世界の動き 2024年11月5日 火曜日

今日の一言
「夜寒の候」
 寝床でもう1枚毛布が欲しくなる。秋の終わりを表わす今にふさわしい言葉だ。
 ラジオを聞いていたらモスクワでは連日氷点下だそうで、ナポレオンとヒトラーを退けた冬将軍が既に到来し始めているようだ。
 晩秋の捉え方も日本とロシアでは大きく異なり、気候の差が長い年月をかけて国民性を形成するのだろう。
 「街灯の 早めに灯る 夜寒道」

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.不安なアメリカが投票所へ
米国は選挙日を迎え、緊張している。
【記事要旨】
 選挙戦の最終スパートとして、ドナルド・トランプは昨日ノースカロライナ州で不満に満ちた90分間の演説を行い、一方カマラ・ハリスは次期大統領を選ぶ7つの激戦州のうち最大のペンシルベニア州に全力を注いだ。
 今回の大統領選挙戦は近年で最も暗いものとなった。選挙戦最終日に行われた数十回のインタビューで、アメリカ人は国が崩壊しつつあるという暗い思いで投票所へ向かったと報告した。
 潜在的な混乱:右翼団体はTelegramを使ってフォロワーに投票を見るよう促している。トランプの勝利以外はすべて反乱に値する冤罪だという陰謀説を広めている人もいる。
 結果はいつわかるのか?投票集計は選挙日夜以降にまで及ぶだろうし、大統領選の結果の決定もそうなる可能性がある。
その他の動き(投票日のガイド):
・タイムズのアナリストは、どちらの候補者もかなり決定的な勝利を収める可能性がまだあると説明した。
・ハリス氏とトランプ氏がイスラエルとガザについてどう考えているかについては、こちらで詳しく読むことができる。
・タイムズ紙はまた、中絶、経済、移民、その他の問題に関するハリス氏とトランプ氏の立場についてのガイドもまとめている。
・テヘランでは、米国の選挙が大きな意味を持ち、ハリス氏とトランプ氏の違いがイランにとって何を意味するのか多くの人が推測している。
【コメント】
 Just wait and see!

2.漏洩文書がイスラエルで騒動を引き起こす
【記事要旨】
 イスラエル当局は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所の報道官を捜査している。この人物は機密文書を違法に入手し、報道機関に漏洩した疑いがある。この事件の他の容疑者3人は、軍と治安当局のメンバーである。
 この事件はイスラエルで騒動を引き起こし、批評家はネタニヤフ首相が人質返還の合意を破棄し、政治的な理由でガザでの戦争を長引かせていると非難している。
 ガザ:ガザ保健省によると、イスラエルの爆撃により、すでに機能不全に陥っていたジャバリヤの主要病院が被害を受け、医療スタッフと患者が負傷した。
 安全な選択肢なし:イスラエル軍が北部に迫る中、ガザの男性は危険な選択を迫られた。家族と一緒に留まるか、命を危険にさらして逃げるかだ。
【コメント】
 さもありなん、という内容の情報漏洩だ。自己の保身とイスラエルの国是が、人質の解放は二の次にしている。

3.スペインにさらなる大雨が襲う
【記事要旨】
 スペイン内務省によると、先週の洪水による死者数は215人に上った。同国は、今度は沿岸部のカタルーニャ、タラゴナ、カステリョンの各州でさらに大雨が降ると予想している。数十便が欠航し、18便がバルセロナへの着陸を中止した。洪水被害が最も大きかったバレンシアでも雨が降っている。
 この災害はスペイン国内で説明責任をめぐる激しい議論を引き起こし、政府当局が警告を出すのに時間がかかりすぎたと非難する声もある。日曜日、抗議者たちは洪水被害を受けたパイポルタの町を訪問したフェリペ6世国王、レティシア王妃、地元指導者らに罵声を浴びせ、泥を投げつけた。
【コメント】
 映像で見たが酷い被害だ。その地を訪れた国王夫妻に民衆の抗議が殺到したが、お二人は辛抱強く対話をしているように見えた。王室も大変だ。

その他の記事
中国:
 住宅価格の暴落が金融システムを脅かす中、銀行はますます多くのアパートを差し押さえている。
テクノロジー:
 ロボットの脳の作成を目指すAIスタートアップのフィジカル・インテリジェンスは、大口投資家から4億ドルを調達したことを発表する予定。
メディア:
 ニューヨーク・タイムズのソフトウェア開発者やデータアナリストなどの労働者を代表するタイムズ・テック・ギルドがストライキを行った。

2024年11月5日 火曜日

世界の動き 2024年11月4日 月曜日

今日の一言
「議論で意見を変えることは難しい」
 人は議論を経ても意見を変えることは少ないという内容のエッセイを紹介したい。なるほどと思わせる内容だ。
 『人間の理性は、論理的に考えるよりも議論に勝つためのものかもしれない。エリザベス・コルバートのエッセイ「Why Facts Don’t Change Our Minds」は、人間の思考の限界について新たな発見を紹介している。
 投票日には1億5000万人以上のアメリカ人が投票する。何十億ドルもがトランプかハリスかを選ぶために費やされてきたが、世論調査の結果は初めからほとんど変わっていない。これは、人々の意見を変えることがいかに難しいかを物語っている。
 2017年初頭、コルバートはなぜ人々がなかなか意見を変えないのかを調査した。教育が必ずしも効果的ではなく、事実を共有することで逆に人々が自分の意見に固執することがあると指摘している。科学者たちはこの行動を進化の過程に関連付けており、複雑な政治や高度なワクチンの世界にまだ適応していないと説明している。
 しかし、ファスナーやトイレに関する実験など、一部の研究では意見を変える可能性も示唆されている。ただし、他人の議論を前にすると、その弱点を見つけるのに長けていることが原因で、意見を変えるのは難しい。』

ニューヨークタイムス電子版より
1.ハリスとトランプ、最後まで争う
 選挙日まであと1日、タイムズ/シエナの最終世論調査が発表された。
 世論調査によると、カマラ・ハリスは現在、ネバダ、ノースカロライナ、ウィスコンシンでわずかにリードしている一方、ドナルド・トランプはアリゾナでリードしている。両候補とも、ミシガン州、ジョージア州、ペンシルベニア州で接戦を繰り広げている。しかし、7州すべての結果は標本誤差の範囲内であり、どちらの候補もどの州でも明確なリードを持っていないことを意味する。
 通常、最終世論調査では比較的明確な優勢が示されるが、今回の選挙はそうではない。
 全体の世論調査結果は、前回の激戦区世論調査からほとんど変わっていないが、北部とサンベルトの激戦区の長年の差は大幅に縮まり、ハリスは若い黒人とヒスパニックの有権者の間で以前よりも良い結果となった。トランプは、最も信頼できる支持層、つまり学位を持たない白人有権者の間で支持を伸ばした。
 また、男女格差が非常に大きいことが示されている。トランプ氏は激戦州で男性の支持率を16パーセントポイント上げ、ハリス氏は同じ差​​で女性の支持率を上げている。中絶が女性にとって投票を決める上で最も重要な問題となっている。
Q&A
Q: ペンシルベニアはなぜ激戦州なのでしょうか? どのような人口統計がそうなっているのでしょうか? — レベッカ・I.、スウェーデン
A: ペンシルベニアの両隅には、民主党支持の2つの大都市、フィラデルフィアとピッツバーグがあり、その周囲にはリベラルな郊外が広がっています。
 しかし、ペンシルベニアの住民の約半数は、この2つの大都市圏の外の小さな都市や田舎に住んでいます。現在州の人口では、トランプ氏にとって最も信頼できる層である大学教育を受けていない白人が上回っている。
【コメント】
 この後に選挙人システムがどのように機能するかの解説がある。アメリカ人にとってもわかりにくいようだ。

2.イランの最高指導者がイスラエルに「圧倒的な対応」を警告
【記事要旨】
 イランの最高指導者は土曜日、イスラエルと米国は自国への攻撃に対して「圧倒的な対応を受ける」だろうと述べ、国防総省は同地域に追加の資源を配備すると発表した。
 イラン政府は先月末、イスラエルによるイラン国内への攻撃による被害を当初は軽視しているように見え、事態の沈静化につながるかもしれないとの期待が高まった。しかし、ここ数日、イラン当局は態度を変えている。イランの最高指導者、アヤトラ・アリ・ハメネイ師は最高司令官としてイスラエルへの攻撃を命じる権限を持っている。
 レバノン:イスラエル海軍の特殊部隊がスピードボートで運ばれ、イスラエルがヒズボラの上級工作員と呼ぶ男性を捕らえた。これは、イスラエル軍がレバノン領土に侵入した今回の戦争でこれまでで最も深い侵入となった。
 ポリオ:ガザ市の約94,000人の子どもたちが今週末、イスラエルの激しい爆撃により遅れていたワクチンの2回目の接種を受けた。
【コメント】
 イランも対応を模索しているようだ。これ以上関与を高めて欲しくないがイランにも国内事情がある。

3.アフリカの若い有権者は、解放を導いた政党に不満を抱いている
【記事要旨】
 1966年の独立以来ボツワナを統治してきたボツワナ民主党は、金曜日に発表された選挙結果によると、国政選挙で衝撃的な敗北を喫し、初めて議会で過半数を失った。
 権力の座に居続けるために植民地主義と戦った実績に頼ってきた保守的な解放政党は、今や不満を募らせた若い有権者の挑戦を受けている。有権者の大きな割合を占めるようになったアフリカの若い人々の多くは、政治家が公金を横領しているか、雇用を提供しているか、言論の自由などの基本的自由を尊重しているかを気にしていると言う。
【コメント】
 独立・解放闘争の指導者は権力を獲得すると私腹を肥やしたというおなじみのパターンだ。怒れる若者のエネルギーが民主化に向かうか、軍部の圧政に向かうかかじ取りが本当に難しい。

その他の記事
ドイツ:
 国内の不人気な3党連立政権は崩壊寸前である。
スペイン:
 洪水で壊滅的な被害を受けた地域を支援するために何千人もの人々が集まり、公務員に対する怒りが高まっている。
英国:
 ナイジェリア移民の娘で、黒人女性として初めて保守党を率いるケミ・バデノック氏は、保守党をさらに右派に導くと見られている。

2024年11月4日 月曜日

取締役として戦略的影響力を高める質問(備忘録)

 取締役(特に言及しない限り本項では社外取締役を意味する)に期待される役割は、CEOの信頼できるアドバイザーになり、株主に代わってCEOの働きぶりを監督することである。

 こうした役割を果たしているかどうかを確認するために取締役は自問する必要がある。本項では、そうした際に有用と思われる10の質問をまとめてみる。

1.自分はパターンの認識が得意だろうか?
 データ、情報、知識を深く理解し、それを戦略的な議論の中で共有できる「なるほど」と思わせる洞察にまとめる能力があるか。

2.自分は取締役会に客観的な視点を持ち込み、物事をありのままにみているか?
 プロセスや意思決定はどの程度客観的なデータに基づいているか。顧客、従業員、サプライヤーからのフィードバック・ループが存在するか。悪い知らせがCEOに届く企業文化があるか。

3.自分は経営陣の決断の根底にある前提を問い直しているか?
 戦略の90%は失敗する。戦略の根底にある前提の妥当性はどうか。

4.自分のEQ(感情指数)は十分に高いだろうか?
 EQの高い人は権威が無くても影響力を行使できる。共感、傾聴、反応のコントロールが基礎。

5.破壊的イノベーションと、それがどう現れるかについて、自分は十分に考えているか?
 ビジネスの基本は「破壊するか、破壊されるか」に変化。

6.自分はリスクには強いがチャンスには弱いだろうか?
 リスクを軽減することだけでなく、チャンスを求め、それに挑戦することを十分に考えているか。

7.自分は取締役会の会話に積極的に貢献しているか?
 取締役会のダイナミズムに貢献する。

8.自分は価値観に基づく信頼できる環境を育んでいるだろうか?
 CEOが良いニュースも悪いニュースも安心して共有できる取締役会文化を浸透させる必要がある。

9.自分は戦略的な会話に参加する準備をするために学ぶ時間を取っているか?
 ここはCEOに企業の戦略を共有してもらう機会が必要になる。事業展開、収益の源泉、SWOT分析について取締役の理解が不可欠だ。

10.自分はCEOを理解しアドバイスを効果的に提供できているか?
 会社の長期的ビジョン、戦略的方向性、市場でのポジショニング、リソース配分の決定、長期的な株主価値と連動した報酬体系、等に関してCEOの目線を理解することが不可欠だ。

 取締役の役割は、ガバナンスと監督にとどまらず、企業戦略の策定、市場機会と新たなリスクの特定、資本配分、業績評価、インセンティブ報酬体系の確立、後継者育成計画、清廉潔白な社風の確立等に関して、CEOのアドバイザーとして多様な視点を提供し、建設的なフィードバックを提供することだ。そのためには常に自問しつつ、CEOとの信頼感を確立することが死活的に重要だ。

2024年11月3日 日曜日

グローバル内部監査基準 ドメインIII (備忘録)

2024年1月に公表されたIIAの「グローバル内部監査基準」(GAS)ではドメインIIIに注目だ。以下、月刊監査研究2024年9月号より。

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 ドメインIIIは

   取締役会による内部監査部門の承認方法
   内部監査部門の組織上の独立性
   内部監査部門の監督
という三つの基本原則で構成されている。

 元来CAEには所属する組織体のガバナンス構造に対する責任はない。責任は取締役会にある。このため、ガバナンス構造についてGASでCAEにたいする要求事項があるのは矛盾していると取れる。なぜ、GASではCAEに手の届かない範囲であるはずのエリアが要求事項となっているのか。

 重要なのは、CAEがGASに沿って職務を遂行する上での必須条件を明らかにすることだ。CAEはそのような必須条件が存在することを確認することが取締役会が果たす役割の一部なのだと説明するのにGASを使うことが出来る。

 CAEはこうした必須条件が遵守できない場合は、内部監査部門はGASに完全には適合できていないと説明する。「遵守するか説明する comply or explain」という仕組みはCAEに取締役会に対してガバナンス構造を再考させる武器になる。必須条件が完全に満たされなくても、CAEはGASの要求を満たすことになる。

 個人経営の同族企業、公共セクター、中小企業など多くの組織体では、必須条件への適合が課題になる可能性がある。しかし、GASの規程により、CAEは不必要なリスクを負ったり、GASに適合しないと言った事態に陥ることなく、取締役会との対話を促進し、ベストプラ区ティスを促進する仕組みが出来たのである。
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(印象)
 いったん上場審査をパスしたあとは内部監査を全く省みない同族経営者は多い。監督官庁である金融庁が内部監査の重要性を説いている金融業界ではGASの重要性は経営者、取締役会にも理解されているが、その他の業界では理解は進んでいない。
 「GASにこう書いてありますから」と言っても聞く耳をもつ経営者は少ない。
 監査役や会計士と協働し内部監査がGASの規程をどのように実施していくかは日本企業での大きな課題だ。

2024年11月2日 土曜日

世界の動き 2024年11月1日 金曜日

今日の言葉
「11月」
 今日から11月。霜月だ。
 10月中旬まで半袖だったが、今日は薄手のダウンを着ている。季節は確実に進んでいると知れる。
 今年も残り2か月。年始の計画がどれだけ進んだか、振り返る機会だ。
 あまりうまく行っていなくても、美しい月夜に盃をあげることは出来る。Life is good. It’s worth living!

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事(今日は2つ)
1.トランプ対ハリスが世界にとって何を意味するか
【記事要旨】
 世界は米国大統領を選ぶわけではないが、来週の選挙の結果と向き合わなければならない。同僚のカトリン・ベンホールドはタイムズ紙の記者に対し、カマラ・ハリス氏とドナルド・トランプ氏のどちらが勝利しても世界がどう変わるかについて語った。

北京支局長キース・ブラッドシャー氏:
 どちらが勝利しても中国に対して強硬派になるだろう。トレードオフは関税と台湾という2つの問題に集中する。
 トランプ氏は中国の輸出品に全面関税を課すことを要求しており、これは中国経済に深刻な脅威となる可能性がある。中国は外国の需要、特にアメリカからの需要に大きく依存している。ハリス氏が当選すれば、国家安全保障上の理由で対象を絞った関税を維持するだろう。トランプ氏の提案ははるかに強硬だ。

エルサレム支局長パトリック・キングスリー氏:
 世論調査によると、イスラエル人はトランプ氏に大差で投票するだろう。
 ハリス氏はイスラエルに停戦合意に向けてさらに圧力をかけるだろうが、例えば軍事支援を打ち切るようなことはしないだろう。トランプ氏は、イスラエル政府が望んでいるように、イスラエルがユダヤ人入植者のガザへの帰還を認めることについてはあまり気にしないかもしれない。また、イランに対してははるかに攻撃的な姿勢をとっているが、中東問題に関しては予測不能な行動をとることがある。

ヨハネスブルグ支局長ジョン・エリゴン氏:
 アフリカの人々がハリス氏とトランプ氏を見る方法には興味深い違いがある。トランプ氏はアフリカ諸国を粗野に軽視しているにもかかわらず、一部の人々はトランプ氏を物事を成し遂げる強い指導者と見ている。多くの点で、彼は多くの独裁的なアフリカの指導者に似ている。

国際気候記者ソミニ・セングプタ氏:
 賭け金はこれ以上ないほど高い。米国は歴史上どの国よりも多くの炭素を排出しており、現在は中国に次いで2番目に大きい排出国である。米国の次の行動は、世界が壊滅的な気候変動を回避する能力に影響を与えるだろう。

選挙の最新の動き
・ハリス氏はトランプ氏が「女性が好むと好まざるとにかかわらず」米国女性を守ると主張したため、同氏を激しく非難した。
・トランプ氏は2度の選挙で白人女性の票を獲得した。民主党にとって、再び同じことが起きないようにするのは困難な戦いになるかもしれない。
・前回の大統領選挙以来、350万人以上の米国人が転居した。タイムズ紙の分析は、これがいかに米国の分極化を加速させたかを示している。
・カリフォルニア州オレンジ郡では、ベトナム系米国人の有権者が大きな影響力を持ち、リトルサイゴンが重要な下院選挙の中心地となっている。
・アルゴマはウィスコンシン州では、のんびりとした魅力的な小さな町として知られている。ここは米国で最も分断された場所かもしれない。
(この記事は意味がわからなかった)
【コメント】
 盛り上がったワールドシリーズが終わり、また大統領選挙の報道が増えると思われる。

2.ロシアはウクライナで急速な前進を遂げている
【記事要旨】
 過去1か月間、ロシアは2022年夏以来最大の領土獲得をウクライナで果たした。東ドンバス地方でのこの前進は、ロシア軍がウクライナの重要な物流拠点であるポクロフスク市への攻撃を開始する前に側面を確保するのに役立つだろう。
 今年これまでのロシアのウクライナでの領土獲得の半分は、過去3か月間に達成された。ロシアの急速な前進は、前線がほとんど動かなかった昨年の状況とは大きく異なる。しかし、その膠着状態がロシアの現在の前進の基盤となり、キエフの軍隊は徐々に弱体化した。
 北朝鮮:米国は、北朝鮮軍がウクライナで戦闘するのを阻止しようと、平壌とモスクワの協力関係の拡大を嫌う中国に頼っている。
 ミサイル発射:北朝鮮は日本と北朝鮮の間の海域に向けて大陸間弾道ミサイルを発射した。これはほぼ1年ぶりの実験である。
【コメント】
 トランプが当選するとウクライナにとっては悪夢の停戦が実現する可能性がある。

その他の記事
スペイン:
 数十年ぶりの最悪の洪水で少なくとも158人が死亡。
英国:
 労働党の新予算は、公共サービスへの追加支出とさらなる投資が、最終的に同国の停滞した経済を活性化させると強く期待している。
ビジネス:
 フォルクスワーゲンは40年間中国で市場リーダーだったが、そこで道を見失った。これらの問題は今や会社全体に影響を及ぼしている。

野球
 日本は何十年も野球を愛してきたが、ドジャース所属の大谷翔平選手のワールドシリーズ出場は大きな関心を集めた。日本では最初の2試合を1500万人以上が観戦したが、米国では1450万人だった。
 「国中が興奮している」と、バーのオーナーである水野純さんは、客たちと一緒に第5戦でヤンキースを7対5で破り、大谷選手が初のワールドシリーズ優勝を飾るのを観戦した後、語った。

2024年11月1日 金曜日