世界の動き 2022.2.15 Tuesday

N.Y. Times 電子版より I am a precrastinator today.

1.ウクライナはNATO参加の夢をあきらめることをほのめかす
【記事要旨】
 ゼレンスキー大統領はMaybe the question of open doors is for us like a dreamと月曜に語った。この発言は、バイデン大統領とプーチン大統領の電話会談が終わり外交的解決策がほぼ尽きた後、出てきたもの。
 長い間意見の分かれていたウクライナ国民は、明白な脅威に直面し一体感が増えているとTimesの記者はレポート。
【感想】
 ロシアはウクライナのNATO参加を何としても阻止したい。NATOは、国内が分断しているウクライナの参加は面倒だと、本心では思っている。
 こうした状況下ではウクライナからNATO参加の希望を取り下げるのが妥当な解決策か。

2.トルドー首相緊急法の発動に傾く
【記事要旨】
 カナダのトルドー首相は事態解決のために行政に大きな権限を与える緊急法の発動を検討。米国カナダを結ぶ橋の閉鎖は解かれたがオタワの閉鎖は3週間続いている。
 オンタリオ州の首相は、屋内に入る際のワクチン証明の提示義務を解く意向を表明。ただこれはデモへの譲歩ではないと説明。
 世論調査では45%のカナダ国民は米国からカナダへの入国にワクチン義務を課さないなら、国内でのワクチン証明やマスク着用の義務化を支持。

3.ロシアのスケート選手は競技は出来るがメダルの受領は出来ない
【記事要旨】
 原文ではKamila Valieva, the 15-year-old Russian figure skating star who tested positive for a banned drug, will be allowed to continue competing at the Beijing Olympics this week, but officials said they would withhold her medals until her case was resolved.
【感想】
 日本のニュースでは「ヴァリエヴが3位以内に入ったら授賞式をしない」と報道されていたが、N.Y.Timesの記事では、「まだこの事件は解決していないので、彼女にメダルを渡さない」とのこと。この説明の方が理解しやすい。

その他:
 アメリカですから
The Los Angeles Rams beat the Cincinnati Bengals in the Super Bowl.
 まだ密輸が
About 500 tons of raw ivory are shipped to illegal markets in China and Southeast Asia each year. Now scientists are hoping to stop elephant poaching by using genetic investigations techniques.

N.Y. Timesの電子版では載っていなかったが、不安定な株価の動き、原油や商品先物の上昇については心配ですね。

(2022.2.15 Tuesday)

procrastinator

大分昔、多分1999年ごろ、NHKラジオで杉田敏先生の「ビジネス英会話」を愛聴していた。夜11:30頃の放送だったが、当時は元気だった。いまは夜11時まで起きていることが少ない。

 その時に覚えた単語にprocrastinatorという言葉がある。英語で説明すると、A procrastinator is a person who unnecessarily postpones decisions or actions. For example, a procrastinator might constantly postpone choosing a topic for an essay that they need to write, or they might delay getting started on an assignment that they have to complete. ということになる。
 日本語で言えば、物事を先延ばししてぎりぎりまでやらない人だ。まさに自分のことを指している言葉だと納得して覚えたのだった。

 今日は、ある会社に、年間の株式取引実績をSalesForceを使って報告しなければならない期日だった。報告の期間は約一か月あったが手が付かなかった。おくればせながら資料を集め、報告の入力をしようとすると、googleで覚えさせていたはずのPWが違うと拒否された。PW変更しようとすると、変更用のメールが届かず、システム部に助けてもらったり、入力までに多大な時間をロスした。ぎりぎりにやるとこんなことが起こりがちだ。

 明日の会議の問題点を事前に聞こうと資料を読み込んでいるうちにぎりぎりになり、詳しい会社の説明を聞けないまま、会議に参加するはめになってしまった。これももう少し早く取り掛かっていればよかったのだが。

 2月後半は、自分の個人会社と個人の税務申告の時期だ。これも早めに手を付けたいのだが、残り数日にならないと作業しないときっぱりと断言できる。

 毎朝、「世界の動き」をブログに載せているが、元ネタであるN.Y.Timesの電子版は毎朝6時頃に届く。6時に起きて、記事を読んで、ブログにすれば7時までには悠々と終わるはずだ。いつもそれが出来ず、今朝は10時過ぎにブログ化した。

 明日は社外で会議があるので、9時前には家を出なければならない。明日こそは6時に起きてprecrastinatorと行きたいものだが、procrastinatorの誘惑は強く甘美だ。

(2022.2.14 Monday)

世界の動き 2022.2.14 Monday

N.Y. Times 電子版より A Happy Valentine’s Day!

1.高まるロシア軍侵攻の恐怖
【記事要旨】
 米政府高官は、今すぐにでもロシア軍の侵攻の恐れがあると話している。キエフに乗り入れる空路は休止され最小限の人数を残し大使館からの人員引き上げが続いている。
 日曜にはバイデン大統領はプーチン大統領と電話会談。ロシアが侵攻すれば膨大はコストを払うことになると警告。平静を求めるゼレンスキーには事態の緊急性を説く。
 ショルツ独首相が月曜にキエフ訪問予定。マクロンはこの危機を大統領選に活かしたい。
 米は3000人をポーランドに増派。なお、バイデン政権は駐ウクライナ大使を13か月も任命していない。これは政権の怠慢だ。
【感想】
 日本の外交専門家からよく出てくる「ミンスク合意」という言葉は、これまでN.Y.Timesには一度も出てきていない。
 米国は、露、ウクライナ、独、仏が主導でこの紛争に幕引きをするのは嫌なのかもしれない。各国の主張はそれぞれの首脳のポジショントークの面が強いので、注意深く読み解く必要がある。

2.カナダ警察トラック運転手を逮捕
【記事要旨】
 米デトロイトと加ウィンザーを結ぶアンバサダー橋を占拠していたトラック運転手を加警察が排除。オタワで3週間前に始まったトラック運転手の道路占拠に対する初の警察の実力行使。
 ワクチン接種の強制に反対することで始まった運動は反政府運動に拡大し、フランスではシャンゼリゼを占拠するデモ隊に警察が催涙弾を発射した。
【感想】
 トラックでなくても自動車でも道路封鎖は簡単に出来る。日本では怒れる活動家はいないのかな。
 国民は皆、ひつじ。リーダーはライオンならぬロバ。Donkey. 困った。

3.アフガン資産の運命
【記事要旨】
 米政府は、凍結していたFRBにある70億ドルのアフガンスタン政府の資産を、アフガンへの人道支援と9-11テロの犠牲者の救済に半々に使うと発表。
 タリバン政府は猛抗議。米は旧政権の資産であり現所有者は不明との判断。
【感想】
 9-11テロの犠牲者への救済というのはピンとこないが、犠牲者がテロの支援者としてアフガン政府を訴えていたのでその賠償金に充当するらしい、これ、国際法上正しい措置なんですかな。

その他:
クアッド外相会議について
On his Asia-Pacific trip, U.S. Secretary of State Antony Blinken signaled that the U.S. was committing to competition with China. He also pledged to open a new embassy in the Pacific islands and vowed to unite with South Korea and Japan against North Korea.
かわいいパンダ
Fifty years ago, China sent two pandas to the U.S. as a gesture of good will. Now, some say the animals have taken on a new role: softening China’s authoritarian image.

(2022.2.14 Monday)

最近買った家電製品に思う

最近、家電製品を2つ購入した。

 一つ目は、自動掃除ロボット。これは2台目だ。1台目は数年前に自宅用に購入。ルンバのiRobotが5万円程度していた。この時、日本メーカーの物がないかと探したら、パナソニックの三角形のルーローが7万円ぐらいで出ていた。日立の5万円程度の物もあった。結局、中国メーカーの3万円弱の物を買ったのだが、とてもよく掃除してくれる。
 自宅以外で使おうと今回2台目をAmazonで捜したが、前回と同性能の中国製は1万円台で買えるようになっていた。パナソニック製はまだ7万円台。日立製は見つけることができなかった。

 二つ目は、電気炊飯器。ほんの少し前に、銘柄米に合わせて最高の炊き上がりを保証するというパナソニックの8万円ほどの炊飯器を買ったのだ。これがとても使いにくく、何度も炊飯の途中でストップするのだ。
 どうしようか思案していた時にAmazonから、「糖質を30%カットする炊飯器」のメールが届いたのだ。中国製で値段は2万円ほど。すぐに飛びついた。ご飯を炊くと上部の受け皿にでんぷんを含んだお湯がたまる。確かに糖質カットの効果がありそうだ。操作はとても簡単だ。
 実は、国産の糖質カットの炊飯器を捜したが、見つからなかった。日本メーカーは「踊り炊き」だとか「かまど炊き」とか言っているが、低糖質ニーズには目が行っていないようだ。

 我が家は、ずっとパナソニック社の製品を愛用してきたが、最近はそうでもなくなってきている。何が原因であろうか。

(2022.2.13 Sunday)

総合雑誌の位置

地元の書店に頻繁に行く。どんな本が今読まれているのか書架を見るのは楽しみの一つだ。一昨日、「世界」が入荷したとの連絡があったので行ったのだ。

 私が学生の頃は、世の中を左から見る「世界」と右から見る「自由」という雑誌がよく読まれていた。「自由」は2009年に休刊し、「世界」は刊行が続いているが、殆どの書店には今は置かれていない。それで私は書店に頼んで取り寄せてもらっているのだ。

 書店に行き、現在発行されている総合雑誌をみた。「中央公論」「文芸春秋」「正論」「月刊HANADA」があった。私が現在読んでいるのは「世界」と「中央公論」だ。

 私は個人的には、自分は中道右派。保守的な人間だと思っているので、久しぶりに「正論」(「今こそ日台関係」という見出しに惹かれた)を買って帰った。本当は「諸君」を買いたかったのだが、書店になかった。「月刊HANADA」は見出しでをみて読む気が起きなかった。

 今日、「正論」を開き、驚いた。カラーグラビアが「皇室歳時記」「ますらおの歌」「靖国神社崇敬奉加会案内」であった。
 本文内には、渡辺利夫教授の、「『一つの中国』に騙されないために」、磯部晃一氏の「日米2+2に見る日本の意気込みと課題」という示唆に富む論考があった。他の論考の多くは産経新聞記者やOBの論考が多かった。
 全体を通じて驚いたのは、岸田首相の外交政策、宏池会、林外相、への批判を色濃く感じたことだ。林外相については、自民党議員のYouTubeで、「親中派」「中国のハニートラップにかかり弱みを握られている」を暗喩するものがあった。

 前に述べたが、私は「世界」と「中央公論」を読んでいる。「月刊HANADA」や「正論」(今回そう思った)は読む気がしない。「正論」や「月刊HANADA」を読む人は「世界」や「中央公論」は読まないだろう。日本のメディアでもこれだけ色合いが違い、読者は自分の嗜好に合ったものしか読まないであろう。みんなが納得する世論の形成は難しいと痛感する。 

 槇原敬之の歌に「もう恋なんかしない」があり、その一節に「いつもより眺めの良い左に少しためらってる」というのがある。
 前に述べたように、自分では中道右派保守だと思っていたが、世の中的にはかなり左に来ているようなのだ。

(2022.2.12 Saturday)