世界の動き 2024年12月30日 月曜日

今日の一言
「飛行機事故」
飛行機事故は重なる事例が多い。今回はバードストライク原因説が飛び交った。
飛行機は距離当たりの事故死率で見ると自動車よりずっと安全らしいが、事故が起こると多くの乗客が亡くので悲劇的だ。務安空港の滑走路は短いようだが、仁川空港へ向かえば胴体着陸が可能だったのではないかとも思えた。

何れにしても事故原因をしっかり究明し、再発防止策を講じて欲しい。

ニューヨークタイムズ電子版より
1.韓国で飛行機墜落事故、乗客ほぼ全員死亡
【記事要旨】
昨日、済州航空が運航するボーイング737-800型機が韓国の空港で着陸中に墜落し、乗客乗員181人のうち179人が死亡した。韓国の航空事故としては過去30年で最悪のものとなった。
バンコク発の飛行機は、韓国南西部の務安国際空港に着陸しようとして現地時間午前9時ごろ墜落した。事故の映像には、白とオレンジ色の飛行機が機首を上げて滑走路を猛スピードで走行し、バリアに衝突して爆発する様子が映っている。2人の乗組員が尾部から救出された。
当局は、飛行機の着陸装置が故障した理由、鳥がジェット機に衝突したかどうか、悪天候が要因だったかどうかなど、この悲劇の原因を調査している。
国土交通省によると、務安空港は着陸時にパイロットに鳥との衝突の恐れがあると警告していた。同機はその後すぐに緊急警報を発し不時着した。機体のブラックボックスは回収された。
この墜落は、大統領の弾劾後、金曜日に暫定指導者に任命された韓国の崔相穆大統領代行にとって最初の大きな試練となる。
【コメント】
チェジュ航空の旅客機が壁に衝突し大破する事故の起きた務安(ムアン)国際空港は、今月2日、成田・関西国際両空港との間で毎日運航の直行便が新たに就航。仁川、釜山などの空港に続く「玄関口」として、日本と韓国の結びつきを強める役割が期待されている。(産経新聞)

2.ヒズボラ解体の裏側
【記事要旨】
9月27日に暗殺される直前まで、ハッサン・ナスララはイスラエルが自分を殺すとは思っておらず、より安全な場所に行くよう警告を無視した。
しかし、イスラエルの諜報機関は彼のあらゆる動きを何年も追跡していた。イスラエル国家との戦いでレバノン民兵を数十年にわたって指揮したヒズボラの恐れられる指導者ナスララの死は計画的な諜報活動の結果だった。
タイムズ紙の、イスラエル、アメリカ、ヨーロッパの現職および元職員20人以上へのインタビューに基づき、イスラエルのスパイがヒズボラにどれほど浸透していたかを明らかにしている。彼らはヒズボラの掩蔽壕に盗聴器を仕掛ける人材を募集し、司令官と4人の愛人の会合を追跡し、ヒズボラの指導者の動きをほぼ常に把握していた。
【コメント】
イスラエルの諜報力は常に周辺国と戦争状態が継続していることで鍛えられた。我が国はどうなのだろうか。

3.アゼルバイジャン、先週の飛行機墜落事故の責任をロシアに求める
【記事要旨】
アゼルバイジャンの指導者は先週のアゼルバイジャン航空の旅客機墜落事故についてロシアを直接非難し、モスクワに責任を認めて被害者に補償するよう求めた。イルハム・アリエフ大統領は、ウラジミール・プーチン大統領が前日に出した漠然とした謝罪では両国間の友好関係を維持するのに十分ではないと述べた。
エンブラエル190型機は水曜日、アゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部のグロズヌイに向かっていたが、ナビゲーションシステムに干渉が発生したため着陸を中止した。同機はカザフスタンで墜落し、乗客38人が死亡した。その半数以上はアゼルバイジャン国民だった。アゼルバイジャンと米国の当局者は、同機はロシアの防空ミサイルによって撃墜された可能性が高いと考えている。
【コメント】
ドローン攻撃を防ぐ電波妨害がそもそもの事故の原因のようだ。このような電波妨害が羽田空港周辺で実施されたら、日本の空路は完全にマヒするだろう。

その他の記事
ドイツ:
イーロン・マスク氏は極右政党「ドイツのための選択肢」への支持を強めた。
ミャンマー:
ロヒンギャ族のイスラム教徒少数派は長らく軍の標的とされてきた。現在、民主化を求める反政府勢力が同集団を攻撃している。
ジョージア:
同国は元サッカー選手で西側諸国を批判する保守派を大統領に任命した。

中東関連
ガザ:
パレスチナ人と人権団体は人道的状況がさらに切迫していると述べている。
シリア:
アサド独裁政権の残党を裁きにかけることが新政権の最優先課題として浮上した。
イスラエル:
イエメンに拠点を置くイラン支援の民兵組織フーシ派は、この1週間、ほぼ毎晩のようにイスラエルに向けて弾道ミサイルを発射している。

ビジネス
製造業:
メキシコは、トランプ大統領が中国に関税を課すと脅したことで、自国の工場の魅力が高まることを期待している。
貿易:
異常気象と世界的な需要増加により、コーヒーの卸売取引は50年ぶりの高水準に近づいている。
金融:
金融業界の人々は、プライベートクレジットの闇の世界に警鐘を鳴らしている。
(注:プライベート・クレジットとは、投資家から直接資金を調達した運用者が、銀行を介さずに企業に融資する投資手法です。
プライベート・クレジットのメリットは、次のような点です。
・銀行を介さないため、借り手企業はより高い機動性や機密性、融資実行の確実性、構造的な柔軟性を追求できる。
・相対で融資を行うため、個別企業に合わせた融資条件で機動的に融資を実行できる。
プライベート・クレジット市場は、2023年までに約1兆6,000億米ドル(日本円で約248兆円)にのぼり、米国のハイイールド債券市場に匹敵しています。2027年までに2兆米ドル超えの見通しで、持続的に拡大しています。)

2024年12月30日 月曜日