今朝はNYTimes電子版の配信が遅れています。月曜はいつも遅れますが今日は異常です。
当方からの配信は10時頃になると思います。
投稿者: mizushima
統制の3種類
今日は「内部統制」の話を。
何か不都合なことが起こるのを防ぐ統制には3種類ある。予防的統制、発見的統制、指令的統制の3種である。
1.予防的統制
何か不都合なことが起こるのを事前に防ぐ統制である。不都合な事態が起きる前に防止することが可能で、通常は発見的統制よりもコストがかからない。
(例)銀行の窓口では200万円以上の現金の引き出しは認めず、必ず役付き者が、応接室で対応するルールになっている。年配のお客さんがオレオレ詐欺にあうのを事前に防ぐことが可能。
2.発見的統制
不都合な事態が発生した後に発見して対応を取る統制である。通常は予防的統制よりも費用と労力がかかる。
(例)衣料の小売り店で期末に在庫の棚卸をする。そうすると、記録より実際の在庫が少ないことがわかり、管理体制の不備や従業員の不正がわかる。
3.指令的統制
不都合な事態が起きないように本社が全社に指令する統制である。
(例)銀行の本部が支店に対し、今期の短期の貸出は最低0.50% の利鞘が無ければ取り組んではいけない。という指示を出すことがある。これは銀行全体の収益水準を維持するための指令的統制だ。
さて、現在のウクライナ情勢に牽強付会すると以下のようになろうか。
1.予防的統制
ロシアをめぐる国際的な話し合いがこれに相当するだろう。本当は、ウクライナのNATO加盟が実効のある統制だったのだろうが、それが出来なかったために実際のロシアの侵入を許してしまった。
2.発見的統制
ロシアの軍事進攻を受けて西側諸国が発動した制裁が相当するだろう。米国が事前に強い制裁の可能性をプーチンに警告していた。予防的統制として有効だと考えていた節がある。大きな誤算だったと言わざるを得ない。
3.指令的統制
国連の安全保障理事会、総会がロシアの非難決議を出しているが、常任理事国の一つであるロシアに対して強制力のある決議は出来ない。従って有効な指令的統制は効かせることができない。
結局、今回の危機に対しては、いずれの統制も有効に機能しなかった。
(2022.3.6 Sunday)
「10歳からの考えが育つ力が育つ20の物語」を読んで
子供向けの図書をよく読む。小学4年生と1年生の孫にはどんな本が良いかと探しているのだ。
表記の本を最近読んだ。誰もがよく知っている名作童話20編をあつめそれぞれについて普通の解釈とは少し違う解釈を主人公のブルースという豚(多分)の探偵が助手のシナモン(リス)と一緒にしてみせるお話だ。
例えば「3匹の子豚」ではこんな具合だ。
お話は、3匹の兄弟の子豚が家を建てた。長男は面倒がり屋で簡単にできる藁の家を建てた。次男はちょっと頑張って木の枝を集めて家を作った。三男はコツコツとレンガを積み上げて家を作った。おなかをすかせた狼が子豚たちを食べようと狙ってきた。長男の藁の家は簡単に吹き飛ばされた。長男は次男の木の枝の家に逃げた。狼は次男の木の枝の家も簡単に壊した。二人は三男の家に逃げた。狼はレンガの家を壊そうとしたが壊せず、煙突から家の中に入ろうとした。煙突の下の暖炉では火が燃えていて狼は大やけどして逃げて行った。という内容だ。
普通の解釈は、「しっかりした努力や準備は無駄にならない。悪者は結局報いを受ける」というようなものだろう。
この本は違っていて、子豚たちの正義と狼の正義を比べている。「正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義だ」という。腹をすかした狼には狼なりの考え方があったのだろう。そうした考えも尊重するべきだというのだ。
トランプ時代にはやったalternative factsやpost truthを彷彿とさせる考えが述べられている。
このお話では3匹の子豚が全部助かるが、オリジナルの話は最初の2匹は狼に食べられてしまう。その場合でもalternative factsと著者は考えるのだろうか。
他の19編に関する教訓も興味深い。孫と話をするにはお勧め出来る本だ。
(2022.3.5 Saturday)
世界の動き 2022.3.4 Friday
N.Y. Times 電子版より
1.ウクライナから100万人の難民が脱出
【記事要旨】
ロシア軍は南部のカルソン市を制圧後ウクライナ第3の都市ミコライフへ進撃。アゾフ海に面したマリウポリ市はまだ抵抗している。キエフへの進軍は遅れロシアは兵力を増派中。国連は10百万人が家をおわれ、4百万人が国外に難民化すると予測。UNESCOによればすでに50万人の子供が難民化。
第二回のウクライナロシアの交渉についてNYTimesはDuring a second round of talks, Russia and Ukraine agreed to allow supplies of food and medicine to reach areas of intense fighting and establishing “humanitarian corridors” for civilians. と書いています。人道的脱出路ですね。マクロン・プーチン会談は結果なし。
【感想】
humanitarian corridorから民間人を出してから激しく戦闘しようという狂気。
UNICEFに募金しました。個人に出来ることは少ない。
2.圧力を受けるロシア新興財閥オリガーク
【記事要旨】
米国司法省は特別チームを作りプーチン周辺のオリガークを調査開始。
仏独日英も同様な対応を発表し資産の差し押さえを開始している。最も有名なオリガークであるRoman Abramovichは所有するチェルシーの売却を発表。
米はロシアに対するのと同様にベラルーシにも技術輸出を禁止。
芸術の分野ではプーチンはグッゲンハイム美術館の評議員を辞任。著名なソプラノAnna NetrebkoはMETに出演できず。
【感想】
プーチンと持ちつもたれずだった彼らからもプーチンに叛旗が翻れば効くかも。
3.ニュージーランドではコロナが爆発
【記事要旨】
木曜には23194人の感染を発表。社会的圧力で規制が緩和されたのと感染力の強いオミクロン株が広まったことが原因。
一方オーストラリアでは入国制限を解除。
【感想】
優等生も、あっという間に爆発的な感染拡大。
With Coronaは難しい。
その他:
韓国大統領選で野党候補一本化
A South Korean presidential candidate dropped out of the race and voiced his support for the conservative front-runner, Yoon Suk-yeol. It could tip the balance in the election, Reuters reports.
日本ではケリー被告に判決
A Japanese court convicted Greg Kelly, the former deputy to the ex-Nissan chief, Carlos Ghosn, of helping him conceal part of his compensation from regulators.
パラリンピックに露とベラルーシは出られず
Athletes from Russia and Belarus will not be allowed to compete in the Paralympics.
(2022.3.4 Friday)
世界の動き 2022.3.3. Thursday
N.Y. Times 電子版より 一度作成した原稿が失われ再作成。脱力感が大きい。
1.ロシアの市民への攻撃激化
【記事要旨】
露は交通の要衝であるケルソンを確保、キエフ、ハルキウ市街での戦闘は激化。ウクライナからは870000人の難民発生。EUは保護方針。
露軍は欧州最大のZaporizhzhya原発を占領とIAEAが発表。
米はロシアエリート層への制裁開始、英はチェルシーサッカークラブのオーナーであるアブラモビッチ氏への制裁を発表。
アジアでは日本、韓国、シンガポール、豪州が制裁に参加。中国とインドは不参加。
オラクルは露向けソフトウェア販売を停止、アップルも製品販売を休止。
【感想】
制裁は規模が大きくなってきた。露の市民生活に大きな打撃があるだろう。苦しむのは市民だが指導者にどこまで効くかは疑問。
2.ニュージーランドで反ワクチンデモが狂暴化
【記事要旨】
ウェッリントン中心部を占拠するデモはすでに3週間。鎮圧しようとする警察とデモ隊が激突。60人以上が逮捕され警官3人が負傷。
【感想】
ニュージーランドはコロナ対策の優等生という報道しかなかった。こんなに荒れていたとは。
3.プラスチック削減条約成立を目指す
【記事要旨】
国連環境委員会で175か国が賛成。プラゴミの削減、再生、発生の縮減について強制力のある条約締結を目指す。ペルーとルワンダの主導で成立。2015年のパリ協定後最大の成果。
【感想】
身近な例で言うと、東京都ではいま分別は厳しく行われていない。高性能ボイラーで燃やすのと分別管理を厳密にするのと、経済的には、環境影響は、CO2発生量はについての科学的な説明は聞いたことが無い。
その他:
ゴーンさん、忘れていました。
A Japanese court will rule today on the case of a former Nissan director who is accused of helping Carlos Ghosn hide money from regulators, Reuters reported.
これは人間にも?
The coronavirus invades cells in the penis and testicles of monkeys, researchers discovered.
(2022.3.3 Thursday)