世界の動き 2026年2月18日 水曜日

今日の一言
「捨てる神あれば」
 Aiの台頭で米国ではソフトウェア会社の株価が下落しているのは良く知られているがローンの価格も値下がりしている。
 倒産の危機は少ないと考えれば、こうしたローンに投資する好機かもしれない。
 カーライルやブラックロックなど有力な投資会社が、値下がりしたソフトウエア関連などのローンを購入し、新たなCLO(ローン担保証券)組成を進めているということだ。
 こうしたダイナミズムが米国市場の面白さだ。

ニューヨークタイムズ・ニュースレターより
1.Cool China(クール中国)
【記事要旨】
 TikTok では若者が「中国化」するという軽いブームが起きており、スリッパを履く、白湯を飲む、お粥を食べるといった“中華的”行動が流行している。これは単なるネット上の流行に見えるが、世界の一部では「中国が以前よりクールに見える」という空気が広がっている。
 アメリカの人気インフルエンサーや NBA 選手が中国を訪れ、高速鉄道や都市の光景を絶賛したり、唐装風のアディダスのジャケットが世界的にヒットしたり、中国発のキャラクター「Labubu」が世界的ブームになったりしている。
 中国は技術開発やサプライチェーン構築では強いが、長年「ソフトパワー」では苦戦してきた。権威主義的な政治体制や検閲がイメージを損ねてきたためだ。しかし最近は外国人観光客の受け入れを改善するなど、対外発信が巧妙になっている。観光客は政治的抑圧をあまり感じず、普通の中国人の日常に触れることで印象が変わることも多い。
 ただし、中国の人気上昇は「中国そのものが魅力的になった」というより、アメリカの魅力が低下している反動だという指摘もある。米国の政治的分断やインフラの老朽化が目立ち、中国の高速鉄道などが相対的に魅力的に見えるのだ。
 こうした空気の変化は、各国の対中姿勢にも影響しうる。若いアメリカ人の多くは「中国が米国を追い越してもあまり心配していない」という調査結果もあり、対中強硬策への支持が弱まる可能性がある。
 しかし、この「クールな中国」ムードが長続きするかは不透明だ。文化的な流行は地政学の影響を受けやすく、中国はまだ世界的ヒット映画などを生み出していない。また、中国政府自身も外国の華やかな生活を紹介するインフルエンサーに警戒を示し、「西側のソフトな侵略」を助長すると警告している。
【コメント】
 クールJapanはどこへ行ったのだろうか。
 2000〜2010年代前半、世界が求めていたのは
– アニメ- ゲーム- ファッション(原宿)- カワイイ文化- 職人技・和食 といった「文化的・サブカル的な魅力」だった。
 しかし今、世界が注目しているのは
– 巨大市場としての存在感- 技術力・インフラ力- SNSで拡散される“圧倒的な体験” つまり「文化」より「スケールと勢い」のようだ。日本の停滞感も悪影響を与えており、中国や韓国が圧倒的に強くなった。

2.ジェシー・ジャクソンを悼む
【記事要旨】
 公民権運動の象徴的指導者であり、アメリカの黒人政治史に大きな足跡を残したジェシー・ジャクソン牧師が84歳で死去した。宗教界、友人、政治家など多方面から追悼の声が寄せられている。
 ジャクソンは、キング牧師の時代とオバマ大統領の誕生の間において、最も影響力のある黒人指導者とされる人物だった。1984年と1988年の大統領選に出馬し、指名獲得には至らなかったものの、数百万の黒人有権者登録を促し、多民族連合(レインボー・コアリション)を築き、多くの黒人政治家が公職に就く道を開いた、という功績を残した。オバマ夫妻は声明で「私たちは彼の肩の上に立っているWe stood on his shoulders’」と述べた。
 また、ジャクソンはアフリカでも広く尊敬され、特に南アフリカのアパルトヘイト撤廃運動への貢献が高く評価されている。
【コメント】
 80年代の民主党で大統領選の候補として注目されてきた。ご冥福をお祈りしたい。

3.イラン、米国との協議に「良い進展」
【記事要旨】
 イランのアラグチ外相は、スイスで行われた米国との間接協議で、将来の合意に向けた「指針となる原則」について一致が得られたと述べた。両国は今後、合意案の草案を交換することで合意したが、外相は「合意が間近というわけではない」と慎重な姿勢を示した。
 米国側の当局者も進展を認めつつ、イランが今後2週間でより詳細な提案を提示する見通しだと述べた。
 今回の協議(約3時間)は、中東が米国による軍事攻撃の可能性で緊張する中で実施された。
 一方イラン国内では、抗議デモ弾圧で死亡した人々の追悼集会が、政府への怒りを表明する場として dissidents(反体制派)に利用されている。
【コメント】
 どうでもよいことだが、アラグチ氏には好感が持てる。語り口が穏やかなのと、新口、あるいは荒口という日本にありそうな名前だからだ。

その他の記事
・ウクライナとロシアはスイスで米国の仲介による新たな和平交渉を開始したが、進展への期待は低かった。
・ペルー議会は、政府の調査対象となっていた中国人実業家との会談内容を公表しなかったとして、ホセ・ジェリ大統領の弾劾決議を可決した。
・ワーナー・ブラザース・ディスカバリーはパラマウント・スカイダンスとの交渉を再開し、Netflixに勝利してハリウッドの再構築につながる可能性のある取引を成立させる新たなチャンスを得る。
・スペインは、人工知能(AI)によって生成された児童虐待コンテンツを拡散した疑いで、X、Meta、TikTokを捜査する。
・歴史インタビューは、オバマ大統領とその顧問たちが国の情勢の変化を見逃し、ドナルド・トランプの台頭を予測できなかったことを示している。

2026年2月18日 水曜日 曇り
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