世界の動き 2023年6月6日 火曜日

今日の言葉
「自己資本の増強」
金融危機の顕在化に備え、米国の金融機関は自己資本の20%増強を迫られそうだ。
「米当局が策定中の新規制案で、大手米銀は平均20%の資本要件引き上げに直面する可能性がある。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。関係者を匿名で引用した同報道によれば、資本要件の改定は6月にも提案される可能性があり、具体的な引き上げ幅は銀行の活動内容による。大規模なトレーディング事業を抱える金融機関は特に大きな影響を受ける見通しで、手数料収入への依存度が高い銀行も大幅な資本増強を求められる可能性があるという。」Bloombergの記事より。
20%の増強とは、現在8%の自己資本を9.6%という珠順まで増やすということだ。自己資本を増やす方法は、増資と優先株の発行しか手段はない。資産を減らすのも自己資本比率をあげることに役立つ。
今年後半は、大手銀行の増資ラッシュ(株式市場にネガティブ)と、貸し出しの縮小(経済活動にネガティブ)の動きが顕在化するだろう。いずれも景気後退への道筋を示すものだ。懸念される。

ニューヨークタイムズ記事より
1.ウクライナの反撃が始まったのか?
【記事要旨】
ウクライナは昨日、前線のロシア陣地への攻撃を強化した。 米当局者らは匿名を条件に、攻撃の急増はウクライナが予想通りの反撃を開始したことを示している可能性があり、それが領土を取り戻し、和平交渉に強硬に臨むための最善の策となる可能性があると述べた。
ロシアは、東部地域の一つであるドネツクの前線沿い5か所で大規模な作戦が開始されたが、撃退したと発表した。 露のブロガーらは、ウクライナ軍がドネツクの村を占領したと報じたが、その主張は裏付けられなかった。
米軍事アナリストらは、ウクライナ軍部隊がロシア軍の位置と戦力を判断するために最初の攻撃を行っていると考えていると述べ、これはアメリカがウクライナ軍に訓練してきた伝統的な戦術である。
攻撃はアナリストが反撃が始まると予想していた場所の東で行われたと報告されたが、ウクライナはアゾフ海に向かって南下し、クリミアとロシアを結ぶ「陸橋」を遮断するという方向へ向かうと思われる。
反撃が成功すれば、ウ政府は西側諸国からの長期的な軍事援助を確保できる可能性がある。 勝利はまた、ロシアとの和平交渉におけるゼレンスキー大統領の立場を強化する可能性がある。 失敗や大きな進展の欠如は、ウクライナの今後の道を複雑にし、一部の西側当局者が戦争戦略に疑問を抱くようになる可能性がある。
【コメント】
デジタル時代の戦争は逐一その行方が報道される。画面の下では生身の人間が血を流して戦っていることを忘れてはならない。

2.インドでは事故現場近くで列車が再始動
【記事要旨】
金曜の大惨事で少なくとも275人が死亡したバハナガ・バザール駅で鉄道が再開した。 サービスが再開されれば混乱が緩和され、より多くの家族が地域に到着し、愛する人を特定できるようになる可能性がある。 引き取り手のない遺体はまだ100体以上ある。
事故原因について当局は電子信号の誤動作に焦点を当てているが、妨害行為の可能性は排除していない。 過失も調べているが、容疑者は特定されていない。
野党政治家は鉄道大臣の辞任を要求し、政府が鉄道の安全を確保するために十分な努力をしていないと非難した。
モディ政権は前会計年度に鉄道システムに前年比15%増の約300億ドルを費やしたが、ほとんどは、基本的な安全性ではなく、速度と快適性の向上を目的とし、線路の保守やその他の安全対策に費やされる金額は減少している。
【コメント】
原因の究明が待たれる。システムの不良に人為的な要素が加わって大惨事になったと思われるが、イギリス統治時代からの古い鉄道システムの更改は容易ではない。デジタル通信の分野ではフロッグリープが可能だがハードの社会インフラの刷新は容易でない。国内でも課題を抱える日本はこの分野で世界を主導できる可能性がある。

3.アフガニスタンで毒殺の可能性
【記事要旨】
アフガニスタン当局は、2つの女子学校で89人の女子生徒とその教師が意図的に毒を盛られたと考えている。 呼吸器症状や神経症状を訴えて入院した人もおり、当局者らは治安部隊と諜報部隊が犯人の捜索を続けていると述べた。
土曜日、北部サリプル県の生徒と職員63人が学校に到着してすぐに体調を崩したと当局者と保護者が発表した。 翌日、近くの学校でさらに26人の生徒と教職員が同様の症状を報告した。
2021年にタリバンが政権を掌握して以来、事実上公生活から女性を抹消する政策が取られ、女子生徒が6年生以上の学校に通うことを禁止された。今回の被害にあった生徒のほとんどは 6 歳から 12 歳だった。
国連は2012年から2016年にかけて同様の事件を調査したが、化学ガスや毒物の痕跡は見つからなかったとウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じた。 国連は、この症状は社会的パニックの一形態である集団心因性疾患の結果であると結論づけた。
イランでは今年初め、何百人もの女子生徒が入院したが、当局は、意図的に学校への出席を阻止しようとした可能性があると述べた。 内務大臣は、症状の一部はストレスと不安のせいだとした。
【コメント】
誰かが毒を持ったのか集団ヒステリーかわからないが、社会の半数を社会から抹殺するというイスラム原理主義者の考えは異様と言わざるを得ない。内政問題では片づけられない大きな世界的な課題だ。

その他:
香港の司法は死なず
A Hong Kong Court overturned a ruling against an investigative journalist, a rare victory for the news media there.
シリア難民の窮状
Some Syrian refugees are afraid they will be pressured to return home now that the fighting there has lessened and President Bashar al-Assad is emerging from diplomatic isolation.
TwitterとAppleの動向
Twitter’s U.S. ad sales dropped by 59 percent, possibly because advertisers are worried about a rise in hate speech and pornography on the site.
Apple introduced a $3,500 virtual reality headset.

2023年6月6日 火曜日

世界の動き 2023年6月5日 月曜日

今日の言葉:
「女性役員比率」
 女性版骨太の方針で、プライム上場企業には女性役員の採用を義務付けられるそうだ。2025年までに最低一人、2030年までに3割以上の比率が求められる。社外役員をつとめられる女性は少ないので、有名スポーツ選手が社外役員になるケースが増えている。社外役員にとどまらず、女性の執行役員取締役の登用がなければ真のダイバーシティの実現にはならない。

ニューヨークタイムズ記事より
1.信号障害がインドの列車事故を引き起こした可能性
【記事要旨】
 インド史上最悪の死者を出した列車事故の調査を行っている当局者らは、信号故障が事故を引き起こした可能性に焦点を当てている。 金曜日に東部オリッサ州で発生した事故では少なくとも275人が死亡、1,100人以上が負傷し、政府関係者らは予旅客列車2台と貨物列車1台が関わる「三方事故」と説明した。
 救助活動は終了し、脱線した車両はすべて線路から撤去されたが、犠牲者の家族は愛する人の遺体を引き取るために事故現場にたどり着くのに、列車の運行がなかったため困難になった。遺体の大部分が身元不明のままだ。
 衝突当時、列車には数百人の出稼ぎ労働者、学生、日雇い労働者が詰め込まれており、彼らは肩を寄せ合ってほとんどが立っていたと生存者は語った。
 事故調査は電子信号システムが意図したとおりに機能しなかったことに焦点を当てているが、人的ミスや妨害行為の可能性が排除されていない。
 この災害により、年間 80 億人以上の乗客を輸送する鉄道システムの安全性に関する長年の疑問が改めて浮き彫りになった。モディ首相が3期目の選挙運動の中心に据えているインドのインフラ近代化の取り組みにも影響する。
【コメント】
 どうすればこれほどの事故が起きるかと目を疑うような事故だ。インド史上最大と言わているが、世界最大の鉄道事故を調べてみると1000人以上の死者がでた事故が沢山あるようだ。戦争中や地震による大津波に巻き込まれた事例がある。

2.香港は天安門広場を忘却させる
【記事要旨】
 数十年にわたり、香港は1989年の北京の天安門広場での民主活動家に対する軍事弾圧の犠牲者を公に追悼できる中国で唯一の場所だった。 今年、香港はこの地域が忘れ去られようとしていることで注目に値する。
 6月4日の虐殺記念日の数日前には、虐殺をほのめかす商品を展示していた小規模な店さえも警察の立ち入りを複数回受けた。 週末には、追悼が行われる銅鑼湾地区を数千人の警官がパトロールし疑いのある人物を捜索するためにテントを設置した。
 「私たち天安門事件生存者にとって、歴史と真実を守ってきたこの非常に重要な場所である香港を失うことは非常につらいことです」と天安門広場の抗議活動の元学生リーダー周鳳索氏は語った。
 1989 年、中国軍が天安門広場を占拠し数百人、おそらくは数千人を殺害し、学生デモ参加者を排除した後、北京の学生指導者の一部は香港経由で安全な場所に逃れた。
【コメント】
 歴史は権力者によって書き換えられる。中国で天安門事件が自由に語られる時期が来るのだろうか。

3.ウクライナでの反撃が迫るにつれウクライナでの爆発が増える
【記事要旨】
 昨日、予想されるウクライナの反撃を前に両軍が優位に立とうとしている中、ウクライナの前線で爆発音が鳴り響いた。
 ウクライナ当局者らによると、ロシア軍は一晩中、ウクライナ全土の標的に巡航ミサイルと攻撃用無人機を発射し、ドニプロペトロウシク地域で2歳の女児が死亡した。 ロシア占領下のメリトポリとベルディアンシクのウクライナの2都市で爆発が報告され、アナリストらは反撃の標的になる可能性があるとしている。 占領下のクリミア当局は、一晩でウクライナの無人機9機を迎撃したと発表した。
 数カ月間の準備を経て、ウクライナ軍は反撃を開始する準備ができていると発表し、ゼレンスキー大統領は演説で国への貢献に対して十数人の兵士の名前を挙げて感謝するという異例の措置を講じた。
 ロシアの学校のカリキュラムは愛国心とモスクワ軍の英雄主義をますます強調し、西側諸国を悪魔化している。
【コメント】
 両軍の動きが事細かに発表され報道される。デジタル時代の戦争だ。デジタル画面の向こうに実際に死に傷つく市民が多数いることを忘れてはならない。

その他:
シンガポールでの米中はそれぞれの立場を強調した
 Top military officials in the U.S. and China used a conference in Singapore to push competing visions for Asia’s future security.
グアムでの台風被害は甚大
 Thousands of people across Guam remained without power, water and cellphone service more than a week after Typhoon Mawar pummeled the island.
ハイチでのギャング活動がひどい
 Haitian civilians have killed at least 160 people believed to be gang members in a vigilante movement to reclaim the country’s capital from violent gangs, a human rights report said.

2023年6月5日 月曜日

便乗値上げ

 多くの消費生活必需品の値段が上がっている。日本では「便乗値上げ」というが、米国ではGreedflation(強欲インフレ―ション)」という言葉が広まっているようだ。以下にNY Timesの記事を紹介したい。

 議論の対象: 「グリードフレーション」
 4月のインフレ率は10カ月連続で鈍化したが、多くの企業は依然として値上げを続けている。 なぜか? 経済学者の中には、企業がパンデミックやウクライナ戦争、エネルギー価格の高騰などのインフレ事象を言い訳にして、コスト高を補って余りある大幅な値上げを行う「グリードフレーション」を非難する人もいる。インフレ率が歴史的に高いことを知っている顧客は値上げを受け入れやすく、企業は可能な限り値上げの機会を利用しているという考え方だが、この見方は分かれている。

【グリードフレ―ション支持派】
 ファクトセットのデータによると、今年は純利益率は低下するとの一般的な予想にもかかわらず、S&P500企業では純利益率が上昇している。これはグリードインフレーションの存在を示していると、マサチューセッツ大学のウェバー教授は、「多くのケースで見られるのは、販売量が減少しているのに、価格は上昇し、利益率は上昇しているということだ」と述べた。
 彼女は「売り手のインフレ」と呼ぶものの極端な例としてスターバックスを指摘している。 2020年、パンデミックによりコーヒーショップの需要が遮断されたとき、スターバックスは需要拡大策として通常行われるコーヒーの価格を下げず、実際には価格を上昇させた。

【反グリードフレ―ション派】
 一方、政府からの景気対策小切手、低金利、投資利益などの恩恵を受けた顧客は、パンデミックを乗り越えて良好な経済状況にあり、彼らの支出を増やす意欲が主にインフレを促進していると指摘するアナリストがいる。
 ジョージ・メイソン大学のベックワース氏は、「利益の話をする人の多くが、その話を成立させるためには家計が実際にお金を使わなければならないことを忘れているように思える。支出の大幅な急増を見れば、インフレの因果関係がどこにあるのか、私には、はっきりする」と述べた。

 いずれにせよ、サプライチェーンの混乱やその他のインフレ圧力は緩和されており、企業が価格上昇の原因を他のインフレのせいにすることは難しくなっている。 UBSのチーフエコノミスト、ドノバン氏は「一部の企業は、値上げの背景に『一般的なインフレ圧力』があると主張しているが、消費者がそれを受け入れる意欲は低い」と述べた。
 しかしウェーバー氏は、企業がグリードフレ―ション戦略を学んだため、インフレを引き起こす新たな危機がいつでも発生する可能性があると警告する。
 (引用終わり)

 日本では、2022年は記録的な値上げの年となり、累計2万品目を超える主要な食料品・生活必需品が相次いで値上げされた。2023年も原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇が続き、加工食品をはじめ、小麦関連製品やティッシュ・トイレットペーパーなど、日常よく使用する7,000品目が4月までに値上げされ、10月までにはさらに6500品目が値上げされると報道されている。

 これまで30年間にわたり押さえられていた値上げが堰を切ったように実施される見込みだが、グリードフレ―ション、便乗値上げに相当するものは無いのだろうか。

 デフレ下で、鳥貴族で焼き鳥を10円値あげしたら客数が10%減ったことがあり、スシローでも最近の値上げで客数が減ったという報道もあるが、食料品の値上げに対しては日本人は鈍感になったようだ。黒田総裁が言ったように、「許容度が高まった」ということだろうか。

 外食と違い、生活必需品、特に食品は簡単に代替が見つからず、消費を抑えるのが難しいからではないかと筆者は考える。政府には期待出来ないので、我々消費者はワイズスペンディングに心がけ、便乗値上げする企業には需要減で対抗すべきだ。「パンがなければケーキを食べる」とマリー・アントワネットも言っているではないか。

2023年6月4日 日曜日

問題銀行は米国だけか?

『米連邦預金保険公社(FDIC)が31日公表した四半期報告書「クオータリー・バンキング・プロフィル」(QBP)によると、財務や運営、あるいは経営上ぜい弱な銀行の数は2023年1-3月(第1四半期)に増加した。
個別名は明かされない「問題銀行リスト」に掲載された金融機関の総数は同時期に4行増えて43行となった。こうした銀行が保有する資産総額は580億ドル(約8兆1100億円)と、22年10-12月(第4四半期)の105億ドルから増加した。
問題銀行リストに載った金融機関の数は、高水準だった時期と比べれば低いが、過去数四半期続いた減少トレンドが反転した。今回の報告書はシリコンバレー銀行(SVB)やシグネチャー・バンクなど米銀3行が破綻した時期に当たっている。
問題銀行は「CAMELS」と呼ばれる主要リスク指標に基づき、5段階評価で、1が最高で5が最低であり、リストに含まれた銀行は4または5の評価を受けた。
市場金利の上昇により、銀行は「投資証券で高い水準の含み損」を抱えていたと今回の報告書は指摘。しかし売却可能有価証券および満期保有目的証券での損失は前四半期から16.5%縮小したとしている。FDICは「銀行業界全体の流動性や資金アクセスを注意深く監視している」と述べている。』(以上、Bloombergの記事より)

FDICのこの発表は市場を怯えさせないための鎮静剤だ。3つの銀行の破綻に関しては、ALMや内部統制が機能しなった「特異な事例」と説明されているが、それを信じる投資家は少ない。

米国の好景気と富裕層の流動性の増加で、破たんした3つの銀行では
預金の増加>貸出の増加 ⇒ 債券投資の増加
という状況にあった。金利の急上昇が債券価格を下落させ、これらの銀行の自己資本を毀損させる事態になった。

SVBを例に見れば、IPOによりベンチャー企業が手にした巨額の資金が預金として溜まっていた。富裕層を主要顧客とする他の二行も、余裕資金を受け入れていた。これらの大口の預金は、ひとたび信用不安のうわさが立つとあっという間に流出する。いわゆるDigital Bank Run(デジタル取り付け)か起きる。

これまでの取り付けの経験則は、数か月で1割程度の預金の減少だった。それがデジタル取り付けでは、1日で25%もの預金が流出したのだ。これでは銀行はひとたまりもない。

こうしたDigital Bank Runは日本では無縁なのかと言えば、そんなことはない。今、地方銀行の多くが収益低下に悩み14行が赤字だという東洋経済の報道もある。デジタル化を推進し富裕層による使いやすさを標榜している大手銀行も多い。

サブプライムローンの問題が米国で起きた際に、そうした問題と無関係と当初思われていた邦銀が最も影響を受けた経験がある。今回の米国の例では、当局による「規制」も「監督」も効果が無かった。注意が必要だ。

2023年6月3日 土曜日

世界の動き 2023年6月2日 金曜日

今日の言葉:
「悲観的な若者たち」
日本の若者は将来を悲観しているようだが米国の若者も同様のようだ。以下Bllombergの記事によると、
「米国では若い成人の半数以上が親より貧しい生活を送ると考えていることが、最新の調査で明らかになった。42%は住宅購入の頭金を用意することを諦め、給料ぎりぎりの生活を「おおむね受け入れている」という。調査では金銭感覚と習慣について性や年齢、所得、人種別に分析。定期的に貯蓄をしていると回答したのは黒人で33%、ヒスパニック系で36%だったのに対し、白人は29%にとどまった。「世界的な困難を考えると、きょう一日だけを生きればよいと思う」との文章に共感すると回答したのは48%だった。」
こうした刹那的な考えの広がりが米国で銃の乱射事件を起こす遠因になっているかもしれない。日本でも凶悪犯罪が増えているが同様の状況だろう。

ニューヨークタイムズ記事より
1.米国のデフォルト回避に向けた最後の一押し
【記事要旨】
米上院の両党指導者らは、財務省が米国の資金が枯渇するとの見方を示した月曜のデフォルト(債務不履行)の可能性を前に、債務上限を引き上げる法案の採決に向けて急いでいた。
下院は水曜日にこの法案を承認したが、上院の行動スケジュールは流動的だった。 上院がこの法案を承認した場合、法案はバイデン大統領に署名されて成立することになる。
上院での審議中、支出を削減しながら31兆4000億ドルの債務上限を2年間停止する内容の法案に対する批判がでた。
保守的な共和党議員の中には、歳出の大幅削減を求める議員もいたが、法案に盛り込まれた国防総省の支出数値が低すぎて軍事準備を妨げる可能性があると批判する議員もいた。
【コメント】
呉越同舟で何とかデフォルトは回避できそうだ。

2.裁判でオーストラリアで最も勲章を獲得した兵士が汚される
【記事要旨】
この名誉棄損事件は、世紀の裁判と呼ばれていた。 もっとも勲章を授けられた兵士は戦犯だったのか。裁判所の判断は「はい」だ。
4年前、この兵士ベン・ロバーツ・スミスは非武装のアフガニスタン捕虜を冷血に殺害したと報道したオーストラリアの新聞3紙を告訴した。 裁判官は新聞の彼の行動に関する記述が実質的に真実であると認定し、彼に不利な判決を下した。 これは刑事事件ではなく、ロバーツ・スミスは裁判の対象ではなかったが、この国の法廷で戦争犯罪容疑が審理されるのはこれが初めてだった。
告発者に有利であるとして批判されてきた名誉棄損法下で、報道機関にとってまれな勝利となった。 オーストラリアがアフガニスタンでの20年間の任務と現地での精鋭特殊部隊の行為と報道機関が闘い続ける中、この判決は事件そのものをはるかに超えて響くだろう。
【コメント】
英雄は血まみれだったということか。戦争だからしょうがないという考えに流されなかったオーストラリアの報道機関は見上げたものだ。我が国の報道は政府への批判が弱まっていることが憂慮される。

3.米中の雪解けは遠い
【記事要旨】
米中当局者間の最近の相次ぐ会談は、緊張緩和の試みを示唆しているようだ。 しかし、中国はテーブルに復帰したものの、さらに強硬な姿勢を打ち出し、バイデン大統領が予測した関係の「雪解け」を複雑化させている。
中国は米国製チップの禁止など独自の制限を設けて米国のハイテク輸出規制を反発し、米国の誠実さに疑問を呈している。
国防総省は、ロイド・オースティン国防長官が李尚福国防相をシンガポールでの会談に招待したが、それを拒否した。これはは中国政府が軍事問題で交渉する意図がないことを示す一例だと述べた。
3月にその職に任命された李氏は、ロシアからの軍事装備購入を巡り、2018年から米国の制裁を受けている。 中国政府は「対話に好ましい条件を作り出す」ために同氏に対する制裁を解除するよう要求した。
「対話がなければ、双方にとって容認できないリスクが存在する。それには台湾を巡る紛争に夢遊病で参加する」リスクが含まれると米の専門家は言う。
中国は、米軍に関する洞察を得るために国防総省、シンクタンク、民間企業からの公開データをマイニングするためにオープンソースのインテリジェンスに投資していることが報告書で判明した。
ビジネス面では、中国製の C919 ジェット機が初の商用飛行を完了したが、依然として西側のライバル企業が同国の航空機のほとんどを供給している。
【コメント】
振り上げた拳はなかなか下ろせない。グローバルサウスを取り込み、中国は米国に外交的に譲歩する理由はなさそうで、緊張関係は続くだろう。

その他:
ウクライナの戦争
A Russian missile attack on Kyiv killed three people, including a mother and her 9-year-old daughter.
The Russian border town of Shebekino is facing the frontline reality of the country’s war against Ukraine.
セネガルでも騒動
Clashes erupted between protesters and security forces across Senegal after the country’s top opposition leader was sentenced to prison and barred from running in future elections.
箱だけでなく一本一本に
Canada will require tobacco companies to put warnings on individual cigarettes.

2023年6月2日 金曜日