世界の動き 2022.2.14 Monday

N.Y. Times 電子版より A Happy Valentine’s Day!

1.高まるロシア軍侵攻の恐怖
【記事要旨】
 米政府高官は、今すぐにでもロシア軍の侵攻の恐れがあると話している。キエフに乗り入れる空路は休止され最小限の人数を残し大使館からの人員引き上げが続いている。
 日曜にはバイデン大統領はプーチン大統領と電話会談。ロシアが侵攻すれば膨大はコストを払うことになると警告。平静を求めるゼレンスキーには事態の緊急性を説く。
 ショルツ独首相が月曜にキエフ訪問予定。マクロンはこの危機を大統領選に活かしたい。
 米は3000人をポーランドに増派。なお、バイデン政権は駐ウクライナ大使を13か月も任命していない。これは政権の怠慢だ。
【感想】
 日本の外交専門家からよく出てくる「ミンスク合意」という言葉は、これまでN.Y.Timesには一度も出てきていない。
 米国は、露、ウクライナ、独、仏が主導でこの紛争に幕引きをするのは嫌なのかもしれない。各国の主張はそれぞれの首脳のポジショントークの面が強いので、注意深く読み解く必要がある。

2.カナダ警察トラック運転手を逮捕
【記事要旨】
 米デトロイトと加ウィンザーを結ぶアンバサダー橋を占拠していたトラック運転手を加警察が排除。オタワで3週間前に始まったトラック運転手の道路占拠に対する初の警察の実力行使。
 ワクチン接種の強制に反対することで始まった運動は反政府運動に拡大し、フランスではシャンゼリゼを占拠するデモ隊に警察が催涙弾を発射した。
【感想】
 トラックでなくても自動車でも道路封鎖は簡単に出来る。日本では怒れる活動家はいないのかな。
 国民は皆、ひつじ。リーダーはライオンならぬロバ。Donkey. 困った。

3.アフガン資産の運命
【記事要旨】
 米政府は、凍結していたFRBにある70億ドルのアフガンスタン政府の資産を、アフガンへの人道支援と9-11テロの犠牲者の救済に半々に使うと発表。
 タリバン政府は猛抗議。米は旧政権の資産であり現所有者は不明との判断。
【感想】
 9-11テロの犠牲者への救済というのはピンとこないが、犠牲者がテロの支援者としてアフガン政府を訴えていたのでその賠償金に充当するらしい、これ、国際法上正しい措置なんですかな。

その他:
クアッド外相会議について
On his Asia-Pacific trip, U.S. Secretary of State Antony Blinken signaled that the U.S. was committing to competition with China. He also pledged to open a new embassy in the Pacific islands and vowed to unite with South Korea and Japan against North Korea.
かわいいパンダ
Fifty years ago, China sent two pandas to the U.S. as a gesture of good will. Now, some say the animals have taken on a new role: softening China’s authoritarian image.

(2022.2.14 Monday)