世界の動き 2023年11月17日 金曜日

今日の言葉:
「SNS」
 多くのアメリカ人がSNSからのニュースを読んでいる。ロイターの記事より。
『米ピュー・リサーチ・センターの調査によると、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を通じてニュースを定期的を取得する利用者の割合が2023年は43%に上り、前年の22%から大きく伸びたことが分かった。
 また、米成人の半数が何らかのニュースをソーシャルメディア(SNS)から入手しているという。
 米成人8842人を対象に実施した9月末の調査によると、回答者の67%がニュースのウェブサイトまたはアプリを利用していることが分かった。
 ニュース取得の手段として最も人気があるのはメタ(META.O)傘下のフェイスブックで、30%がニュースのために定期的にアクセスしていると答えた。
 フェイスブック、インスタグラム、ティックトックなどから定期的にニュースを取得する利用者は女性に多く、レディット、X(旧ツイッター)、リンクトイン、ユーチューブでのニュース取得は男性利用者に多かったという。』
 朝電車に乗っても日経新聞を読む人は皆無だ。TVを見る人も減っている。TikTokは中国に情報が洩れるということで米国政府機関では禁止されているが、そんなことにはお構いなく市民の利用は拡大しているようだ。情報操作も新聞やTVに比べてSNSでは容易だ。SNSの利活用には慎重でありたい。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.イスラエル軍、アル・シファを捜索を続ける
【記事要旨】
 イスラエル軍はハマスの秘密基地が隠蔽されていると主張するアル・シファ病院の捜索を続けている。 ガザ保健省は、数千人が食料も水もほとんど持たずにアル・シファ病院の敷地内に残っていると発表した。
 通信障害がガザ全域を襲い、アル・シファや他の病院の誰とも連絡が取れなくなる。 複合施設周辺では戦闘が続いており、ガザ地区のイラン支援武装組織「パレスチナ・イスラム聖戦」の軍事部門はテレグラムで、病院近くでイスラエル軍と戦闘していると発表した。
 イスラエルは、兵士らがMRI検査室内で発見したとされる約12丁の銃、手榴弾、防護服、軍服を映したビデオを公開した。 病院の敷地内のあるとされる兵器庫の内部も映された。、
 イスラエル軍の報道官は、「ハマスは我々が来ることを知っており、戦争犯罪の証拠を隠蔽しようとしていたため、時間がかかりました。彼らは現場を台無しにし、床の一部を覆うために砂を運び込み、二重の壁を作りました。」として、証拠提出にはもっと時間がかかると述べた。
 最新の動き イスラエルが自らの主張を証明できるかどうかが、外国の同盟国がイスラエルの軍事的対応を支持し続けるかどうかの鍵となる可能性がある。 ホワイトハウス当局者らは、イスラエル情報源とは別に収集した情報に基づき、ハマスがこの病院を基地として使用したと考えていると述べた。
 米国は人道的一時停止を求める国連決議を阻止しなかったが、ハマス攻撃を非難しない決議案の阻止を米国が控えたのは初めてだ。 バイデン大統領は、自身と側近らが次のステップについてアラブ諸国と交渉しており、紛争の終着点は「真の」パレスチナ国家である必要があると述べた。
【コメント】
 病院地下のハマス司令部の明確な証拠はまだ出ていないようだ。どうするイスラエル。

2.習主席はバイデンとの会談で保証と主張を目指す
【記事要旨】
 バイデン大統領と中国の習近平国家主席は水曜日に4時間会談し、フェンタニル生産の抑制と軍間の通信再開について重要な合意に達したとバイデン氏は述べた。 しかし、半導体やAIなどの問題ではほとんど進展がなかった。 ガザ戦争に中国の平和維持活動が参加することもあるとも述べた。
 中国の公式要約に述べられているように、サンフランシスコでのAPEC首脳会議での習主席の世界指導者らへのメッセージは、海外投資を呼び戻す目的の一つとして、米国の関与に意欲があるというものだった。 しかし、彼はまた、中国の利益を強力に擁護し、米国と同等の世界大国としてのイメージを磨いていることを中国国民に示したかった。
 パンダ、ピンポン、そして利益。習主席は水曜日、アメリカのビジネスリーダーらに情を強調した。 このイベントに出席するために数千ドルを支払った人の中には、アップルの最高経営責任者ティム・クック氏や元カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウン氏もいた。 彼らはボーイング、ファイザー、ナイキ、フェデックスの幹部らと交流した。 イーロン・マスク氏はカクテルアワーに立ち寄って習氏に挨拶した。
【コメント】
 PacificからPlanetへ。中国の世界制覇の野望を隠さないが、それを止める力は米国には無いようだ。

3.民兵組織がダルフールでの残虐行為で告発される
【記事要旨】
 スーダンの悲惨な内戦が始まって7か月が経ち、ここ数週間で強力な民兵組織がダルフール地域でスーダン軍に対して連続して圧勝を収めている。
 住民、アナリスト、国連当局者らによると、「急速支援軍」と呼ばれる民兵組織とその同盟者らはダルフールの5つの州都のうち3つを占領し、ダルフール地域全体を占領する寸前だという。 援助関係者や目撃者らは、アラブ民族との長い紛争の歴史を持つアフリカ民族グループ、マサリットのメンバーに対する性暴力、拷問、殺害を報告した。「人々は虫けらのように死んでいきます」と援助関係者は語った。
【コメント】
 世界の注目を集める戦争に加え、スーダンやミャンマーでの国内の紛争も継続している。流血が続くが、どうすれば解決するのかわからない。大国も国連も無力だ。

その他の記事より:
・はしかが世界的に流行
 Measles cases worldwide rose 18 percent and deaths increased by more than 40 percent from 2021 to 2022, according to the W.H.O.
・フィンランドの国境封鎖
 Finland said that it was closing part of its border with Russia after a dramatic increase in migrant crossings.
・SpaceXの宇宙ロケット
SpaceX planned the second launch of Starship, its moon and Mars rocket, today.

2023年11月17日 金曜日