世界の動き 2023年1月3日 火曜日

今日の言葉:
「ウサギ年の相場」
 「ウサギは跳ねる」と言われ、上昇を暗示する相場格言だ。
 インフレによる経済停滞で米国経済がリセッション入りする予想が米国のアナリストの8割程。FRBの引き上げはあと一回0.25%程度と見込み株価の大幅上昇を見込むアナリストが2割だ。
 街の賑わいを見ると日本の消費は回復しているようにみえるのは良い兆候だ。
 ただ、日本の株価は米国市場と同様に動くので、基本的に「頭が重い」展開を見込む。相場の行方が読めない場合は債券か安定配当株への投資が基本になる。

ニューヨークタイムズ記事
1.ウクライナが数十人のロシア人を殺害
【記事要旨】
 ウクライナは元日、ドネツク地方にあるロシア軍兵士を収容する建物に対して大規模な攻撃をし、ウクライナは「約 400 人」が死亡したと主張しロシアは63 人の軍人が死亡したと述べた。この攻撃は、戦争が始まって以来、ウクライナのロシア軍に対する最も致命的な攻撃の 1 つだった。
 あるロシア軍ブロガーは、「同じ建物に保管されていた弾薬」が攻撃で爆発したと述べ、ロシアの国営メディアは、兵士が携帯電話を使用したことが、ウクライナ軍が彼らの居場所を特定するのに役立ったと述べた。
 ウクライナは、米国から供給された誘導ロケット システムである HIMARS を使用した。6 月以降、これらの兵器は、ウクライナが戦争の勢いを変えるのに役立った。
【コメント】
 クリスマスも元旦も戦闘が続く狂気だ。

2.中国の不安定な経済回復
【記事要旨】
 中国の経済の先行きは苦痛を伴うものになるだろう。 何年にもわたる Covid によるロックダウンは、ビジネスに打撃を与えてきた。 混沌とした再開と制限の解除は経済を改善することを意図していたにもかかわらず、コロナウイルスの拡散により、労働者と顧客が奪われた。
 中国人が国内外で金を使わないため、世界経済も減速している。 中国の製造業活動は 11 月と 12 月に縮小し、多くの中国人労働者は、旧正月の休暇が近づいているにもかかわらず、貯蓄を模索している。
 支出の低迷はまた、小規模な民間企業の利益率をさらに押し下げている。 店舗や自動車販売店は、売れ残り商品の余剰に直面している。レストランなどのサービス産業の先月の業績は、2020 年初頭とほぼ同程度に悪い。
 検疫規則の解除により、旧正月を前に航空券の販売が促進された。 そして、毎日の P.C.R. 検査と人と輸入品の検査の免除は、企業と労働者の両方にとって時間とお金を節約した。
 今月、260 万人もの応募者が 37,100 の初級レベルの政府の仕事を求めて競争する。若者の失業率が高いこの時期に単調だが安定した仕事に群がる。
【コメント】
 毎日同様の中国のコロナの記事だ。

3.ベネディクト 16 世の逝去
【記事要旨】
 バチカンによると、ベネディクト16世は土曜日に 95 歳で亡くなり、バチカン市国のサン ピエトロ大聖堂に安置されている。
 ベネディクトは教会の著名な保守思想家であり指導者であり、かつては批評家から「神のロットワイラー(ドイツの警察犬)」と呼ばれていた。 しかし、彼の後継者である教皇フランシスコは、彼のトップ枢機卿の一部を解任し、権限を剥奪した。ベネディクトの死により、教会の保守派は指導者を失った。
 葬儀は木曜日で、フランシスが担当する。イタリア当局は、約6万人の参加を見込んでいる。
【コメント】
 バチカン内でも保守派と民主派の大きな争いがあったのを初めて知った。

その他:
ゴールドコーストでのヘリコプター事故
 Four people died yesterday when two helicopters collided midair in a tourist area in Queensland, Australia, on the Gold Coast.
英国でのスト
 Labor strikes continue to disrupt life in Britain. But they have a surprising amount of public support.
ドバイで酒税解除
 Dubai suspended its 30 percent tax on alcohol, which could bring in more tourists as regional competition grows.

2023年1月3日 火曜日

世界の動き 2023年1月2日 月曜日

今日の言葉:
「駅伝」
 1日は、「ニューイヤー駅伝」。
 今日2日と明日は「箱根駅伝」が長時間TVで中継される。正月の人気イベントだ。
 駅伝は日本でだけ人気のあるガラパゴス型の競技だ。どう改善すべきかはすでに述べたので別の観点でのコメントをしたい。

 私は、それぞれの駅伝でどこが強いかに興味がある。
 「ニューイヤー駅伝」では最近は自動車企業が上位に名を連ねる。昔上位だった、旭化成や富士通は沈滞。IT企業がその穴を埋めて上昇してきた。
 「箱根駅伝」では近時はMARCHレベルの大学が強い。日東駒専は、駒大以外はやや落ち目。出場10名とサブの選手を含め20名以上の高速ランナーを集めるには、資金力と、大学の魅力が必要だ。スポーツだけが有名と言う大学は苦しくなると思う。

ニューヨークタイムズ記事
1.米国の巨額投資はチップ業界の万能薬ではないかもしれない
【記事要旨】
 バイデン政権は、過去 18 か月にわたって米国の半導体製造への取り組みを大幅に拡大し、その規模は、冷戦時代の宇宙競争への投資に例えられている。
 米国は、スマートフォンからスマート ミサイルに至る電子機器に不可欠なシリコンのスライスであるチップで、中国が先進国になるのを阻止しようとしている。
 すべてのチップの約 22% と、最先端のチップの 90% 以上が、中国が領土権を主張している台湾で製造されているため、紛争が発生した場合に半導体のサプライチェーンが混乱し、米国が技術的に不利な立場に置かれるのではないかという懸念が生じている。
 米国での新たな生産努力は、ある調査によると、500 億ドルの投資により、2030 年までに世界の生産に占める米国のシェアは 14% に達することが示唆されている。
 バイデン政権は、国内のチップ生産を促進するために、少なくとも 760 億ドルの補助金を用意しており、2020 年春以降、35 社以上の企業がチップ関連の製造プロジェクトに 2,000 億ドル近くの投資を約束している。
 新しい工場の建設には何年もかかり、最も複雑なチップをすぐには製造できない可能性がある。企業は、十分な補助金を受け取れない場合、プロジェクトを延期またはキャンセルする可能性がある。また、エンジニアや技術者の深刻な不足は、ブームを弱める恐れがある。
 ウォルマートのようなアメリカ企業は、グローバルサプライチェーンのリスクを軽減するために、ビジネスを中国からメキシコに移している。
【コメント】
 日本の半導体生産は落ちぶれている。政府の支援策も明確ではない。どういうチップでどういうポジションを世界的に取るのかグランドデザインが必要だ。

2.北朝鮮は核のエスカレーションを脅かしている
【記事要旨】
 金正恩は、自国の核兵器を「指数関数的に」拡大することを誓った、と北朝鮮の公式の朝鮮中央通信は日曜日に言った。
 韓国の新保守党大統領であるユン・ソクヨル氏による北朝鮮に対する強硬策への対応としてエスカレーション指示し、敵の無謀な行動と無謀な動きに対処するために「核には核、全面対決には全面対決で対応する」と述べた。
 北朝鮮は、2022 年に これまでで最大の90 発以上のICBMを含むミサイルを発射した。元旦にも別のミサイルをテストした。
 北朝鮮の経済はパンデミックと制裁によって荒廃して、洪水による食糧不足が警告され、通貨価値はドルに対して急落している。正恩氏は核兵器を、国民の間で指導力を高めるための最も効果的な手段と見なしているようだ。
【コメント】
 困った事態だ。日本の軍備拡大論者への最大の援軍だ。

3.ゼレンスキーは2022年を「私たちの年」と呼ぶ
【記事要旨】
 ロシアはキエフやその他のウクライナの都市にミサイルと爆発する無人偵察機を雨のように降らせ、致命的な大晦日攻撃を行った。ゼレンスキー大統領が待望のウクライナへの演説を行う数時間前だった。
 爆発はゼレンスキーを止められなかった。 彼は演説で、ロシアの侵略以来、国内外の聴衆に提示してきたウクライナの回復力を強調した。
 占領していた領土の多くを失い、ウクライナのはるかに小規模な軍隊に対して軍事的敗北を喫したロシアでは、プーチン大統領は新年の挨拶で戦争を「私たちの先祖と子孫に対する神聖な義務」と呼んだ。
 ゼレンスキーは「今年は 2 月 24 日に始まった。ロシアがウクライナに侵攻した日だ。私たちにとって、まだ暗く、うるさく、複雑なものになる可能性があるが、私たちは二度と恐れることはない。」と述べた。
 プーチン大統領は金曜日、中国の最高指導者である習近平氏とビデオ通話で会談した。 2022 年の最初の 9 か月で、中国はロシアの総輸入量の 4 分の 1 以上を占めた。
【コメント】
 困難な年を自分たちの年と呼ぶとは胆力の有るリーダーだと改めて思う。この戦争に落としどころは見つからず数年は続くと覚悟しよう。

その他:
インドの地位上昇
 The upheaval caused by Russia’s war in Ukraine has fueled India’s global ascent.
中国旅行者の入国制限
 Canada and Australia have joined a growing list of countries that have begun imposing Covid-testing requirements on travelers from China, The Associated Press writes.
人種差別的?
 A restoration that darkened the face of a bronze statue of Victor Hugo near his birthplace in Besançon, France, has spurred a racist backlash.

2023年1月2日 月曜日

「決心」考

 「去年今年 貫く棒の 如きもの」(高浜虚子)
 大晦日から新年になったと思ったら、あっという間に新年の初日が終わろうとしている。

 年の初めに人は今年こそはと決意し予定を立てたがる。
 世界の名作中、人間の決意を最も見事に描いているのは「偉大なるギャツビー」であり、ギャツビーの葬式に来た父親がギャツビーの少年時代のノートを主人公に示すくだりだ。以下に引用する。Heはギャツビーの父親だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
He opened it at the back cover and turned it around for me to see. On the last fly-leaf was printed the word SCHEDULE, and the date September 12, 1906. And underneath:

 Rise from bed 6.00 A.M.
 Dumbbell exercise and wall-scaling 6:15-6:30 “
 Study electricity, etc 7:15-8:15 “
 Work 8:30-4:30 P.M.
 Basaball and sports 4-30-5:00 “
 Practise elocution, poise, how to attain it 5:00-6:00 “
 Study needed inventions 7:00-9:00

 GENERAL RESOLVES
 Not wasting time at Shfters or [a name, indecipable]
 No more smoking or chewing
 Bath every other day
 Read one improving book or magazine per week
 Be better to parents

 彼は裏表紙を開き、それを僕が読めるように逆さに向けて差し出した。最後の見かえしの 紙に、きちんとした字で「スケジュール」と書いてあった。そして千九百六年九月十二日という 日付。その下にはこう記されていた。

 起床 午前六時
 ダンベル体操と壁のぼり 午前六時十五分―六時三十分
 電気などの勉強 午前七時十五分―八時十五分
 仕事 午前八時三十分―午後四時三十分
 野球などのスポーツ 午後四時三十分―五時
 演説の練習、風格を身につける 午後五時―六時
 有用な発明について勉強する 午後七時―九時

 その他の決意
 「シャフターズ」や「・・」(名前は判読できない)で時間を無駄にしないこと。
 巻き煙草、噛み煙草はもうやめる。
 一日おきに風呂に入る。
 有益な本か雑誌を週一冊は読む。
 週に三ドル(五ドルとあったのが消されている)貯金する。
 両親にもっとよくする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 私は最初にこの部分をロバート・レッドフォード主演の映画で見たときは胸が詰まった。小説を読んだのはそのあとだったが、同様な印象を受けた。

 ギャツビーは、こんな片田舎で一生を終わりたくない。 将来のために自分を鍛えるスケジュールをたて、実行していたのだろう。彼の成功への夢とデイジーへの想いの成就はすぐ手に届くところまで来たが、手のひらから零れて行った。

 ギャツビーの決意に比べると、自分の決意などは何とあやふやなものなのだろうか。

 ただこうも考える。
 自分はこれまで何度も失敗してきた。だからまた今年も立ち上がる必要がある。失敗するに違いなくても歩を進めるのが(残念ながら)人生そのものであり、その過程で一隅を照らすことが出来れば、それが、人生の意味なのだろうと。

2023年1月1日 日曜日

Newsweekの表紙

 年末のTime誌はMan of the Yearが有名だ。今年はもちろん、ウクライナのゼレンスキー大統領だった。

 Timeと並んで有名でかつ日本語版もあるNewsweek誌も年末号では今年の顔が表紙を飾っている。

 一番大きい写真で中心にいるのがゼレンスキー大統領。
 次に大きい写真が三人。バイデンとプーチンと習近平だ。
 あと五人、同じ大きさで写真が掲載されている。
  稀代の事業家イーロン・マスク
  困難な英国を導くスナク首相
  ウクライナとロシアの間で重要性を増すエルドアン大統領

 ここまではわかったが、後の二人の女性はわかりませんでした。
  一人は二コラ・スタージョンスコットランド行政府首相
  もう一人はアンナレーナ・ベアボックドイツ外相
 Newsweekの記事を読んでどんな人たちかわかりました。

 「2023年の世界を読む」と言うのが年末号のタイトルですが、予想が当たることが無いので、記事の紹介は省略します。

 「確実なのは不確実性だけ」という世界が待っています。
 皆さんご健勝で2023年を乗り切りましょう。

2022年12月31日 土曜日

世界の動き 2022年12月30日 金曜日

今日の言葉:
「人的資本」
 企業に属する人材の能力や資質を資本としてみなす考えだ。例えば経済協力開発機構OECDは2001年の報告書では人的資本を「個人的、社会的、経済的厚生の創出に寄与する知識、技能、能力及び属性で、個々人に備わったもの」と定義した。また、人的資本によって生み出される利益について、経済的収益に限らず非経済的収益(健康、幸福感等)に注目したり、人的資本を組織レベルでとらえたりする試みも生まれている。
 近年、ESGのSocial(社会)の部分に含まれる「人的資本」について関心が高まり、2018年には世界初の人的資本に関する情報開示ガイドラインとして、ISO(国際標準化機構)がISO30414を公開し、2020年にはSEC(米国証券取引委員会)が人的資本に関する情報開示をルール化している。
 日本でも、2021年6月の改訂版コーポレートガバナンスコードにおいて、新規追加の補充原則内で人的資本に関する開示・提示と取締役会による実効的な監督が求められるようになった。
 中堅企業にとっては人的資本の開示要求は頭の痛い課題だ。

ニューヨークタイムズ記事
1.イスラエルの新政権
【記事要旨】
 イスラエルでは極右連合が支配権を握り、ネタニヤフが首相に就任した。多くの人が、極右連合がイスラエルの自由民主主義とその安定性を損なうのではないかと恐れている。
 パレスチナ人との緊張が高まると予想される。 連合は、ユダヤ人の「イスラエルの土地のすべての部分に対する排他的かつ譲渡不可能な権利」を宣言し、占領したヨルダン川西岸への入植を強化すること公約した。
 イスラエルの民主主義が弱体化することを予見する人もいる。 ネタニヤフは現在、汚職の罪で裁判にかけられており、彼の新政権は司法制度の見直しを迫っている。
 どちらの動きも、おそらく最も重要な同盟国である欧州や米国とのイスラエルの関係を複雑にする可能性がある。米国はイスラエルとパレスチナの紛争に対する二国間での解決を引き続き支持すると述べた。
 LGBTQについて新政権は、差別禁止法を改正することで、保護を縮小することが出来る。超保守的な大臣は、公立学校で教えられているいくつかのプログラムに対して幅広い権限を与えられている。
 アメリカのユダヤ人は海外で最も強力なイスラエルの支持者の一部だが、新政府の宗教政策よりもリベラルなユダヤ教の流れに共感している。
【コメント】
 イスラエルの動きについて日本では殆ど報道されないが、アラブ世界との接近と、ロシアやイランとのブリッジとしてますます重要な国になりつつある。

2.ロシアがウクライナの攻撃を激化
【記事要旨】
 ロシアは昨日、ウクライナのエネルギー網にこれまで最大の攻撃をし、キエフやその他の都市や町を揺るがしいくつかの地域では停電が報告された。
 ウクライナ当局は、ロシアが年末年始に向けて送電網への攻撃をさらに計画していると数日前から警告し、更なる停電が見込まれる。
 今回の攻撃は、ロシアによるウクライナのインフラに対する 3 か月にわたる攻撃の一環であり、軍事アナリストは、ウクライナを寒さと闇に陥れ、国民の士気をくじくための取り組みであると述べている。リヴィウの市長は、市内の 90% で電力が失われたと述べ、キエフの市長は、首都の 40% が停電したと述べた。
 ウクライナは、ロシアの攻撃はミサイルと無人機 (イラン製の爆発する無人機を含む) を組み合わせたものであると述べたが、国防軍は 69 発のミサイルのうち 54 機を撃墜し、無人機を撃墜した。 これらの新たな攻撃は、西側の防空システムに対するウクライナの要求を高める可能性が高い。
【コメント】
 暖房の無い北国の生活。考えただけで苦しくなる。何も支援できない。心が苦しい。

3.ペレが82歳で死去
【記事要旨】
 サッカーに変革をもたらした ペレは、母国ブラジルで宝として崇められたが、結腸癌と闘った後、昨日サンパウロで82歳で亡くなった。
 エドソン・アランテス・ド・ナシメントとして生まれたペレは、1958 年にスウェーデンで開催されたワールド カップで、わずか 17 歳の若さで国際的な脚光を浴びた。 ブラジルが回のワールドカップトロフィーの最初のものを獲得したとき、彼は決勝で2ゴールを決めサッカーの世界的な顔になった。
 21 年間のキャリアの中で、彼はスポーツに革命を起こし、世界中でその人気を高めた。 ペレのプレーを見た人は、フィールドでの彼の比類のない才能と独創性を称賛した。 彼はまた、明るい性格と、人種、階級、国籍の境界線を越えて人々をつなぐサッカーの力への信念で、ファンに慕われていた。
【記事】
 伝説上の人だ。今のサッカーの世界的な広がりをもたらした人と言っても過言ではないだろう。まだ82歳とは残念だ。

その他の記事:
カンボジアでのホテル火災
 At least 19 people died in a fire at a casino hotel in Cambodia yesterday.
米国での入国制限に中国は苦言
 Some Chinese were disappointed by the new U.S. negative test travel requirement. But many were just indifferent.
メトロポリタンオペラの改革
 The Met Opera in New York, battered by pandemic woes, will withdraw up to $30 million from its endowment and stage more popular, modern works. Tomorrow, it will take a fresh look at “Fedora,” the 1898 opera by Umberto Giordano.

2022年12月30日 金曜日