世界の動き 2023年9月14日 木曜日

今日の言葉:
「初秋」
朝5時半に起床して散歩を続けている。
歩き始めは鈴虫の鳴き声がよく聞こえる。目を上げれば、視界の先には夏の名残りの入道雲が見える。素敵な初秋の光景だ。

初秋と言えば、英語で言えばEarly Autumnだ。ロバート・パーカーが書いたスペンサーと言う私立探偵が主人公のシリーズの最高傑作は「初秋」だった。
「初秋」は、洋の東西を問わず、なんとなくセンチメンタルな気分にさせる言葉だ。

ニューヨークタイムズ記事より
1.ウクライナ、クリミアのロシア黒海艦隊を攻撃
【記事要旨】
昨日、クリミアのロシア黒海艦隊司令部を狙ったウクライナの攻撃により、艦船2隻が損傷し、広大な海軍造船所で大火災が発生したとロシアとウクライナの当局者が発表した。
約19か月前にモスクワがウクライナに侵攻して以来、クリミアにあるセヴァストポリのロシア海軍司令部に対する最大規模の攻撃だった。 ロシアの支援を受けるクリミア知事は、造船所で少なくとも24人が負傷したと発表した。
ロシア国防省は声明で、ウクライナが海上無人機3機で黒海のロシア軍艦を標的にしたのと同時に、同施設に巡航ミサイル10発を発射したと発表した。 ロシア政府がクリミアによる攻撃成功を認めたのは、地元住民が爆発や燃え盛る火災の画像を投稿した後だった。
プーチン大統領は、ロシア東部の宇宙発射センターであるボストーチヌイ宇宙基地で北朝鮮の金正恩氏と首脳会談を行った。 彼らは人里離れた宇宙基地でグラスを上げ、西側の「悪の集団」に対するクレムリンの「聖なる闘い」に乾杯した。
北朝鮮がモスクワにさらに多くの武器を送るのではないかとの憶測が広がる中、この会談は両国関係の新たな時代の到来を示唆したが、何らかの合意がなされたかどうかは不明だ。 西側当局者らは、ロシアは制裁を乗り越えて戦前の水準を超えてミサイル生産を拡大したが弾薬が不足していると述べた。
【コメント】
戦争のやり方が大きく変わっている。自衛隊はこうした攻撃方法の変化に対応しているのか気になる。

2.リビアでは1万人以上が行方不明
【記事要旨】
リビア当局は昨日、同国北東部を襲った壊滅的な洪水の後、依然として数千人が行方不明であると発表し、すでに5,000人を超えている死者数が今後数日でさらに増加する可能性があることを示唆している。
切実に必要とされていた援助が北東部に少しずつ届き始めたが、大部分が破壊された沿岸都市デルナには、舗装されていない道路からしかアクセスできなかった。
モロッコでは、アトラス山脈の町や村が観光産業を築いていたが、地震はその経済的ライフラインを脅かした可能性がある。
今年はトルコ、ギリシャ、ハワイ、モロッコなど、非常に多くの人気の目的地が災害で壊滅的な被害を受けているため、観光客は自分たちが訪問することが負担なのか、それとも恩恵なのかを考える必要がある。
【コメント】
水害の被害は甚大だ。個人としては義援金を贈るくらいしかできないが、被災者に届くかどうかに疑念が残る。

3.EU 中国の電気自動車補助金を調査する
【記事要旨】
中国の電気自動車補助金に関する調査を開始すると欧州連合の最高当局者が昨日発表したが、これは欧州における中国との産業的・地政学的な競争の激化を浮き彫りにする動きである。 EUの調査は貿易制限につながる可能性がある。
中国の自動車メーカーは世界の電気自動車産業で支配的な地位を獲得しており、欧州を重要な潜在市場とみなしている。 欧州メーカーは補助金付きの中国モデルとの競合に懸念を表明しているが、業界が中国市場に多額の投資を行っているドイツの自動車メーカーを代表する自動車協会は注意を呼び掛けた。
【コメント】
中国のEVは政府の補助金に支えられており、それが世界市場への進出の原動力になっている。各国の政府はそれぞれ補助金によりEVメーカーを支えており中国に限ったことではない。EVで出遅れている(ように見える)日本メーカーへ政府はどのように支援を行うつもりなのだろうか。
中国製のEVバスやEV小型車が地方自治体でも採用が始まっている。座している時間は無いように見える。

その他:
モディ首相は半導体大国を目指す
Narendra Modi, India’s prime minister, is offering billions to make his country a chip-making superpower.
大富豪がAIのルールを決める
A who’s who of the tech world, including Elon Musk and Mark Zuckerberg, discussed artificial intelligence with U.S. lawmakers in a closed-door session yesterday.
トランプはバイデン弾劾を指示
Donald Trump, the front-runner for the Republican nomination, has privately encouraged lawmakers to impeach President Biden.

2023年9月14日 木曜日

世界の動き 2023年9月13日 水曜日

今日の言葉:
「内閣改造」
当選5-6回で大臣未経験者をどのように遇するかを重視する日本的な人事だ。あまり変わり映えしないようなので岸田政権の支持率に変化はないだろう。

ちょっとどうかなと思ったのは、主要閣僚が留任する中で、林外相が外れることだ。G7,G20,ウクライナ問題、対中交渉で、林外相は名前と顔を売ってきたと思うのだが、何故上川さんに替わるのか理由がわからない。

因みに英語ではcabinet reshuffleと表現し、椅子の取りっこという感じが伝わる言い方だ。

財政再建、金融政策の正常化、原油価格の増嵩、原発への対応、防衛力の効率的な改善。このような国家的な課題に、新しい閣僚が対応できる能力があるようには見えない。岸田首相の言う適材適所はどうなっているのか。適材も既に払底しているということだろうか。

ニューヨークタイムズ記事より
1.リビアの洪水で5000人以上が死亡
【記事要旨】
リビアでは沿岸都市デルナ近郊の2つのダムが大雨により決壊した洪水で、数千人が死亡、さらに数千人が行方不明となっている。
洪水により建物は崩壊し、車両は沈没し、道路は遮断され、デルナの近隣地域全体が海に押し流された。 市内だけで少なくとも5200人が死亡、2万人が避難した。
リビアは、先週ギリシャ、トルコ、ブルガリアを襲い、十数人が死亡した後、日曜日にリビアに上陸した「ダニエル」と呼ばれる嵐への備えが不十分だった。
リビアは、トリポリに本拠を置く国際的に認められた政府と、デルナを含む東部の地域との間で長年にわたり分断されてきた。捜索・救助活動をどのように調整していたのかは不明だ。
洪水は、気候変動が政治紛争や経済的失敗と組み合わさって災害の規模を拡大する可能性があることを浮き彫りにした。
モロッコの地震の援助関係者らは、犠牲者を救出する希望は薄れつつあると述べている。 モロッコ内務省によると、死者数は少なくとも2,901人、5530人以上が負傷した。
ムハンマド6世国王の目立たなさと沈黙、地震に対する政府の対応が批判されている。
【コメント】
リビアの状況は酷い。町全体が洪水で押し流された模様だ。カダフィ後の政治の混乱が、この天災に人災の要素を加えている。

2.グーグルへの裁判が始まる
【記事要旨】
インターネット時代におけるテクノロジーの力をめぐる最も重大な裁判で、冒頭陳述が始まった。
米政府は、グーグルがその豊富な資金と支配的な地位を利用して権力を強化し、スマートフォンのデフォルトの検索プロバイダーとしてアップルなどに年間100億ドル以上を支払っていると非難した。 政府によると、グーグルはこれらの協定をライバルを排除するための「強力な戦略的武器」とみなしているという。
Googleは、検索競合他社を排除するために契約を違法に利用したことはないと主張し、単に優れた製品を提供しただけだと述べ、人々は使用する検索エンジンを簡単に切り替えることができると付け加えた。 裁判は今後10週間にわたって行われ、最終判決はテクノロジー業界の力のバランスを変える可能性がある。
【コメント】
確かに各社がいろいろな機能でデフォルトの獲得合戦をしている。ただ、検索エンジンに限ればグーグルの使いやすさと優秀性は群を抜いているように思う。Bingは検索のフィット感が悪い。AIもChatGPTの方が遥かに機能的に優れていると思う。

3.アームの巨大なIPO
【記事要旨】
何十年にもわたって携帯電話の動作方法を定義してきた英国のチップ設計会社アームは、木曜日にナスダックに上場する準備を進めている。 評価額は520億ドルで、2023年の新規株式公開としてはこれまでで最大となる。
アームの年間売上高は 30 億ドル未満だが、史上最も広く使用されているコンピューティング アーキテクチャの開発者として、地政学的に計り知れない複雑さに直面している。 今回のIPOは、アームがこれらの課題を乗り越えて新しい市場に参入できる能力を示すものとなるだろう。
ソフトバンクの最高経営責任者でありアームのオーナーでもある孫正義氏は、2016 年に買収したチップ設計会社が AI の成果を享受する準備ができていると信じている。
【コメント】
これで孫さんは一息つけるのだろう。アームにとっても公開会社としてガバナンスが効いていくのは会社にとっても良いことだろうと思われる。

その他:
金正恩の訪露
Kim Jong-un, North Korea’s leader, arrived in Russia, the Kremlin confirmed. He is expected to meet President Vladimir Putin today.
グローバルサウスとインドの立ち位置
As the power of the “global south” grows, India is positioning itself to be a better bridge to the West than China.
今度はバイデンの弾劾
Kevin McCarthy, the speaker of the U.S. House, ordered an impeachment inquiry into President Biden.

2023年9月13日 水曜日

世界の動き 2023年9月12日 火曜日

今日の言葉:
「円相場の行方」
 中国と日本の中央銀行が防衛線を張り、ドルの記録的な上昇にブレーキがかかった。中国人民銀行は投機的投資家に対し、人民元を不安定化させないよう強く警告。日本銀行の植田和男総裁は、賃金と物価の好循環を見極める情報やデータが年内にもそろう可能性があるとの見解を示し、市場は政策正常化の前倒しを意識し始めた。(Bloomberg)
 植田総裁は金融緩和をにおわせる発言をしているが、これで円安に歯止めがかかるのだろうか。YCCのコントロールを緩和・正常化し、ゼロ金利を一部解除というのが見込まれる。しかし、物価上昇による金利上昇圧力は依然として米国の方が日本より高い。米国の金利が上昇すれば円相場は軟調になるのは間違いない。

ニューヨークタイムズ記事より
1.モロッコの地震被害額は増加
【記事要旨】
 地震による死者数が少なくとも2,862人に上り、多くの被災者が懸命に助けを待っている中、モロッコ高官は、援助のペースに対する世論の批判の中で当局が迅速に災害に対処したと主張した。
 地震に見舞われた3日後、昨日、政府の救助隊員が一部の荒廃した山村への到着を開始した。 多くは電気も電話も使えず、政府の対応に対するソーシャルメディアでの批判が高まった。
 アルハウズ州の山の麓の町では、多くの救急車と救急隊員が路上に出ており、災害救助用のテントで避難している生存者の方が多いようだ。
 家が日干しレンガでできているいくつかの村では、半分の家が倒壊した。 公的援助の到着が遅く、政府は救助活動に関する情報をほとんど提供していないため、多くのモロッコ国民が見捨てられたと感じたと語った。
 モロッコでは権力が国王の手に集中しており、他の政府機関が麻痺する可能性がある。 政府は死傷者に関する最新情報を頻繁に提供しておらず、ムハンマド6世国王からのコメントもほとんど発表していない。
【コメント】
 被災者の生活は悲惨だ。個人で出来る支援をしたいものだ。

2.金正恩氏は近くロシア訪問を計画
【記事要旨】
 金正恩氏がプーチン大統領の招待でロシアを公式訪問すると両国政府は昨日発表した。 クレムリンは訪問が「数日以内に」行われると予想していた。
 米国関係者が先週ニューヨーク・タイムズ紙に語ったところによると、両首脳は、北朝鮮がウクライナ戦争に向けてさらに多くの武器を供給する可能性を含む軍事協力について話し合う予定だという。 その見返りとして、金氏は人工衛星、原子力潜水艦、食糧援助のための先進技術を希望していると当局者らは述べた。 この会談は、現在は控えめな貿易関係を変える可能性がある。
 諜報機関はキム氏の旅行に関する手がかりを得るために、彼の謎の防弾列車の行方を調べている。
 米国の共和党議員の中にはウクライナの戦争努力への資金提供をやめたいと考えている者もいる。
【コメント】
 ウラジオストックで両首脳は満面の笑みで握手していた。現在の世界のならず者国家No1とNo2がくっつくのは不安を高める。格下の北朝鮮に軍事支援を仰がないといけない状況にロシアは追い込まれている印象だ。

3.iPhoneへの警告はAppleに中国で損害を与える
【記事要旨】
 Appleは本日、新しいiPhone 15を発表します。 しかし、重要な市場である中国では、一部の政府職員が仕事でiPhoneを使用しないよう指示を受けたと述べた。中国内のインターネットユーザーらも、政府職員や国有企業に向けたデバイスの使用禁止の通知が含まれているとされるアカウントやスクリーンショットを拡散させている。
 中国政府は10年にわたり当局者による外国製電子機器の使用を阻止してきたが、新たな規制の報道はアップルの投資家を動揺させている。 アップルが中国市場で地位を失う可能性があり同社の株価は下落した。
【コメント】
 アップルの売上の20%以上が中国のようだ。当局の圧力にも負けず若者がCoolだと思って使い続けるだろうか。安価で高性能な中国製に乗り換える可能性が高いだろう。

その他:
アリババのCEOが辞任
 Daniel Zhang, the departing chief executive and chairman of the Chinese tech giant Alibaba, also stepped down as head of its cloud division.
ハワイの火山噴火
 Kilauea, Hawaii’s most active volcano, erupted for the second time in three months on Sunday.
中国政府の服装統制
 Beijing may ban clothes that “hurt the feelings of Chinese people,” and Chinese citizens are outraged. The ban could result in detentions and fines for clothes seen as “detrimental” to China’s spirit, but what was considered offensive was not specified.
(この記事には絵があり服装の一つに和服があげられています)

2023年9月12日 火曜日

世界の動き 2023年9月11日 月曜日

今日の言葉
「9-11」
 その日の日付と共にその日何をしていたか鮮明に思い出す日がある。
 私にとっては、JFKが暗殺された日、9-11, そして3-11だ。
 9-11から22年経ったが、世界のテロの恐怖は収まらず、核戦争の現実味も増している。それでも我々は余り心配せずに暮らしている。

ニューヨークタイムズ記事より
1.モロッコの地震
  救出が急がれるが山間部の現場での救助活動は困難だ。

2.バイデンはベトナムとの関係を強化
  敵の敵は味方という考えを共有し、米国とベトナムは接近している。

3.ロシアの死の商人が立候補
  米との捕虜交換で帰国したビクトル・バウト氏が地方政府に立候補している。自民党とプーチン支持の野党からだ。

その他
・米企業は対中ビジネスに苦慮
・豪は野良猫の増加に悩む
・ハワイでの結婚式再開は地方経済の助ける

今日は、車中で作業し、一度完成しましたがアップロードできず無駄になりました。
大急ぎで簡易版を作成してみました。ご容赦下さい。

2023年9月11日 月曜日

孤独への対処法

「孤独と言う病」と言う本がベストセラーになったのは2022年のことだ。Amazonで説明文を見ると以下のようになっている。

 『いま、日本人の約4割がなんらかの形で孤独を感じているという。
 心身の健康リスクをもたらし、テロや無差別殺傷の引き金にもなるといわれる“現代の伝染病”が、私たちに不安や寂しさを抱かせる理由とは?
 「孤独の起源」を読み解くヒントは、人類の祖先が狩猟採集を行っていた時代の生活様式にあった。
 現代を生きる我々は「ひとりぼっちを回避することによって生き延びた人びと」の末裔(まつえい)なのである――。
 他生物との比較を交え、気鋭の生物学者が解き明かす、知られざる孤独の正体と処方箋!』

 病気を防ぐには免疫力を高めるのが良いと言われるが、最も低める要素が孤独だそうだ。煙草より、過食より、自堕落な生活より、孤独が悪いらしい。

 欧米では孤独とどう向き合っているのか。NY Timesにコラムが乗っていたので紹介したい。

 『社会的孤立は稀な病気であるが、その治療法は十分に知られており、比較的費用もかからないにもかかわらず、治療は依然として非常に困難だ。
 は不可解だ。 私たちは社交的な生き物として進化してきましたが、豊かになるにつれて、家の中にプライバシーを求める衝動に駆られる。大家族が共有スペースに集まる代わりに、私たちは自分の寝室に住んでいる。そして、この生活スタイルを賄うために、私たちは長時間労働している。そのため、グループで食事をしたり、友達と遊んだりする時間がなくなる。 アメリカ人の大多数が孤独であると報告するのも不思議ではない。
 私たちはまた、孤独が致命的であることも学びつつある。 それは脳卒中、心臓病、認知症、炎症、自殺と関連している。 米国の公衆衛生局長は、孤独は1日15本のタバコを吸うのと同じくらい致命的であり、肥満よりも危険であると警告している。
 孤独の蔓延が先進国全体を襲っているが、解決策はある。 英国は、2018年に孤独担当大臣を任命し、その先導に貢献している。
 たとえば英国では、人々がそこに座って、そこに座っている他の人と会話を始めることを奨励する「おしゃべりベンチ」を設置した。 他のコーヒー愛好家との会話を奨励する「おしゃべりカフェ」もある。 そして、近所の人たちがお互いにキャンプ用品や道具を貸し合い、その過程で絆を育む「モノの図書館」。 英国人は、人々を孤立から解放するために地元の自然散策、作詞ワークショップ、ゴミ拾いのボランティアなどを企画している。 その規模は驚くべきもので、英国では 5 月の 1 日に約 600 万人が「The Big Help-Out」にボランティアとして参加した。
 米国はこれらの実験から学ぶことができる。 アメリカ人は、細分化し二極化し、依存症と苦悩を抱えた孤独な集団である。 私たちの幸福のために、私たちはお互いを必要としている。
 私のコラムが今後の道を照らすのに役立つことを願っています。 それで、それをチェックして、え ー、それについて友人とチャットすることを検討してください。』

 英読んで国の孤独担当大臣については聞いた事があるがどんなことをしているかこの記事を読んで知った。

 日本のデイケアセンター活動を見ると孤独解消が機能の一部であることがわかる。退職した男性の引きこもり解消が日本の場合は最大の課題になりそうだ。

2023年9月10日 日曜日