NYTimesの投資セクションであるDealBookは今年はM&Aが活発になる年と見込んでいる。特にAIやAIを支えるエネルギー部門、創薬部門で非常に活発化するという見立てだ。
有望と思われる分野での未上場企業やスタートアップへの青田刈りも活発だ。以下DealBookより。
『ハイテク業界の最も著名な幹部の一部は投資している。 OpenAIのサム・アルトマン、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツはいずれも核融合の新興企業を支援している。マイクロソフトとブラックロックは昨年、AIインフラに投資する300億ドルのファンドを立ち上げた。プライベートエクイティファームのシルバーレイクはデータセンターに多額の投資をしている。』
ここでいう核融合の新興企業とは、Commonwealth Fusion Systemsのことで、MITからのスピンオフ企業だ。すでに3,000億円以上の資金を著名投資家たちから集めている。
DealBookは更に、SoftBank Groupに注目している。
『今年注目すべき企業の一つはソフトバンクグループだ。この日本のハイテク投資家は、プライベートエクイティファームのアポロと200億ドルのAI投資ファンドの設立について話し合ったと報じられており、気まぐれなソフトバンクのCEOである孫正義は投資先を探している。』とある。
SoftBank Groupの株価は昨年末に9,185円。PERは6.21倍に過ぎない。孫正義CEOは、石破首相がなかなか会えないトランプともファーストネームで呼び合う仲だ。孫氏は失敗もあるが多くの投資を成功させた日本では有数のベンチャー投資家であることは確かだ。
株式市場のローラーコースターを避けるために手数料のかかる投資信託やETFに投資する替わりにSoftBank Groupに投資する手がありかもしれない。新しいモメンタムに上手く乗れるかも知れない。
2025年1月5日 日曜日