N.Y. Times 電子版より
1.ロシアはウクライナの2州の独立を承認し緊張を強める
【記事要旨】
プーチン大統領は月曜に歴史的な怨嗟に満ちた演説でロシア支持勢力が支配するドネツク州とルハンスク州の独立を承認した。
プーチンは米欧がウクライナを対立の場に選んでいると非難。ウクライナ高官はロシアが独立支援を口実に軍を東部に侵攻させることを懸念。
ロシアはウクライナ側からの攻撃を非難。ウクライナは否定。米は露の攻撃の偽装を警戒。
バイデン大統領はプーチンとの会談は可能だがロシアの侵攻がないことが条件だと発言。
2州の軍事勢力はウクライナ他州にも浸透しており、ウクライナは2州の独立を認めれば事実上ロシア軍の侵攻と判断。ウクライナは国連の安保理にウクライナの安全保障と事態の拡大を防ぐことを議論することを要求。
【感想】
日本の識者には「ウクライナ内に2州をとどめウクライナ政府をけん制できるミンスク合意を露は狙っている」という見方が多かったが、プーチンは独立支持ときた。露にすれば、悪くてもミンスク合意は取れるということだろう。
西欧は「制裁」をどう課すのだろうか。「軍事侵攻」はしていないのだが。
2.アラブの支配者はスイスの銀行に資産隠し
【記事要旨】
クレディスイスから流出した情報がアラブの支配者が多額の資産を隠蔽していたことを明らかにした。個人と国家の資産が分別されていないことも。
情報に載っている現存する指導者はヨルダン国王のアブドラ2世。ヨルダンには米国から220億ドルの軍事援助がされていたが、2.24億ドルのアブドラ国王の資産がスイス口座に2015 には存在した。
アラブの春で失脚したエジプトのムバラク大統領一族も2003年に2億ドルをスイス銀行に預けていた。
クレディスイスはこのような預金者との取引の危険性を無視して取引してきた。
【感想】
温家宝前首相一族の資産をN.Y. Timesがすっぱ抜いたことがあった。
経済制裁には、スイスやタックスヘイブンが加わらないと指導者個人には効かない。
3.オーストラリアは2年来初の観光客受け入れを祝う
【記事要旨】
豪は2020年3月以来初の観光客を受け入れた。ゼロコロナからwithコロナに政策変更のため。
豪州各地の空港でお祝いがされたが、中国客はどれほど戻るか不明。米とニュージーランドは豪で感染者が増えているので豪への渡航は奨励していない。
【感想】
この記事からだと、入国時の条件が不明。
ゆるければ是非行きたいですね。
その他:
中国のリトアニア制裁
China has been blocking imports with Lithuanian parts after the Baltic nation sought closer ties with Taiwan.
日本の佐渡金山
An effort to memorialize gold and silver mines in Japan is the latest flash point with South Korea over Japanese colonial abuses during World War II.
(2020.2.22 Tuesday)