今日の言葉:
「米国債AA+へ格下げ」
格下げで金融市場が混乱しているが、そうでもない投資家もいる。以下Bloombergの記事より。
『著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイは、フィッチ・レーティングスが米国を格下げした後も変わらず米国債を購入している。同氏は「先週月曜日に米国債を100億ドル(約1兆4300億円)購入した。今週の月曜日にも100億ドルの米国債を購入した。来週の月曜日について唯一の問題は、100億ドルを3カ月物の財務省短期証券(TB)で買うか6カ月物で買うかだ」と米経済専門局CNBCで発言。「心配しなくていいこともある。これはその一つだ」と述べた。』
世界の資金が集まる米国債の格付けがAA+に下がっても心配は杞憂だろう。現在AAAを維持している国債は、ドイツ、オランダ、北欧諸国、アジアではシンガポール等の9か国だ。AA+に米国、カナダがいる。アジアだけで見ても韓国と香港のAA-の後塵を拝している日本はA+だ。
MMTを標榜する財政拡大論者は、国債増発による社会保障費への対応、軍備増強を提唱しているが、我が国はそんな状況に無いと思うのだが。
ニューヨークタイムズ記事より
1.トランプ氏は無罪を主張
【記事要旨】
ドナルド・トランプ氏は昨日、2020年の選挙で敗北したにも関わらず大統領職に留まろうと共謀した容疑でワシントンの連邦裁判所で起訴され、指紋採取され、罪状認否が行われた。 出廷中、彼は連邦判事の前に立った。判事は、4件の罪状に対する認否を求めた。 彼は「無罪です」と答えた。彼が刑事告訴で裁判官の前に立ったのはこの4カ月で3度目だった。
トランプ氏は、再び大統領に就任すれば、自身に対する訴訟を終結させると明言した。 事実上、彼は大統領選に立候補すると同時に、有罪判決を求める法執行当局者を追い抜こうとしているのだ。 今週発表されたニューヨーク・タイムズとシエナ大学の世論調査では、同氏が共和党のライバル全員を合わせたよりも圧倒的なリードを保っていることが判明した。
元副大統領のマイク・ペンス氏はFOXニュースのインタビューで、トランプ氏とその顧問らが「本質的に選挙をひっくり返す」よう仕向けようとしていたと述べ、米国民はそれを知る必要があると語った。
今週の起訴状では、1月6日に連邦議会議事堂を襲撃した暴徒を扇動したとしてトランプ大統領を非難することはなかったが、トランプ大統領に近い一部の人々が暴力が起こる可能性を認識していたことを示した。
【コメント】
彼が暴徒を扇動したかどうかは判断が難しい。裁判は長期化し、トランプは共和党の候補になる。当選は難しいだろうが米国の分断は進む。
2.ソウル近郊で暴徒、14人負傷
【記事要旨】
昨日、ソウル南東の都市城南市で起きた刺傷事件と車の暴走事件で、少なくとも14人が負傷したと当局が発表した。 当局者によると、犠牲者のうち5人は歩道に進入してきた車にはねられ、他の9人はナイフで刺された。警察庁長官は、この事件は「テロ行為」として扱われていると述べた。
韓国では刺傷や車の暴走はまれだが、先月ソウル市内の地下鉄駅で襲撃事件が発生し、1人が死亡、3人が負傷したのに続き、この1か月以内にソウル大都市圏で2度目の大量刺傷事件となった。
【コメント】
驚いた。事件の背景を早く判明させて欲しいものだ。
3.驚くほど暖かい海
【記事要旨】
この夏、残忍な熱波が世界を襲っているが、その熱波は陸地だけで収まらず、地球の海は、現代史の中で最も高温になっている。
この地球規模の海面水温の急上昇はまったくの予想外というわけではないが、これは気候モデルが予測した値の上限に相当する。 科学者らは、海の温暖な状況が秋まで続き、エルニーニョ現象は今後数カ月で激化すると予想している。
【コメント】
エルニーニョの原因は『貿易風(赤道上で西に吹く風:東風)が弱まることに原因がある. 貿易風というのは, 赤道上の海水が温められることで発生した上昇気流が,地球の自転の影響を受けて西側への風に変わることで,一年中西側へ向かって吹いている風である』というのだが、赤道上の海面が酷暑で温められているのに、上昇気流が弱いのだろうか。
気候の関係は微妙で理論では考えられない。
その他:
セマウル号事件
A businessman whose family’s company operated a ferry that sank off South Korea in 2014, killing more than 300 people, is being extradited to South Korea from the U.S. to face embezzlement charges.
ニジェールとマリが連携か
A leader of the coup in Niger visited Mali, where about 1,500 Wagner troops are stationed, raising fears of an alliance.
赤ちゃんの取り違えによる数奇な運命
Two Canadian men — Eddy Ambrose and Richard Beauvais, above — were switched at birth 67 years ago and sent home to families of different ethnicities. Now they are questioning who they really are.
One had a difficult childhood, made more traumatic by Canada’s brutal policies toward Indigenous people, while the other enjoyed a carefree upbringing, steeped in the Ukrainian Catholic culture of his adopted family and community.
2023年8月4日 金曜日