世界の動き 2025年5月7日 水曜日

今日の一言
「五月病」
連休がやっと終わり身体がだるい。目覚めも悪い。
企業の新入社員で早期退職する人が急増する時期だ。子供の不登校や自殺の増える時期でもある。
観光地の渋滞と店舗の喧騒がやっと終わり街は平常に戻る。
生活のリズムを維持し、太陽の光を浴びて、さあ、一歩踏み出そう。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.世界は狼煙を待つ
【記事要旨】
今日、枢機卿たちがバチカンのシスティーナ礼拝堂に列をなし、次期教皇に投票する。これは世界最古のドラマの一つと言えるだろう。フランシスコ教皇の後継者が選出されるまで、彼らは隔離される。コンクラーベがどれくらい続くかは誰にも分からない。
史上最多の133名の枢機卿――約70カ国を代表する――が、ミケランジェロのフレスコ画の下に集い、世界14億人のカトリック教徒の次期指導者を選ぶ。
「彼らが礼拝堂に入ったら、私たちには内部の動きはほとんど何も分からない。しかし、選挙結果が決着しないことを示す黒煙の噴出は、私たちに何かを教えてくれる。
最初の投票は一般的に象徴的な意味合いを持ち、候補者の力を試すものだが、もし選挙が2日目まで続き、黒煙だけが立ち込める状態であれば、枢機卿たちが合意形成に苦労していることがわかる。最終的には煙が白くなり、サン・ピエトロ大聖堂のバルコニーで新教皇が姿を現すでしょう。」とタイムズのローマ支局長は語る。
多くの不確実性:コンクラーベは常に予測不可能ですが、2013年に任期を開始したフランシスコ教皇の下で枢機卿の構成が変わったことで、今回の選挙はさらに予測不可能になっている。
候補者:バチカンのナンバー2であるピエトロ・パロリン枢機卿は、フランシスコ教皇の後継候補として、また継続性をもたらす可能性のある人物と見られている。フィリピン出身のリベラル派枢機卿、ルイス・アントニオ・ゴキム・タグレ枢機卿は、長年にわたり最有力候補と目されてきた。タグレ枢機卿は、東南アジア出身者初の教皇となる。
【コメント】
時あたかも「教皇選挙」という映画が公開されている。一見に値するかもしれない。

2.インド、パキスタンへの攻撃実施を発表
【記事要旨】
インドは本日早朝、インド実効支配下のカシミールで武装勢力による攻撃が発生し、20人以上の民間人が死亡してから2週間後、パキスタンの「テロリストのインフラ」と称する施設への攻撃を実施したと発表した。
住民によると、パキスタン実効支配下のカシミールの州都ムザファラバードでは、爆発音と上空を飛ぶジェット機の音が聞こえたという。
パキスタン軍の報道官は、パンジャブ州バハワルプル市とパキスタン実効支配下のカシミールのコトリ市でも攻撃があったと述べた。
背景:4月の攻撃は、インド民間人に対する過去数十年間で最悪の攻撃の一つであり、インドはパキスタンの関与を即座に示唆した。核兵器を保有する両国は、それぞれが領有権を主張する共有地域であるカシミールをめぐって、これまで幾度となく戦争を繰り広げてきた。
【コメント】
テロリストの拠点をピンポイントで攻撃したというインドの説明だ。これまでの紛争の経験から、この位の攻撃であれば相手は反撃して来ないという値踏みだ。

3.カーニー氏、トランプ大統領にカナダは「売り物ではない」と明言
【記事要旨】
トランプ大統領とカナダのマーク・カーニー首相は昨日、ワシントンで会談した。カーニー氏が反トランプ政策を掲げて選挙戦に勝利して以来、初の会談となった。両者は、カナダを51番目の州にするという大統領の発言をめぐって論争を繰り広げた。
「売り物ではない場所もある」とカー​​ニー氏は述べた。トランプ大統領は「絶対にないとは言えない」と応じた。
会談後、カーニー氏は記者団に対し、トランプ大統領のカナダに対する姿勢には気分は改善したと述べたが、具体的な交渉内容については言及を避けた。今後の道のりは「紆余曲折」に満ちていると述べたものの、貿易協定が締結されると確信していると述べた。
【コメント】

トランプの発言、”Never say never.”は、トランプの思想の根幹だ。

その他の記事
イエメン:イスラエル軍は、先週末にイスラエルのベングリオン空港付近をフーシ派がミサイル攻撃したことへの報復として、サナアの主要空港を爆撃した。
ドイツ:フリードリヒ・メルツ氏が第1回投票で敗北したものの首相に選出された。ドイツと欧州にとって困難な時期に、メルツ氏の政権は弱体化する可能性がある。
ロシア:ロシア当局によると、ウクライナの無人機攻撃により、モスクワ行きの主要4空港を含む13の空港が閉鎖された。

貿易とビジネス
合意:英国とインドは、交渉開始から3年後に関税を引き下げる貿易協定に署名した。
バングラデシュ:輸出用衣料品を製造する工場は、国全体の国民所得を押し上げてきた。トランプ大統領の関税は、この進歩を台無しにする可能性がある。
テスラ:テスラのドイツと英国での売上高は、2年以上ぶりの最低水準に落ち込んだ。

2025年5月7日 水曜日

世界の動き 2025年5月6日 火曜日

今日の一言
「交通事故のニュース」
 昨日、横須賀市の横須賀中央の交差点で大きな自動車事故があった。飲酒運転の乗用車が暴走し何台もの車に衝突し最後はバスに追突して停止した。ケガ人が9人出た。
 一方、東北道での逆走事故や多重衝突のニュースにも目が行く。
 横須賀は大学3年まで暮らした街で横須賀中央は通学路だった。東北道は現在那須と東京の往復で多用する。
 交通事故のニュースが多いが、目につくのは自分になじみのあるエリアの記事だ。
 事故や災害では詳細な報道がTVでなされることが多い。こんなに詳しい報道が必要なのかといつも思うが、自分の関心のある地域のニュースには見入ってしまう。
 報道の公平さに関しても個人の認知バイアスが大きく影響すると思い至った次第だ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.イスラエルはガザへの軍事作戦の激化を警告
【記事要旨】
 イスラエルのネタニヤフ首相は昨日、自国が「ガザへの強制進入の前夜」にあると宣言した。イスラエルの安全保障閣僚会議は、数万人の兵士を追加投入してガザ地区の領土を奪還し、パレスチナ人を南部に移住させる新たな計画を承認した。
 ネタニヤフ首相は、新たな軍事行動によって残りの人質が帰国すると述べたが、批判派は、この計画は18ヶ月に及ぶ戦争によって生じた状況を根本的に変えることなく、人質の命を危険にさらすだけだと警告した。人質の家族を代表する団体は、イスラエルに対し戦争を拡大しないよう求める声明を発表した。
 今後の展開:イスラエルは、トランプ大統領の来週の湾岸地域訪問を前に停戦交渉が継続されているため、攻撃はゆっくりと開始されると述べた。政府報道官は、この作戦はイスラエル軍が「ハマスによる奪還を阻止するため」、無期限に領土を保持することを求めていると述べた。
 援助:内閣は人道支援物資の配布を可能にする新たなメカニズムも承認した。国連は、ガザ地区の食糧不足が「壊滅的」なレベルに達していると警告している。
 イエメン:フーシ派が今週末、イスラエルの主要国際空港付近にミサイルを発射したことを受け、イスラエル軍の戦闘機が港湾都市フダイダを爆撃した。
【コメント】
 トランプはガザの停戦に興味が無いようだ。
 イスラエルの北風(ガザへの軍事行動の強化)と太陽(停戦の優先)のジレンマは理解するが、小の虫(人質)を殺しても国家の安全を優先するのがイスラエルの国是だから、北風の強化になるのが普通だ。

2.トランプ政権、移民に1000ドルの出国支援を提供
【記事要旨】
 トランプ政権は昨日、不法移民が自力で米国を出国した場合、1000ドルの支給と母国への帰国支援を提供すると発表した。
 当局者によると、既にホンジュラス出身の移民1人が政府の申し出に応じ、シカゴから母国に帰国した。この支援金は、移民がアプリで帰国を確認した後に支払われる。
 クリスティ・ノーム国土安全保障長官は声明で、「不法滞在者の場合、自発的に米国を出国することが、逮捕を回避し、最も安全で費用対効果の高い最善の手段だ」と述べた。
 関連:ルワンダ外相は、米国から強制送還された移民の受け入れについて、トランプ政権と初期段階の協議に入っていると述べた。

トランプ氏に関するその他の情報
・アルカトラズ島が刑務所として機能してから数十年が経った。トランプ氏は同島の再開を望んでいる。
・トランプ大統領の息子2人は、ここ2週間、家族の金儲け事業に奔走し、世界中を飛び回っている。
・トランプ大統領は、メキシコのクラウディア・シャインバウム大統領に対し、麻薬カルテル対策のため米軍のメキシコ入国を許可するよう要請したが、彼女は拒否したと述べた。
・トランプ大統領は、3期目の任期を務める考えに冷水を浴びせた。
【コメント】
 強権で排除するよりも、飴を与えて解決する策だ。効果に注目したい。

3.性的虐待の被害者たちがメッセージを携えてローマに集結
【記事要旨】
 性的虐待の被害者と、カトリック教会による虐待事件への対応状況を監視する人々が、明日始まる教皇コンクラーベに先立ちローマに到着した。彼らは、枢機卿たちに次期教皇選出の際にこの問題を優先事項として扱うよう説得しようとしている。
 フランシスコ教皇は、この問題に前任者よりも力強く取り組んだと評価されているが、新たな事件は後を絶たず、聖職者による虐待は依然として教会にとって深刻な問題となっている。
 バチカンの報道官は、コンクラーベ前の会合で枢機卿たちが教会における性的虐待について議論し、この問題への意識を維持し、具体的な癒しの道筋を見出すために、これを「癒やし続けるべき傷」と捉えていたと述べた。
【コメント】
 カトリック教会で司祭が結婚できないことがこうした性加害の原因だと思う。
 カトリック教会では、司祭(神父)は独身でなければならないとされ、結婚することは認められていない。
 これは、司祭がキリストの生き方に倣い、信仰に専念するために独身生活を続けることが望ましいという考えに基づいている。
 司祭が独身を保つことは、教会に忠誠心を捧げ、教会の活動に専念するためにも重要だと考えられている。
 プロテスタント教会では、牧師の結婚は認められており、妻帯する牧師も多くいる。
 一部のプロテスタント教会では、司祭(牧師)の結婚を奨励することもある。
 プロテスタント教会では、牧師が結婚していることによって、家庭生活や家族との繋がりを大切にしながら、教会活動に携わることも可能だ。
 プロテスタントの考えかたが自然と思う。

その他の記事
ウクライナ戦争
・文化:オデッサは、住民が通りの名称変更や帝政ロシアに関連する銅像の撤去を求める中で、文化的な対立によって分断されている。
・行方不明者:戦争で数千人のロシア兵が行方不明になっている。遺族は、彼らの身に何が起きたのかを自力で突き止めなければならない状況に置かれている。

関税
・原油:OPECプラスの産油国カルテルが、景気減速への懸念にもかかわらず、増産を表明したことで、価格は下落した。
・エンターテインメント:トランプ大統領は、米国外で制作された映画に100%の関税を課すと述べた。
・反発:欧州中央銀行(ECB)の報告書によると、多くの欧州の消費者は米国製品やサービスを避け始めている。
・中国:貿易摩擦により米中経済が分断される中、広州の多くの企業は転換点を迎えている。

その他のニュース
ルーマニア:右翼民族主義者のジョージ・シミオン氏が大統領選挙の第1回投票で勝利し、トランプ大統領に友好的と見られる候補者を有権者が罰するという最近の傾向に逆行した。
パキスタン:陸軍司令官のサイード・アシム・ムニル将軍が、インドとの緊張が高まる中、中心人物として台頭した。彼の強硬な発言は、変化の兆しと見られている。
ブラジル:警察は、コパカバーナビーチで行われたレディー・ガガのコンサートを即席爆弾で襲撃しようとした計画を阻止したと発表した。

科学:トランプ政権が研究機関への支援を削減する中、EUは研究者のヨーロッパへの移転を促すための財政的インセンティブを提供している。
気候:中国は太陽光パネル生産で世界一ですが、インドはその差を縮めるために積極的な投資を行っている。しかし、インドにはまだまだ道のりが長い。

2025年5月6日 火曜日

世界の動き 2025年5月5日 月曜日

今日の一言
「子供の日」
 恒例の記事だが、Yahooニュースより転載要約。
 「子どもの数が、初めて1400万人を下回った。総務省の国内の15歳未満の子どもの数の発表した。
 前年比35万人少ない1366万人(男の子699万人・女の子666万人)となり、減少は44年連続で、1400万人を初めて下回る。
 総人口に占める子どもの割合は、51年連続の低下で11.1%。世界的に見ると韓国に次いで2番目の低さだ(人口4000万人以上の国で比較。韓国は10.6%)。
 子どもの数は、47すべての都道府県で減少し、100万人を超えたのは東京都(149万4000人)と神奈川県(100万8000人)だけ。最少の鳥取県では6万3000人。
 子どもの割合で見ると、秋田県が最も低く(8.8%)、次いで青森県(9.8%)、北海道(9.9%)となっている。」
 人口動態は最も予想が可能な数字だ。少子化への対応は数十年してきたが効果が出ていない。高齢化を前提とした地方の集約整備が現実的な対応だと思う。「ポツンと一軒家」を見ると、どんな辺境の家にも道は整備され電気は通じている。孤立集落を集約化したコンパクトシティー化が望ましいが、なかなか進んでいない。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.アルバネーゼ氏、オーストラリアで再選
【記事要旨】
 アルバネーゼ首相は、驚異的な地滑り的勝利を収め、オーストラリアの首相として2期目の就任を果たした。トランプ大統領の政策によって引き起こされた世界的な混乱が中道左派のアルバネーゼ氏の勝利を後押ししたようだ。
 野党の保守党党首ピーター・ダットン氏は、故郷クイーンズランド州の議席を失った。タイムズオーストラリア特派員とのQ&A。
Q: 世論調査では長い間、野党の勝利はほぼ確実と見られていたが、何が変わったのか?
A: ダットン氏は今年初め、政府の効率性について語る際にトランプ大統領のレトリックや政策に同調し、公務員のポストを廃止すると述べ、多様性推進の取り組みに難色を示した。世界がトランプ氏の二期目姿をより明確に認識するにつれ、ダットン氏の動きは裏目に出たようだ。
 オーストラリアはワシントンの混乱による影響をカナダほど受けていないものの、トランプ氏に少しでも似た人物を選出することには暗い影を落としている。保守派野党は自分たちの政権下では平均的なオーストラリア国民の生 活費や住宅価格といった問題が改善されるという説得力のある主張を展開できていない。
Q: アルバネーゼ氏への投票は、安定への欲求に基づくものだろうか?
A: アナリストたちは、ワシントン発の経済的な不確実性と国際的な混乱が、現実的で控えめな性格でありながら、国が直面するより大きな課題への大胆な取り組みを試みることは少ないアルバネーゼ氏という選択肢をより受け入れやすくしている、と述べている。
【コメント】
 オーストラリアは日本と並んでアジア太平洋の自由と民主主義の要だ。政権の安定が継続した選挙結果は望ましいものだった。

2.イスラエルによるガザ封鎖は「壊滅的」だと医師らは述べた。
【記事要旨】
 イスラエルがガザへの人道支援を全面的に停止してから60日以上が経過した。食料、水、燃料、医薬品の供給は停止された。予防可能な疾病が急増しており、それらによる死亡率も高まっていると医師らは指摘する。
 ガザ地区の患者の中には、治療可能な心臓疾患や腎不全を抱える人々が自ら保健大臣に電話をかけ、「薬がないのなら、他に何か試せることはないのか」と尋ねている人もいる。
 保健大臣は「私には彼らに助言できることはない」と述べた。「ほとんどの場合、患者は亡くなっている」。
 反応:人道支援団体や欧州当局が封鎖を非難する中、イスラエルは封鎖は合法であり、ガザ地区には十分な物資があると主張している。
 戦術変更:イスラエルは、ガザ作戦を強化するため、数千人の予備役兵士を動員すると発表した。
【コメント】
 これを非難すれば「反ユダヤ主義者」だとトランプ政権に糾弾されることになる。

3.ウクライナへの米防空システム追加
【記事要旨】
 イスラエルに配備されていたパトリオット防空システムが改修後、ウクライナに配備される予定だと、現職および元米当局者が明らかにした。西側同盟国はまた、ドイツまたはギリシャにキエフへの追加供与を要請する方策についても協議している。ウクライナはバイデン政権下で承認された兵器の供給を現在も受け取っているが、その供給は今夏に終了する見込みだ。
 関連記事:ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアによる3日間の停戦提案を拒否した。このような短期間の停戦では和平交渉の進展にはつながらないと述べた。
【コメント】
 ロシアの戦争による死傷者が95万人という報道があった。いくら何でも反戦機運がロシア国内で高まらないのだろうか。

その他の記事
イスラエル:イエメンのフーシ派が発射した弾道ミサイルがテルアビブ空港付近に着弾した。イスラエルは報復を警告した。
シンガポール:人民行動党(PAP)は総選挙で得票率を伸ばし、野党勢力の勢力拡大を予想していたアナリストたちを驚かせた。
英国:警察によると、対テロ担当官は2件の別々の捜査に関連して、イラン国籍の7人を逮捕した。

投資:ウォーレン・バフェット氏は、年末までにバークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)を退任する意向を示した。
石油:石油輸出国機構(OPEC)は増産に合意した。これは、価格引き下げを訴えるトランプ大統領を宥める狙いがあると考えられる。

トランプ大統領と関税
権利:トランプ大統領はテレビインタビューで、米国憲法で保障されている適正手続きを米国内のすべての人が受ける権利があるかどうか問われた際、言葉尻を変えた。
中国:米国と中国が貿易戦争の緩和策を模索している兆候が見られる。フェンタニル対策が鍵となるかもしれない。

2025年5月5日 月曜日

ウォーレン・バフェットの引退

「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏が、3日、ネブラスカ州オマハで開かれた自身が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイの年次株主総会でCEO(最高経営責任者)から退く意向を示した。
年末に副会長のグレッグ・アベル氏を次期CEOに昇格させる見通しだ。

神様の後任のアベル氏はどんな人物だろうか。
投資対象の分析手法はバフェットに、当然だが、近いようだ。

アベル氏と働く企業幹部の多くは、同氏を鋭い質問者と呼ぶ。財務指標を綿密に精査し、事業とその経営方法をよく理解しようとしているという。

「(アベル氏の質問は)会社の方向性や計画を確実に考え抜いている」と、住宅不動産仲介の米大手ホームサービシーズ・オブ・アメリカのクリス・ケリーCEOは言う。「彼と会話をすると、より賢くなる」。
素晴らしい誉め言葉だ。神様の後継に不安は無さそうだ。

2025年5月4日 日曜日

23回忌

 今日は、数えて23回忌に当たる母の命日だ。回忌は数えで呼ぶので、亡くなって22年経ったことになる。久しぶりに母が眠る長岡のお寺に向かう。毎年、旧盆には盆参りしていたのだが、ここ数年は余りの酷暑に、行くことがためらわれたのだった。

 23回忌についてはお寺からの年始の挨拶状で思い出したのだ。改まって法事をするわけではなく、御住職に読経をお願いする。母の眠る寺には、二人の叔父も眠っている。従兄たちが、これら三つ墓の面倒を見てくれるのでお墓はいつもきれいだ。とてもありがたいことだ。

 母と死別してから22年とはずいぶん時間がたったものだ。母を思い出すときは、三好達治の「乳母車」や、さだまさしの「無縁坂」と一緒になり、寂しい秋の夕暮れのようなセピア色が包んでくれる印象がある。

 母の親類縁者もめっきり少なくなったが、残った者が母を思い出すときには、彼女もまだこの世に生きているということではなかろうか。

 何回忌というのは、33回忌を以って「弔い上げ」と言うそうだ。
それまでは頑張れそうだが、お墓については当方が元気なうちにきちんとしなければならない。そんなことを考えつつの長岡行だ。

 米どころの田んぼにも休耕田がある。農政の無策が米不足を招いた。年老いたこの国に、農業はおろか、空き家対策、老人ホームの整備、老人医療の総合的な対策は無い。国会では各党が、消費減税の大合唱だが、人気取りでない国家の計を考える時期あるとも考える。

2025年5月3日 土曜日