今日の一言
「万引き」
金曜に都心で昼に会食があった。帰路五反田を通るので駅ビルにあるBook1stで本を見るのを楽しみにしていた。エマニュエル・トッドの新刊「西洋の敗北」を見て、気に入れば買いたかったのだ。
書店に入り捜したが見つからない。Book1stには検索機があるので調べると哲学の棚に在庫があるとの表示だった。棚に行っても無いので店員に聞く。一緒に捜してくれたが、見つからない。
店員の説明では、万引きの結果だということだった。なるほど、お金を払わないんで本を盗んで行くので、本は無いが在庫表示はそのままだ。
2600円の本だ。書店の痛手は大きかろう。
結局本の内容を確認できないままAmazonで購入した。翌日には届いたので支障は少なかった。
心無い万引きは、面白そうな本との出会いを求めて本屋へ行く読書人の楽しみを奪う行為だ。書店が減少している理由の一つは万引きによる減収のようだ。商品在庫の電子管理は進んでおり無人のコンビニも増えている。書店でもなんとかならないものかと思う。
ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.国連の気候会議、合意で終了
【記事要旨】
今年の国連気候サミット(COP29)の交渉担当者らは昨日早朝、開発途上国がよりクリーンなエネルギーを採用し、気候変動の影響に対処するのを支援することで合意した。富裕国は2035年までに年間3000億ドルの支援を約束した。これは現在の目標である1000億ドルから引き上げられた。
しかし、独立した専門家らは、開発途上国が必要とするのは年間1.3兆ドルと見積もっており、これは合意で約束された額よりはるかに高い。
各国は2月の期限までに、最新の排出削減誓約書を提出する予定だ。そして、この後交渉担当者らは韓国の釜山で、国連主導のプラスチック汚染の拡大に取り組むための初の条約を交渉する。
COP29についてのQ&A:
Q: 今年の会議の主な目的は何だったのか?
A: 毎年、約200カ国の外交官が集まり、気候変動対策の計画について合意しようとしている。今回の主な目的は、発展途上国が温暖化する世界に適応し、化石燃料から脱却できるよう、年間1兆3000億ドルもの資金を集めることだった。
しかし、合意の最終的な詳細がどうであれ、大きな亀裂は残る。脆弱な国々は依然として地球温暖化に対処するために多額の資金を必要としており、裕福な国々は資金の提供に消極的だ。
Q: トランプ大統領就任が近づいている中、今後の気候協議に何を期待できるのか?
A: COP29では、米国の選挙結果が大きな話題となった。トランプ次期大統領は気候変動を「でっちあげ」と呼び、パリ協定からの離脱を約束した。米国が気候外交/資金提供において主要な役割を果たすことを期待している国はほとんどない。
【コメント】
3000億ドルと言えば46兆円だ。先進国だけでの負担は大変だ。米国では石油ガスの開発に大きく舵をきるだろうから、COPでの議論とは大きなねじれが生ずる。
2.ヒズボラがイスラエルにミサイルを発射
【記事要旨)
ヒズボラは昨日、イスラエルに約250発のミサイルを発射した。その前日には、レバノンの首都ベイルートの中心部でイスラエル軍が攻撃し、数十人が死亡した。
レバノン保健省によると、土曜日のベイルートでの攻撃では65人以上が負傷し、少なくとも29人が死亡した。この攻撃はヒズボラの最高司令官モハメド・ハイダルの暗殺を狙ったものだった。
ヨルダン川西岸:イスラエル軍は、空爆やパレスチナ人を人間の盾として使うなど、ガザで展開しているのと似た戦術を採用していると住民は語っている。
ドバイ:木曜日から行方不明になっていたアラブ首長国連邦のイスラエル人ラビが遺体で発見された。イスラエル当局は、ラビは殺害されたと発表し、その死はテロ行為だと主張した。
【コメント】
連日、連日、連日、中東の戦乱は続く。
3.トランプ氏は秘密の資金で政権移行チームを運営
【記事要旨】
トランプ氏は、政権移行の取り組みに資金を提供している寄付者の名前を秘密にしている。どの利益団体、企業、富裕層が彼の2期目のスタートを助けているのかを知ることが不可能になる可能性がある。
トランプ氏はこれまで、政権移行のために最大720万ドルの連邦資金と引き換えに、資金調達に厳しい制限を課すバイデン政権との合意に署名することを拒否している。合意を回避することで、トランプ氏は未知の寄付者から無制限の資金を集め、政府を掌握する準備に関わるスタッフ、旅行、オフィススペースの費用を賄うことができる。彼の行動は倫理の専門家の間で警戒を呼んでいる。
トランプ氏についてさらに:
・マット・ゲーツ氏が候補から撤退した数時間後に、パム・ボンディ氏が司法長官候補に指名された。
・トランプ氏は就任初日から移民を大幅に削減し、強制送還を増やすと誓っている。移民たちは取り締まりを逃れようと急いでいる。
・連邦保健機関を率いる多岐にわたる人物のリストはほぼ完成し、抜本的な改革に向けたトランプのビジョンが明確になりつつある。
【コメント】
政権移行資金に連邦予算の縛りがあったとは知らなかった。720万ドル程度なら予算を貰わす自己資金で好き放題やると言うトランプの考えは理解できる。
その他の記事:
スペイン:
バレンシアで豪雨が洪水を引き起こし、200人以上が死亡した。当局が下流の住民に最初の洪水を警告するのに何時間もかかった。
パキスタン:
アフガニスタンとの国境付近でスンニ派とシーア派の部族が衝突し、少なくとも25人が死亡した。
ペルー:
研究者らはドローンとAIを駆使し、考古学上の最も難解な謎の一つであるナスカの地上絵をさらに数百点発見した。
2024年11月25日 月曜日