毎月の月末を晦日(みそか、あるいは、つごもり)と言い、年の最後の月の12月の末日を大晦日と言う。
大晦日と言えば、江戸時代は、その日までに借金が取り立てられなければ来年末まで払わなくて良いという掛け取りの習慣を巡る落語の話が思い出される。
江戸の風情が色濃く残っていた明治時代を生きた樋口一葉(1872年5月2日(明治5年3月25日)- 1896年(明治29年)11月23日)の名作「大つごもり」では、お金に困ったお峰という下女の金策が、はらはらドキドキで描かれている。
英語では特に大晦日を特定する言葉はなく、New Year’s Eveと言う。つまりは新年の前の日という位置づけだ。
英語でも大晦日に類する特別な感情が無いのだろうか。思い出すのは It’s Just Another New Year’s Eve と言う歌だ。Barry Mnilowが情緒を込めて歌っている。浜田省吾の「New Year’s Eve」も情緒に富んだ名曲だが、New Year’sEveという言葉は出てこない。
この違いは文化の違いだろうか。感性の違いだろうか。
今年もあとわずか。皆さんのご多幸をお祈りします。
2023年12月31日 日曜日