内部統制ことわざシリーズ No.1 「溺れる者は粉飾をも掴む」

本歌:「溺れる者は藁をも掴む」

解題:
 会社の業況が悪くなると何とかできないかとあらゆることを考える。売り上げを伸ばし収益率が改善できれば、いうことは無いが、それが出来ないときにどうするか?
 上場企業であれば、何とか赤字を避けたいとか、前期比減収を避けたいとか、いろいろな課題が課せられ、特に、経営者には重圧がかかる。こうした際に、粉飾をして外見を良くしようという誘惑が働く。
 東芝で、PC部門で部品の仕入れと販売の価格操作で利益を計上したとか、プロジェクト部門で収入を先取りし費用を先送りした、といったやり方は、典型的な粉飾決算だ。トップの意向を受けて各部門が粉飾を行った。

結論:「溺れる者は粉飾をも掴む」

(2022.1.29 Saturday)