世界の動き 2022.2.18 Friday

N.Y. Times電子版より

1.米はロシアの侵攻はここ数日でいつでも起こりうると警告
【記事要旨】
 ブリンケン国務長官はウクライナ周辺へのロシア軍の増強は続き、侵攻はいつ起きてもおかしくないと述べる。NATO首脳と会談したオースチン国防長官も同じ発言。
 ウクライナ東部では木曜に砲弾が幼稚園に損害を与え3人の民間人が負傷した。ウクライナ政府は親露分離主義者の行為だと非難。露はウクライナ側から最初の攻撃があったと主張。
 露は在モスクワ米国大使館員の1人を強制退去。冷戦終了後30年、欧州の満足感が大きく後退している。
【感想】
 盧溝橋事件が日中戦争の契機になった教訓。軍事力をある限界以上に準備すると使わざるを得なくなる。ささいなきっかけでも。捏造してでも。

 本当に軍事侵攻があったときに米国はどのようにウクライナを守るべきかは米国内でも議論になっている。中国の台湾進攻への試金石。

2.カナダ警察はデモ隊鎮圧を準備
【記事要旨】
 警察はデモのトラックに警告ビラを配布。トラックの多くは警告を無視している。
 ワクチン接種義務化反対から始まったデモは右翼主義者が加わり反政府・反トルドーへと変化してきた。
【感想】
 もう一か月近くデモが継続。市民の支持も失われており、早晩解決すると見る。

3.変化する韓国のコロナ対策
【記事要旨】
 これまで3つのT政策testing, tracing and treatingからselect and focusに転換。これまで一日最大新規感染者7849人で抑え込んでいたが、オミクロン株の急増で木曜には93135人に急増。政府は今月後半には170000人まで増加すると予想している。
 今後の主要策はfocus on people in their 60s and older and those with pre-existing medical conditions — supplying them with at-home treatment kits and calling twice a day to check on their conditionということ。
【感想】
 ある閾値を超えると、韓国も日本と酷似する対策になるのだなと思った。韓国では、弱者切り捨てとの批判も大きいようで、大統領選にどんな影響があるか注目したい。

その他:
オリンピックのお土産が人気のようです
A New York Times reporter in Beijing sought out souvenirs of Bing Dwen Dwen, the ice-suit-clad panda who is the mascot of the Games, only to find hourslong lines and low stock on the most popular items.

フランスはアフリカにまだ介入していたんですね
France and its allies said that they would begin a military withdrawal from Mali, where its troops have been fighting insurgents for a decade. France’s decision capped a bitter breakdown in relations with Mali’s ruling junta.

(2022.2.18 Friday)