世界の動き 2023年7月28日 金曜日

今日の言葉:
「日銀の金融政策」
 日銀がイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)修正を議論するとの報道を受け、円が急伸。対ドルでは一時1%余り上昇し、138円77銭を付けた。対ユーロでは2%余り上昇して3月以来の大幅高。日本経済新聞によると、長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上しているという。BMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、イアン・リンジェン氏は日銀会合について「政策変更なしという見方が共有されていたが、はるかに不確実になった」と述べた。(Bloomberg記事より)
 日経新聞のリーク記事によるものだ。今日から来週にかけて金融市場の動きに注目したい。長期金利の上昇をどこまで日銀が許容するか。海外勢の国債の売り圧力にどこまで立ち向かえるのか。どれだけ日銀の国債保有が増加するか。等々だ。日本株にはネガティブ。米国株にはポジティブ。とみるが、当たるも八卦です。

ニューヨークタイムズ記事より
1.ウクライナは打開策を模索
【記事要旨】
 ウクライナ政府はウクライナ南部で二方向に攻撃を進めていると述べた。プーチン大統領は、戦闘が「著しく」激化したが、ウクライナ軍は多大な損失を出して撃退されたと主張した。
 ウクライナは、ロシア占領地域を分断し、ロシアからクリミア半島へのルートを遮断し、ロシアの兵力補給能力を損なうことを狙っているが、地雷原、戦車、航空攻撃、砲撃などの障害に直面している。
 ウクライナは、クリミアへの玄関口と考えられているメリトポリ市と、港湾都市ベルディアンシクを奪回することで、アゾフ海に到達することを望んでいる。
 ロシア・アフリカ首脳会談でプーチン大統領は、重要な穀物協定の延長を拒否したロシアのイメージを高めることを期待して、少なくともアフリカ6カ国に穀物無償提供を約束した。 このイベントには2019年の開催よりもはるかに少ないアフリカの指導者が参加した。
【コメント】
 ウクライナもロシアも正念場と言えそうだ。和平への道が開かれる可能性がほんの少し出てきたと見たい。

2.ニジェール軍がクーデターを支持
【記事要旨】
 西アフリカの国ニジェールは、軍人が権力を掌握したことで危機に陥っている。 この地域では3年間ですでに5回の軍事占領が行われてきた。
 ニジェール軍司令官は昨日、クーデターへの支持を表明した。 同国の大統領モハメド・バズーム氏は、警備員らに襲撃された後、依然として大統領官邸で拘束されているようだ。
 バズーム氏は昨夜ツイッターで、「苦労して勝ち取った」民主主義の勝利を守ると誓った。 バズーム氏は2年前、1960年のフランスからの独立以来、同国初の平和的な民主的権力移譲において自由選挙で選出された。
 バズーム氏はイスラム過激派との戦いにおいて西側諸国の緊密な同盟国だ。 対照的に、マリやブルキナファソはロシアのワグナーグループに支援を仰いでいる。
【コメント】
 ニジェールは、アフリカ西部にある内陸国で、国土の多くをサハラ砂漠に覆われています。 面積が日本の約3.3倍、人口は2,244万人程(世銀,2018)です。 世界でも最も暑い国の一つで、一年のうちで最も暑い4~5月には気温が40度を超える日々が続きます。
 ニジェール (Niger) とナイジェリア(Nigeria) は本来は同じ地域を指しているが、旧宗主国を異にする両地域が別々に独立した際に、現在のように別の国を指すこととなった。ニジェールはフランス。ナイジェリアはイギリスが宗主国。
 我が国は、ニジェールの独立(1960年8月3日)以来、友好関係を維持。 在コートジボワール大使館が兼轄。 在京大使館はなし(在中国ニジェール大使館が兼轄)。

3.中国、追放された高官に関する質問を回避
【記事要旨】
 中国政府報道官は、秦剛元外相の突然の解任を巡る「悪意のある誇大宣伝」を非難したが、かつて習近平国家主席の忠実な同志だった秦氏が予期せず共産党指導部と衝突したことを示唆する兆候もある。
 中国外務省の代表者らは、記者が秦について詰め寄ると、情報がないと答えたり、激しく非難したりして対応に苦慮している。 秦への言及はすべて同省のウェブサイトから消えた。
 秦氏の排除を巡る同省の苦悩は、権力を集中させ、ますます自己主張が強まり、危険を伴う外交政策を追求する習氏の下で同省の影響力が低下していることを示している。
【コメント】
 なるほど。何事も習主席のやりたい放題という事なのか。王毅氏のように習主席に150%媚び諂うタイプしか出世できないという事か。

その他:
イタリア首相の訪米
 Giorgia Meloni, Italy’s prime minister, visited the White House yesterday. She appears poised to withdraw from China’s Belt and Road initiative.
朝鮮戦争70周年記念
 On the 70th anniversary of the armistice, South Korean officials unveiled a statue of Harry Truman, the former U.S. president.
 Sergei Shoigu, Russia’s defense minister, met with Kim Jong-un in Pyongyang.
VWは中国企業と組む
 Volkswagen, Europe’s largest automaker, is hoping to boost collaboration with China as it faces lagging electric vehicle sales.

2023年7月28日 金曜日

世界の動き 2023年7月27日 木曜日

今日の言葉:
「精神科医」
精神病院でのひとコマ(ジョークです)
患者「先生、僕の病状はどうでしょうか?」
医者「ええ、大分良いですね」
患者「昨日よりですか?」
医者「いえ、明日より」
札幌の猟奇的な殺人事件で父親の精神科医の関与が指摘されている。彼の娘に対する判断とアドバイスはどのようなものだったのだろうか。

ニューヨークタイムズ記事より(結局昨日は発信がありませんでした)
1.ウクライナにとっての「大きな試練」
【記事要旨】
米当局者2人は、ウクライナの反撃の主力は現在南東部で進行中だと述べた。 ロシア国防省も、この地域での「大規模な」攻撃を報告した。
約2か月にわたる戦闘停止を経て、数千人の援軍がこの戦いに殺到している。 ウクライナは、これまで予備として保有していた軍隊を導入しているようだ。 多くは西側諸国によって訓練され、装備されている。ロシア当局者は、ドイツ製のレオパルドや米国製のブラッドレーを含む約100台の装甲車両が終決したと言う。
ウクライナ当局者は米国に、拡大した部隊はロシアの地雷原やその他の要塞を通って海岸に向かって南進し、ロシア占領下のウクライナとクリミア半島の間のいわゆる陸橋を切断するか、少なくとも大砲で攻撃できる程度の距離まで到達したいと考えていると語った。
ロシア軍は防御態勢にあるが、ウクライナ北東部では激しく攻撃している。
英国情報機関は、ロシアが穀物協定からの離脱後、ウクライナに対する封鎖を発動しようとしていると警告した。港湾都市オデサへの攻撃が激化している。プーチン大統領は今日、アフリカの指導者らをサミットに迎え、穀物協定とワグナー戦闘員の運命について話し合う予定だ。
【コメント】
ウクライナにとっての試練の時期だ。防備を固めたロシアは伝統的に強い。

2.カンボジアの指導者は息子に権力を譲るつもりだと語った
【記事要旨】
フン・セン首相は来月辞任し、長男のフン・マネ将軍に権力を委譲すると述べ、6月の約束を確認した。 フン・セン大統領は、彼の統治下で権威主義へと急激に傾いたカンボジアに対する家族の影響力を拡大したいと明言している。
70歳のフン・セン氏は、彼の政党が段階的に管理された議会選挙で勝利を宣言した3日後に、テレビ演説でこの発表を行った。 同氏の政府はこれまで、意味のある反対派をすべて弾圧していた。
【コメント】
1993年に国連のPKO活動に初めて参加した日本からカンボジアに派遣されていた警察官が車両が銃撃を受け死亡した。任務の一つは民主化した選挙を実施させることだったと記憶する。
尊い人命の犠牲を経て30年。カンボジアの現状は民主的選挙とは程遠いままだ。

3.日本のポップスターがカミングアウト
【記事要旨】
昨夜、東京のステージで、元AAAというJ-POPアイドルの與真司郎が、自身が「人生の挑戦」と呼ぶものを明かした。それは、彼が同性愛者であるということだ。
G7諸国の中で同性婚を合法化していない唯一の国である日本において、このような発表は極めて異例である。 「人々には私のように苦労してほしくないのです」と彼は言った。
【コメント】
AAAも與真司郎も知りませんでした。 AvexのHPによれば、以下です。

『 SHINJIRO ATAE 與 真司郎
Birth Date: 1988/11/26
Birth Place: KYOTO
Blood Type: O
男女混合のパフォーマンスグループ、AAA(トリプル・エー)のメンバーとして、 2005年9月14日にシングル「BLOOD on FIRE」でデビュー。
現在アメリカ・ロザンゼルスに在住。日本とLAを拠点に活動中。
2021年3月~アパレルのみならず、雑貨、アクセサリー等、自身のライフスタイルを広く表現していくブランド「446 – DOUBLE FOUR SIX – 」(読み:ダブルフォーシックス)の立ち上げを発表し、ブランドプロデューサーとして活動中。』

同氏は昨日のAnnouncementでアーティストとしての活動再開と自身の同性愛のカミングアウトをしたそうだ。何故タイムズが大きく取り上げるのか不思議だ。

その他:
フィジーは面談拒否
The leader of Fiji declined an invitation to meet Xi Jinping in China, saying he tripped and fell. One analyst called it “very convenient.”
バイデンのドラ息子
A judge delayed a deal that would have let Hunter Biden plead guilty to misdemeanor tax charges to avoid prosecution on a gun charge.
ニジェールでの政治混乱
The fate of the president in Niger was unclear after soldiers attempted a mutiny.

2023年7月27日 木曜日

世界の動き 2023年7月26日 水曜日

今日の言葉:
「ガバナンス」
昨日までのキンザイでのセミナーで金融機関の内部監査部門の方々とお話しした。主な関心はガバナンスに関してだった。
金融機関を例にとれば千葉銀行がリスク性の高い商品を系列証券会社を使って顧客の属性を配慮しない販売を推進し金融庁から業務改善命令を受けたばかりだ。BIGMOTORの経営陣による独裁経営にはコーポレートガバナンスのかけらもない。
Bloombergは「今年の株主総会では、日本を代表する著名企業の経営トップの取締役選任を巡って賛成率が急落するケースが相次いだ。企業統治(コーポレートガバナンス)への意識の高まりから投資会社や議決権行使助言会社が基準を設けたことで判断が厳格化していることが背景にある。会社側が提出した議案が大きな反対もなく議決される「シャンシャン総会」は過去のものとなり、経営者は取締役の構成から資本効率の改善まで、さまざまな点において株主の声に配慮する必要に迫られている。」という記事を今朝報道した。
ガバナンスの重要さは個々の企業だけにとどまる問題ではない。
安定して成熟した資本主義国として強権中国に対峙する我が国には、清廉潔白な社風を根付かせる、しっかりしたガバナンスの定着が不可欠だ。

ニューヨークタイムズ記事より
今朝はニューヨークタイムズの配信が遅れていますので、今日の分は明日まとめて報告します。タイムズの記者も夏バテかもしれません。

2023年7月26日 水曜日

人間国宝

 今朝の日経新聞に「人間国宝新たに12人」と言う記事がある。これまで人間国宝について考えたことが無かったので、考えてみた。
 まず、人間国宝とは何か。Wikipediaによれば、「人間国宝は、日本の文化財保護法第71条第2項に基づき同国の文部科学大臣が指定した重要無形文化財の保持者として各個認定された人物を指す通称である。文化財保護法には「人間国宝」という文言はないが、重要無形文化財の各個認定の保持者を指して人間国宝と呼ぶ通称が広く用いられている。」とある。
 学研の子供用辞書では「人間国宝:重要無形文化財として指定された,無形の「わざ」を最高度に体得している人のこと。重要無形文化財保持者の通称。おもに雅楽・能楽・文楽・歌舞伎などの芸能関係者と,織物・染色・陶芸・蒔絵・金工などの工芸技術関係者にあたえられる。」とあり、わかりやすい。

 新たに選ばれた12人の分野は、以下のとおりだ。
 ・能ワキ方
 ・宮薗節三味線●
 ・古典落語〇
 ・首里の織物●
 ・長坂中形●
 ・能シテ方
 ・狂言
 ・人形浄瑠璃文楽人形
 ・歌舞伎脇役〇
 ・琉球古典音楽●
 ・木工芸〇
 ・竹工芸〇

 自分がいままでに見たことがあるものに〇をつけた。名前を聞いてもわからないものは●だ。その他は、聞いた事はあるが見たことは無く、おぼろにしか理解していないものだ。

 これまで、経済だ、運用だという世界で生きてきて、我が国の重要文化財について何一つ知らないのを恥じる次第だ。それと共に、このような文化・伝統を誰が引きついでゆくのか、日本の現状はとても心もとない。人間国宝には国から年間200万円の補助が出るそうだが、とても経済的には割の合わない仕事ではないか。

 技術と言う観点では、大田区の町工場のヘラ絞りの技術が先端ロケットに使われているという報道があった。このような高度な技術を持つ人たちも中小企業で経済的には大企業の労働者に比べて恵まれないようだ。

 技術が正当に評価され、それが経済的にも報われる国家の在り方が問われている。金融で言えば、クラウドファンディングなどをもう少し工夫して出来ないかと考える。

2023年7月22日 土曜日