Nine Lies About Work 「仕事に関する9つの嘘」を読んで

昨年末に買い、積ん読していたが、先週末から読み始め、読了した。

【著者のアプロ―チ】
 著者は9つのウソ(誤解)を説明し、ホント(正解)は何かを示す。
 例えば、
ウソ#1 「どの会社」で働くかが大事
ホント#1 「どのチーム」で働くかが大事
  何故なら、そこが実際の仕事が行われる場所だから
ウソ#6 人は「他人」を正しく評価できる
ホント#6 人は「自分の経験」なら正しく評価できる
  何故なら、それしか頼れるものがないから
という具合だ。
 9つの「ウソ」と「ホント」を手っ取り早く知りたい人は、https://www.youtube.com/watch?v=V_mR5k8vuFc を見ると、英語だが、わかりやすいだろう。

【筆者が得たもの】
 他人を正しく評価できないとすれば、自分の経験に置き換えて考えられるような質問を評価者に対してすべきなのだ、と著者は説く。
 例えば、
・並外れた成果をあげたい場合、あなた(評価者)はこの人(評価対象者)の力を借りますか?
・この人にはあなたが対処しなくてはならないパフォーマンス上の問題がありますか?
というような質問で、評価者の「自分の経験」を聞き出すのが可能だ。
 また、部下が動くのは「意味」と「目的」を理解した時だけだ、というのも箴言だ。

【結論】
 著者の、9つのウソとホントは平板でありきたりの結論に思えるが、全編にわたり使えそうなアドバイスに富んでおり、一読を進めたい。

(2022.2.16 Wednesday)

 

世界の動き 2022.2.16 Wednesday

N.Y. Times 電子版より

1.プーチンはロシア軍の一部撤収を表明
【記事要旨】
 プーチン大統領は軍の一部撤収を決定したと表明した。しかしバイデン大統領は、戦争の危機が去ったわけではなくロシア軍は依然強大で侵攻の可能性が遠のいたのではない、と表明。
 プーチンの発言前に会談した独ショルツ首相は、ロシアの主要な要求は変わっていないと表明。どれだけの兵力が撤収されるかは不明でありNATOは事態の鎮静化の兆候はないと語る。
 米はウクライナの27億ドルの軍事支援をしているが、かかる軍事力はロシアの大規模な侵攻に対しては不十分。
 プーチンはこの間ラテンアメリカ諸国に個人外交を展開。
【感想】
 米政府はまだ危機感をあおっているが市場は一安心の様相。
 今後はプーチンの思惑ではなくバイデンの思惑に注意する必要がある。何度も言ってきたが、それぞれのポジショントークを解読することが重要。

2.オタワの警察長官が国家緊急事態発令下辞職
【記事要旨】
 彼の対応は遅く不十分だったとの批判を受け、トルドー首相が国家緊急法を発令してから24時間以内に辞任した。
 50年来はじめて発令されたこの法律は連邦政府に事態解決に強大な権限を与えるもの。
【感想】
 今回の騒動は、穏健で、遵法的で、極端に走らないというカナダについての印象を大いに変えるものだった。日本にも何かの示唆にならないのでしょうかね。

3.習主席は冬のスポーツへの熱狂を約束し実行した
【記事要旨】
 7年前に2022年の冬季五輪を招致した際に殆ど雪の降らない中国での冬のスポーツブームを約束した。
 今は、全国にスキーリゾート、スケートリンクがオープンし、大ブームになっている。西部の青海省はカーリングの一大拠点になった。2025年までに、中国では1570億ドルのウィンタースポーツの市場が予想されている。
 オリンピックの間、中国のSNSで大きく取り上げられたのは二人の女性。 One is the 18-year-old skiing star Eileen Gu; the other is a mother of eight who was found chained by her neck to the wall of a doorless shack.(筆者:ここはN.Y.Timesらしい嫌味)
【感想】
 20兆円弱の市場創設とは中国の力はすごい。日本の高度成長期のスキーブームを髣髴とさせる。北海道のリゾートに中国人スキーヤーが大挙押し掛ける事態もありうるかもしれない。ちょっといやですがね。

その他:
日本のGDP
Japan’s economy grew by an annualized rate of 5.4 percent during the fourth quarter of 2021, a major surge likely to be followed by an Omicron-linked contraction.
 日経の官製報道のまま紹介されており、海外には良い影響か。

ワクチン拒否の信念つよい
 Novak Djokovic said he was prepared to miss the French Open and Wimbledon over possible vaccine requirements.

4回目が一般化か
Sweden recommended a fourth dose of the coronavirus vaccine for people 80 and older.

(2022.2.16 Wednesday)

食べ物が人間を規定する

Dis-moi ce que tu manges, je te dirai ce que tu es.
「君が食べているものを私に言いなさい。私は君がどんな人かを言ってあげよう。」19世紀フランスの美食家ブリア=サヴァランの有名な言葉だ。

 階級社会の色彩が強い西欧では、階級により食べ物が異なるので、何を食べているかは身体だけでなくその人の人格も形成することになる。何を食べているか聞けば、その人の出自や階級がわかるのだ。
 フランスのまっとうな中学の給食をTVで見たことがあるが、前菜とメインが二品、デザートありで、彼我の給食の違いに愕然とした。

 日本ではどうか。
 以前、伊集院光のラジオ番組で、彼が「給食でクジラベーコンを食べ、家の夕食でクジラベーコンを食べ、自分の身体の多くがクジラベーコンで出来ている」と言っていた記憶がある。1970年頃の高度成長から一億総中流の時代は、皆同じような食生活で満足していたと言えるのかもしれない。

 現在の日本では子供の7人に一人が相対的貧困にあると言われ、子供食堂でしかまともな食事が出来ない子供たちがいる。一方、高級レストランが大流行りだ。大いなる格差社会の現在、日本でもブリア=サヴァランの言葉が説得力を持つようになってきた。

 自分はどうか。
 20年以上前、ニューヨークの勤務していたころ、毎朝ベーグル+クリームチーズとコーヒー(合計3ドル)を地下鉄の出口で買ってオフィスに持ち込んでいた。いまは大分と高くなっているのだろうか。
 伊集院氏の言い方をすれば、当時の自分の3分の一はベーグルとコーヒーで出来てたのだ。多くのインベストメントバンカーたちもそんな感じだったはずだ。

(2022.2.15 Tuesday)

世界の動き 2022.2.15 Tuesday

N.Y. Times 電子版より I am a precrastinator today.

1.ウクライナはNATO参加の夢をあきらめることをほのめかす
【記事要旨】
 ゼレンスキー大統領はMaybe the question of open doors is for us like a dreamと月曜に語った。この発言は、バイデン大統領とプーチン大統領の電話会談が終わり外交的解決策がほぼ尽きた後、出てきたもの。
 長い間意見の分かれていたウクライナ国民は、明白な脅威に直面し一体感が増えているとTimesの記者はレポート。
【感想】
 ロシアはウクライナのNATO参加を何としても阻止したい。NATOは、国内が分断しているウクライナの参加は面倒だと、本心では思っている。
 こうした状況下ではウクライナからNATO参加の希望を取り下げるのが妥当な解決策か。

2.トルドー首相緊急法の発動に傾く
【記事要旨】
 カナダのトルドー首相は事態解決のために行政に大きな権限を与える緊急法の発動を検討。米国カナダを結ぶ橋の閉鎖は解かれたがオタワの閉鎖は3週間続いている。
 オンタリオ州の首相は、屋内に入る際のワクチン証明の提示義務を解く意向を表明。ただこれはデモへの譲歩ではないと説明。
 世論調査では45%のカナダ国民は米国からカナダへの入国にワクチン義務を課さないなら、国内でのワクチン証明やマスク着用の義務化を支持。

3.ロシアのスケート選手は競技は出来るがメダルの受領は出来ない
【記事要旨】
 原文ではKamila Valieva, the 15-year-old Russian figure skating star who tested positive for a banned drug, will be allowed to continue competing at the Beijing Olympics this week, but officials said they would withhold her medals until her case was resolved.
【感想】
 日本のニュースでは「ヴァリエヴが3位以内に入ったら授賞式をしない」と報道されていたが、N.Y.Timesの記事では、「まだこの事件は解決していないので、彼女にメダルを渡さない」とのこと。この説明の方が理解しやすい。

その他:
 アメリカですから
The Los Angeles Rams beat the Cincinnati Bengals in the Super Bowl.
 まだ密輸が
About 500 tons of raw ivory are shipped to illegal markets in China and Southeast Asia each year. Now scientists are hoping to stop elephant poaching by using genetic investigations techniques.

N.Y. Timesの電子版では載っていなかったが、不安定な株価の動き、原油や商品先物の上昇については心配ですね。

(2022.2.15 Tuesday)

procrastinator

大分昔、多分1999年ごろ、NHKラジオで杉田敏先生の「ビジネス英会話」を愛聴していた。夜11:30頃の放送だったが、当時は元気だった。いまは夜11時まで起きていることが少ない。

 その時に覚えた単語にprocrastinatorという言葉がある。英語で説明すると、A procrastinator is a person who unnecessarily postpones decisions or actions. For example, a procrastinator might constantly postpone choosing a topic for an essay that they need to write, or they might delay getting started on an assignment that they have to complete. ということになる。
 日本語で言えば、物事を先延ばししてぎりぎりまでやらない人だ。まさに自分のことを指している言葉だと納得して覚えたのだった。

 今日は、ある会社に、年間の株式取引実績をSalesForceを使って報告しなければならない期日だった。報告の期間は約一か月あったが手が付かなかった。おくればせながら資料を集め、報告の入力をしようとすると、googleで覚えさせていたはずのPWが違うと拒否された。PW変更しようとすると、変更用のメールが届かず、システム部に助けてもらったり、入力までに多大な時間をロスした。ぎりぎりにやるとこんなことが起こりがちだ。

 明日の会議の問題点を事前に聞こうと資料を読み込んでいるうちにぎりぎりになり、詳しい会社の説明を聞けないまま、会議に参加するはめになってしまった。これももう少し早く取り掛かっていればよかったのだが。

 2月後半は、自分の個人会社と個人の税務申告の時期だ。これも早めに手を付けたいのだが、残り数日にならないと作業しないときっぱりと断言できる。

 毎朝、「世界の動き」をブログに載せているが、元ネタであるN.Y.Timesの電子版は毎朝6時頃に届く。6時に起きて、記事を読んで、ブログにすれば7時までには悠々と終わるはずだ。いつもそれが出来ず、今朝は10時過ぎにブログ化した。

 明日は社外で会議があるので、9時前には家を出なければならない。明日こそは6時に起きてprecrastinatorと行きたいものだが、procrastinatorの誘惑は強く甘美だ。

(2022.2.14 Monday)