世界の動き 2024年9月27日 金曜日

今日の言葉
「TGIF」
 Thank God It’s Friday の略で、米国では有名なステーキチェーンの名前になっている。
 今朝は出遅れて。いま(10:15)これを作成している。
 やっと週の終わりが近づき、今日の午後はのんびりできる時価帯になる。
 いま自宅の引っ越しで落ち着かない毎日だが週末は少しゆっくり出来るかもしれない。まさにTGIFだ。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.ニューヨーク市長のエリック・アダムス氏が連邦法違反の罪で起訴された
【記事要旨】
 ニューヨーク市長のエリック・アダムス氏は、贈賄、詐欺、違法な外国からの選挙資金の募金の罪で連邦法違反の罪で起訴された。同氏は、現職市長として連邦法違反の罪で起訴された初の市長である。
 民主党員のアダムス氏は、何度も辞任を求められても、自分は無実であり辞任するつもりはないと主張した。同氏に対する起訴状は、昨日の朝、市長公邸の捜索後に公開された。アダムス氏は本日遅くに罪状認否のために出廷し、正式に権利を告げられ、無罪を主張することになる。
 ​​2021年に始まった同氏に対する捜査は、アダムス氏がトルコ政府と共謀し、トルコ政府のために行動する見返りに違法な外国からの選挙資金を受け取ったかどうかに焦点が当てられていた。検察官らは、この「数年にわたる計画」は、アダムズ氏がブルックリンの最高公職に就いていたときに始まり、市長就任後も続いたと述べた。
 起訴状によると、アダムズ氏は少なくとも2014年以来「不当な利益を求め、受け取った」という。この利益には、裕福な外国人や少なくとも1人のトルコ政府高官からの豪華な旅行(トルコ航空の無料または割引航空券、無料の食事とホテルの部屋)が含まれていたと検察は述べた。
 マンハッタンの米国連邦検事は、アダムズ氏が10万ドル以上の賄賂を受け取ったと述べた。その見返りとして、同氏はニューヨーク市消防局に圧力をかけ、トルコ領事館が入っているトルケヴィセンターの火災安全システムに欠陥があるにもかかわらず、同センターの開設を許可したとされている。
 今後の展開:アダムズ氏が意に反して職務から解任される可能性は2つあるようだ。民主党のキャシー・ホックル知事が同氏を強制的に解任する可能性がある。 2つ目は、市役所職員で構成された「市長無能委員会」が市長を解任できるとする市憲章の条項に由来する。
【コメント】
 日本では「百条委員会」だが米国ではa committee on mayoral inability「市長の無能に関する委員会」ということになるようだ。

2.イスラエル当局、停戦提案を却下
【記事要旨】
 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は昨日、国連総会で演説するためにニューヨークに到着したが、新たな停戦提案を受け入れる意向を示唆しなかった。
 「我々は全力でヒズボラを攻撃し続けている」とネタニヤフ首相はニューヨーク到着時に発表した声明で述べた。「これが政策だ」
 ネタニヤフ政権の主要メンバー数名は、昨日米国、欧州同盟国、およびいくつかのアラブ諸国が提案したこの提案をすでに却下している。ヒズボラはこの提案に反応していない。
 イスラエル軍はネタニヤフ首相が国連に向かう途中、ベイルートでヒズボラのドローン部隊司令官を狙った攻撃を含む新たな攻撃を実施した。
 分析:イスラエルとヒズボラの双方が提案を受け入れるのは難しいだろう、なぜなら双方の条件を満たしていないからだ、と専門家は言う。
 ガザ:イスラエル軍は、ガザ北部で仮設避難所として使われていた学校の敷地を爆撃したと発表した。そこはハマスの指揮統制センターがある場所だと主張している。パレスチナ当局は、女性や子供を含む15人が死亡したと述べた。
【コメント】
 See, what I told you! ネタニヤフにもヒズボラにも停戦するメリットは1ミリもない。期待するだけ無駄だ。両者をテーブルに就かせることを考えるのではなく、彼らが戦争を広げるのは無益だと思うような策を考えないといけない。

3.大統領選挙前に外国の干渉について米国当局が警告
【記事要旨】
 2024年の選挙で外国の干渉と戦っている連邦政府当局者は、選挙戦で最も危険な時期、つまり不正行為の可能性が高まる10月に入りつつあると述べている。
 ロシアはドナルド・トランプへの支持を隠そうとはほとんどしていない。どの候補者をより嫌っているのか確信が持てない中国は、地方選挙に影響工作を行っている。そして、トランプを阻止しようと必死になっているイランのグループは、トランプ陣営へのハッキングと見つけたものすべてを廃棄することに忙しく、さらに暗殺を企てている。
 司法省は、早ければ明日にも、トランプ陣営へのハッキングやワシントンのジャーナリストなどのアカウントへの攻撃活動で、イスラム革命防衛隊と密接な関係にあるイランのグループを起訴すると発表するとみられる。
【コメント】
 イランが我々を妨げようと策動しているというトランプ陣営の主張は正しかったのか。。。
 このような諜報戦に関して日本は準備が進んでいるのだろうか。

その他の記事
日本:
 死刑判決を受けた世界最長の服役囚とされる袴田巌は、死刑囚として44年を過ごしたあと無罪となった。
インド:
 ビハール州で、川や小川で沐浴する儀式で、少なくとも46人が死亡した。うち37人は子ども、7人は女性。
天候:
 記録的な海水温は、ハリケーン・ヘレンの「高オクタン価ジェット燃料」のように作用し、最大時速130マイルの風でフロリダを襲う可能性がある。

2024年9月27日 金曜日

世界の動き 2024年9月26日 木曜日

今日の言葉
「ダイレクトメール」
 毎日、多くのDMが届く。特にビジネスクラスを使った海外旅行のものだ。最近はそれに加え、国内の旅行のDMも増えた。高級な列車を使う旅行は海外旅行並みの料金だ。
 高級な紙に美麗な印刷がされ、ポイ捨てするにはもったいないのでパラパラと見ることになる。
 WEDでも販促できると思うが、高いコストを掛けて送りつける紙爆弾は効果が大きいのだろうか。 

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.米外交官、イスラエルとヒズボラの停戦を要求
【記事要旨】
 米国はイスラエルとヒズボラの暴力行為を止めるため、短期停戦の仲介に取り組んでいると、米当局者が昨日明らかにした。同地域での戦争拡大を回避したいとの希望からだ。
 この外交努力は、イスラエル軍がテルアビブに発射されたヒズボラのミサイルを撃墜したと発表した後に行われた。ヒズボラが同市を直接狙ったのは初めてだ。イスラエル軍はまた、昨日レバノンへの攻撃を続け、地上侵攻の可能性に備えるよう兵士に指示した。レバノン保健相によると、空爆で少なくとも51人が死亡、223人が負傷した。
 当面の目標は、地域を不安定にする紛争拡大のリスクを減らすことだが、米当局は、ヒズボラとの戦争の脅威を緩和することで、ハマスの指導者ヤヒヤ・シンワルに圧力をかけ、ガザでの戦闘を終わらせ、10月7日の攻撃で捕らえられた残りの人質の解放につながる合意に同意させることができると期待している。
 【コメント】
 米国は中東外交ではとても詰めが甘い。この努力が実を結ぶとは考えられない。まず、イスラエルへの軍事支援を停止するカードをちらつかせるのが第一歩だと思う。

2.トランプ氏の選挙人団の優位は薄れつつあるようだ
【記事要旨】
 2016年、ドナルド・トランプ氏は一般投票で約300万票差で負けた。しかし、300票以上の選挙人団を獲得して大統領選挙に勝利し、共和党が選挙人団で圧倒的な優位を保っていると多くの人が信じるようになった。
 しかし、タイムズのチーフ政治アナリストのネイト・コーン氏によると、かつては圧倒的だった選挙人団でのトランプ氏の優位が縮まっているという証拠が増えている。そして、カマラ・ハリス副大統領が勝利するためには、一般投票で必ずしも大差で勝つ必要はないようだ。
【コメント】
 つまり激戦州でトランプの優位が崩れつつあるということを言いたい記事のようだ。そうなのだろうか。

3.日本の次期首相は夫婦別姓法を覆す可能性
【記事要旨】
 中絶の権利が米国政治の試金石となっているのと同様に、日本の夫婦別姓法は先月退陣を発表した岸田文雄首相の後任を決める選挙を左右する要因となっている。明日、与党自民党が選挙を行うが、9人の候補者は夫婦別姓法に対する立場で差別化を図っている。
 43歳の小泉進次郎氏はこの選挙で最年少の候補者で、当選すれば夫婦別姓を認める法律を可決すると公約している。日本初の女性首相となる保守派の有力候補、63歳の高市早苗氏は、家族の結束を保ち、将来の子孫を混乱から守るために、夫婦別姓法は存続すべきだと述べている。
【コメント】
 日本の政治が大きく取り上げられた珍しいケースだ。夫婦別姓でまだもめている状況は海外から見ると奇妙だろうなー。

その他の記事
セネガル:
 バシル・ディオマイエ・フェイ大統領は、10日間で囚人から次期大統領に就任した。西側メディアとの初のインタビューで、大統領はアフリカにもっと重きを置く世界秩序の必要性を訴えた。
OpenAI:
 同社の最高技術責任者であるミラ・ムラティ氏は、同社で6年以上勤務した後、同社を退職すると述べた。
中国:
 北京は、模造弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルを太平洋に発射したと発表した。このような公表は44年ぶり。

2024年9月26日 木曜日

世界の動き 2024年9月25日 水曜日

今日の言葉
「wifiの無い世界」
 昨夜からPocket Wifiがつながらない。容量の上限に達したらしい。アドバンスモードは無制限と思っていたのだがそうでは無いようだ。
 最近ChatGPTを多用しているのだが、それが通信量の増嵩の要因なのかもしれない。
 我が家はもともとケーブルTVのネットを使っていたのだが殆どつながらなかったので仕事用に入手したPocket Wifiを家でも使っていたのだ。いまは携帯電話のテザリングでこの原稿を書いている。
 YouTubeやNetRadoの無い静かな朝は、それはそれでよいものだ。しかし、復数のWifiへのアクセス手段の確保の重要性と、不具合ヘは迅速な対応をしておかないと後で困ることになる、ということがが大きな教訓だ。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.国連総会が招集
【記事要旨】
 世界中の戦争と混乱の影の中、世界の指導者たちがニューヨークに集まり、バイデン大統領と他の演説者が第79回国連総会で演説するのを聞いた。
 ガザ、ウクライナ、スーダンでの戦争が1週間の総会の焦点となる見込みだが、紛争の解決は到底手の届かないところにある。国連事務総長のアントニオ・グテーレスは開会の辞で「火薬庫が世界を飲み込む危険がある」と警告した。
 バイデンは総会での4回目で最後の演説で、大統領候補から退く決断を世界の指導者たちへのより大きな教訓と位置付け、「権力の座にとどまるよりも重要なことがある」と述べた。
 ウクライナ:国連安全保障理事会は戦争に関する会合を招集した。これは、ウクライナの外交官が中東に多くの注目が集まる中で、戦争が議題から外れるかもしれないという懸念を表明したことを受けて、土壇場で追加されたものだった。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、新たな和平提案と、ロシアのより深部への攻撃のためのさらなる軍事支援の要請を発表するとみられる。
 中東:バイデン氏は、国連安全保障理事会が承認したカタールとエジプトによる停戦協定を提案したとして、ガザでの停戦協定の受け入れを促した。国連安全保障理事会は、レバノンでの戦闘激化について本日遅くに会合を開く予定。
【コメント】
 グテーレスの言葉は、a powder keg risks engulfing the world
 バイデンの言葉は、Some things are more important than staying in power.

2.数千人が南レバノンから脱出を試みる
【記事要旨】
 イスラエル軍がベイルート南部の人口密集地域も攻撃対象とし、レバノン保健省によると、6人が死亡、15人が負傷したなか、数千人の市民がレバノン南部から脱出しようとしている。
 イスラエル軍の2日間の攻撃の激しさにパニックに陥った民間人は、レバノン南部から一斉に避難した。国連とレバノン当局は火曜日、避難民2万7000人がすでに仮設住宅に避難していると述べた。
 イスラエル軍は、1回の攻撃でイブラヒム・モハマド・コベイシが死亡したと主張した。コベイシはヒズボラのミサイル装置を統括する上級司令官と特定されている。イスラエルがコベイシの死亡をどのように確認したかは不明で、ヒズボラはこの主張についてすぐにはコメントしなかった。ヒズボラはイスラエル北部へのロケット攻撃も続けたが、大半は迎撃された。
 分析:ヒズボラの専門家の中には、イスラエルの最近の攻撃によってヒズボラの勢力は大きく弱体化したと示唆する者もいる。
【コメント】
 ヒズボラもハマスも劣勢に追いやられる中、イランはどう動くのだろうか。とりあえず、双方に関係の深いイラクを支援しているようだが、そこで留まるのだろうか。

3.反トランプ派有権者はハリス氏を支持するだろうか?
【記事要旨】
 激しく分裂している国では、ドナルド・トランプとカマラ・ハリス副大統領の間で本当に悩んでいるアメリカ人は比較的少ない。その代わり、未決定の有権者の中には、トランプ氏を排除しているが、ハリス氏を支持するか、他の誰かに投票するか、大統領選挙を完全にスキップするかで悩んでいる人もいる。
 最近の選挙では、共和党の指示に反発した中道右派の有権者が民主党の勝利に重要な役割を果たし、2020年にバイデン大統領を推進し、2022年の重要な中間選挙を形作ってきた。これらの有権者の多くは、トランプ氏の2期目に対する不安と、2020年の大統領予備選挙でかなり左寄りの立場で戦いその後立場を和らげたハリス氏に対する不安を、比較検討している。
 追加情報
 ハリス氏は、中絶権法案を可決するための上院議事妨害の廃止を支持すると繰り返した。
 今週末、ハリス氏の人種的アイデンティティーに異議を唱えたポップスターのジャネット・ジャクソン氏は、虚偽の主張を強めた。
 世論調査によると、有権者はハリス氏が大統領になったら何をするかについてもっと知りたいと考えている。今週、ハリス氏は経済政策を強化する予定だ。

その他の記事
スリランカ:
 大統領選で勝利した左派のアヌラ・クマラ・ディサナヤケ氏が、この数十年で同国の政治情勢に最大の衝撃を与えた経緯を振り返る。
西アフリカ:
 ロシアの宇宙機関がマリ、ニジェール、ブルキナファソの軍事政権と衛星契約を締結。
ビジネス:
 ビザは米国の独占禁止法訴訟に直面している。司法省は、同社がライバルの決済処理業者を締め出すために法律に違反したと主張する予定。

中国
経済:
 中央銀行は金利と住宅ローンの頭金を引き下げ、停滞する経済を活性化させるため商業銀行に融資の自由を与えた。
貿易:
 北京は中央アジアを横断する新しい鉄道路線を含む新しい鉄道と海路の連結を開発するため近隣諸国と協定を結んだ。
新疆:
 商務省はカルバン・クラインのブランドを所有するPVHが同地域からの購入を避けているかどうかを調査すると発表した。

2024年9月25日 水曜日

世界の動き 2024年9月24日 火曜日

今日の言葉
「Bruce Springsteen]
 1973年の夏、ニュージャージーからマジソンスクエアガーデンでのChicagoのコンサートに前座として出演したブルース・スプリングスティーンは24歳だった。
 その日の、全くファンに顧みられない前座としての屈辱をばねにその後この青年はスターへの道を歩み続けた。
 今日75歳になるが、エネルギッシュに全世界ツアーを繰り広げている。
 Born in the USA! 一度聴いたら忘れられない名曲だ。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.イスラエルの空爆でレバノンで数百人が死亡
【記事要旨】
 レバノン保健省によると、レバノンでのイスラエルのヒズボラに対する空爆で、数十人の女性と子供を含む約500人が死亡、1,600人以上が負傷した。
 この攻撃は、ヒズボラの決意を砕こうとするイスラエルの最新の試みだった。先週の秘密作戦では、ヒズボラのメンバーの無線機器が爆破され、37人が死亡した。
 これまでのところ、イスラエルはヒズボラをレバノン・イスラエル国境から撤退させることに失敗している。ヒズボラは昨日イスラエルに対して独自の集中砲火を放ったが、そのほとんどはイスラエルのミサイル防衛システムによって迎撃された。ヒズボラの指導者らは、イスラエルとヒズボラの同盟国ハマスの間でガザでの停戦が合意されるまで、イスラエルへの攻撃を続けると述べている。
 レバノン保健相によると、数千世帯が避難を余儀なくされ、避難しようとした家族の一部の車や車両が攻撃を受けた。イスラエルの攻撃は、対応に急ぐ救急車や消防車にも及んだ。
 ガザ:パレスチナ当局によると、イスラエル軍は昨日、ガザ中心部でパレスチナ人が避難していた学校の建物を攻撃し、夫婦と娘が死亡、その他数人が負傷した。
 米国の対応:国防総省は、中東に駐留する数千人の米国人を守るため、数十人の米軍部隊を派遣すると発表した。
【コメント】
 レバノン政府の発表が本当だとすると、イスラエルはレバノンにも民間人を対象にした無差別の空襲を行っていることになる。彼らを止める力は国連にも米国にも無い。

2.新たな世論調査結果、トランプ氏にとって数週間で最高の結果
【記事要旨】
 ジョージア州、アリゾナ州、ノースカロライナ州で行われた最新のニューヨーク・タイムズ/シエナ大学の世論調査によると、ドナルド・トランプ氏が3州すべてでカマラ・ハリス副大統領をリードしている。これは、分断が激しい国で、大統領選挙が史上最も接戦になりそうなさらなる証拠だ。
 トランプ氏がこれらの州で勝利すれば、それ以上の勝利は必要ないだろう。しかし、これらの選挙戦がまだ決着がついていないことを示す兆候の1つとして、これらの州の有権者の約15%が、誰に投票するかまだ決まっていない、または明確に決まっていないと回答している。
 大統領選関連のその他のニュース
 ノースカロライナ州知事選の共和党候補マーク・ロビンソン氏は、ポルノサイトへの不快なコメントへの関与が報じられた後、スタッフの大半が辞職したにもかかわらず、選挙戦を続けると強調した。
 連邦検察は、先週フロリダ州でトランプ氏がゴルフをしていた場所に銃を持って潜んでいたとされる男を暗殺未遂容疑で訴追する。検察は、男が暗殺未遂の1か月前にゴルフ場を調べていたことを明らかにした。
【コメント】
 世論調査が次々に出てくるが、一喜一憂の50日間が続くだろう。支持率の差は誤差の範囲であり、最後まで予断を許さない。

3.国連年次総会を前にバイデン大統領への圧力が高まる
【記事要旨】
 バイデン大統領は今週、世界の指導者が国連年次総会で本日会合を開くが、ウクライナの武器使用に対する規制を緩和するよう、ますます圧力を受けることになる。
 ​​ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、バイデン大統領が検討すべき勝利計画と称するものを持ってくる。主要な欧州指導者らは、NATO諸国から供給される長距離兵器を使用してロシア国内をさらに攻撃する許可をバイデン大統領に強く求めている。  バイデン大統領は、戦争をエスカレートさせ、モスクワとNATO同盟国との直接衝突のリスクを冒さないように注意し、ウクライナに許可を与えることに消極的だった。
【コメント】
 プーチン大統領が勝手に決めたレッドラインを突破する胆力がバイデン大統領にあるのだろうか。
 ロシアが戦争を停止しなければウクライナに長距離の武器使用を認めるという西側がレッドカードを切るべき状況なのだが。

その他のニュース
アラブ首長国連邦:
 ホワイトハウスは、ガザ、スーダン戦争、人工知能について話し合うため、アラブ首長国連邦の首長シェイク・モハメッド・ビン・ザイド氏を迎えた。
中国:
 米国議会の報告書は、北京が米国の大学とのつながりを利用して軍の技術を進歩させており、さらなるガードレールが必要だと主張した。
日本:
 ロシア軍の哨戒機が日本北西部の沖合の空域を3回侵犯したため、日本軍は信号弾を発射して阻止した。

2024年9月24日 火曜日

世界の動き 2024年9月23日 月曜日

今日の言葉
「異常事態に備える」
 能登半島の豪雨で死者が発生している。1月1日の震災からやっと立ち直ってきたかと言う時期に、大きな自然災害で、同情を禁じ得ない。普通の生活の貴重さがよくわかる。
 「災害に備えろ」と言うのは簡単だ。どうすれば良いのだろうか。企業レベルで何らかの危機に備える際に役に立つ(かもしれない)のは、複数の非常事態を想定し準備しておくことだ。
 震災、風水害、サプライチェーンの分断といった大きな事象から、火災、洪水、工場での事故、労働争議等のより頻度の高い身近な事象まで、いろいろなリスクを考えて、そのいくつかが同時に発生する事態を想定してみることだ。
 そんなことが起これば会社は終わりだ、とか、起きるはずがない、と言って否定せずに、頭の体操として複数の事象を想定する柔軟さが必要だ。
 米国の大企業では、災害事象をルーレット状にした「災害ルーレット」を作り、ルーレットを二回まわして、複数事象への準備をしている企業も多くある。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.イスラエルとヒズボラ、攻撃と脅迫を繰り返す
【記事要旨】
 ベンヤミン・ネタニヤフ首相は昨日、イスラエルはヒズボラの脅威を軽減するために「必要なあらゆる行動」を取ると述べ、ヒズボラ副指導者は紛争が「新たな段階」に入っていると警告した。
 イスラエルとヒズボラの応酬が激化することでこの地域がさらに大きな惨事の瀬戸際に立たされているという懸念をさらに高めた。週末、イスラエル軍はベイルートで空爆を実施し、最高司令官を含むヒズボラの幹部数名を殺害した。レバノン当局は、この空爆で女性や子供を含む少なくとも45人が死亡したと述べた。
 その後、ヒズボラは報復として、イスラエルの奥深くにロケット弾、ミサイル、ドローン100発以上を発射したが、国の中心部は避けた。
 爆発と葬儀で特徴づけられた1週間が過ぎ、ベイルートのヒズボラ支配地域に住む住民は、イスラエルとの全面戦争の可能性を含め、次に何が起こるのかという不確実性と格闘している。中には、立ち去るべきかどうか議論している者もいた。
ヨルダン川西岸ではイスラエル軍はアルジャジーラの事務所を45日間閉鎖した。
【コメント】
 毎日殺戮が続いている。耐えられない事態だ。
 イスラエル、ヒズボラのリーダー達は共に、自分たちの主義主張を繰り返し、末端で苦しむ民衆のことは視野になさそうだ。

2.共和党内で混乱と論争が急増
【記事要旨】
 ドナルド・トランプ氏の過去2週間の選挙運動は波乱に満ちている。
 この時期は、トランプ氏がオハイオ州の移民が家庭のペットを盗んで食べているという根拠のない主張を主張したことから始まった。そして、ポルノサイトの掲示板で自らを「黒人ナチ」と呼んだノースカロライナ州知事選共和党候補への支持をめぐってトランプ氏が攻撃にさらされることになった。そしてその間、トランプ氏は政府閉鎖を主張し、9月11日の陰謀論者を高く評価し、ライバル候補を支持したテイラー・スウィフトに対して「テイラー・スウィフトが嫌い!」というSNSを立ち上げ、もし選挙に負けたら「ユダヤ人」のせいだと警告した。
 これまでであれば、選挙運動の最後の数週間にこのような論争が巻き起こったことで有権者は躊躇し、選挙戦に変化が生じた可能性があった。しかし今年は、国民は混乱の衝撃にほとんど肩をすくめるだけで対応し、選挙運動を無視すると見る戦略家もいる。
 その他の大統領選関連記事
 ハリス氏の検察官としての12年間を詳しく調べると、暴力犯罪者を取り締まる一方で、軽犯罪者には投獄以外の選択肢を模索してきた一貫した記録が明らかになる。
 トランプ氏は、米国人の課税方法を根本的に変えるようなアイデアを提唱している。その中には、連邦歳入を増やす方法として、所得税を弱体化させながら関税を拡大する案も含まれている。
 トランプ氏は昨日公開されたインタビューで、今年負けたとしても2028年の大統領選に出馬することは考えていないと述べた。
【コメント】
 最後に文章の英文は、Trump said in an interview published yesterday that he did not envision himself running for president in 2028 if he loses this year.
となっている。今回はすんなり負けを認めるのだろうか。

3.スリランカで新大統領が選出
【記事要旨】
 マルクス主義者の候補者、アヌラ・クマラ・ディサナヤケ氏が昨日、スリランカ大統領に選出された。同氏の勝利は、国家経済危機と多くのスリランカ国民の圧倒的な苦難を招いた指導部に対する怒りの波の中で起こった。
 スリランカの政治情勢は2年前、広範囲にわたる抗議活動によって崩壊し、首都コロンボから逃亡した強権的なゴタバヤ・ラジャパクサ大統領の辞任に至った。近年、ディサナヤケ氏は左派政党ジャナタ・ヴィムクティ・ペラムナのブランド再構築を主導し、同党の過激な立場を軟化させ、既存の政治秩序に代わる政党として売り込んだ。
 ディサナヤケ氏の当面の課題は、内閣の編成である。スリランカの制度では、閣僚は議会から選出されなければならないが、同党は議会でわずか3議席しか持っていない。
【コメント】
 大統領制と議員内閣性を併用しているようだ。閣僚は議席が無ければいけないという条件だと、大統領が自分を支持する内閣を組成するのはとても大変だ。物事が国民の期待通りに進まず、新たな政変につながりかねない。

その他の記事
日本:
 地震からまだ復興中の能登半島で記録的な降雨が続き、洪水や土砂崩れによる死者も出た。
ドイツ:
 極右と極左の両方が州選挙で大幅な躍進を遂げると見込まれており、国の安定性に影響する可能性がある。
米国:
 ベネズエラの刑務所から生まれた恐れられる犯罪組織「トレン・デ・アラグア」がニューヨークで出現した。

2024年9月23日 月曜日