世界の動き 2022年11月14日 月曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:

ニューヨークタイムズ記事
1.G20サミット開催
【記事要旨】
  G20 サミットに向けて、世界の指導者たちがインドネシアに集まるが、その前にバイデン大統領と中国の習近平氏は、バイデンが大統領就任して以来初めて顔を合わせる。両国関係の悪循環を止めることができるかのテストだ。中国外務省は「米国と中国は適切な方法で意見の不一致を管理し、制御しながら、互いに向き合うべきだ」と述べた。
 「冷戦バージョン 2.0 の最初の超大国サミットです」と、バラク・オバマのアジア太平洋問題に関する最高顧問であったエバン・メデイロスは言う。
 サミットはジョコインドネシア大統領にとって大きなチャンスだ。8 年間国内に焦点を当てた後、より大きな地政学的役割を目指している。
【コメント】
 インドネシアが大国として認識される第一歩になるかもしれない。米中歩み寄りは無いと見る。

2.バイデンは東南アジアを仕切る
【記事要旨】
 東南アジア諸国連合ASEANは先週、カンボジアで会合を開催した。バイデン大統領が直接登場。米国は「地域全体の平和と繁栄」を深めることにコミットしていると語り、電気自動車の使用を促進し、きれいな水へのアクセスを改善し、女性起業家を支援する取り組みを含む、地域での一連のイニシアチブを発表した。しかし、中国の台頭に対し、人権を促進しようとするバイデンは、困難に直面する可能性がある。カンボジア政府は民主主義を抑圧しており、当局者はそれについてバイデン氏が議論したと述べた。また、ASEAN の多くの加盟国は、中国の成長鈍化にもかかわらず、北京との経済関係を受け入れている。
 サミットで、ASEAN の指導者たちは、バイデンを動揺させないように努力しながら、中国との強い結びつきを繰り返した。カンボジアは、中国との共同声明で、台湾の独立への反対を含め、「一つの中国政策」への支持を繰り返した。
【コメント】
 各国は自国のメリットを中心に外交を考える。アジア諸国にとって中国との関係維持は必須であり、米国や日本の価値観外交はすんなり受け入れられない。

3.ヘルソン解放される
【記事要旨】
 ヘルソン市は、8 か月以上にわたるロシアの占領の後、ウクライナの支配下に戻った。市のインフラは深刻な被害を受けており、水、電力、食料が不足しているが、住民たちは、ウクライナ兵を抱きしめながら歓声を上げて祝った。困難な冬が来て戦闘が落ち着く可能性があるとの見方もあるが、ウクライナは戦争が膠着状態に陥る兆しを見せていない。東部では、ドネツクをめぐる戦いが激化している。バンクシーは、ロシアの空爆で最初に攻撃された場所の 1 つであるキエフ近くの町、ボロジャンカで壁画を公開した。
【コメント】
 8カ月以上占領されて解放されたとは、独ソ戦のスターリングラードのような話だ。破壊された都市の復旧に日本が出来ることもあるのだろう。

その他:
北朝鮮のミサイル発射
 North Korea is using missile tests to antagonize the U.S. and exploit U.S. tensions with China and Russia, an effort to stoke what its leader, Kim Jong-un, once described as a global “neo-Cold War.”
民主党の健闘
 After unexpected gains by Democrats, Republicans have to decide whether to stick with Donald Trump, who is expected to announce a 2024 run tomorrow.
イスタンブールでの爆発
 At least six people died in an explosion on a pedestrian street in central Istanbul yesterday. Turkey said it could have been a terrorist attack.
(これがトップニュースの一つと思っていたが小さな扱いでした)

2022年11月14日 月曜日

ポリティカル・コレクトネスについて

 ポリティカル・コレクトネスとは何か。Wikipediaでは以下のように説明されている。

 「ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness、略称:PC、ポリコレ)とは、社会の特定のグループのメンバーに不快感や不利益を与えないように意図された政策または対策などを表す言葉の総称であり、人種、信条、性別などの違いによる偏見や差別を含まない中立的な表現や用語を用いることを指す。政治的妥当性とも言われる。
 具体例としては、例えば、看護婦・看護士に代わって性別を問わない「看護師」に統合したことや、母子健康手帳に代わって父親の育児参加を踏まえて親子手帳に変更したことなどが挙げられる。」

 政治家は発言に際しては特にPCへの配慮が必要で、森元首相東京五輪組織委員会会長が、JOCの臨時評議員会で『女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる』と発言し、“女性蔑視だ”と批判を浴び、会長を辞任する事態になったことは記憶に新しい。

 今回の葉梨康弘法相の辞任劇も同様だ。都内の会合で「法相は朝、死刑のはんこを押す。昼のニュースのトップになるのはそういうときだけという地味な役職なんです」と述べた。その後、発言の説明、撤回、法相の辞任へと進んだ流れは皆さんご承知のとおりだ。死刑を軽んじ、法相の地位を軽んじた発言として糾弾された。本人は軽いジョークで言っただけなのに。

 葉梨法相には、実は期待していた。森友問題でのするどい質問ぶりが目に焼き付いていたからだ。

 葉梨氏のHPhttps://www.hanashiyasuhiro.com/5398から以下、引用する。
 「平成29年3月23日、予算委員会では17年ぶりとなる証人喚問が、衆参両院において行われ、私は、衆議院予算委員会で、自由民主党を代表し、籠池氏に対する尋問(証人喚問における質問は、正式には「尋問」と言います。)を行いました。」

 自民党代表として出てきた葉梨氏のねちねち尋問に、籠池氏が激高した場面があったと記憶する。さすがに元警察官僚という印象を受けた。

 今回法務大臣として入閣したのを知り、適材適所の印象を受けていた。更に、大きな問題になっている旧統一教会問題の解決のために法務大臣には活躍が期待され、葉梨氏はまさに適任の人と見えたので大いに期待していたのだ。

 それが何と言うことか、自民党内での会合で笑いを取るための自虐的なギャグが原因で辞任されたのは本当に残念だ。

 政治家としてポリティカル・コレクトネスに配慮が無かったのが命取りになったのだが、これほどまで正義を振りかざして追及するマスコミの在り方にはやや疑問を感じざるを得ない。葉梨氏を擁護する意見が自民党内や岸田派内から出て来なかったのは同氏の法務大臣としての能力の評価がそれほど高くもなく、人徳も無かったということであろうか。

2022年11月13日 日曜日

消えゆくお蕎麦屋さん

街から古いお蕎麦屋さんが消えつつある。

私は今の街に住んで22年になるが、その間に、お蕎麦屋さん4軒が閉店した。今年閉店したお店はよく利用していたので残念だった。コロナ下でも頑張っていたが、最近閉店してしまった。ワンルームマンションを建築するようだ。

中華は「バーミヤン」とか「日高屋」といったチェーン店があるので食べることが出来るが、そばは街に定着したお店に頑張ってもらわないと食べることが出来なくなる。

昨日は商店街のはずれにあり、これまで行ったことのなかったお蕎麦屋さんに昼食を食べに行った。老齢のご婦人二人が接客をし、料理は老齢の男性が作っているようだった。私は天ざるを、家人は鍋焼きうどんを注文した。待つことしばしで、期待して食べた。

はっきり言ってひどい味だった。天ぷらそばの天ぷらは茶色い油が使われ、全くカラッとしていない。衣はべチャッとしていた。そばは腰が無い。そばつゆは天つゆと共用でコクが無い。家人が食べた鍋焼きうどんも、うどんが固く、エノキは色が変わり、海老天は衣だけで、味もひどいということだった。

お勘定を払って出てきてから「この店にはもう来ないね」と家人と話し合った。

懐かしいそば店が街から消えてゆくのは残念だが、まずいそばを長年提供している店が存続しているのは、もっと残念な気がした。

2022年11月12日 土曜日

世界の動き 2022年11月11日 金曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:
「Integrity]
英語でMan of Integrity と言う言葉がよく使われる。『スーパーアンカー英和辞典』には、「a person of integrityは自ら説くところと実践するところが食い違わない、倫理的に高く評価される「誠実な人物」で、英米などで人物紹介によく用いられる」と書かれている。英語での説明は “Men of integrity value what is honest, true, noble, trustworthy, kind, and right, ahead of personal gain. ” Bobby Jones personified the saying “Character is what you do when no one else is looking.” Men of integrity value what is honest, true, noble, trustworthy, kind, and right, ahead of personal gain.となり、最高の誉め言葉だ。出来ることならこのように他人から呼ばれる人間になりたいものだ。

ニューヨークタイムズ記事
1.バイデンと習近平が面談予定
【記事要旨】
月曜にG20会議の前にインドネシアで、バイデンが大統領就任後初の対面会談予定。台湾が最大の課題であるが成果の期待は少ない。ウクライナ戦争、貿易、人権、北朝鮮についても話し合われる見込みだが、会談後の共同声明は予定されていない。
バイデンは今日COP27に出席し途上国への支援を表明する見込みだ。
【コメント】
中間選挙の結果がそれほどひどくなかったのでバイデンも外交政策を継続して行けるのは世界にとって良いニュースだ。

2.米国のインフレが鎮静化
【記事要旨】
10月までの1年間で7.9%の予想を下回る7.7%とFRBが発表し、政策金利の引き上げが緩まる予想に株価が上昇した。米国経済が安泰というわけでは無く、輝いていたハイテクセクターでは人員削減が進んでいる。バイデンは中間選挙の結果を受け従来の経済政策を継続する見込み。世界最大の暗号資産取引所バイナンスが、苦境に陥ったFTXトレーディングの米国以外の事業部門「FTX.com」買収する方針を一夜で撤回した。
【コメント】
インフレの動きと株価は、ここまでは、筆者の予想のとおりだ。

3.ウクライナはケルソンに向かう
【記事要旨】
ロシアが撤退を表明したケルソン市にウクライナは、罠ではないかと警戒しつつ、進行している。ロシア軍は住民に変装しウクライナ軍を襲っているとの報道もある。すでに双方で其々100,000人以上の戦死者を出していると米国当局者は見ているが、和平交渉が始まる見込みは無い。
【コメント】
壮大な人間と資源の無駄遣いだ。

その他:
ブラジルの総選挙
A military report found no credible evidence of fraud in Brazil’s election but left room for President Jair Bolsonaro’s supporters to argue that he won.
ノルウェイ王室を巡る問題
Princess Martha Louise of Norway has relinquished her royal duties after her engagement to an American celebrity shaman caused a monthslong media storm.
ヨルダンの干ばつ
Jordan was already one of the driest countries. Now, it’s running out of water.

2022年11月11日 金曜日

世界の動き 2022年11月10日 木曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:

「エレベーターの並び方」 まだ東京では左側にひとつづつ開けて立つのが普通だ。右側にも立てば2倍多くの乗客を運べるがそうする人はいない。成田空港ではエスカレーターに並ぶ人の長い列が出来る。日本人は決めたことはなかなか変えられない国民性だ。マスクもそうだ。ハイブリッド車への拘泥もそうかもしれない。世界の動きに取り残されそうに感じるのは筆者だけだろうか。

ニューヨークタイムズ記事

1.「赤い波」は現れず

【記事要旨】 下院で大勝し、上院も過半数を制するという「赤い波」の予想を覆した接戦だ。重要州のいくつかで開票が完了していないが、下院は共和党が小幅過半数、上院は民主党が過半数を維持する可能性が無いわけでは無い。トランプのキングメーカーとしてのポジションは微妙だ。トランプの支持が裏目に出た選挙区もあり、保守系メディアはデサンテスフロリダ知事を推す意見が強い。上院の最終過半数はジョージア州で来月行われる決選投票の結果を待たなければならない。中絶の議論は予想より大きな影響があり民す党への追い風になったようだ。バイデンは20年間で最も良い中間選挙の結果を得たようだ。共和党では2020年の大統領選挙の結果を否定する候補者が210人当選した。

【コメント】 予想以上の民主党の善戦だ。米国の政策に大きな変化だなさそうなのはGood News.共和党が伸びなかったのは株式市場にはBad Newsだ。

2.ロシアはケルソンから撤退か

【記事要旨】 ロシア国防相は昨日ケルソンからの撤退を指示した。ウクライナ軍の反攻の成功でありプーチンはメンツがつぶれる事態だ。これが真の撤退か偽装かはまだはっきりしない。ケルソン市はロシアが併合したケルソン州の首都でロシア侵攻の当初に占領された市だ。

【コメント】 これを契機に和平交渉が始まるのを期待したい。「終わりの始まり」か「始まりの終わり」か、判断が難しい。

3.中国のゼロコロナ政策はいつ終わるか

【記事要旨】 週主席の3期目の就任で株式市場がしぼみ、コロナの緩和観測で市場は膨らんだ。今、8,100人の新規感染者があらわれ、ゼロコロナ策は強化されている。専制が大衆の意見に聞く耳を持たないのが問題だ。

【コメント】 中国からのインバウンドが来襲する前に国内旅行を楽しみたい。

その他:豪州のハッカー Hackers have begun posting personal data stolen from Medibank, Australia’s largest health insurer, The Sydney Morning Herald reports.

タリバンは依然女性を制限The Taliban are preventing women from entering amusement parks, Reuters reports.

ゲームは危険? Despite mounting evidence that concussions can cause C.T.E., a brain disease, an influential group guiding doctors and sports leagues dismissed the research.

2022年11月10日 木曜日