間近に見たことのある有名人

 昨日、アントニオ猪木さんを間近に拝見した経験を書いた。
 今日は、私が街で間近に見かけた有名人3人について書いてみたい。3人とも海外での話しだ。

 まずは、ヘンリー・キッシンジャー。1991年頃。ニューヨーク・パークアベニューの洋品店に私が入ろうとすると彼が出てきて、鉢合わせした。がっしりした小柄な体躯で、身長は私165cmと同じくらいだった。眼光鋭くあたりを見回して歩き去って行った。ウクライナの和平について話していたのを数か月前にみた。現在99歳だが、まだ、頭はしっかりしているようだった。彼の提唱する占領地域はロシアへ譲って停戦するという案はウクライナから完全に拒否されている。

 次は、チャールズ・ブロンソン。猪木さん夫妻を見かけたのと同じ時に(1979年頃)ナッツベリー・ファームでやはり私たちの数人前にいた。あのざらっとした顔つきだった。誰と一緒にいたか記憶にない。男性用化粧品のCMで有名だったころだ。ブロンソンも、体躯はほぼ私と同じくらいだった。いま調べると、2003年に81歳で亡くなった。後年はアルツハイマー病で苦しんだそうで、死因は肺炎だ。鉄人も病には勝てなかった。

 最後は、ロッド・スチュアート。1991年ごろっだと思う。マンハッタンの53丁目を歩いていたら、数メートル前を歩いていた。かっこよかった。ステージそのままに細いパンツをはいて派手なジャケットを着ていた。美しい女性と一緒だった。現在は77歳で、写真を見ると容貌は滅茶滅茶衰えている。寄る年波には勝てない。私もそういわれないように頑張りたい。

2022年10月2日 日曜日

アントニオ猪木さんのこと

アントニオ猪木さんは二度実物を見たことがある。

一度目は1979年にカリフォルニアのナッツベリーファームで。当時私はUCLAに留学中で、休日に有名な巨大遊園地を家内と訪れた。確か「砂金すくい」の列で、我々の数人前に倍賞美津子さんと二人で並んでいた。猪木さんは巨大な印象はなく、背の高い好青年というイメージで、お二人は仲の良いカップルに見えた。

二度目は猪木さんが挙行した2014年8月30(土)、31(日)、『インターナショナル・レスリング・フェスティバルin平壌』(柳京・鄭周永体育館)で。日本からの総勢40人ほどのツアーに息子と二人で参加したのだ。会場に入る猪木をめがけて日本人ファンが集まった。VIPとして警備陣に囲まれていた猪木さんは足を止めて息子との写真撮影に気さくに応じてくれた。猪木さんの人脈をしても拉致被害者問題の解決が進まなかったのは残念だ。

今これを書くにあたり猪木さんの入場テーマ曲『炎のファイター INOKI BOM-BA-YE』を聞いている。YouTubeにBGM用に1時間以上流れ続けるものがありとても仕事がはかどるのだ。

「ボンバイエ」とは、コンゴのリンガラ語で「奴をやっちまえ!」を意味する「Boma ye(ボマ・イェ)」が訛ったもので、もハメド・アリがコンゴの首都キンシャサでジョージ・フォアマンと戦った際の、観客からの声援に由来している。アントニオ猪木とモハメド・アリは、1976年に日本武道館で開催された「格闘技世界一決定戦」で対戦。後に猪木の健闘を称えたアリから『アリ・ボンバイエ』が贈られ、猪木のテーマ曲にアレンジされて現在に至るのだそうだ。
https://www.worldfolksong.com/songbook/sokkuri/inoki-bombaye.html より引用。

人生100年時代にしては79歳は若いが、完全燃焼の一生だった。ご冥福をお祈りしたい。

2022年10月1日 土曜日

世界の動き 2022年9月30日 金曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
「悪い円安」
 円安が進行するにつれて「良い円安・悪い円安」という論議が起きている。
 円安については、そもそも、そのレベルについて議論がある。「大幅か・大したことは無いか」と言う議論だ。そこに「良い・悪い」という価値判断が入ってくると議論は水掛け論になる。為替介入の効果に関しても「ある・ない」論がある。
 経済の問題を語る際には、事実確認から始めないと議論は散漫になるだけだ。

ニューヨークタイムズ記事
1.ロシアはウクライナの領土を併合
【記事要旨】
 ロシア政府は今日ウクライナ4州の併合を祝う行事を挙行すると発表。赤の広場では大型スクリーンの設置等の準備が進みプーチン大統領が演説予定だ。不法な国民投票の結果を受けた4州併合の合法性を国内と海外に向けて発信する意図だ。ウクライナは占領地区に反攻を進めるが、ロシアは核兵器使用可能性に言及。ロシアからの陸路で、EUで唯一開いていたフィンランドへの道が、ロシアからの脱出者急増で、閉ざされた。バルト海でのパイプラインの事故はロシアによる破壊工作との見方が広がる。
【コメント】
 ウクライナ4州では、ロシア人住民は何%いるのだろうか?その内親露派は何%いるのだろうか?そういう事実関係が全く報道されないので議論が深まらない。

2.ハリケーン「イアン」はフロリダ州に大打撃
【記事要旨】
 中部フロリダでは2.5百万人が停電状況で、危機的な大洪水に襲われた。バイデン大統領は大規模災害に指定し支援を表明。デサンテス知事は歴史的な災害で復旧には数年を要すると述べる。
【コメント】
 台風に悩む日本にとって他人ごとではない危機だ。

3.ミャンマーはオーストラリア人顧問を収監
【記事要旨】
 オーストラリア人で、アウン・サン・スー・チー氏の元顧問ショーン・ターネルは、2021 年 2 月、軍事政権がスー・チー女史を逮捕し当時の政府をクーデターで打倒した数日後、ヤンゴンで拘留された。木曜日の裁判で有罪判決を受けた。オーストラリアは、自国民が軍事政権によって運営されている非公開の法廷で裁判にかけられたことを批判した。
【コメント】
 日本人で同様な嫌疑で拘束されている人はいないのだろうか。現在数万人の政治犯が収監されているそうだ。

その他:
北朝鮮のミサイル発射
North Korea launched two short-range ballistic missiles yesterday — its third missile test this week — as Vice President Kamala Harris warned the country against “destabilizing” weapons activities.
ブラジルのトランプは選挙についても同じことをする?
Four days before national elections in Brazil, President Jair Bolsonaro’s political party claimed, without evidence, that government employees could alter ballots.
欧州のインフレ
Inflation in Germany hit double digits for the first time in decades.
The International Monetary Fund and economists have warned that the new British government’s plan to slash taxes on high earners could exacerbate rapid inflation and destabilize markets.

2022年9月30日 金曜日

世界の動き 2022年9月29日 木曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
「ノスタルジー」
 「ノスタルジック(英: nostalgic)」とは遠い懐かしさを感じさせる、得がたいもの、失われたものなどに対して、心惹かれ、思いを馳せ、憧れや恋しさを抱くさまなどを意味する語。主に「郷愁」と訳される。
 一昨日、久しぶりに新幹線で品川から名古屋に行った。途中で武蔵小杉を通る。50年前に住んでいたことがある街だ。駅前に三和銀行のビルがあり、屋上に大きな看板が屹立していた。この銀行に就職した理由の一つだった。

 行きにそのビルを捜したが、高層マンション群に囲まれとても小さく見えた。屋上の看板は三菱銀行との合併以来使われていない。帰りには高層マンション街の明かりがまばゆく、50年の歳月を感じた。

ニューヨークタイムズ記事
1.イランがイラクのクルド勢力を攻撃
【記事要旨】
 イラン革命防衛軍がドローンやミサイルを使ってイラク北部のクルド人自治区を攻撃したとクルド勢力が発表した。イラン国内北西部ではクルド人勢力との緊張が高まっていた。イラン国内では女性による反政府デモも激化し20の大学の教師と生徒がストを起こしている。
【コメント】
 クルド人はイラン、イラク、トルコにまたがり居住する民族で、どの国でも紛争の火種になる。民族自決の原則からすれば、国家として承認されるべきだろうが、国境線の変更は容易でない。

2.オーストラリアは汚職と密かに戦う
【記事要旨】
 労働党新政権は政府の腐敗を調べる専門機関の設立を公表したがその活動はベールに包まれたものになると思われる。透明性が確保されない方針には懸念も示されている。モリソン前首相の5つの大臣兼務にもまだ批判が続いている。
【コメント】
 内容がよく理解できない記事でした。続報を待ちます。

3.中国での#MeTooの動き
【記事要旨】
 中国のジェフ・べゾスとも言われるJD.Comの創設者Richard Liuが中国人女性への暴行容疑で米国で裁判にかけられた。Liu氏は合意だったと容疑を否認してる。このような#MeTooの裁判は中国では起こり得ず、米国での裁判が注目される。2018年の出来事に刑事事件としては立憲困難で、民事事件としての行方が注目される。
【コメント】
 中国でのという見出しは誤解を招く。中国人富豪が係るというのが正しい。中国富豪の多くは米国に生活拠点を移しており、この裁判の行方は興味深い。

その他:
北朝鮮のミサイル発射
North Korea launched two ballistic missiles yesterday, a day before Kamala Harris, the U.S. vice president, is set to visit the Demilitarized Zone. She plans to meet with Yoon Suk Yeol, South Korea’s president, today.
ウクライナ4州のロシア併合
Kremlin-backed officials in occupied Ukraine have asked Vladimir Putin, Russia’s president, to annex the regions after staged referendums. Ukraine continues to advance, threatening Russia’s gains.
プラハでのエネルギー高騰への抗議デモ
Tens of thousands of people took to the streets in Prague yesterday after the energy crisis stoked popular unrest. Other European governments fear the protests could spread.

2022年9月29日 木曜日

世界の動き 2022年9月28日 水曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
「メランコリックな弔辞」
 昨日の安倍首相の国葬での菅前首相の弔辞が話題を呼んでいる。菅氏自身が声を詰まらせる場面がある「主情的(emotional)」というか「メランコリック(melancholic)」な弔辞だった。こういうのは日本人は好きだが、弔辞は、本質的には安倍総理の政策への全面的な賛同と、同氏の人格への賛美だった。やはり自民党葬が妥当だったのではないかと思われた。

ニューヨークタイムズ記事
1.パイプラインの漏洩はロシアによるものか
【記事要旨】
 ロシアからドイツへのパイプラインで2か所からガスが漏れるが、ロシアの工作が懸念される。バルト海の海底で起きた爆発が原因とみられデンマークが調査中。欧州のロシアからのガスへの依存する危険性を更にあらわした。欧州はイスラエル近海のガス田からの供給を計画して対応する。
【コメント)
 「ウラジオストックの日本領事が、ロシアに拘束され、目隠しされ、拷問され、解放され、国外退去された。」という記事が掲載されている。
 これは外交官に対する対応としては酷い。日本政府はしっかり対応してもらいたい。

2.ベトナムは台風Noruに備える
【記事要旨】
 中部ダナンに台風が近づき80万人が避難。日曜にフィリピンに上陸し大きな被害をもたらした台風は勢力を落とすも瞬間最大風速は時速230キロ(秒速63メートル)を維持。
【コメント】
 台風の大型化は気候変動のせいだとする論者と、そうでないという論者に見解が真っ二つに分かれる。真相はどうなのだろうか。

3.メタが中国の米国選挙への干渉を調査
【記事要旨】
 中国に拠点を置くグループがフェイスブックなどのSNSを使って偽情報を流し、米国で世論工作を図ろうとしたことが27日わかった。米メタが公表した報告書で説明。影響は限定的だったと分析する一方、11月に米中間選挙を控えるなか、新たな手口への警戒を呼びかける。27日に公表した最新の報告書では、中国系とみられるグループが、80超のフェイスブックなどの偽アカウントを使い、21年秋から今月にかけて米国などに向け偽情報を流していた。具体的には米議員がロシアから違法献金を受けたことを示唆する画像や文章などを投稿したという。米国人になりすまし米国人に近づく最新の手口に注意が必要。
【コメント】
 これは恐ろしい話だ。真偽がはっきりわからない情報がSNSでは飛び回っている。トランプがロシアを使いヒラリーの選挙活動を妨害したという話も合った。情報の真偽を見抜く目を養わなければならない。

その他:
安倍首相の葬儀
Japan buried Shinzo Abe, the former prime minister who was assassinated in July, in a divisive state funeral yesterday, the BBC reports.
トラス首相は困難な状況
Liz Truss, Britain’s new prime minister, is sticking to her free-market agenda, but as economic turmoil mounts, her leadership may already be in jeopardy.
中国はマッチングアプリを推奨
Beijing is letting dating apps flourish, even as it cracks down on other tech companies. It’s a strategic choice: The apps could nudge people toward relationships at a time when China’s marriage and fertility rates are at record lows. They’re also helping users fight loneliness after Covid lockdowns wreaked havoc on social connections.

2022年9月28日 水曜日