世界の動き 2022.4.27 Wednesday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:You can’t change your destination overnight, but you can change your direction overnight. 「あなたの人生を一晩で変えることは出来ないが、あなたの進路は帰られる」ニューヨークで聞いた言葉。

1.北京での大規模検査
【記事要旨】
 感染者の増加に対応し、上海でのようなロックダウンを避けるために、北京市当局は22百万市民の検査を早期に進める。火曜日の感染者数は22人。北京市民の4分の3が5日間に3回の検査を受ける計画。1か月のロックダウンが続く上海では市民が助け合うが、緊急医療の不備が目立ってきている。
【感想】
 感嘆すべき検査能力。

2.より筋肉質なNATOへ?
【記事要旨】
 火曜にドイツは、ウクライナにレーダー付きの防空用戦車等の重火器の送付を決定し、従来の慎重な姿勢から転換。米はロシアの弱体化を狙い40か国に軍事支援を呼びかける。露政府は、西側の動きは核戦争へのリスクを高めると警告。ロシアに依存した西欧のエネルギー状況は依然として大きな課題。
【感想】
 ウクライナが流した戦争を支援する国々に感謝する動画に日本が含まれていなかったそうだ。やはり軍事支援が評価されるのかなと思う。

3.香港での茶色い顔の問題
【記事要旨】
 Barrack O’Karma 1968という香港での人気TVシリーズで、フィリピン人のメイド役の顔の色の変化が議論を呼んでいる。最初は茶色が濃く、中国に同化が進むにつれて顔色が薄くなるという、人種的な偏見が根底にあるプロットだという批判だ。
 香港には203000人のフィリピン人が居住し、うち190000人はメイドだ。
【感想】
 筋の展開で俳優の外観や表情が変わっていくのは理解できるが、フィリピン人にとっては不快なことだろうとは思う。アナ雪を黒人の女優が演じたり、ブロードウェイでは人種の前提が崩れる動きが出ているようだが、どうなるのだろうか。

その他:
北朝鮮では
In a military parade on Monday, Kim Jong-un vowed to expand North Korea’s nuclear arsenal “at the fastest possible speed​.”
Twitterはどうなる?
Elon Musk now has to contend with the realities of his free-speech talk, our tech columnist writes. The company’s move may have been good for its investors, but it had little if any regard for other stakeholders.
子供に向けた仮想通貨ですか?
You can now buy NFTs on apps for toddlers, often peddled by internet-native cartoon characters. The toddler-specific social media — a marketplace, like any other on the internet — is pitched to parents as “a creative outlet, an educational opportunity, even a civic duty to join in,” the critic Amanda Hess writes.

(2022.4.27 Wednesday)

世界の動き 2022.4.26 Tuesday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
 物価高対策に政府は6.2兆円の国費を充てるそうだ。その中には今年度補正予算から2.7兆円とのこと。4月が始まったばかりなのにもう補正予算論議とは。。政府と与党の財布の緩さには驚く。

1.イーロン・マスク、Twitter社とのディールをまとめる
【記事要旨】
 イーロン・マスク、Twitterを総額440億ドル(一株$54.20、38%のプレミアム)で買収することでTwitterと合意。マスクは20年来の同社を非公開化する願望を実現。トランプのアカウントを再開するかが大きな関心。マスクの言葉はFree speech is the bedrock of a functioning democracy, and Twitter is the digital town square. 同社従業員の多くは前途に悲観。株価は51.70ドルまで上昇。
【感想】
 世界一の金持ちは何でも出来る。SMSを手中に収めることも。

2.次は北京がロックダウンか
【記事要旨】
 北京の朝陽区では金曜以来70の感染確認。3-5百万住民全員のPCR検査を今後5日以内に実施予定。北京では市民が買いだめに走る。上海での厳しいロックダウンが前例で、世界のサプライチェインに影響を与え中国経済に打撃を与えている。ロックダウンを機に政府は民間企業への統制を強めている。
【感想】
 全市民PCR検査の後は厳しいロックダウンというのがこれまでの政府の方針と市民に見透かされている。

3.米国はロシアの弱体化を狙う
【記事要旨】
 バイデン大統領はブリンケン国務長官の訪ウ後、現駐スロバキア大使をウクライナ大使に任命しキーフの大使館を再開予定。オースチン国防長官はWe want to see Russia weakened to the degree it cannot do the kind of things that it has done in invading Ukraineと語る。戦争は拡大し、ウクライナ東部では何万もの住民が電気のない生活。西部では少なくとも5つの駅が露のミサイル攻撃を受ける。オデッサでは数が月前に娘が生まれ幸せをかみしめていた母親が娘と共に死亡。ゼレンスキーの政策には野党からも支持。
【感想】
 米国のウクライナへの強力な支援は、米ロ代理戦争の表れでもある。

その他:
次はモルドバか
Explosions hit Transnistria, a Russian-allied region of Moldova, amid fears of a new front in the war.
マクロン勝利の欧州右翼への影響
Macron’s victory is a blow to right-wing populism in Europe, like the kind championed by President Viktor Orban of Hungary. Slovenia’s Trump-admiring prime minister, Janez Jansa, appears to have lost his bid for re-election.
トランプはまだ裁判続き
A New York judge held Donald Trump in contempt of court for failing to turn over documents related to an inquiry by the state attorney general. He will be fined $10,000 per day until he does so.
日本でもタトゥーが流行る
Tattoos have long been taboo in Japan. Since 2014, though, the number of Japanese adults with tattoos has nearly doubled, as social media and celebrity culture prompt more young people to seek out elaborate ink. One catch: They’re choosing discreet places, so they can hide their body art at work.

(2022.4.26 Tuesday)

世界の動き 2022.4.25 Monday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
N.Y. Timesではフランスの大統領選がトップニュース。
日本では遊覧船の事故がトップニュース。
いずれもロシアのウクライナ侵攻以来初めて。

1.マクロン、フランスの大統領に再選
【記事要旨】
 マクロンはルペンを破りここ20年来初の再選を確実にする。得票率は前回の66.1対33.9から58.5対41.5へと減少。露との結果の出なかった外交交渉や物価上昇に関心が低いと見られたマクロンだったが、コロナのコントロールの実績や安定への約束が勝利へと導いた。ルペンは露の銀行から数百万ドルの借入あり従来ロシアに融和的なので、マクロンの勝利は欧州首脳に安心感を与える。
【感想】
 マクロンの順当な勝利であり欧州の安定に寄与すると思われる。

2.マリウポリは陥落せずと司令官語る
【記事要旨】
 アゾフスタル製鉄所は露軍の繰り返す攻撃を退け保持しているとウ軍司令官は語る。市民の安全な退去が保証されるなら彼の軍隊は製鉄所から退去すると語る。ゼレンスキー大統領は米国務長官、国防長官と面談予定。ロシアは正教のイースター休戦の呼びかけにも関わらず東部で攻勢強化。オデッサ市にもミサイル攻撃で少なくとも8人が死亡。
【感想】
 少し不謹慎な感想。ミサイル攻撃による死者数は驚くほど少ない。ミサイルによる大規模な殺戮には特殊兵器が必要だということだろうか。

3.太平洋でのパワーシフト
【記事要旨】
 アジア太平洋での中国の拡大主義に対し、日本とニュージーランドは秘密情報の交換を約す情報保護協定を締結。日本の岸田首相とニュージーランドのアーダーン首相の発表は、「力による現状変更に反対する」とし、中国がソロモン諸島と安保条約を締結した2日後になった。日本は、米、英、加、豪、ニュージーランドによる情報交換ネットワークであるファイブアイズへの参加を希望しているが、日本の情報の扱いに5か国は懸念している。ニュージーランドも中国への貿易依存度高く5か国内では弱い立場と見られる、
【感想】
 アーダーン首相の来日は全く知らなかった。20日から23日の間来日していたのだ。日本のTVだけ見ていると世界の動きがわからない。

その他:
日本の観光船事故
At least 10 people died after a Japanese tour boat sank off the coast of Hokkaido Island. Sixteen more are missing.
EUではネット情報に法の網
A landmark new law from the European Union would force internet service companies to combat misinformation and restrict certain online ads. Similar efforts in the U.S. have stalled.
ニューヨークのチャイナタウンに変化
In New York City, Chinatown’s civic groups have long used their coveted real estate portfolio to hold back encroaching gentrification. But the pandemic introduced new costs, which could force the graying owners to sell and dramatically upend the neighborhood’s delicate balance.

(2022.4.25 Monday)

日米安保第5条の適用

日本の首相は、米国の大統領や国務長官に会うたびに、尖閣列島へ安保条約5条が適用されることを、確認している。米大統領や国務長官はすべからく「適用される」と明言しているが、それで喜んで良いのだろうか。

 安保条約5条を引用する。
『第五条 各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する。
 前記の武力攻撃及びその結果として執つたすべての措置は、国際連合憲章第五十一条の規定に従つて直ちに国際連合安全保障理事会に報告しなければならない。その措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全を回復し及び維持するために必要な措置を執つたときは、終止しなければならない。』


 突っ込みどころが多い条文だ。

・「日本国の施政の下にある領域における」とあり、尖閣は日本の施政権が及ぶと判断されている。尖閣の領有権について米国は判断を逃げており、日本の国土だと明言していない。今は日本が施政権を持っているとみなされているが、中国が漁民を大挙尖閣に上陸させたら施政権を中国が主張できることになりはしないか。

・「自国の憲法上の規定及び手続きに従って」とあるが、米国で開戦の設定を出来るのは議会だ。大統領の一存で開戦の判断は出来ない。日本と中国の間にある小島の問題で、米議会が、「日本を守るために中国と戦争すべき」と判断してくれるとは考えにくい。日本本土や沖縄への攻撃は、駐留米軍への攻撃と同じなので米軍は自国を守るために戦うだろう。それは日本を守ることにもなるのだ。

 ロシアのウクライナへの理不尽な攻撃は、日本の防衛論議に火をつけた。憲法9条をめぐり、護憲派と改憲派の違いも鮮明になってきた。「豊かで平和」な日本を守るためには何が必要か、大きな視点で考え直す必要がある。

(2022.4.24 Sunday)

マグリット「光の帝国」考

マグリットの「光の帝国」は多くの人が美術史の教科書で見たことのある作品ではないだろうか。ニューヨークの近代美術館MOMAにはVer2が所蔵されているので、私が原画に感動したのはMOMAでのことだったのかと思う。

 長く忘れていたこの絵のことを思い出したのは、額装に手ごろなA2以上の大きなポスターを捜すと、「光の帝国」ばかりが出てくるからだ。ポスターとしてはコントラストが強く人気があるようだ。

 夕闇が立ち込めた人家の前の街灯にともる明かり。街頭に照らされたところだけが明るく、それ以外は暗く沈んだ家。家の上に広がる昼のような青空。神秘的な絵が現代人の心を揺さぶるのだろう。

 このころ、書架を整理しており書き込みのない本はブックオフに持ち込む週末が続いている。査定を待つ間にCDを見ていたらJackson Browneの名前を見つけた。なつかしさのあまり手にとる。Late for the SkyというBrowne3作目のCDだ。

 思わす買いました。なぜかって?                      ジャケットが、家の前に50年代のCadillacが停まっている光の王国の絵だったからです。

(2022.4.23 Saturday)