今日の一言
「ラスト5分」
サッカーの試合で最後の5分は最もスリリングだ。両軍が死力を尽くして勝利を目指す。
温存していた新戦力を投入し、作戦を変更する。負けている方は同点に追いつこうと長距離シュートを打つ。
ウクライナ戦争の現状にそっくりだ。トランプの就任で、戦争はにわかにラスト5分を迎えた。ロスタイムになだれ込むことは避けてもらいたいのだが。
ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.検察官、トランプ氏に対する刑事告訴の却下を申し立て
【記事要旨】
特別検察官のジャック・スミス氏は昨日、ワシントンの連邦判事とアトランタの裁判所に対し、次期大統領ドナルド・トランプ氏に対する2件の起訴状を却下するよう求めた。1件は2020年の選挙結果を覆そうとしたという告訴、もう1件は機密文書を違法に保有したという告訴である。
スミス氏は、この動きは現職大統領は起訴されないとする司法省の方針によるものだと明言した。「司法省の憲法解釈に基づき、政府は却下を求める」とスミス氏は記した。
この要請は、2年間の法廷劇の後、検察はトランプ氏に2020年の選挙結果を覆そうとしたことや、退任後に多数の機密文書を違法に保有したという告訴について責任を問うことはできない、というスミス氏の最終的な認識だった。トランプ氏が任期を終えた後に再度告訴される可能性は残している。
トランプ氏についてさらに詳しく:
・トランプ氏は2人の億万長者を重要な経済ポストに任命した。彼らは労働者階級を助けることになるだろうか?
・トランプ氏の中東担当特使スティーブン・ウィトコフ氏は、この地域の石油資源の豊富な国々と以前からつながりがある。
・トランプ氏の忠実な補佐官ナタリー・ハープ氏は、大統領との情報交換の主要パイプ役になる見込みだ。
・最長在任期間を誇る上院院内総務のミッチ・マコーネル氏は、次期議会でその職を辞す。同氏の計画はトランプ氏と対立する可能性がある。
【コメント】
スミス氏はさぞ残念だっただろう。トランプ氏は当選と落選で天国と地獄だったわけだ。トリプルレッドに加え最高裁も保守派で押さえているトランプは4年間は無敵だ。
2.レバノン停戦の決定は近いと当局者らが語る
【記事要旨】
ネタニヤフ首相は本日閣僚と会談し、ヒズボラとの停戦案を決定する予定だと当局者らは語った。米国はイスラエルに対し、木曜日までに合意をまとめるよう圧力をかけている。
この案では、イスラエル軍は60日以内にレバノンから撤退。ヒズボラはイスラエル国境から北へ移動。その後、レバノン軍が南へ展開し、国境沿いに緩衝地帯を形成するプランだ。
難点:残るハードルは、ヒズボラの戦闘員が停戦を破ったり、レバノン軍が国境からヒズボラを遠ざけることができなかった場合にイスラエルが軍事行動を取れるようにしたいということだ。ネタニヤフ連立政権の強硬派も合意に反対している。
【コメント】
ベイルートは毎日空爆を受けている。レバノン軍はヒズボラと対峙する実力は無さそうで、合意が維持できる可能性は少ないと見る。
3.パキスタンで数千人がカーン氏の釈放を求めて抗議
【記事要旨】
元首相イムラン・カーンの数千人の支持者は昨日、政府のロックダウンにもかかわらず、同氏の釈放を求めてイスラマバード郊外までデモ行進した。少なくとも警官1人が死亡しデモ参加者数人が負傷した。
背景:カーンは2023年8月から投獄されており、150件以上の刑事事件に直面しているが、依然として絶大な人気を誇っている。
【コメント】
群衆の抗議は整然としているように見えるが、負傷者が出たようだ。参加者の多く白い体を包む服を着ており、南アジアは東南アジアとはずいぶん違う印象を受ける。政情が安定しないとアフガニスタンのように過激派が跋扈する事態になりかねない。心配だ。
その他の記事:
フィリピン:
サラ・ドゥテルテ副大統領が、自分が殺害されたらフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領が暗殺されるよう手配したと主張したことで、政治的混乱が激化した。
した。
ルーマニア:
今週末に行われた大統領選挙の第1回投票で、無名の超国家主義者が予想外の勝利を収めたことで、同国は政治的混乱に陥った。
イギリス:
イングランドとウェールズで大規模な洪水により少なくとも3人が死亡した。
+
野球:
ロサンゼルス・エンゼルスは左投手の菊池雄星と3年6,300万ドルの契約に合意した。
2024年11月26日 火曜日