今日の一言
「ほぼ完了」
トランプ米大統領は、対イラン戦争がまもなく終結する可能性があるとの見方を示した。イランでの戦争は「ほぼ完了している」とCBSに対して発言。当初想定していた4-5週間という攻撃期間について「はるかに」前倒しで進んでいるとの認識を示した。米紙ニューヨーク・ポストとのインタビューでは、「私にはあらゆる事態に対応する計画がある」と原油価格の上昇について言及し、「きっと満足してもらえるだろう」と述べた。イランとの戦争が10日目に入った中、同氏は高まる圧力に直面している。
トランプの発言を受けて、
株式市場:下落から一転して上昇に反転。
ダウ +0.5%、S&P500 +0.83%、ナスダック +1.4%。
原油市場:一時 $100 超え → 発言後に急落。
ブレントは一時 $120 近くまで上昇後、発言を受けて –3% の $90.17、米国原油は –5% の $86.50 に下落。
トランプの一言で地政学リスクが払しょくされたと考える市場の反応はとても興味深い。??
ニューヨークタイムズ・ニュースレターより
1.なぜ今、各国がウクライナと話したがるのか
【記事要旨】
世界の注目がイラン情勢に移り、ウクライナ戦争への関心が薄れる中、ゼレンスキー大統領は改めて国際社会に支援継続を訴えようとしている。
ゼレンスキーは「ドンバスを譲る和平には応じない」という姿勢を明確にしつつ、ウクライナは中東でのドローン対策にも協力する用意があると発信している。
●ウクライナの“ドローン戦”の経験が世界から求められている
中東諸国は、安価なイラン製シャヘド・ドローンに対し、非常に高価なパトリオット迎撃ミサイルを使わざるを得ず、効率が悪い。
一方ウクライナは、独自の迎撃ドローン技術を確立し、ロシアのドローンの86%を撃墜してきた。
そのため、米国やサウジ、バーレーン、UAE、ヨルダンなどがウクライナに助言や技術提供を求めている。
●これがウクライナに与える影響
ゼレンスキーは米国への協力を当然と考えているが、この状況がロシアとの交渉で有利に働くことを期待している。
特に、迎撃ドローン提供の見返りとして、ウクライナはパトリオット迎撃ミサイルの追加供与を望んでいる。
●「ウクライナ国内の複雑な思い
中東諸国が短期間で大量の支援を受けているのを見て、「ウクライナも戦争初期に同じ支援を受けていれば状況は違ったはずだ」
という声が出ている。
●現代戦の変化
ロシアとウクライナの間では、無人地上車両の競争や、負傷兵・遺体をドローンで回収するなど、SFのような戦場の変化が現実になっている。
【コメント】
この記事は先週、ウクライナの取材を担当しているTimesの記者がウクライナのゼレンスキー大統領から異例の招待を受け大統領に 同行しウクライナ東部の最前線に赴いて書いたものだ。
ウクライナは今のところニュースの焦点ではないが、イランの攻撃から自国を守る国々から、突如として多大な注目を集めている。 彼らは、現在の戦場を形成しているドローンに関するウクライナの専門知識を、ぜひ活用したいと考えているのだ。
2.中東の戦争が世界経済危機を引き起こす
【記事要旨】
●エネルギー供給の混乱と価格高騰
中東の戦闘により、ホルムズ海峡を通る石油・天然ガスの輸送がほぼ止まり、世界のエネルギー価格が急騰。
原油価格は一時1バレル120ドル近くまで上昇し、その後90ドル弱まで下落するなど極めて不安定。
世界の株式市場も大きく下落した。
●経済への影響
燃料価格の上昇は食料価格の高騰につながる可能性。
エネルギーコスト増により、消費や企業活動が抑制され、世界経済の成長が鈍化する恐れがある。
●各国の対応
G7財務相が緊急会合を開き、石油備蓄の放出を検討。
中東依存度の高いアジア諸国も対策を実施:
韓国:約30年ぶりにガソリン価格の上限を設定
パキスタン:ガソリン価格を約20%引き上げ
●その他の軍事・政治的動き
イスラエルがレバノン・ベイルート南部を攻撃し、ヒズボラとの戦闘が激化。
イランの新最高指導者モジュタバ・ハメネイは、前任者より強硬になる可能性。
イラン発の弾道ミサイルがトルコ領空に入り、NATOが迎撃。
イランの空爆がバーレーンで30人以上を負傷させ、石油精製所近くで火災発生。
米国のミサイルがイランの小学校を誤爆した可能性を示す新たな映像が公開され、175人(多くが子ども)が死亡したと報告。
【コメント】
戦況の発表やトランプ発言に一喜一憂する展開が考えられえる。イランの殲滅をはかるイスラエルをトランプがどのように抑えられるかがポイントだろう。
その他の記事
・トルコで、エルドアン大統領の最大のライバルであるエクレム・イマモール氏の汚職容疑の裁判が始まった。批評家らは、これは政敵を排除するための試みだと指摘している。
・ニューヨーク市長公邸付近でデモが行われていた際、手製爆弾が投げ込まれた事件で、2人の男性がISISを支援しようとしたとして起訴された。
・ベルギーのリエージュでは、シナゴーグが爆発により被害を受け、内務大臣はこれを「反ユダヤ的行為」と呼んだ。
2026年3月10日 火曜日 曇り
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