今日の一言
「夜寒の候」
寝床でもう1枚毛布が欲しくなる。秋の終わりを表わす今にふさわしい言葉だ。
ラジオを聞いていたらモスクワでは連日氷点下だそうで、ナポレオンとヒトラーを退けた冬将軍が既に到来し始めているようだ。
晩秋の捉え方も日本とロシアでは大きく異なり、気候の差が長い年月をかけて国民性を形成するのだろう。
「街灯の 早めに灯る 夜寒道」
ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.不安なアメリカが投票所へ
米国は選挙日を迎え、緊張している。
【記事要旨】
選挙戦の最終スパートとして、ドナルド・トランプは昨日ノースカロライナ州で不満に満ちた90分間の演説を行い、一方カマラ・ハリスは次期大統領を選ぶ7つの激戦州のうち最大のペンシルベニア州に全力を注いだ。
今回の大統領選挙戦は近年で最も暗いものとなった。選挙戦最終日に行われた数十回のインタビューで、アメリカ人は国が崩壊しつつあるという暗い思いで投票所へ向かったと報告した。
潜在的な混乱:右翼団体はTelegramを使ってフォロワーに投票を見るよう促している。トランプの勝利以外はすべて反乱に値する冤罪だという陰謀説を広めている人もいる。
結果はいつわかるのか?投票集計は選挙日夜以降にまで及ぶだろうし、大統領選の結果の決定もそうなる可能性がある。
その他の動き(投票日のガイド):
・タイムズのアナリストは、どちらの候補者もかなり決定的な勝利を収める可能性がまだあると説明した。
・ハリス氏とトランプ氏がイスラエルとガザについてどう考えているかについては、こちらで詳しく読むことができる。
・タイムズ紙はまた、中絶、経済、移民、その他の問題に関するハリス氏とトランプ氏の立場についてのガイドもまとめている。
・テヘランでは、米国の選挙が大きな意味を持ち、ハリス氏とトランプ氏の違いがイランにとって何を意味するのか多くの人が推測している。
【コメント】
Just wait and see!
2.漏洩文書がイスラエルで騒動を引き起こす
【記事要旨】
イスラエル当局は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所の報道官を捜査している。この人物は機密文書を違法に入手し、報道機関に漏洩した疑いがある。この事件の他の容疑者3人は、軍と治安当局のメンバーである。
この事件はイスラエルで騒動を引き起こし、批評家はネタニヤフ首相が人質返還の合意を破棄し、政治的な理由でガザでの戦争を長引かせていると非難している。
ガザ:ガザ保健省によると、イスラエルの爆撃により、すでに機能不全に陥っていたジャバリヤの主要病院が被害を受け、医療スタッフと患者が負傷した。
安全な選択肢なし:イスラエル軍が北部に迫る中、ガザの男性は危険な選択を迫られた。家族と一緒に留まるか、命を危険にさらして逃げるかだ。
【コメント】
さもありなん、という内容の情報漏洩だ。自己の保身とイスラエルの国是が、人質の解放は二の次にしている。
3.スペインにさらなる大雨が襲う
【記事要旨】
スペイン内務省によると、先週の洪水による死者数は215人に上った。同国は、今度は沿岸部のカタルーニャ、タラゴナ、カステリョンの各州でさらに大雨が降ると予想している。数十便が欠航し、18便がバルセロナへの着陸を中止した。洪水被害が最も大きかったバレンシアでも雨が降っている。
この災害はスペイン国内で説明責任をめぐる激しい議論を引き起こし、政府当局が警告を出すのに時間がかかりすぎたと非難する声もある。日曜日、抗議者たちは洪水被害を受けたパイポルタの町を訪問したフェリペ6世国王、レティシア王妃、地元指導者らに罵声を浴びせ、泥を投げつけた。
【コメント】
映像で見たが酷い被害だ。その地を訪れた国王夫妻に民衆の抗議が殺到したが、お二人は辛抱強く対話をしているように見えた。王室も大変だ。
その他の記事
中国:
住宅価格の暴落が金融システムを脅かす中、銀行はますます多くのアパートを差し押さえている。
テクノロジー:
ロボットの脳の作成を目指すAIスタートアップのフィジカル・インテリジェンスは、大口投資家から4億ドルを調達したことを発表する予定。
メディア:
ニューヨーク・タイムズのソフトウェア開発者やデータアナリストなどの労働者を代表するタイムズ・テック・ギルドがストライキを行った。
2024年11月5日 火曜日