不安視して預金を引き出しに走ると、
そうした行動は「自己実現的になる」のが恐ろしい。

2023年4月29日 土曜日

世界の動き 2023年4月28日 金曜日

今日の言葉:
「女性役員比率30%」
 岸田首相が東証プライム上場企業は女性役員の比率を30%にするべきと発言したようだ。
 「役員」が取締役を指すのであれば、女性社外役員の多くは、元官僚、法曹、会計士、大学教授だった。女性を増やせと言う社会的要請が強いので、今では、有名スポーツ選手やアナウンサーが引っ張りだこだ。今後はもっと過熱化するだろうが「仏作って魂いれず」という事態になるのを危惧する。
 会社を実際に動かす「執行役員」レベルまで範囲を広げると、女性を増やすのは簡単ではない。企業として腰を据えた態勢整備が必要だ。

ニューヨークタイムズ記事より
1.ロシアのガス輸出の縮小
【記事要旨】
 ロシアのニュース報道によると、パイプラインによるロシアの天然ガス輸出量は、今年、昨年から 50% も減少する恐れがある。これは、ウクライナ侵攻以来、ロシアの重要なガス輸出産業への打撃を示している。
 かつてヨーロッパの主要な天然ガス供給国だったロシアは、2022 年 2 月の侵攻以来、西側諸国は需要と調達源の多様化を上手くやってきた。
 ロシアは西側の禁輸措置にもかかわらず、石油市場で独自の地位を維持することができたが、ガスは依然としてほとんどが固定パイプラインを介して輸送されているため、ガスの新しい顧客を見つけることははるかに困難だ。ロシアは、中国とトルコへのガス販売でいくらかの利益を得る可能性が高いが、天然ガス輸出産業が崩壊している可能性がある。

戦争に関するその他のニュース:
 教皇フランシスコは、バチカンでの非公開の謁見で、ウクライナのデニス・シュミハル首相と和平への取り組みについて話し合った。
 予想される反撃に先立ち、ウクライナ軍が西側からの重砲を待っているため、戦争の最前線で死傷者が増えている。
 アメリカの 3 つの主要な新聞の編集者と発行者は、ロシアに対し、ウォール ストリート ジャーナルのレポーターであるエヴァン ガーシュコビッチを直ちに釈放するよう共同で呼びかけた。
 昨年ロシアで 10 か月近く拘留されたアメリカのバスケットボールのスター、ブリトニー・グリナーは、釈放後初めて記者団と話をした。
【コメント】
 日本もロシア産の天然ガスの大口需要家だ。ガス開発にもコミットしている。ガスに依存できないため再生エネルギーに転換する欧州と日本の動きは好対照だ。

2.尹氏が米国議会で演説
【記事要旨】
 米国への公式訪問の 4 日目に、韓国のユン・ソクヨル大統領は、北朝鮮からの核の脅威に立ち向かう必要性に触れた議会演説を行った。
「間違った道を歩むことを決意した政権が1つあります。それは北朝鮮です。北朝鮮の核計画とミサイルによる挑発は、朝鮮半島とその先の平和に深刻な脅威をもたらしています。」と彼は語った。
 尹氏はまた、北朝鮮の核開発計画に対抗するために日米韓の協力を強化するよう呼びかけ、幅広い演説でウクライナの復興努力を積極的に支援すると約束した。
 この演説は、バイデン大統領が韓国を守る米国の核の傘を強化することに同意し、北朝鮮によるいかなる核攻撃も平壌政府の「終焉をもたらす」と誓った翌日に行われた。
 「アメリカン パイ」: ユン氏の訪問で明るい瞬間の 1 つは、ホワイト ハウスでの公式晩餐会だった。 バイデンからの説得で、ユンは彼のお気に入りの曲の1つである「アメリカンパイ」を歌った。
【コメント】
 長い訪問が尹政権の浮揚につながることを期待したい。小泉首相の訪米時を思い出す。
 (引用)
 小泉首相がエルヴィス・プレスリーを訪ねた。先日、グレイスランドに降り立ったのは、エルヴィスの友人知人や音楽関係者ではなく、また“一般”のファンでもない、世界の主導者ブッシュ米大統領と日本の小泉首相。天国のエルヴィスも少し驚いているかもしれない。小泉首相は終始、機嫌が良く、フォトセッションではエルヴィスの名曲「Love Me tender」「Can’t Help Falling in Love/好きにならずにいられない」を歌い出す場面も。また、サングラスをかけて「Battle Hymn of the Republic」の“独自のパフォーマンス”を披露している。2006年7月3日 

3.オーストラリアとニュージーランドの関係リセット
【記事要旨】
 オーストラリアとニュージーランドはお互いを親密なパートナーと表現することがよくあるが、ここ数十年で、ニュージーランドからの移民に対するオーストラリアの扱いが亀裂を引き起こしてきた。 現在、アンソニー・アルバニーズ首相が率いるオーストラリアの中道左派政権は、この論争に対処するための措置を講じている。
 何年にもわたる提案の後、オーストラリアは、オーストラリアに住むニュージーランド人が4年後に市民権を取得するための合理化されたプロセスを発表したが、これは、オーストラリアのニュージーランド人に無制限の就労権を与えた 2001 年の政策を覆したものだ。
 スキル不足と経済の減速を考慮しているニュージーランドでは、オーストラリアへの移民により、ニュージーランドが大きな豪州経済に引き寄せられているという懸念が生じた。野党党首のデビッド・シーモアは、オーストラリア政府が「ニュージーランドの才能を急襲した」とコメントした。
【コメント】
 関係が改善したのかと思ったら両国の野党は反対している。隣国の関係はいずこでも難しいものだ。

その他:
米中関係の緊張を示す2つの記事
 The U.S. consulting firm Bain & Company said its employees in Shanghai were recently questioned by Chinese authorities, in the latest sign of strained economic ties between the U.S. and China.
 An ex-Harvard professor was sentenced in Boston after being convicted of not disclosing financial ties to China.
ロシアの悪ふざけがFRB議長をだます
 Russian pranksters posing as Ukraine’s president seem to have tricked the chair of the U.S. Federal Reserve, who was caught on video answering questions about the economy.
デサンテスはイスラエル訪問
 Ron DeSantis, a likely candidate for the Republican presidential nomination, made a brief visit to Israel to promote his diplomatic credentials.

2023年4月28日 金曜日

世界の動き 2023年4月27日 木曜日

今日の言葉:
「IR」
大阪の夢島でカジノを主体とする統合リゾートが実現する。これまで自分事として考えたことが無かったが最近の報道ではいろいろと問題がありそうだ。
・規模が巨大だ。スロットマシン6000台、テーブルゲーム600台
(シンガポール最大のカジノでスロット1500台、テーブル
400台の規模だそうだ)
・土壌対策費として大阪府が720億円を拠出
・年間賃料は25億円と破格
・事業者への事業課税で得た税収は土壌対策費として再投資
「身を切る改革」と「無駄な支出の排除」を標榜する維新の会の推進するプロジェクトだから安心するのではなく、市民の注視が必要だろう。

ニューヨークタイムズ記事より
1.韓国の核合意
【記事要旨】
米国は、北朝鮮とのいかなる紛争においても、核兵器の使用に関する戦略計画において韓国に中心的な役割を与えることに同意した。 その見返りに、韓国は自国の核兵器を追求しないことに同意した。
ユン・ソクヨル大統領のワシントンへの公式訪問中に発表されたこの取引は、北朝鮮からの核攻撃を思いとどまらせたり、対応したりするために、必要に応じて米国が核兵器を使用することを韓国に保証することを目的としており、「拡大抑止」と呼ばれる概念だ。
この合意は、北朝鮮の武装解除がもはや妥当ではないことを認めたものだ。過去4年間で、北朝鮮の武装が急速に増大したため、米国と韓国の当局者は正確な数を数えるのを中止した。
【コメント】
「拡大抑止」と言う言葉は日本の報道でも目にするが、その内容は詳しく取り上げられていない。外務省のHPには以下の説明がある。
『1.2022年11月15日から16日まで、日米両政府は、日本の外務省において、日米拡大抑止協議(EDD)を実施しました。EDDは、2010年に設立され、日米双方にとって、日米同盟の中核にある拡大抑止を維持し強化する方策を議論する定期的な機会となっています。日本側は、宮本新吾外務省北米局参事官及び安藤敦史防衛省防衛政策局次長が、米国側は、アレクサンドラ・ベル国務省軍備管理・検証・遵守局次官補代理(Ms. Alexandra Bell, Deputy Assistant Secretary, Bureau of Arms Control Verification and Compliance, Department of State)及びリチャード・ジョンソン国防次官補代理(核及び大量破壊兵器対策担当)(Mr. Richard Johnson, Deputy Assistant Secretary of Defense for Nuclear and Countering Weapons of Mass Destruction Policy, Office of the Secretary of Defense, Department of Defense)が、共同議長を務めています。
2.今回のEDDは、拡大抑止に関する日米間の協議を強化することについての岸田総理大臣及びバイデン大統領の共通の理解を前進させるものとなりました。EDDにおいて、日米双方は、地域の安全保障環境の評価を共有し、組み合わされた地域的抑止に貢献する能力を検討するとともに、米国の「国家防衛戦略」、「核態勢の見直し」及び「ミサイル防衛の見直し」を含むそれぞれの政策文書の成果並びに日本の近く策定される戦略文書等の見通しについて議論しました。
3.また、日米双方は、拡大抑止について突っ込んだ議論を行いました。日米双方は、同盟の組み合わされた抑止を支え、地域及び世界の双方における潜在的な不安定化活動に対処するために、外交的手段や現在及び将来の領域横断的な防衛力をいかに活用するかについて検討しました。日米双方は、抑止力強化のための三か国及び多国間協力の重要性について議論しました。
4.この機会を捉え、代表団は、自衛隊及び米軍の戦闘即応性及び相互運用性を向上させることを目的とした一連の二国間共同実動演習において最も直近のものである、「キーン・ソード23」を視察しました。』
殆ど中身のない発表で、肝心の、米国の核兵器を含む武力の行使にどのように日本が主導権を持つかについては何も記載されていない。

2.XiはZelenskyと電話協議
【記事要旨】
ゼレンスキー大統領は、習近平国家主席との会談を以前から求めていたが、昨日2 人は電話で話した 。ロシアの侵略以来、最初の知られている接触だった。
中国の公式アカウントは、特に「ロシア」と「戦争」という言葉を省略し、代わりに「ウクライナ危機の政治的解決」の必要性に言及した。 ゼレンスキーは、この議論は「長く有意義だった」と述べた。
今回の電話協議にもかかわらず、中国とロシアは緊密な連携を維持している。先月、習主席はプーチン大統領とモスクワで会談し、戦争についてはほとんど話さなかったが、潜在的な和平計画を浮かび上がらせた。
習氏はまた、サウジアラビアとイランの関係回復を支援し、フランスのマクロン大統領を中国に迎えることで、世界的な政治家としてのイメージを磨こうとしている。
アジアでは、中国が台湾を脅かす中、フィリピンは、昨日、米国との史上最大の合同軍事演習を開催している。
【コメント】
本当に習主席はノーベル平和賞ものの活躍だ。凄いな。

3.カトリックの女性にもっと力を
【記事要旨】
教皇フランシスコは、初めて司教会議で女性が投票できるようにする予定であり、これは、ローマ カトリック教会の問題において、女性にもっと多くの発言権を与えるための重要なステップだ。
司教会議と呼ばれる諮問委員会の会議は、バチカンで定期的に開催され、離婚などの問題について話し合っている。2021 年、法王は教会法を改正し、女性がミサで聖書を読み、祭壇で奉仕し、聖体拝領を行うことを許可した。これらの慣習は、多くの場所ですでに一般的だった。
【コメント】
世の中の趨勢にバチカンが後追いしている印象だ。伝統の維持と女性の地位の向上やLGBTへの取組等の今日的課題への対応は、難しい課題だ。

その他:
中国は台湾の出版社主を拘束
China detained a Taiwan-based publisher, who puts out books critical of the Communist Party, while he was on a trip to the mainland.
北朝鮮への制裁回避で罰金
British American Tobacco agreed to pay $635 million for violating sanctions by selling cigarettes to North Korea.
性転換者を広告に使い批判を受けたビール会社では
Two Anheuser-Busch executives were placed on leave after a Bud Light marketing campaign with a transgender influencer set off right-wing outrage.

2023年4月27日 木曜日

世界の動き 2023年4月26日 水曜日

今日の言葉:
「邦人救出」
 スーダンから脱出を希望する邦人約60名の全員が無事脱出できたようだ。良かった。
 2020年のアフガニスタンでは日本は多くの国に救出で遅れを取った。その際に直面した法や体制の整備が改善した成果だろう。
 世界中に紛争国があり、邦人が巻き込まれる恐れがある地域は多い。アフガニスタンでは、邦人救出に遅れたのに加え、脱出を希望する大使館に勤める現地の人達を救出できなかったのも問題になった。今回はどうなったのだろうか。
 フランスや韓国に救出してもらった日本人もいたようで、日本の救出作戦も邦人だけでなく、現地大使館員や外国人も救ってあげる余裕が欲しいと言ったら、要求が高すぎるだろうか。

ニューヨークタイムズ記事より
1.バイデン氏が再選を目指す
【記事要旨】
 ビデオ メッセージで、バイデン大統領は 2024 年の大統領選挙に向けた選挙運動を正式に開始し、有権者に「この仕事の達成」を促した。
 発表では、彼の最も可能性の高い対戦相手であるドナルド・トランプについては言及されなかった。
 80歳のバイデンは、すでに史上最年長のアメリカ大統領だ。(トランプ氏は76歳)彼の年齢に関する懸念にもかかわらず、彼は民主党の大統領選挙区をほぼ制覇している。 世論調査によると、民主党員は 2024 年に新しい顔ぶれを切望していますが、それが誰になるかは不明だ。
 副大統領であるカマラ・ハリスは、詳しい精査と共和党の激しい批判に直面するだろう。 在職期間の終わりに86歳になるバイデンに何かが起こった場合は彼女は引き継ぐからだ。
 低い失業率、回復力のある経済、目覚ましい立法成果録にもかかわらず、バイデンは米国や民主党の有権者を完全には獲得していない。アメリカ人の 10 人中 7 人近くが、アメリカは「間違った方向に進んでいる」と考えている。
 共和党はバイデンの年齢と虚弱さを強調してこれらの不確実性を利用することを計画しているが、民主党はバイデンが共和党のライバルよりもはるかに優れた立場にあると主張している。
 トランプは現在共和党の最有力候補だが、フロリダ州知事のロン・デサンティス氏からの強い挑戦に直面する可能性がある。
【コメント】
 来年81歳になるバイデンと77歳のトランプの争いになるとしたら、それはジョークだ。
 ケネディのような時代を切り開く若い大統領がどこかから現れないものだろうか。

2.ウクライナの危険な反撃
【記事要旨】
 ウクライナはロシア軍に対する新たな攻撃を準備しており、それは早ければ来月にも開始される可能性がある、と米国の当局者は言う。リスクは極めて高く、決定的な勝利がなければ、西側諸国の支持が弱まり、ウクライナ政府は和平交渉を行うよう圧力を受ける可能性がある。
 作戦は、ロシアに併合されたクリミアに近い南部で展開される可能性が高い。 リークされた米国の文書によると、それぞれ約4,000人の軍隊を擁する12のウクライナ旅団が今月準備が整うと予想されている。
 ウクライナの当局者は、彼らの目標は、ロシアの防御を突破し、ロシア軍を崩壊させることであると述べている。しかし、アメリカの当局者は、攻撃がウクライナに有利な方向に劇的な変化をもたらす可能性は低いと考えている。
 米国とヨーロッパの当局者は、ロシアが軍隊を強化するために新たな動員を準備していると述べている。ロシアの装備と人員の備蓄が大きいことを考えると、ウクライナを支援したい西側諸国の欲求が沈静化するにつれて、プーチンは自分が最終的に勝利する信じていると西側情報筋は見ている。
 「すべてはこの反撃にかかっている」と、元駐ロシア米国大使であり、NATO の高官であるアレクサンダー・バーシュボウは、領土の回復と和平交渉への影響力の両方について語った。

その他の更新:
 ロシアの弁護士がロシアの最高裁判所に対し、軍隊への批判を禁止する法律を廃止するよう求めた。
 ロシアは、ウクライナの穀物輸出を許可する協定を延長することを疑問視している。 ウクライナの穀物の一部が東ヨーロッパの市場にあふれ東欧の農家からの抗議を引き起こした。
【コメント】
 軍隊の動きが世界中に喧伝されるのは現代の戦争の特徴だ。ロシア軍も防備を固めていると思われるが、西側の先進装備を備えたウクライナ軍は攻勢に成功するのだろうか。ロシア軍の防御力は高そうで、西側軍事専門家が言うように膠着状態に陥る可能性が高いように見える。攻勢に成功すればロシア軍を排除でき、失敗しても和平の機会になる。どう転んでもウクライナに不利益はないというのがゼレンスキー大統領の読みだろうか。

3.尹氏の国賓訪米
【記事要旨】
 韓国のユン・ソクヨル大統領は、今週ワシントンでバイデン大統領と大統領夫人が主催する国賓夕食会に出席する。 彼は米国議会で演説をする予定であり、尹氏の訪問の大きな焦点は、韓国と日本との関係だ。
 ホワイトハウスでの会談で、バイデン氏は、アジアにおける米国の戦略にとって極めて重要な、韓国と日本との緊張緩和をさらに進めるよう促す可能性が高い。
 中国が米国の力を弱めた世界観を推進する中、日本と韓国はワシントンとより緊密に連携する動きを見せている。 北朝鮮による核とミサイルの脅威の増大も、各国と米国にとって刺激となった。
 ソウルと東京は、第二次世界大戦中の強制労働をめぐる長い論争に対処するための措置を講じた. 今週、韓国は、日本が優先貿易相手国としての地位を回復した。東京とソウルが輸出管理の緩和に合意してから1カ月後のことだ。 尹氏はまた、日本が「100年前の歴史のためにひざまずく」ことを期待されてはならないと述べた。
【コメント】
 岸田首相の支持率は改善した。尹大統領の支持率も是非改善してもらいたいものだ。ここ何代かでもっともまともな韓国大統領でありこの期に日韓の関係改善を図りたい。

その他:
中国は香港の歴史を書き換える
 The Chinese government’s attempt to rewrite Hong Kong’s fight for independence is an act of repression, Louisa Lim argues.
米国がスーダン休戦を仲介
 A U.S.-brokered cease-fire in Sudan did not hold in Khartoum, threatening efforts to help civilians leave the country.
米国メディアと英国王室
 Rupert Murdoch’s newspaper group paid Prince William to settle a phone-hacking case, according to his brother, Prince Harry.

2023年4月26日 水曜日