世界の動き 2024年12月16日 月曜日

今日の一言
「小倉南区」
 マクドナルドでの中学生死傷事件には驚いた。事件現場となった小倉南区には最近まで月に一度訪問していた。地場のうどん屋さんのチェーンの本社での役員会に出席していたのだ。
 広い道路と道路沿いの大型飲食店が印象的なエリアだ。福岡がインバウンドも含め大いに活況を呈しているのに対し、北九州はいまいちだが、伸びしろは大きいかと思う。
 2大百万都市(福岡は160万人、北九州は91万人)を抱える福岡県の最低賃金は今年10月の改訂で992円で、東京都の1163円とは随分差がある。犯人はマクドナルドも自由に買えないレベルの生活に恨みを蓄積させて犯行に及んだのだろうか。
 闇バイトの強盗の頻発に加え、日本も随分危険な国になってきたものだ。自分で注意することはもちろんだが、社会全体でのセーフティネットの拡充も犯罪の抑制には有効だと思う。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.弾劾後、韓国は選挙で選ばれた指導者不在に
【記事要旨】
 土曜日、韓国国会が尹錫悦大統領の弾劾を可決した後、トップの不在が何カ月も続く可能性のある政治的空白が残った。
 韓悳洙Han Duck-soo首相が暫定指導者に就任した。憲法裁判所が尹大統領の復職か解任かを決定するまで新政権は樹立できない。憲法裁判所では、判事9議席のうち3議席が空席となっているので、国会は3人の判事を指名し、韓首相に正式に任命するよう求める予定だ。
 裁判所の審議には最大6カ月かかり、大統領が正式に解任されれば、新大統領を選出にさらに2カ月かかる。
 ​​尹大統領は、「決してあきらめない」と述べていたが、暴動などの容疑で逮捕される可能性もある。検察は、昨日尹氏に尋問のため出頭するよう求めたが、同氏は現れなかった。
【コメント】
 指導者が退場し政治的な空白が半年も続く。米日韓と言う対中国対抗軸は、大きく揺らぎそうだ。

2.反政府勢力はシリアをどう統治するのか?
【記事要旨】
 2017年以来、反政府勢力「タハリール・アル・シャム」は、シリア北部のイドリブ県で実利主義的な統治を行ってきたが、強力な治安部隊も維持しており、権威主義的とみなされる手法や厳しい刑務所環境を継続してきた。
 イドリブは比較的人口の少ない貧しい農業地帯で、反政府勢力は現在、国家政府を樹立しようとしている。Timesの特派員は、地元住民、専門家、人道団体の代表者らに話を聞いて、反政府勢力の姿と、迫りくる統治から何を期待できるかを探った。
【コメント】
 反政府勢力が一本化できるのか、勢力争いで内乱が起きないか、外国勢力の介入はどうなるか、不安要因は沢山ある。

3.ABC、トランプ氏の名誉毀損訴訟和解のため1500万ドルを支払う
【記事要旨】
 ABCニュースは、次期大統領ドナルド・トランプ氏が起こした名誉毀損訴訟和解のため1500万ドルを支払うことに同意し、その金をトランプ氏の次期大統領財団と博物館に寄付する。
 同ネットワークとスターキャスターのジョージ・ステファノプロス氏も、3月のインタビューでトランプ氏について行った発言を「後悔している」とする声明を発表した。
 キャスターは、2023年の民事訴訟でトランプ氏が「強姦の責任」があるとされた後もトランプ氏を支持し続けた理由を女性下院議員に尋ねたが、陪審員はトランプ氏を強姦ではなく性的虐待の責任があるとしていた。
 米国政治について:
・シリコンバレーのリーダーの一部がトランプ氏と親交を深め、最も影響力のある企業の一部は就任式に7桁の小切手を約束した。
・トランプ氏は、元国家情報長官代理のリチャード・グレネル氏を「特別任務特使」に任命した。
・ハイメ・カチュアの友人や家族は大量国外追放を支持する投票を行った。現在、彼は国に留まるために奮闘している。
【コメント】
 rape強姦とsexual abuse性的虐待という言葉の違いが指摘され、トランプ側が勝った。
 最後のJaime Cachuaの記事は意味がわかりませんでした。

その他の記事
ジョージア:
 議員らは元サッカー選手で極右政治家に転身した人物に大統領職を譲り、現職大統領との対立が始まった。
インタビュー:
 駐日米国大使ラーム・エマニュエル氏が任期を終えようとしている。彼は、自分の焦りが国を重要な防衛問題で前進させるのに役立ったと語った。
ビジネス:
 日産からフォルクスワーゲンまで、世界中の自動車メーカーは、業界が電気自動車に移行し、中国企業が拡大する中で苦戦している。

2024年12月16日 月曜日