米国ではRVのリースが好調だ

RVはrecreational vehiclesを指す。キャンピングカーや宿泊可能な車でけん引するトレーラーなどを指す。

米国では、旅行の一形態として、長い夏休みに大型のキャンピングカーに乗ってオート・キャンプ場に停車し好きな観光地を巡るのが、昔からポピュラーだった。
アメリカをドライブしてのろのろ走る大型のRVを抜くことが出来ずにいらいらした経験をお持ちの方も多いだろう。

さて、RVを買うのは値が張るが、リースは簡単だ。RV ShareというRVのリースを手掛ける企業の調べでは、今年のRVのリース需要は前年の3倍。4月以降は実に16倍になっているそうだ。

人気の高まりには2つの理由がある。
一つ目は、従来からある旅行の需要。飛行機で移動したり、ホテルに宿泊するのはまだコロナが心配だという人たちが、RVを運転し、気に入った場所で宿泊している。
二つ目は、ミレニアル世代(通常、1981年から1995年に生まれた世代を指す)の縮み志向だ。この世代は、金融危機の経験があり消費も堅実だ。大きな家を持ちたいという欲求は低く、むしろ、RVを住まいに使用するという合理的な考えの持ち主が多い。RVに住むというのは一昔前なら貧乏人の代名詞だったが、ミレニアル世代は気にしないらしい。

RVリース需要急増の背景には、ミレニアル世代の消費行動があるのだ。日本のミレニアル世代への示唆はどうだと思いますか?

追伸:今日、初めてひぐらしの声を聴いた。梅雨明けまえに秋が来た気分だ。

(2020.7.8)