世界の動き 2022年7月27日 水曜日

ニューヨークタイムズ電子版

今日の一言:
「ノミュニケーション」
 月曜、火曜とセミナーの講師をした。いつもは月曜の夜に懇親会があり、30数人の参加者と懇談する機会があった。いろいろな金融機関の方々と話をする貴重な機会だった。しかし、コロナ下、もう2年間、懇親会が出来ていない。
 仕事の後ちょっと一杯というのを「飲む」と「コミュニケーション」から「ノミュニケーション」という言葉があり、日本企業の特色だと言われていた。
 良き習慣が無くなることで、日本企業の競争力が更に失わっることが懸念される。

1.EUはガスの消費減で合意
【記事要旨】
 来春までに15%の自主的な削減に合意。ロシアのガスの政治的武器化に対抗。EU27か国中ハンガリーだけは合意を留保。露では米バスケット選手の裁判が継続。ウクライナでは来週穀物輸出の船が出向予定。宇宙では2024年に国際宇宙ステーションの期限切れで露は枠組みから脱退予定。
【コメント】
 エネルギーの武器化は露としては当然の動き。EUの対応に注目したい。日本はサハリン2にどう対応するのか?

2.IMFは世界の景気後退を警告
【記事要旨】
 G7諸国が景気後退に陥る可能性は15%. 米はすでにテクニカルには景気後退している。2021年の6.1%から今年の世界全体の成長率は3.2%へ減速すると予想。見通しは悲観的。米FRBは過熱する景気に対し今週金利引き上げで対抗見込み。
【コメント】
 日本は成長はしない。インフレも低い。またぬるま湯的なデフレに陥りそうだ。

3.米の台湾への懸念増加
【記事要旨】
 最近の示威行為の激化に、バイデン政権は今後1.5年以内に中国が台湾に侵攻すると予想。台湾海峡を現在米海軍は通過しているが、中国政府は、海峡は国際海峡ではないから通行できないと強く主張。ペロシ下院議長の台湾訪問予定に中国は鋭く反発し仕返しを示唆。習近平の再任時期にも重なり問題を複雑にしている。一度に陸海軍を使用した台湾進攻の可能性はまだ低いが、台湾海峡の自国化のような手段を徐々に取っていく可能性は高いと米の軍事筋。
【コメント】
 いかにも中国がやりそうなことだ。既成事実を積み上げて台湾を苦しめる。一方、中国と国交回復した際に各国は「一つの中国。台湾は中国の一部」と認めており、内政干渉するなと言う中国の主張は筋が通っており、しっかりした理論武装が必要だろう。

その他:
中国の熱波
A devastating heat wave is sweeping through China, with more than 900 million Chinese, about 65 percent of the population, living under heat warnings.
アリババは香港に上場
Alibaba, the Chinese online shopping giant, said it would seek a primary listing in Hong Kong, giving it a safety net against U.S. regulations.
米上院は中国に対抗する工業政策を議論
The U.S. Senate moved toward passing an expansive industrial policy bill to counter China’s technological and manufacturing dominance.

(2022年7月27日 水曜日)