世界の動き 2024年8月19日 月曜日

今日の言葉
「新聞休刊日」
 やっとお盆が終わり本格的な経済活動開始の初日が新聞休刊日だ。やれやれ。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.民主党全国大会が始まる
【記事要旨】
 今日、シカゴでは、民主党全国大会初日に関係者と代表者が集まった。
 大会初日には、バイデン大統領の演説が行われる。2日目は、この国の最高の時代は過ぎ去ったという共和党の繰り返しと対照的に、民主党の楽観主義のメッセージに焦点を当てる。最後の2日間は、カマラ・ハリスとミネソタ州のティム・ウォルツ知事が正式に指名を受諾する。
 バラク・オバマとミシェル・オバマのような大物たちが演説する予定だ。大会では新しいスターも登場するだろう。
 論点の一つの中絶の権利について。
 中絶の権利は両党から分裂を招く問題とみなされていましたが、現実には、アメリカ人の大多数は何十年もの間、何らかの形で中絶の合法化を支持してきた。多くの有権者は、アメリカの生活にこれほど定着した権利が消えるなんて信じられない。
 2022年に最高裁が連邦による中絶の権利を覆したとき、その判決は中絶の権利を、リベラル、無所属、穏健派の共和党有権者の新しい連合にとって刺激的な問題に変えた。保守派の州議会は中絶の手続きに対する制限を可決し続けており、民主党の有権者グループにとって、この問題は中心的な問題であり続けてきた。
 2024年も、世論調査によると、有権者は引き続き中絶を最重要問題として挙げている。
 ハリス副大統領は、中絶の権利、銃の安全性、最高裁判事の任命に関して果たすべき役割を見つけた。イスラエルのガザ戦争に対する抗議はシカゴで起こりそうだ。
【コメント】
 民主党に勢いが出てきた。ハリスは女性、黒人、アジア系にアピールし、ウォルツが白人、中流階級にアピールする。役割分担も上手く機能しているようだ。

2.ウクライナ、ロシア侵攻継続の意向示す
【記事要旨】
 驚くべき国境越え攻撃から12日目、ウクライナはロシア西部クルスク地域の重要な橋を破壊した。アナリストらは、これはウクライナが同地域での持続的な戦闘にコミットしていることを示していると述べた。
 この動きは、13万人以上が逃亡または避難を余儀なくされた攻撃に対するロシアの対応を妨げる可能性がある。
 多くの人がウクライナに怒りを表明し、ロシアの国営メディアや国防省に怒りを表明した。国境の防衛は手薄で、主に徴兵された若い兵士らが降伏または陣地の放棄を語った。
【コメント】
 「攻撃は最大の防御」となるのか注目だ。

3.プレミアリーグが開幕
【記事要旨】
 昨日、プレミアリーグのシーズン最初の週末、ディフェンディングチャンピオンのマンチェスターシティがチェルシーを2-0で破った。
 マンチェスターシティがリーグ優勝する可能性が高いとの予想だが、来月から始まる公判で115件の不正行為容疑に直面することになる。また、チームの監督であるペップ・グアルディオラが新しい契約にサインするか問題もある。一つの時代が終わりに近づいているというかすかな予感がする。
【コメント】
 昨季にはチャンピオンズリーグ初優勝を含む歴史的な三冠を達成、今季も優勝候補の一角として見事な戦いを続けるマンチェスター・C。 しかし、プレミアリーグが2018年からスタートした財務違反疑惑による調査の結果、115件の違反が見つかったとして告発されている。

その他の記事
タイ:
 議会は、37歳の政治王朝の相続人であるパトンターン・シナワット氏を新首相に選出した。
カシミール:
 インドによって半自治権を剥奪されたイスラム教徒が多数を占めるこの地域で、10年ぶりに地方議会選挙が行われる。
X:
 イーロン・マスク氏は、アカウント停止命令に従う代わりに、ブラジルのソーシャルネットワークを閉鎖すると述べた。

2024年8月19日 月曜日

内部監査の改善(備忘録的メモ)

 内部監査の典型的な改善点を以下に示す。

1.位置づけ

・総務部の一部門と考えられており独立性がない。

・最高経営者の秘書的な仕事をしており客観性も欠ける。

2.報告ライン

・最高経営者と取締役会(監査委員会)へのダブル報告ラインが無く社長直属。

・取締役会への監査結果の報告がない。

・監査後の指摘事項のフォローが無い。

3.監査対象

・営業店舗の人事や施設についての監査のみ。

・業務監査、内部統制監査には未着手。

4.資源配分

・IPO時の速成した組織のままでその後の業容拡大に見合った組織でない。

・人員への教育投資がなされていない。

経営陣に、内部監査は組織のOSだという理解が無いと、無駄な間接部門と見なされ、状況は放置される。

2024年8月18日

NHKパリ五輪総集編

 夜、NHKTVで1時間ほどの総集編を見た。
 体操、レスリング、柔道、フェンシングに多くの時間を費やしていたのに対し、水泳と陸上と主要球技に割かれた時間はとても少なかった。
 「五輪はアマチュアスポーツの祭典」と言われたのは今は昔、どの競技でも、起きてから寝るまで練習漬けの生活をしなければ一流選手に成れないようだ。
 勝てば「努力は報われた」ことになり、負ければ「今までの努力は一体何だったのか」ということになる厳しい勝負の世界だ。
 フェンシングややり投げで外国人のコーチに指導を受け世界一を争える選手が育っているのを見て、競技の国際化を感じた。
 会場を支えるパリの街の美しさと演出の見事さに驚いた大会だった。

2024年8月17日 土曜日

世界の動き 2024年8月16日 金曜日

今日の言葉
「逆走事故」
 昨日東北自動車道で長い渋滞に巻き込まれた。6時半から12時近くまで、西那須野から黒磯の間が通行止めになったためだ。
 後でわかったのだが、逆走し軽ワゴンと普通自動車が正面衝突し運転していた二人の男性が死亡、普通自動車に同乗していた二人の子供も重症だ。更に二台の車は炎上した。
 事故が起きるまで、軽ワゴンは長い間逆走していたそうだ。通報が相次いだとのことだ。
 逆向きに走れない障害物を設置するとか、大きな警告音を鳴らすとか、何か本格的な防止策が必要ではないかと、自分がまきこまれて思った次第だ。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.ウクライナ、ロシアの町を制圧したと主張
【記事要旨】
 ゼレンスキー大統領は昨日、ウクライナ軍がロシアの町スジャを完全制圧したと主張した。10日前に侵攻が始まって以来、ウクライナがロシアの町を制圧するのは初めてとなる。
 ​​ウクライナ国営テレビはスジャからの報道を放送し、兵士が建物からロシア国旗を引き剥がす様子を映した。ウクライナはまた、ロシアの奥地にある軍用飛行場に大規模なドローン攻撃を仕掛け、少なくとも2か所に被害を与えたと述べた。
 ロシア国防省は、ウクライナが飛行場を含むロシアの複数の地域に117機のドローンを発射したと述べた。タイムズ紙が確認した衛星画像では、サヴァスレイカとボリソグレブスクの2つの基地が被害を受けたことが示された。航空機が攻撃されたかどうかは不明。両飛行場は国境から200キロ以上離れた場所にある。
 米国当局者は、今回の侵攻はウクライナ軍の戦闘技術の向上を示すものだと述べた。この攻勢はロシア軍をウクライナの前線からそらし、領土を奪って交渉材料にするために考案された。
【コメント】
 専守防衛から攻勢に転じたウクライナ。和平の材料になるか戦争の永続化につながるか大きな分岐点だ。

2.スウェーデンで新型のMPOXの症例が報告される
【記事要旨】
 スウェーデンでは、アフリカ大陸に旅行した人から、アフリカ以外で初めて危険なMPOXの症例が報告された。この新型のMPOXは、より重篤な病気を引き起こし、死亡率もはるかに高いと考えられている。
 世界保健機関は水曜日、コンゴ民主共和国に集中していた流行が悪化したため、世界的な健康上の緊急事態を宣言した。同国では15,600件の症例と537人の死亡が報告されており、そのほとんどは15歳未満の子供である。このウイルスは最近、他の12か国のアフリカ諸国に広がった。
 WHOが前回世界的な緊急事態を宣言したのは2022年で、この病気はまだサル痘と呼ばれていた。その流行は世界中で約10万人に影響を与え、主にゲイやバイセクシャルの男性で、米国では32,000人以上が感染した。
【コメント】
 先進国で患者が初めて出たということで、今後の拡大に注目したい。特に前回流行が拡大した米国には注意だ。

3.バイデン氏とハリス氏が公開イベントで再会
【記事要旨】
 バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領は、大統領選から撤退してハリス氏を支持して以来、初めて揃って登場した。
 製薬会社との画期的な薬価交渉を発表する公式イベントと銘打たれたが、会場は満員で拍手とチャントが鳴り響くなど、イベントの雰囲気はハリス氏の選挙集会のような活気に満ちていた。
 副大統領候補のティム・ウォルツ知事とJD・ヴァンス上院議員は、10月1日に討論会を開催することに合意した。
 ドナルド・トランプ氏は、マンハッタンでの刑事判決を選挙後まで延期しようとしている。
 ウォルツ氏はミネソタ州知事選に出馬した際、銃に対して厳しい姿勢をアピールした。しかし、米国最大の銃ロビー団体はかつて彼をお気に入りの議員の一人に数えていた。
【コメント】
 バイデン大統領も元気そうで、民主党に勢いが付いている印象だ。

その他の記事
中東:
 ガザ地区はイランによるイスラエルへの報復が予想される中、仲介者とイスラエルの交渉担当者らがカタールで新たなガザ停戦協議を開始した。
日本:
 台風アンピルが接近し、大雨、強風、洪水の恐れが生じたため、東京とその周辺では数百の航空便と列車が欠航となった。
ビジネス:
 中国の自動運転スタートアップ企業WeRideが米国で株式公開予定

2024年8月16日 金曜日

世界の動き 2024年8月15日 木曜日

今日の言葉
「終戦記念日」
 「8月は6と9と15日」読み人知らずの句だ。
 今日は79回目の終戦記念日。戦争と言う愚行について思いを新たにする日だ。
 国家間の紛争を解決する手段として戦争を放棄するというのは崇高な理念だ。
 戦争を知らない79年間で日本は普通の国で無くなったので普通の国にするために憲法の改正が必要だ、と説く人達がいる。惰弱な平和の尊さを大事にしたい。7月に知覧の特攻記念館を訪問して、そうした思いを強くした。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.イスラエルはガザでの軍事目標を達成したと米国当局者が述べた
【記事要旨】
 イスラエルの交渉担当者、そして世界各国の当局者が本日カタールで会合し、ガザでの戦争を終わらせるための取り組みを行う予定である。
 会合に先立ち、米国当局者はイスラエルがガザで軍事的にできることは達成したと述べた。ガザへの爆撃を続けることはより多くの民間人の命を危険にさらすだけであり、ハマスをさらに弱体化させる可能性は減少したということだ。
 イスラエルの軍事作戦は、10月に戦争が始まったときに米国当局者が予測したよりもはるかに大きな損害をハマスに与えた。イスラエル軍は現在ガザ全域を自由に移動でき、エジプトからガザへの重要な補給路を破壊または占拠した。
 イスラエル軍は先月、ガザで約14,000人の戦闘員が殺害または捕らえられ、ハマスの軍事部門であるカッサム旅団の指導者の半数が排除されたと発表した。
 最大の残された目標の1つである人質の帰還は、武力では達成できない。
 バイデン大統領の国家安全保障顧問の1人が、ヒズボラとイスラエルの戦争を回避するため、ベイルートでレバノン当局者と会談した。
 エルドアン大統領がパレスチナ自治政府のアッバース大統領と会談し、トルコの複雑な役割が明らかになった。
【コメント】
 多方面からの停戦への圧力が高まっているが、ハマスの反発は強そうだ。イスラエルの強硬な姿勢も継続している。和平の実現は困難だ。

2.タイの裁判所が首相を解任
【記事要旨】
 タイの憲法裁判所は昨日、主要野党である前進党を解散した数日後に、スレッタ・タヴィシン首相の解任を命じた。
 5対4の判決で、裁判所はスレッタが倫理基準に違反したと裁定した。この判決は、選挙で選ばれていない体制が国民の意思を踏みにじっているというさらなる証拠を目にすることになる多くのタイ人の幻滅をさらに深めることになるだろう。
 しかし、大きな怒りを呼ぶことはないだろう。億万長者の大物であるスレッタは人気のリーダーではなかった。彼が首相に就任したのは、昨年の選挙で前進党が勝利した際に、軍の支援を受けた上院が同党の候補者が首相になるのを阻止したためである。
 タイ政治学者パビン・チャチャワルポンパン氏は、この裁判所の判決は、政治に通じた何百万人ものタイの若者による変革の要求にもかかわらず、旧体制が時代遅れの現状に固執しようとする最後の試みだと書いている。
【コメント】
 軍部のお眼鏡にかなったはずのスレッタ氏が解任され、タイの政治の混乱が大きくなりそうだ。1980年代には数年に一度クーデターが起きていた国なので国民は政変には慣れており、経済活動への影響は最小限のはずだ。

3.ハリス氏、主要州で支持率上昇
【記事要旨】
 最新の世論調査によると、カマラ・ハリス副大統領は、アリゾナ、ジョージア、ミシガン、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ウィスコンシンの7つの激戦州のうち6州でドナルド・トランプ前大統領をわずかに上回るか同率となっている。ノースカロライナでの逆転は特に顕著で、トランプ氏は5月に同州で最大のリードを維持した。
 民主党にとってさらに良いニュースとして、米国のインフレ率は7月に3%を下回ったことが最新のデータで示されている。このニュースは、FRBが9月中旬の会合で利下げを行う根拠を固める可能性が高く、11月の選挙を前にバイデン大統領の下で米国の経済センチメントを引き上げることができる動きとなる可能性がある。
 ハリス氏は明日の演説で経済政策の概要を説明する。バイデン政権の再起動となることが予想される。
 2つの激戦州における新しい有権者登録データは、ハリス氏の立候補が民主党の潜在的有権者を活気づけたという証拠をさらに裏付けている。
 バイデン大統領はナンシー・ペロシ氏に腹を立てており、彼女がバイデン大統領を選挙戦から排除しようとして以来、2人は口をきいていない。
【コメント】
 一喜一憂せず行方を見守りたい。

その他の記事
ロシア:
 軍はウクライナの西部侵攻に対抗するため、ウクライナから一部の部隊を移動させた。
健康:
 世界保健機関は、アフリカで現在流行しているサル痘(以前はサル痘と呼ばれていた)を世界保健緊急事態と宣言した。
日本:
 支持率が急落している岸田文雄首相は辞任を発表した。

2024年8月15日 木曜日