2021年1月6日はアメリカで一番長い日として記憶されるだろう。この表現は当然、日本の敗戦前日を描いた映画「日本の一番長い日」のアナロジーだ。
昨日(日本時間1月7日)は多くの時間CNN(反トランプの代表と言われる)のライブ映像を見て過ごした。暴徒が米国家鵜議事堂に乱入し、選挙人による大統領選挙結果の確認作業が妨害され、再開されいくつかの州で異議が共和党議員から提出され、再確認作業が延々と続けられた。
この間時々ラジオのFOX NEWS(親トランプと言われる)も聞き、EpochTimes(反中国共産党系のメディアで極端な親トランプ)の速報も読んだ。
結局はバイデン次期大統領の選出が確認されたが、この間の出来事について立場が変わると見方がどれだけ異なるかということを紹介したい。
1.暴徒の議事堂乱入についてのトランプの立場
(CNN) トランプ大統領が支持者に国会議事堂への乱入をけしかけた。トランプは民主主義の敵だ。
(FOX) トランプは議事堂で頑張る共和党議員を応援しようと言っただけだ。多くのトランプ支持者は議事堂の外で気勢を上げていただけだった。一部の暴徒が議事堂にやすやすと乱入できたのは不思議だ。
(Epoch、Qanon)トランプは暴動を制した。制止に反して議事堂に乱入したのは本当はバイデン派に操られた人間だ。
2.選挙結果について
(CNN) 時間はかかったが確認作業が終わり一応はアメリカの民主主義が守られた。バイデンに決まって良かった。
(FOX) 選挙のプロセスと結果には73百万票を投じたトランプ支持者の8割以上が不正があったと信じているので彼らが納得することは無い。
(Epoch、Qanon)ペンシルべニア州では有権者の数より投票総数が多いという明らかな不正が行われている。接戦州の多くでDominionという集計機のアルゴリズムの変更がなされバイデン勝利へと操作された。真実はトランプが圧勝したということだ。だから結果は正しくされなければならない。
3.今後について
(CNN) バイデンが正当な時期大統領と決まったので民主、共和の党派を超えて米国の民主主義の修復を図るべきだ。
(FOX) 法に則った手続きでバイデンが選出された。ただ共和党のトランプ支持者には納得できない状況が続く。
(Epoch、Qanon)1月20日の大統領宣誓式までに、トランプはバイデンや他の民主党の重鎮が国家反逆罪に相当する証拠を提出する。バイデンやその他のものは軍に収監され、トランプが大統領に選出される。
いやはや、同じ事象でも立場が違うとこれだけ違った見解になる。
日本の軍部の敗戦に終わった日本の一番長い日のように、トランプの敗戦で終わるアメリカの一番長い日に2021年1月6日はなるのだろうか。
(2021.1.8)