今日の一言
「アフォーダビリティ考」
米国の論考でアフォーダビリティに関するものを最近よく目にする。
曰く、アフォーダビリティとは、「ニーズ」と「ウォンツ」が交差するところだ。誰もが、資産、収入、そして信用限度額に基づいて、一定の購買力を持っている。同様に、誰もが維持したい理想のライフスタイルを持っている。欲しいものが買えるだけのお金があれば、生活は楽だが、アメリカの人口の大部分はそうではない。
誰もが少なくとも目標を達成できるチャンスがある(アメリカン・ドリームと言われるものだ)と感じている限り、物事はうまくいく。しかし、チャンスはもう終わったと考える人が増える、あるいはもっとひどいことに、誰かに奪われたと人々が思い始めると状況はあっという間に悪化する。それが米国の現在だという論調が多い。
一方、日本はどうだろうか。日本は夢の縮小が先に起きてしまった国だ。米国では「夢はあるが手が届かない」という不満が噴き出しているが、日本では「夢そのものが縮小してしまった」状況にある。これが最大の問題だろう。
・将来に希望が持てないため非婚率の上昇
・それに伴う少子高齢化
・子どもの将来の夢が「サラリーマン」が最多
・起業意欲はOECD最低レベル
・リスクを取ることが避ける文化
・「頑張っても報われない」という静かな諦め
このような現象が渦巻いているのが日本の現状だ。
米国は“夢が遠のいた怒り”だが、日本は“夢を持つこと自体をやめた静かな諦観”だ。この違いは非常に大きい。
戦後の経済成長期のように日本がダイナミックに成長していた時期は、誰もが「三丁目の夕日」を見上げることが出来た。低成長がすっかり定着し産業の競争力が顕著に落ちた日本をどうするか。積極的な財政政策が解決策のはずがない。 教育がカギだと思うが政府の唱道する無償化で達成できるものではない。
どうすれば良いのか。解は無い。ただ、「一灯照隅 万燈照国」の考えで個々人の努力が道を切り開いてゆくと信じたい。
ニューヨークタイムズ・ニュースレターより
1.イランはべネズエラではない
【記事要旨】
トランプ大統領はイランに対し、核開発の停止、イスラエルに届くミサイルの製造中止、地域の武装勢力への支援停止という事実上の最後通告を突きつけ、従わなければ軍事行動に出ると警告している。彼は過去に米国がベネズエラ指導者を急襲して拘束した事例を引き合いに出しているが、イランはベネズエラとは比較にならないほど危険で複雑な相手だと専門家は指摘する。
イランは制裁で弱体化し国内不満も高まっているものの、長距離弾道ミサイルや地域の同盟勢力(イラクのシーア派民兵、イエメンのフーシ派など)を通じて中東全域に深刻な被害を与える能力を持つ。特にイスラエルは迎撃ミサイルが不足しており、イランが大都市を狙う可能性が懸念されている。
一方で、トランプ政権が軍事行動で何を最終目標としているのかは不明確で、政権内部でも優先順位が定まっていない。イラン政権の打倒なのか、ミサイル能力の無力化なのか、核計画の完全破壊なのかが曖昧なままだ。
米政府関係者は、イランへの軍事作戦はベネズエラのケースよりはるかに困難で複雑になると認識している。現時点で即時の攻撃は予想されていないが、トランプ大統領は突発的な行動を好むため、緊張は続いている。
南部イランでの爆発事故(ガス漏れが原因とされる)も、外部攻撃への恐怖が高まる国内の不安をさらに煽っている。
【コメント】
沿岸海域における米軍の大規模な増強。ホワイトハウスからの度重なる軍事行動の脅し。イラン国内ではトランプ大統領が独裁者を排除してくれることを期待する声も上がっているようだ。
トランプは国内での逆風をかわすために限定的な軍事作戦を開始する魅力に抗えるだろうか。状況は緊迫している。
2.エプスタイン・ファイルに名前が挙がった男たち
【記事要旨】
エプスタイン関連の文書が数カ月にわたり公開され、金曜日には約300万ページもの記録が追加で公開された。これらの資料は、エプスタインとの関係を否定してきた世界の有力者たちの主張と矛盾する内容を含んでいる。
エプスタインは2008年に性犯罪で有罪となった後も、依然として高位の人物たちとのつながりを維持していたことが明らかになった。
– イーロン・マスクはエプスタインの島に行ったことを否定しているが、公開文書には2012年にマスクがエプスタインに「島で一番ワイルドなパーティーはいつだ?」と尋ねるメールが含まれていた。
– アンドリュー・マウントバッテン=ウィンザー(元英王子)については、新たに公開された写真が、彼が地面に倒れた女性のそばにひざまずいているように見える場面を示している。
英国のスターマー首相は、アンドリュー氏に対し、米議会委員会でエプスタインとの関係について証言するよう促したと述べた。
【コメント】
このファイルの影響力は米国にいないとよく理解できない。彼の島に行って酒池肉林にふけっていたからと言って、道義的な責任はあるかもしれないが、民事や刑事の責任を問われる原因になるのだろうか。トランプがエプスタインの親しい友人だったことにはまったく意外性は無い。
その他の記事
・ロシアの無人機攻撃により、ウクライナ中東部で勤務を終えたばかりの炭鉱労働者12人が死亡した。米国、ウクライナ、ロシアの代表団は今週、ウクライナ紛争終結に向けた第2回協議を行う予定だ。
・ミネアポリスでの移民取り締まりに抗議するため、全米数十都市で群衆が結集した。移民税関捜査局(ICE)は、抗議活動参加者の追跡に顔認識などのツールを活用している。
・イスラエルによるガザ地区への空爆で少なくとも26人が死亡した。これは、ガザ地区とエジプトを結ぶラファ国境検問所の再開の数日前だった。
・米国などの国々が数十億ドルの年会費を支払わなければ、国連は7月までに資金が枯渇することになる。
・メラニア・トランプ主演の映画「メラニア」は、アメリカとカナダで公開初週末のチケット売上が700万ドルに達し、ドキュメンタリー映画としては14年ぶりの好調な滑り出しとなった。
2026年2月2日 月曜日 6:55AM 摂氏0度 やや曇り
今朝TBSラジオ「森本毅郎スタンドバイ」に肺炎で休んでいた森本さんが50日ぶりに復帰した。よかった。