世界の動き 2023年4月27日 木曜日

今日の言葉:
「IR」
大阪の夢島でカジノを主体とする統合リゾートが実現する。これまで自分事として考えたことが無かったが最近の報道ではいろいろと問題がありそうだ。
・規模が巨大だ。スロットマシン6000台、テーブルゲーム600台
(シンガポール最大のカジノでスロット1500台、テーブル
400台の規模だそうだ)
・土壌対策費として大阪府が720億円を拠出
・年間賃料は25億円と破格
・事業者への事業課税で得た税収は土壌対策費として再投資
「身を切る改革」と「無駄な支出の排除」を標榜する維新の会の推進するプロジェクトだから安心するのではなく、市民の注視が必要だろう。

ニューヨークタイムズ記事より
1.韓国の核合意
【記事要旨】
米国は、北朝鮮とのいかなる紛争においても、核兵器の使用に関する戦略計画において韓国に中心的な役割を与えることに同意した。 その見返りに、韓国は自国の核兵器を追求しないことに同意した。
ユン・ソクヨル大統領のワシントンへの公式訪問中に発表されたこの取引は、北朝鮮からの核攻撃を思いとどまらせたり、対応したりするために、必要に応じて米国が核兵器を使用することを韓国に保証することを目的としており、「拡大抑止」と呼ばれる概念だ。
この合意は、北朝鮮の武装解除がもはや妥当ではないことを認めたものだ。過去4年間で、北朝鮮の武装が急速に増大したため、米国と韓国の当局者は正確な数を数えるのを中止した。
【コメント】
「拡大抑止」と言う言葉は日本の報道でも目にするが、その内容は詳しく取り上げられていない。外務省のHPには以下の説明がある。
『1.2022年11月15日から16日まで、日米両政府は、日本の外務省において、日米拡大抑止協議(EDD)を実施しました。EDDは、2010年に設立され、日米双方にとって、日米同盟の中核にある拡大抑止を維持し強化する方策を議論する定期的な機会となっています。日本側は、宮本新吾外務省北米局参事官及び安藤敦史防衛省防衛政策局次長が、米国側は、アレクサンドラ・ベル国務省軍備管理・検証・遵守局次官補代理(Ms. Alexandra Bell, Deputy Assistant Secretary, Bureau of Arms Control Verification and Compliance, Department of State)及びリチャード・ジョンソン国防次官補代理(核及び大量破壊兵器対策担当)(Mr. Richard Johnson, Deputy Assistant Secretary of Defense for Nuclear and Countering Weapons of Mass Destruction Policy, Office of the Secretary of Defense, Department of Defense)が、共同議長を務めています。
2.今回のEDDは、拡大抑止に関する日米間の協議を強化することについての岸田総理大臣及びバイデン大統領の共通の理解を前進させるものとなりました。EDDにおいて、日米双方は、地域の安全保障環境の評価を共有し、組み合わされた地域的抑止に貢献する能力を検討するとともに、米国の「国家防衛戦略」、「核態勢の見直し」及び「ミサイル防衛の見直し」を含むそれぞれの政策文書の成果並びに日本の近く策定される戦略文書等の見通しについて議論しました。
3.また、日米双方は、拡大抑止について突っ込んだ議論を行いました。日米双方は、同盟の組み合わされた抑止を支え、地域及び世界の双方における潜在的な不安定化活動に対処するために、外交的手段や現在及び将来の領域横断的な防衛力をいかに活用するかについて検討しました。日米双方は、抑止力強化のための三か国及び多国間協力の重要性について議論しました。
4.この機会を捉え、代表団は、自衛隊及び米軍の戦闘即応性及び相互運用性を向上させることを目的とした一連の二国間共同実動演習において最も直近のものである、「キーン・ソード23」を視察しました。』
殆ど中身のない発表で、肝心の、米国の核兵器を含む武力の行使にどのように日本が主導権を持つかについては何も記載されていない。

2.XiはZelenskyと電話協議
【記事要旨】
ゼレンスキー大統領は、習近平国家主席との会談を以前から求めていたが、昨日2 人は電話で話した 。ロシアの侵略以来、最初の知られている接触だった。
中国の公式アカウントは、特に「ロシア」と「戦争」という言葉を省略し、代わりに「ウクライナ危機の政治的解決」の必要性に言及した。 ゼレンスキーは、この議論は「長く有意義だった」と述べた。
今回の電話協議にもかかわらず、中国とロシアは緊密な連携を維持している。先月、習主席はプーチン大統領とモスクワで会談し、戦争についてはほとんど話さなかったが、潜在的な和平計画を浮かび上がらせた。
習氏はまた、サウジアラビアとイランの関係回復を支援し、フランスのマクロン大統領を中国に迎えることで、世界的な政治家としてのイメージを磨こうとしている。
アジアでは、中国が台湾を脅かす中、フィリピンは、昨日、米国との史上最大の合同軍事演習を開催している。
【コメント】
本当に習主席はノーベル平和賞ものの活躍だ。凄いな。

3.カトリックの女性にもっと力を
【記事要旨】
教皇フランシスコは、初めて司教会議で女性が投票できるようにする予定であり、これは、ローマ カトリック教会の問題において、女性にもっと多くの発言権を与えるための重要なステップだ。
司教会議と呼ばれる諮問委員会の会議は、バチカンで定期的に開催され、離婚などの問題について話し合っている。2021 年、法王は教会法を改正し、女性がミサで聖書を読み、祭壇で奉仕し、聖体拝領を行うことを許可した。これらの慣習は、多くの場所ですでに一般的だった。
【コメント】
世の中の趨勢にバチカンが後追いしている印象だ。伝統の維持と女性の地位の向上やLGBTへの取組等の今日的課題への対応は、難しい課題だ。

その他:
中国は台湾の出版社主を拘束
China detained a Taiwan-based publisher, who puts out books critical of the Communist Party, while he was on a trip to the mainland.
北朝鮮への制裁回避で罰金
British American Tobacco agreed to pay $635 million for violating sanctions by selling cigarettes to North Korea.
性転換者を広告に使い批判を受けたビール会社では
Two Anheuser-Busch executives were placed on leave after a Bud Light marketing campaign with a transgender influencer set off right-wing outrage.

2023年4月27日 木曜日