世界の動き 2022年12月9日 金曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:
「郵便貯金」
 10年満期の定期貯金は20年経つと貯金者に催告書が送られ、2か月以内に引き出ししないと失効するそうだ。催告書の8割は宛先不明で郵便局に戻ってくるそうで、20年の間に転居などで連絡が付かなくなってしまう人が如何に多いかということだ。
 お金を貯めるのは大切だが、しっかり管理することはもっと大切だ。

ニューヨークタイムズ記事
1.ロシアと米国の捕虜交換
【記事要旨】
 ロシアで投獄されていたアメリカのバスケットボールのスター、ブリトニー・グリナーは、有罪判決を受けたロシアの武器商人ヴィクトル・バウトと引き換えに釈放された。 バイデン大統領は、グリナーがアラブ首長国連邦に無事着陸し、24時間以内に米国に戻ると述べた。
 この取引は、ロシアがウクライナに侵攻する直前に逮捕され、ハシシ油を含む電子タバコのカートリッジを荷物に入れていたため、違法な麻薬をロシアに密輸しようとした罪で有罪判決を受けたグリナーの 10 か月間の拘束に終止符を打った。 彼女は、ロシアで最も恐れられている流刑地の 1 つで、9 年の刑を言い渡されていた。
 「死の商人」というあだ名のバウトは、25 年の刑期の半分未満て釈放された。 アルカイダ、タリバン、ルワンダの反乱軍に武器を供給したとして告発されたバウトは、2008 年にタイで逮捕され、2011 年にニューヨークでアメリカ人の殺害を共謀したなどの罪で有罪判決を受けた。
 捕虜交換はロシア政府が、ウクライナでのロシアの不安定な戦争から注意をそらすためだった可能性がある. 政府支持者は、ロシアの勝利として歓迎した。
 グリナーと同時に逮捕された企業のセキュリティ担当役員であるポール ウィーランは釈放されていない。
【コメント】
 長かった交渉がやっと終わった。専制国家への渡航には注意が必要だ。日本人で中国で投獄されている人が何人もいるようだ。逮捕されても日本政府は助けてくれない。

2.中国がアラブ世界に近づく
【記事要旨】
 習近平はサウジアラビアへの訪問を開始し、北京とリヤドの間の関係の拡大を喧伝している。 他の湾岸諸国やアラブ諸国の指導者たちは、習主席との首脳会談のためにサウジアラビアを訪れている。
 中国外務省の毛寧報道官は記者会見で、「これは中華人民共和国の建国以来、中国とアラブ世界の間で最大かつ最高レベルの外交イベントになるだろう」と語った。
 習主席とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、石油、武器、技術、インフラに関する両国の同盟関係の拡大を反映して、戦略的パートナーシップ協定に調印した。
 サウジアラビアは、半世紀以上にわたって米国の緊密な同盟国であり、米国は王国の主要な安全保障の保証人であり続けているが、サウジの支配者は、中国を超大国とする多極世界の出現に備えるために、米国以外との同盟を強化することを長い間求めてきた。
 サウジアラビアと米国との関係は、2018 年にイスタンブールで殺害された、ワシントン ポストのコラムニストでサウジ市民のジャマル カショギの殺害をめぐって緊張している。
 習主席は 7 月のバイデン大統領よりも盛大に迎えられた。
【コメント】
 専制指導者はウマが合うということだろう。世界を俯瞰した中国の動きは目を離せない。

3.米、同性婚法案可決
【記事要旨】
 下院ではこの法案に、両党の議員が賛成票を投じた。 現在、バイデン大統領が法律に署名する。
 同性婚を連邦政府に承認することを義務付けるこの法案は、かつて政治的に分裂を招くと考えられていた問題について、アメリカの政治と文化の大きな変化を浮き彫りにしている。
 過去 10 年間で、同性結婚は両党のメンバーに広く受け入れられるようになり、世論調査によると、米国の有権者の 70% 以上が同性結婚を支持している。
【コメント】
 日本の司法判断と比べると随分進んでいる。日本はどうするのだろうか。

その他:
カシミールの安定化
 A surge in tourists traveling to Kashmir is a sign, India says, that its control of the region has turned things around. But many residents remain stuck in an old cycle of fear.


 柄谷行人氏の嬉しいニュース
The Japanese philosopher Kojin Karatani won the $1 million Berggruen Prize.
 (朝日新聞デジタルより
「世界史の構造」などの著書がある哲学者の柄谷行人(からたに・こうじん)さん(81)が、今年の「バーグルエン哲学・文化賞」の受賞者に決まった。米カリフォルニア州のシンクタンク、バーグルエン研究所が8日、発表した。この賞は、同所長で慈善家のニコラス・バーグルエンさんが「哲学のノーベル賞」を目指して2016年に創設し、「急速に変化していく世界のなかでその思想が人間の自己理解の形成と進歩に大きく貢献した思想家」に毎年授与している。
 柄谷さんの受賞理由は「現代哲学、哲学史、政治思想に対する極めて独創的な貢献」。そして「混迷するグローバル資本主義と民主主義国家の危機、めったに自己批判が伴うことのないナショナリズムの復活という今の時代において、その作品は特に重要である」とされた。アジア初の受賞。柄谷さんは「思いもかけなかった評価に喜んでいる。感謝しています」と話す。賞金は100万米ドル(約1億3700万円)。授賞式は来春、東京で行われる予定だ。
 柄谷さんは夏目漱石論から出発し、著書「日本近代文学の起源」などで、従来の文芸批評のあり方を一新した。その後、哲学・理論的な仕事に重心を移し、「トランスクリティーク カントとマルクス」や「力と交換様式」などを刊行してきた。著作は、英語をはじめ複数の言語に翻訳されている。05年から本紙書評委員。)


英国での石炭鉱山
 The British government approved the country’s first coal mine in decades, a project that will create jobs but has been criticized as a setback in the fight against climate change.

(英国に化石賞を贈らなければならない。約束と行動の二重舌は欧州は得意だ)

2022年12月9日 金曜日

世界の動き 2022年12月8日 木曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:
「出産一時金」
 出産育児一時金直接支払制度とは、出産した医療機関に対して、健保組合が直接出産育児一時金を支払う制度であり、この制度により、医療機関の窓口での支払いは出産育児一時金を超えた金額だけで済むそうだ。協会けんぽに申請すると、医療機関に直接出産育児一時金が支払われるため、高額な出産費用をあらかじめ用意する必要がない。支給額は誕生した子ども1人あたり42万円。もしも、双子以上の場合は産まれた人数分だけ支給されるそうだ。
 政府はこの金額を50万円に拡大する考えがあるとの報道が出た。
 初めて知って驚いたのだが、一時金の出どころは「国」ではなく「健保組合」だ。健保で不足する資金小一部は老齢者医療保険からまわす計画のようだ。対象は所得が250万円程度ある「高所得」高齢者だそうで、取れるとことろから取ろうという考えが露骨だ。
 そもそもこの政策は少子化の改善に役立っているのだろうか。効果の検証はされているのだろうか。効果があるなら金額を大幅に増やすことが考えられる。小手先で、取れそうなところから取って、聞こえの良い政策を宣伝することは大いに疑問だ。

ニューヨークタイムズ記事
1.中国は「ゼロCovid」制限を緩和
【記事要旨】
 中国政府は、国の厳格なコロナウイルス制限の緩和し、習近平国家主席が正当性を賭けていた政策からの大きな転換をした。
 この動きは、Covidの制限に対する大規模な街頭抗議が中国を襲った後の国民の不満への暗黙の譲歩だ。抗議者たちは、何億人もの人々を何週間も自宅に閉じ込め、経済を引き下げたロックダウンに激怒し、恣意的な制限方法を嫌っていた。
 中国共産党は、習近平の面子を保ちつつ緩和することを試みているが、人々が通常の生活を再開するにつれて、中国は感染の急増に直面することが予想される。
 P.C.R. テストと健康コードは、地域間の旅行についてチェックされなくなり、軽度の新型コロナウイルスに感染している人々は、自宅で隔離することが許可される。 政府は依然として封鎖を課すことができるが、近隣、地区、または都市ではなく、建物に対してだ。
【コメント】
 妥当な緩和策ではないか。これで日本へインバウンドの波が押し寄せるのを憂慮する。

2.議会を解散を試みたペルーの大統領が追放された
【記事要旨】
 ペルーのペドロ・カスティージョ大統領は、彼を弾劾するかどうかの投票が予定される数時間前の水曜日に、議会の解散と緊急政府の設置を発表した。
 政治指導者達は、カスティージョの動きはクーデターの試みであると述べ、議会はすぐに彼を弾劾して解任することを可決した。
 ペルーの軍隊と警察は、彼を支持しないことを示唆する共同声明を発表し、彼の政権の多くのメンバーは、彼の発表後に辞任した. しかし、彼は依然としてペルーの脆弱な民主主義をここ数年で最大の政治危機に陥れている。
 カスティージョの在職期間は、高レベルのスキャンダル、犯罪捜査、内閣の交代に悩まされてきた。 彼は 80 人以上の閣僚を次々と替え、過去 2 回の弾劾の試みを生き延びてきた。
 ペルーの政治では汚職がはびこっているため、2016 年以降、5 人の大統領が選出されています。カスティージョ— 元農民、学校教師、組合活動家であり、政治経験はない — は、右派の政治家であるKeiko Fujimoriを選挙運動で破り、大統領選挙に勝利した。
【コメント】
 これで3度目の弾劾だそうだが、まだ民衆に支持されているのだろうか。

3.ドイツでのクーデター計画で数十人逮捕
【記事要旨】
 ドイツ全土での早朝の家宅捜索で、3,000 人の警察と特殊部隊のメンバーが、国内のテロ組織の支持者と疑われる 25 人を逮捕した。
 重武装グループの計画には、ドイツの国会議事堂である国会議事堂への攻撃が含まれていた。 検察官によると、グループのメンバーは武器訓練を組織し、計画が成功した場合に設置する影の政府を形成していた。
 検察官は、合計52人の容疑者を捜査しており、王子、元国会議員、元ドイツ兵を拘束したと述べた。
  検察官によると、昨年結成されたこのグループは、「ディープ ステート」のメンバーがドイツを支配しており、転覆する必要があると信じていた。
 ドイツの諜報機関は、国に対する最大の脅威は極右の国内過激派グループから来ていると何年も言い続けてきた。 2020年、極右支持者、QAnonの支持者、反ワクチン活動家が国会議事堂を襲撃しようとした。
【コメント】
 この記事には驚いた。ドイツでこんなことが起きるようだと、米国では本気で警戒しないといけない。

その他:
インドの成長ペイン
 India is pursuing clean power while burning more fossil fuels, an approach that many growing countries have taken and that puts economic security before climate concerns.
ロシアは戦争の長期化を予想
   President Vladimir Putin said in a speech yesterday that Russia’s war in Ukraine “might be a long process,” and a U.N. report documented the killings of 441 civilians around Kyiv.
イランでの内政不安
 Businesses in more than 50 cities in Iran were shut for a second day yesterday, demonstrating the staying power of protests calling for an end to clerical rule.

2022年12月8日 木曜日

世界の動き 2022年12月7日 水曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:
「巡航ミサイル」
読売新聞の報道では、日本政府が、米国製の巡航ミサイル「トマホーク」の購入を米政府に打診しているそうだ。米側は売却に前向きな姿勢で、交渉は最終局面に入っている。日本政府は、「反撃能力」の手段として、トマホークが抑止力強化に不可欠だと判断した。
トマホークは米国の主力精密誘導型の巡航ミサイルで、射程は1250キロ・メートル超、GPS衛星の位置情報などを使ってピンポイントで目標を破壊する。1基1億円から2億円と言われる。500基揃えると500億円から1000億円かかる。
ウクライナ戦争でわかったように、ミサイルの打撃力は意外に小さい。中国が日本に向けているミサイルは1800発ぐらいあるという報道もある。対北朝鮮には500基のトマホークは役に立つだろうが対中国には総合的な防衛力をよく考えないといけないだろう。

ニューヨークタイムズ記事
1.トランプ・オーガニゼーションに脱税計画で有罪判決
【記事要旨】
ドナルド・トランプの家族の不動産事業は昨日、脱税やその他の金融犯罪で有罪判決を受けた。
ニューヨーク州最高裁判所で1日以上陪審員が審議した後、トランプ・オーガニゼーションが長期にわたり豪華なアパートや高級車のような恩典を一部の幹部に簿外で配ったという17の訴因すべてに対する有罪判決を下した。
検察は前大統領を起訴するまでには至らなかったが、1 か月に及ぶ公判を通じて彼の名前を挙げ、陪審員に対し、彼がいくつかの特典を個人的に支払い、承認したことを伝えた。
脱税、詐欺の計画、陰謀、および業務記録の改ざんの容疑に対する有罪判決は、トランプ オーガニゼーションにとって死刑判決ではない。 直面する最大の罰金は 162 万ドルで、トランプにとって誤差の範囲だ。 しかし、この評決は、トランプ・オーガナイゼーションに対する公的な評価を表している。
トランプが「税金詐欺を明示的に図っている」という検察の主張は、2024 年の大統領選を通じ、トランプのビジネス慣行への広範な犯罪捜査の土台を築く可能性がある。
【コメント】
いかなる判決が出てもへこたれない人、平気の平左の人、それがトランプだ。

2.習主席、元指導者の葬儀で結束を表明
【記事要旨】
昨日の葬儀で、習近平は、11 月 30 日に亡くなった故江沢民元国家主席を称賛した。このイベントには、マスクを着用した何千人もの役人、兵士、高官が参加した。
江は時に強硬派の指導者だった。特に 1999 年に、中国共産党が脅威と見なした法輪功を取り締まったときはそうだった。しかし、中国の多くの人々は、市場改革を実施し、中国の世界貿易機関への加盟を確保し、現在可能な以上に開かれた議論を容認したことで、彼をよりよく覚えている。
喪に服すことは、ジャンと他の党の長老たちが強力な裏方のプレーヤーであり続けた時代の終わりを暗黙のうちに意味していた。 2004 年に江が最後の主要なポストを放棄した後、彼の弟子たちは彼の政治への影響力を永続させたが、後継者である胡錦濤の影響力と同様に、彼の影響力は過去 10 年間で弱まった。 10 月の党大会で、習主席は胡主席の残りの弟子たちを一掃し、支持者たちを最高指導者に据えた。
政府は、コロナウイルス感染が増加し続けているにもかかわらず、国民の怒りを煽っていたパンデミック対策の一部を緩和し始めた. 北京では昨日、住民がスーパーマーケット、ショッピングセンター、市内の主要空港、その他の公共の場所に入る際にCovid検査結果が陰性であることを示す必要がなくなると発表した。
【コメント】
習はそつなく乗り切ったようだ。江沢民時代を懐かしむ感情の盛り上がりはなかった。

3.インドネシア、婚外性交渉を禁止
【記事要旨】
インドネシア議会は、世界最大のイスラム教徒が多数を占める国で、婚外交渉と大統領の名誉毀損を違法とし、冒涜に対する法律を大幅に拡大する同国の刑法の抜本的な見直しを承認した。
反対派は、昨日議会で全会一致で承認された規則は、暗黙のうちにイスラム教の批判者を標的にすることにより、宗教的少数派に重大なリスクをもたらすと述べた。
婚外性行為の犯罪化は、L.G.B.T.も標的にしている。 インドネシアでは同性愛者の結婚は違法であり、新しい法律は、表現と集会の自由も制限する可能性がある。
1998 年に独裁者スハルトが失脚した後、インドネシアは繁栄する民主主義国家になることを誇りに思っていた。 しかし最近では、保守的なイスラム教が国内で支持を得ており、その支持者が議会で少数派のままであるにもかかわらず、その影響力が強まっていることを懸念する人もいる。
2019 年、政府は同様の法律を可決しようとしたが、何万人もの若者が抗議したため、ジョコ ウィドド大統領は法案を棚上げした。 今回、活動家たちは、国会議員が11月30日に、批准のために議会に草案を提出していると突然発表したとき、不意を突かれたと言った。
【コメント】
まあイスラム教ではそういう教義だから、イスラムを国教としている限り反対は困難な状況だ。

その他:
アフガンでは
The Taliban said Afghan girls will be allowed to take their high school graduation exams this week, even though they have been banned from classrooms since last year, The Associated Press reports.
モンゴルでは
Protesters in Mongolia tried to storm the parliament building in the capital, Ulaanbaatar, on Sunday, as they demonstrated against inflation and corruption, Reuters reports.
TSMCのアリゾナ工場
Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, the world’s biggest maker of advanced computer chips, plans to unveil an ambitious $40 billion factory upgrade in Arizona.

2022年12月7日 水曜日

今日の動き 2022年12月6日 火曜日

ニューヨークタイムズ電子版より
(今日は7時半に配信されました。遅いですね)

ニューヨークタイムズ記事
1.ウクライナがロシアの奥深くで攻撃
【記事要旨】
 ロシア国防省とウクライナ高官によると、ウクライナは、無人ドローンを使用して、ロシア国内の数百マイル離れた 2 つの軍事基地を標的とした9か月間にわたる戦争で最も大胆な攻撃を実行した。
 高官は、無人機はウクライナ領土から発射され、ロシア基地近くの特殊部隊が、無人機を標的に導くのを助けたと述べた。
 ロシアの報道機関によると、1つの爆発は、ウクライナ国境から数百マイル離れたサラトフの近くのロシアの戦略爆撃機基地であるエンゲルス-2空軍基地で起きた。もう一つはモスクワから約150マイル離れたリャザン市の軍事基地で起き、3人が死亡し、6人が負傷した。
 この攻撃の数時間後、ロシアはウクライナのエネルギー網に新たなミサイルを発射し、いくつかの地域で停電が発生した、と当局者は述べた。
  欧州と米国は、モスクワへの経済的圧力を高めることを目的としたロシアの石油の価格上限と、欧州諸国がロシアの原油のほとんどを購入できなくなる禁輸措置の両方を実施し始めた。
【コメント】
 日本で議論されている「敵基地攻撃能力」の好事例ではないか。軍事バランスに大きな不均衡がある際には「反撃能力」がどれだけ抑止力になるのだろうか。最終的には「核兵器」の必要性に至るのではないだろうか。

2.中国は抗議を食い止めたが、抵抗は残っている
【記事要旨】
 デモの波が中国を襲って以来、警察は再発を防ぐために活動しており、大規模な抗議行動は沈静化している。
 しかし、当局に対する控えめな抵抗の声は持続しており、学生、専門家、ブルーカラー労働者など、少数ではあるがかなりの数の人々が大規模な集会で勇気づけられたことを示唆している。
 中国の中部では、学生たちは、1週間前に共産党を怒らせた大胆なスローガンを避けながら、Covid規則についてより透明性を求める要求を唱えた。 上海では、住民が地元当局との交渉に成功し、近隣の封鎖が解かれた。 当局からの圧力にもかかわらず、中国全土でボランティアの弁護士チームは、抗議者からの不安な電話に対応し続けている。
 これらの地方の行為はどれも、中国の指導者である習近平と共産党にとって大きな挑戦にはならないが、住民が公職に慎重な方法で異議を唱えることをそれほど恐れていないことを示唆している。
 香港での民主主義の崩壊、台湾への脅し、新疆ウイグル自治区でのウイグル人への迫害など に抗議する人々はCovid の抗議者たちと連帯を望んでいる。
【コメント】
 共産党政権はうまくガス抜きを図っているようだ。一方、海外で警察署を設置するなど弾圧の手も緩めていない。

3.日本と韓国がワールドカップで敗退
【記事要旨】
 昨日のクロアチア戦で、日本は前田大善選手のゴールでリードを奪ったが、クロアチアはPKで1対1の同点に追いついた。 延長戦の後、PK 戦で 3 対 1 で敗れた。
 日本の終わりが来たとき、それはどういうわけか普通に感じられた、と私の同僚のロリー・スミスは書いた。森保肇の絶え間なく変化する日本チームのように、このトーナメントを輝かせ活気づけたチームはほとんどない。ドイツを打ち負かし、コスタリカに敗れ、スペインに打ち勝つために、混乱した非論理的な 10 日間を戦った。
 一方、韓国ブラジル戦では、韓国の1 つのゴールは、ペナルティ エリアの外から Paik Seung-ho によってドリブルされた壮観なものだった。 ブラジルは高い質の容赦ない攻めで前半29分間で4得点を挙げ、韓国を4対1で下した。
【コメント】
 日本と韓国の試合が大きく取り上げられるのは珍しい。両チームともによく頑張った。

その他:
コロナに関するニュージーランドの記事2つ
 New Zealand is launching an inquiry into its coronavirus response and how it can better prepare for future pandemics.
New Zealand’s health service is attempting to take temporary custody of a critically ill infant whose parents are refusing a surgery unless the child receives “unvaccinated” blood.
スーダンの政治
 Sudan’s military and a coalition of pro-democracy parties signed a preliminary agreement to end the political deadlock that has paralyzed the nation since a military coup last year.
トルコのインフレ
 Families in Turkey are struggling to afford basic necessities, asthe annual inflation rate has soared above 80 percent.

2022年12月6日 火曜日

世界の動き 2022年12月6日 火曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:
「PK戦」
英語ではpenalty shootoutと言う。

PK戦は運だ。オシム監督がPK戦になるとピットを離れてしまっていたことを思い出す。

ニューヨークタイムズ記事
今日もNYTのニュースレターの配信が遅れています。7時までになければ、私からの配信は10時頃になります。すいません。