そういえば同年代

正月にテレビを見ていたら、長州力と天龍源一郎が出ていた。活舌が悪く何を言っているかわからない二人が田舎を旅行する話しだ。
 調べてみると、長州力(1951年12月3日生まれ70歳)、天龍源一郎(1950年2月2日生まれ71歳)で1951年生まれの私とほぼ同年齢だ。
 若いころ、特に長州は格好よく、長髪を乱しながら、小柄な体からラリアットを繰り出して名勝負を繰り広げた。天龍は重い体を飛ばして延髄切りを必殺技にしていた。
 60を過ぎてからは二人とも試合からは遠ざかっている。TVで今の二人を見ると、年齢以上に老けて見え、身体にも締まりがない。足元のおぼつかないる老人が聞き取れない言葉で掛け合いをしているようにしか見えない。

 アメリカの人気プロレスラ―では、ハルク・ホーガン(1953年8月11日生まれ68歳)、リック・フレア(1949年2月25日生まれ72歳)の二人の中間に私は位置する。私がニューヨークに住んでいた当時は、ホーガンは筋骨隆々の正義の味方、フレアは均整の取れた美男子だが悪役、という役どころでプロレス界の人気を二分していた。私は、芸術的な反則攻撃や、芝居がかった防御法が好きで、均整の取れたハンサムなフレアを応援していた。
 この二人の対戦をマジソンスクエア―ガーデンで1991年11月30日に観戦した。フ レアがWWEという団体に移籍したばかりで、初めてのホーガン戦、しかもフレアの持つタイトルの防衛戦だったと記憶する。試合の結末は覚えていなかったが、息子にYouTubeを教えてもらい、結末を思い出した。
 フレアは数年前に日本に来た。試合はしなかったがファンサービスすると云うので見に行った。美しかった金髪はバーコード化し、肉体には贅肉が目立ち、歩くのも不自由そうだった。

 息子曰く、「親父はフレアに似てきた」そうだ。若いころのフレアではなく、最近のフレアに似ているということであろうか。

(2021.1.27 Thursday)