世界の動き 2023年3月9日 木曜日

今日の言葉
「写し配布」
 メールで言えばccだ。記録を作成しその内容に後でいちゃもんをつけられたり梯子を外されないようにしかるべき人に写し配布をするのは重要だ。
 今回の放送法を巡る高市大臣の発言のおおもとは、問題の「内部文書」の回付先に高市大臣が入っていなかったことだ。総務省内では旧郵政省と旧自治省の縄張り争うが激しく、今回のメモは郵政省側が作成し郵政省側の人間内で写し配布されていた。総務省の歯切れの悪い説明はそれが原因だ。
 高市大臣の見事な梯子外しの原因は、総務省での文書配布の基本動作の欠如にある。

ニューヨークタイムズ記事
1.研究所からの流出がCovidを引き起こしたか?
【記事要旨】
 米国の議員は昨日、コロナウイルスのパンデミックの起源について公聴会を開いた。下院調査委の共和党議員は、ウイルスが研究所の漏れの結果であった可能性があるという積極的な主張をした。 最近の情報ではラボリーク仮説が後押しされた。
 公聴会は、パンデミックの大きな未解決の謎についての議論が激化しているときに行われ、委員会は、陰謀論を支持することで知られるマージョリー・テイラー・グリーン下院議員を含む、7人の民主党員と9人の共和党員で構成されている。
 ラボリーク仮説は、主にコロナウイルスを研究した武漢ウイルス学研究所を原因にしているが、一部の科学者は、ウイルスが中国の武漢の市場で動物から人間に感染した可能性が最も高いと述べている。
 ラボリーク説への合意は、米中関係をさらに混乱させる可能性がある。一方、明日から、米国は中国からの旅行者に陰性検査を要求しなくなる。
【コメント】
 コロナの原因についての調査をまだ米国は続けていたのだ。米国の執念深さを感じる動きだ。

2.ジョージアで「ロシア法にノー」と唱えるデモ
【記事要旨】
 ロシアの親西欧派野党は、議会を通過した「外国代理人」に関する法案が、 2012 年に可決されたロシアの法律のモデルに従っていると見ており、ジョージアをモスクワに近づけ、民主主義を後退させると見ている。
 この法案では、「外国勢力」から資金の 20% 以上を受け取る非政府グループや報道機関は、「外国の影響力を持つエージェント」として登録する必要がある。
 法案が議会を通過した翌日の昨日、何千人もがジョージア議会に向かって行進した。抗議者のグループが政府の建物を襲撃しようとしましたが、放水銃、スタン手榴弾、催涙ガスを使用した警察官によって撃退された. トビリシでの大規模な集会ではグルジアとヨーロッパの旗が振られ、抗議者たちは「ロシアの法律にノー!」と叫んだ。
 この法案は、与党であるグルジアの夢党と首相によって支持され、承認されることが見込まれる。 大統領は拒否権を行使すると述べたが、与党は拒否権を無効にするのに十分な票を持っている。
【コメント】
 この辺の動きは日本で最も報道されないところだ。東欧諸国は親西欧派と親露派に分断されているのがよくわかる記事だ。

3.インドがカシミールの村人を武装させる
【記事要旨】
 インド政府は、ヒンズー教徒に対する一連の攻撃の後、イスラム教徒が多数を占める地域で地元民兵の復活を開始した。 この戦略は、この地域が平和と繁栄を享受しているという政府の主張に疑問を投げかけている。
 過去数か月にわたり、カシミールのジャンムー地域で、民間人に対する攻撃が繰り返され、1990 年代の暴力から逃れたこの地域のヒンズー教徒の多くは、再び脅威にさらされていると感じている。
 インドは 1990 年代にジャンムーで初めて民兵組織を結成した。 限られた訓練と洗練されていない武器ではあるが、現在、多くが再び彼ら自身を保護するために入隊している。
 地元のイスラム教徒の指導者は、武装しているのはヒンズー教徒のグループだけだと述べた。一方、 治安当局者は、最近の攻撃はヒンズー教徒だけを標的にしたものだとして、決定を正当化した。
【コメント】
 モディ首相のイスラム抑圧政策の現われだろう。紛争がさらに激化しないことを望みたい。

その他:
バイデン大統領の予算案
 President Biden will unveil his budget proposals today. They are expected to feature tax increases on corporations and high earners.
英国での世論構築
 More than 100,000 WhatsApp messages show British government officials scrambling to formulate policies during the coronavirus pandemic.
イランでの女子学生へ向けたテロか
 Protests have erupted in more than a dozen cities across Iran over the suspected poisoning of thousands of schoolgirls.

2023年3月9日 木曜日