今日の一言
「原発の再開」
柏崎刈羽、泊と原発の再開の決定が進んでいる。私がわからないのは、本当に原発が安全かどうかなのだ。
福島第一原発では、震度7の地震が襲った際に原子炉が破壊されたのか、冷却水が断たれたために破壊されたのか、わかっていない。
冷却水の供給は複数の手段で守ることができるだろうが、震度7以上の地震が原発を襲う事態は避けられない。長文の福島第一発電所の事故報告書を読んでもそこははっきりしない。
原子炉の当時の状況は多くの人からのヒアリングで証拠を固めているが、ヒアリングをいくつ積み重ねても確証が得られないからだ。
ニューヨークタイムズ電子版より
1.物議をかもす平和賞受賞者
【記事要旨】
●ノーベル平和賞受賞者と背景
ベネズエラの事実上の野党指導者マリア・コリナ・マチャドが、民主化を平和的に推進しようとした功績でノーベル平和賞を受賞。
他の指導者が亡命する中、彼女は国内に残り、弾圧や検閲を行うマドゥロ政権に挑戦。選挙不正後は1年以上潜伏生活を送った。
●論争点
受賞をトランプ大統領に捧げたが、トランプ政権はカリブ海で軍事作戦を展開し、民間人犠牲を出していると批判されている。
マチャド自身も軍事力によるマドゥロ排除を支持しており、「平和賞」との整合性が疑問視されている。
●反発と抗議
ノーベル研究所前では「戦争屋に平和賞を与えるな」と抗議デモ。
ノルウェー平和評議会は伝統的な受賞者行進を拒否し、彼女は「平和の価値観に合致しない」と表明。
●歴史的文脈
ノーベル平和賞は過去にも論争を呼んできた。
– アウン・サン・スー・チー(1991年受賞後、ロヒンギャ虐殺擁護で批判)。
– オバマ大統領(就任直後に受賞、その後ドローン攻撃拡大)。
– キッシンジャー(1973年、ベトナム戦争停戦交渉で受賞も停戦崩壊)。
– アビィ・アハメド(2019年、民主化推進で受賞後ティグライ空爆)。
●民主主義と平和の関係
平和賞は象徴的意味が強く、マチャドの受賞は民主化を求める多くのベネズエラ市民を代表するものと解釈される。
彼女の娘は「民主主義は平和に不可欠であり、自由のために戦う覚悟が必要」と演説。
●賞の本質的課題
政治的に活動中の人物が受賞すると必然的に論争を呼ぶ。
亡命や拘束中の dissident(反体制派)なら受賞は比較的受け入れられるが、権力を持つ人物は複雑で、平和賞の理念と現実の政治の間に緊張が生じる。
【コメント】
マチャド氏の受賞は「独裁から民主主義への移行」を象徴する一方で、軍事介入を容認する姿勢が平和賞の理念と矛盾し、ノーベル平和賞の目的そのものを問い直す事例となっている。
昨年の被団協のような団体の受賞は問題がないが、今活動している政治家、トランプを含む、に賞を与えるのは考え物だ。
2.トランプ大統領補佐官がテート兄弟の釈放をいかに推進したか
【記事要旨】
タイムズ紙の調査は、今年初めにアンドリュー・テートとその弟トリスタンがルーマニアから釈放された際に、トランプ政権当局者がいかに重要な役割を果たしたかを詳述している。
いわゆる「マノスフィア(男性優位社会)」で威勢のいい影響力を持つこの兄弟は、女性にポルノ出演を強要したとしてルーマニアからの出国を禁じられた。彼らの釈放は、アンドリューがトランプ大統領の顧問や親族、大統領の息子であるバロンとドナルド・ジュニアを含む親族と連携を築こうと長年努力してきた成果だった。
【コメント】
テート兄弟の米国渡航は、トランプ政権関係者による外交的圧力と、トランプ家との人的ネットワークが大きな要因とされている。表向きにはトランプ本人は関与を否定したが、実際には米国特使がルーマニア政府に働きかけていたことが確認されており、司法と政治の境界が揺らいだ事例といえる。
その他の記事
・米国は外国人観光客のソーシャルメディア履歴を精査する計画だ。
・判事は、ジェフリー・エプスタイン事件に関する連邦大陪審の捜査記録開示請求を認めた。この捜査記録は、同事件についてこれまでで最も広範な情報を提供する可能性がある。
・捜査官によると、ルーブル美術館のセキュリティシステムは10月の強盗事件をカメラで捉えていたが、警備員がライブ映像を確認したのは手遅れだったという。
・米連邦準備制度理事会(FRB)は、賛否両論の末、政策金利を0.25%引き下げた。
・台湾は、国家安全保障への脅威を理由に、台湾の半導体メーカーTSMCからインテルに転職した幹部の自宅を家宅捜索した。
2025年12月11日 木曜日