セルゲイ・ブリンの仕事哲学

AI開発競争が激化する中で、企業トップは仕事についてどんな見方をしているのか。Googleの共同創設者セルゲイ・ブリンは仕事とそれに取り組む従業員をどう見ているのか、興味深い記事がNY Timesに載っていたので紹介したい。

『Google のプログラマー軍団は、同社が OpenAI などと覇権を争う中、自社を人工知能の最前線に維持することに非常に集中しているが、AI の取り組みを監督する Google の共同創設者セルゲイ・ブリンにとっては、一部の従業員は十分に働いていないようだ。ブリンは成功に必要な仕事のペースについて特別な見解を表明している。

「少なくとも平日はオフィスにいることをお勧めする」と、水曜日の夜に社内に投稿されたメモに記しており、彼は、Google の AI モデルとアプリのラインアップである Gemini に取り組んでいる従業員へのメッセージで、「週 60 時間が生産性のスイートスポット」と付け加えた。

「60 時間未満しか働いていない人も大勢いるし、ごく少数の人はなんとかやっていけるだけの最低限の労働をしている」と記している。 「この最後のグループは非生産的であるだけでなく、他の全員の士気を著しく低下させる可能性がある。」 ブリン氏の見解は、Google 全体には適用されないということだ。』

60時間と言うことは、週五日では、毎日12時間。週六日では、毎日10時間働くということだ。働きが悪く、成果をあげられない人は去れ、とも言っている。

仕事がメシより好きな連中が、死に物狂いで顔を寄せ合って相談して衆知を集めて、はじめて競合に勝てる厳しい職場だ。

WEB勤務が希望で、週五日で毎日8時間までしか働かない人がGoogleで働くにはどうしたらよいかAIに聞いてみた。Googleに応募しないほうが良い、という当たり前の回答だった。

2025年3月2日 日曜日