Creating CSR Strategy at Shirai Groupに参加して

どんな会合に参加したのか: 16日(金)に、白井グループの「CSR戦略策定ミーティング」に参加してきました。このように言うとものものしいのですが、白井グループに研修で来た、Orsikaさんというハンガリーからのアイセックの留学生のCSRについての発表会、兼、彼女の送別会になっていたのです。 白井グループは廃棄物の処理・リサイクリングを主たる事業にしている会社ですが、社員のレベルアップ、将来の海外展開を視野に入れて、アイセックからの短期研修生を受け入れて来ています。今回発表したOrsikaさんは既に5人目で、2カ月の研修を終え、土曜にハンガリーに帰国する直前とのことでした。 私がなぜその会合に参加したのかと言うと、    私は元々アイセックのOBであり、現役の学生との交流はOBの務め    CSRについては関心あり    Orsikaさんの受け入れ担当の東大の学生さん等からご案内を受けた    白井グループの劉倍さん(元、中国からのアイセックの研修生)からお誘いを受けたというようないくつかの要因が理由です。金曜の夜なのに、特に予定がないため、喜んで参加しました。 場所は、東大駒場のCommunication Plazaという建物の多目的室でした。 

ブレストがしくまれていた:  行って驚いたのですが、Orsikaさんのプレゼンは半分で終わり、その場に集まった人々で、白井グループでのCSRをどうしたらよいか、小グループに分かれて話し合おうという45分ほどのセッションがあったことです。我々のグループは、私と、マレーシア出身の白井グループの若手社員、それと3名のアイセックの学生さんで構成されました。グループでは、英語で熱心に話し合い、大変よいアイデアをひねり出したと思います。今後何らかの形で白井グループのCSRに採用されてゆくのではないかと思われます。 

 ミーティングは18時から20時まで、白井グループの経営陣と社員も交え、学生にとっても有意義な機会になりました。そのあとは渋谷で、Orsikaさんの送別会。受入企業の全員に愛された彼女にとってはなむけの宴になりました。

参考:

白井グループについてはwww.shirai-g.co.jp アイセックについてはwww.aiesec.jp 

Working Knowledgeの2011年Top 10からCase Study Lady Gaga

Harvard Business Schoolの刊行物

  ハーバード・ビジネススクール(HBS)の刊行物で特に有名なのはHBRと略称で呼ばれることも多いHarvard Business Reviewであろう。日本ではダイヤモンド社がダイヤモンド・ハーバード・ビジネスレビューを刊行している。英文版でよければ、http://hbr.org/magazine へアプローチして、過去の記事を読むことも可能である。

 私が愛読しているのは、ビジネススクールの教授陣が寄稿し、週に一度刊行されるHBS Working Knowledgeというニュースレターである。http://hbswk.hbs.edu/ でworking knowledgeを定期購読するように登録しておけば、毎週、知的好奇心を刺激するニュースレターがあなたのPCに届く。

 

HBS Working Knowledge2011年に最も読まれた記事

 

昨日はコンサルティングの雄であるマッキンゼーのレポート、McKinsey Quarterlyの記事で2011年に最も読まれたランキングを紹介し、特に、世界の都市についての驚くべき分析結果を紹介した。

今日は、HBS Working Knowledge2011年のランキングを紹介し、私が気になった論文を紹介しよう。

 トップテンの殆どが、「どうしたらより良い効果的なリーダーになれるか」に関する記事で埋められている。ニュースレターの読者が、ビジネスリーダーであることを考えれば、なるほどと思われる

 私の注意を引いた記事は、HBS Case Study Lady Gagaという記事である。これはHBSで採用したLady Gagaについてのケーススタディを紹介した内容である。

 ・なぜ2008年のデビューから2年間と言う短期間に世界のエンターテインメント界での最高峰に上り詰めることができたのか?

 ・Lady Gagaは最高のマーケティングの成功事例である。

 ・コンサートツアーをめぐる逡巡。他のグループのおまけからどのように一人立ちしたか。会場の選び方。

 ・ソシアルメディアの先端的な活用。

 ・ファッションと音楽のフュージョン

といった項目について簡潔に述べられていて、実際のケーススタディを読まなくても、なんとなくLady Gagaのマーケティング戦略の全貌が解った気分になる内容である。お勧めだ。http://hbswk.hbs.edu/item/6812.html

               

大変だ!東京の一人当たりGDPが中国の大都市に追い抜かれる!?

大変だ!中国の大都市に一人当たりGDPで東京が抜かれる!?           McKinsey Quarterly2011年の最もよく読まれた記事より 

McKinsey Quarterlyのおすすめ

戦略系のコンサルタントとして名高いマッキンゼーのニュースレターにMcKinsey Quarterlyがある。誰でも登録しさえすれば、マッキンゼーのコンサルタントを中心とする豪華な執筆陣の論文が読める。未登録の人は是非次のHPへ行って登録することを強くお勧めする。https://www.mckinseyquarterly.com/

さて、そのMcKinsey Quarterly2011年末に、昨年一番多く読まれた論文のトップ10を発表している。詳しくは以下でわかるので、どんな論文が読まれたのか確認されるとよいと思う。http://www.mckinseyquarterly.com/newsletters/topten/2011_Q4.html

私が、もっとも興味をひかれたのは、年間第4位にランクされた次の調査レポートである。

 

Global cities of the future: An interactive map
Explore the cities and emerging urban clusters that will drive dramatic growth and demographic changes over the next generation.

これは世界の2000都市について、マッキンゼーが独自に調査し、2007年と比べて2025年までに其々の都市がどのような変化をするかについてまとめたものである。読者がいろいろと使って都市やトレンドを比較することができるすぐれものである。

私は気になったので、東京と中国の大都市を比較してみた。左が2007年の実績値。右が2025年の予想値である。

 

 

 

東京

上海

北京

天津

深セン

人口

百万人

 

35.6

36.4

17.5

27.4

15.2

26.3

8.8

13.0

8.9

13.9

GDP

10億ドル

1460

1697

152

1243

121

1107

62

549

89

551

一人当GDP

千ドル

40

47

18

62

17

58

15

58

21

54

 

 

驚くべき結果が示されている。東京は2007年から2025年の間に殆ど成長がない。一方、中国の大都市は成長を続け、何と、上海、北京、天津、深センは一人当たりGDPが東京を追い越すという結果になっている。

この結果にはいくつかの前提がある。経済成長と為替レートをどのように見込むかで結果は大きく変化する。また、中国の大都市への人口流入は、政府の政策や、地方の農村人口の都市への流出圧力次第という考え方もあるだろう。

統計の数字については一人当たりGDPの数字が、GDPの合計を人口で割った数字と一致しないという疑問もある。(このレポート全体に当てはまる現象。計算が合うのは、米国と日本ぐらい)

とはいっても、現在、アジアの都市ではとびぬけた生活水準を維持し、他の大都市から見れば仰ぎ見る存在の東京が、2025年には、一人当たりGDPで中国の主要都市に抜かれるというショッキングな状況が現出しそうなのだ。

 

何をすべきなのか

 「GDPは生活の質を表す指標としてはいかがなものか、ブータンのGross National Happinessに見習え」というロジックをかざす人々も、一人当たりのGDPはそこに暮らす人々の生活の豊かさと質の高さに密接に関係する指標だ、と言うことに異を唱えはしないであろう。

石原都知事は東京の競争力を維持することにより日本の競争力を高めることを明言しているが、行政としては、以下のような手段を早急に実現すべきであろう。

・東京の環状道路整備による社会インフラの整備

・競争力のある産業・業界クラスターの集積による国際競争力の維持

・大学と強調した海外からの優秀な留学生の獲得

・海外からの優秀な職能を持つ人々の受け入れ

・東京に立地する大企業(国内企業・海外企業を問わず)への優遇税制

我々個人としては何をなすべきであろうか。正解は一つ!

我々の仕事の付加価値を高めて行く。我々がいかなる産業に従事しているにしても、自分が担うバリューチェーンで、誰にも負けない高みを目指して努力してゆくことであろう。これが自分自身の価値を、自分が属する企業・産業の価値を、そして我々が属する都市の・国家の価値を高める唯一の方法だ。

Message from Tokyo: What does INES Level 7 means for Fukushima Nuclear Accident?

There has been not much message from Japanese citizens on Fukushima nuclear accident to outside Japan in English. I will try to do so to let people outside Japan to understand the situations in Japan. Today, I would like to give my comments on the recent announcement by Japanese government on shifting INES Level from 5 to 7, same as Chernobyl.

There was an announcement from the Japanese government  on April 12, 2011, that it raised its assessment of the severity rating on the International Nuclear Event scale from 5 to 7. This is the same level as Chernobyl. 

I have following comments for your reference. 

Severity rating 7 itself only means that the accident is the worst nuclear disaster. The rating change does mean the recent situation has been deteriorated. Japanese government has been saying the level is 5. They say the reason of keeping rate 5 was because it took time to gather information, which I believe a white lie. Many Japanese knew the situation was as serious as Chernobyl.On April 12

, Japanese government and even IAEA says the radioactive materials from Fukushima has been about 10% of that from Chernobyl, meaning the seriousness at Fukushima has been less than that of Chernobyl. I feel sympathy to the government’s inclination  to say small about the seriousness of a disaster to keep the people feel safe. This logic has been OK in a closed society, but will lose confidence from our friends in the world where all information will spread instantly.  

Fukushima Plant seems to be static past week even facing several aftershocks. The highly polluted water is now to be pumped out from the basement of the plant. The worst case scenario of melting down reactors has been avoided up to now, but the cooling down reactors should be continued and low level radiation will continue to be leaking from the Fukushima Plant. This is the fact which we have to face.Whether rating is 5 or 7, each of us who lives in Japan has to do is to be very careful about our exposure to the low level radioactive materials.

The maximum radiation level in Tokyo recently was around 0.08-0.09 microsievert per hour, a very low level. (Actually, it’s lower than that of Hong Kong.) The residents in Japan, however, have to live with this low level radiation for a long time.

Without gulping the government announcement, it is important to have our own yard stick and judge the situation carefully and wisely.

 

福島原発とミッドウェー海戦

 本当に久しぶりに、ブログを更新しました。3.11以降の動きにいろいろと感じるところがあり、情報発信ができるかなと思った次第です。

 現在私はマレーシアの政府系投資会社の日本の代表をしていますが、原発の件ではマレーシア本社も日本の状況を大いに心配しながら注視している状況です。日本からの情報発信の重要さを認識し、英語での発信方法も検討しています。

 これから何回かリスク・マネジメントの観点で最近考えていることを述べてみたいと思っています。今回はまず、原発の事故について感じたことを述べます。事故の理由については原子力の専門家が多くの意見を述べています。それらの多くは「あるべき論」であったり「後知恵論」が多いように思えます。私は、少し見方を変えて、リスク・マネジメントの観点から事件について述べてみたいと思います。

リスク・マネジメントの要諦(その1)「全部の卵を一つの篭に入れるな」                    英語ではDon’t put all your eggs in one basket.                                      この格言はアメリカの投資の本の第一ページに書かれています。分散投資の重要性を述べたものですが、今回のような巨大な天災と人災を防ぐうえで、もっとも大切な考えと思われます。

詳細はある雑誌に投稿した以下の拙文を参照してください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

福島原発とミッドウェイ海戦 

太平洋戦争の歴史を読んでいて、いつも不愉快になるのがミッドウェイ海戦だ。開戦以来不敗の南雲長官率いる機動部隊は一挙に四隻の大型空母を失った。敗戦の理由は様々に分析されている。曰く、「暗号が解読されていたので仕方がなかった」「戦略目的がミッドウェイ島の攻略か、敵機動部隊の撃滅か徹底されていなかった」「装着する爆弾の種類を変更する5分間が命取りになった」等々である。

私がいつも残念に思うのは日本海軍の輪形陣だ。輪形陣とは、艦隊の中心に空母を置き、そのまわりを巡洋艦や駆逐艦といった護衛艦艇で防御する方法である。この陣形を最初に考えたのは米海軍で、日本海軍も大戦前には取り入れていた。ただ、日本の輪形陣と米国の輪形陣には大きな違いがあった。日本海軍は四隻の空母を中心に集め、そのまわりを護衛艦艇で囲む。米国海軍は、空母一隻ごとにそのまわりを護衛艦艇で囲む形をとった(防御重視)。日本海軍が、中心に空母を集めた理由は、各空母から発艦した飛行機が短時間で編隊を組みやすいから(防御より攻撃を重視:効率面での制約)、航空母艦の距離が離れると母艦間、母艦と艦載機間の通信ができない(日本の通信技術の劣位・条件面での制約)とされている。米艦載機の爆撃を受けた日本艦隊は瞬時に三隻の空母を失った。一隻残り奮戦した「飛龍」は、雲下にいたため、当初の被弾を免れたと言われる。

日本の原発には用地難があり、狭い敷地に、効率的に設備を作らなければならないと言われてきた。これは、日本海軍の「効率面・条件面での制約」で空母をまとめて中心に置くという論理と一致する。

福島原発では14号機が一度に被災した。56号機は少し離れているだけで最悪の事態は免れている。ミッドウェイは日本が敗戦への坂道を転げ落ちてゆくターニングポイントになった。福島原発がそうならないことを切に祈る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・