日産の人員削減20000人、7工場閉鎖の報道で、追浜工場の閉鎖が取りざたされている。
同工場は1961年に開設されたそうだが、開設して間もなく工場見学に行ったことがある。私はそのころ横須賀に住んでおり、通っていた小学校が工場見学に招待されたと記憶する。
巨大な工場に目を見張り、新しい車(多分ブルーバードだったと思うのだが)が、流れ作業で次々に生産される様子に驚いた事は、小学校時代の忘れられない思い出の一つだ。
追浜工場には、工場に加えて、今では、広大なテストドライブコースと、輸出に使う大型埠頭がある。
前回の経営危機で日産は座間工場を売却したが、追浜工場は京浜急行の追浜駅(品川駅から特急で約45分かかる)から徒歩約20分と遠い。巨大な宅地とマンションとして、大きな需要が見込める土地であろうか。
経営戦略の失敗や経営陣の主導権を巡るごたごたが、日本を代表する自動車会社をここまで疲弊させた。国策投資会社に支えられ誕生したジャパンディスプレイは倒産寸前だ。こちらはアップルに過剰に依存し、有機ELへのアップルの転換に対応できなかった。時流を完全に読み誤った責任は重い。
小学校の時に見た、あのきらきらとした輝きを日産が取り戻すことを祈念してやまない。
2025年5月17日 土曜日