今日の一言
「今年の一文字」
「金」に決まった。オリンピックの金、裏金、賃金、いろいろな思いが詰まった一文字だ。良い選択だったと思う。清水寺の管主さんが書かれた字は達筆で読めなかった。今ではネットで崩し字の検索もできるが、珍しい崩し方だった。
当方の今年の一字は何か。「家」ですかね。今年家を建てて引っ越しも終わったところだ。正月は少し片付いた家で迎えられそうだ。
ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.イスラエルはシリア領土に留まると表明
【記事要旨】
アサド政権の崩壊に応じ、イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラエル軍は「一時的に」占領したシリア領土に自軍が留まると表明したが、撤退の時期については明らかにしなかった。
イスラエル軍は主に、国連平和維持軍が監視する非武装地帯となるはずだった155平方マイルの地域に展開している。更にイスラエル兵らはシリア領土の奥深くにも陣取っている。イスラエルとシリアのイスラム反政府勢力の相互敵意を考えると、両者の合意は遠いようだ。
政府の崩壊により、アサド政権が犯した犯罪に対する正義を求める長年の運動が再燃したが、アサドが裁判にかけられないかもしれないという不満もある。
シリア北部のアレッポでは、亡命住民が帰国を祝った。
【コメント】
戦前の日本軍の「南部仏印進駐」を彷彿とさせる火事場泥棒的なイスラエル軍の動きだ。撤兵の意図はまるで感じられない。
2.トランプ氏、中東顧問にトラック販売員を指名
【記事要旨】
トランプ次期大統領の次期中東顧問マサド・ボウロス氏は、億万長者の大物として名声を博している。同氏は10月、記者に対し、自身の事業は数十億ドルの価値があると語った。トランプ氏は同氏を「ディールメーカー」と呼んでいる。
しかし記録によると、ボウロス氏は過去20年間、ナイジェリアでトラックや重機を販売してきたが、昨年の利益は6万6000ドル未満だった。レバノン系アメリカ人で、息子はトランプ氏の娘ティファニーと結婚しているボウロス氏が、事業で多額の富を築いたという兆候はない。同氏は先週、何年も中東には行っていないと述べた。同氏の経歴に関する混乱は、トランプ氏のチームが同氏の人選をどれほど徹底的に精査したかという疑問を生じさせている。
米国の政治について:
・バイデン大統領は、約1,500人の刑期を減刑し、非暴力犯罪で有罪判決を受けた39人を恩赦する。これは、1日あたりの大統領恩赦としては過去最大となる。
・トランプ大統領は、2021年1月6日の国会議事堂襲撃事件の非暴力参加者への恩赦を、大統領就任後の「最初の1時間」に開始すると約束した。
【コメント】
米大統領の恩赦権限
『アメリカ合衆国 アメリカ合衆国では、連邦法犯罪の恩赦権限は大統領、州法犯罪のそれは各州の知事に属する。 アメリカ大統領は在任中、犯罪者に恩赦することが伝統になっており、大統領は自身が弾劾された場合を除き、国内で刑の執行猶予や減刑の恩赦や、囚人を完全に無罪放免する恩赦を与える権限もある。』
日本の恩赦
『恩赦法において、政令をもって行う恩赦(政令恩赦)と個別に行う恩赦(個別恩赦)の2種類が定められています。
(1) 政令恩赦
政令で恩赦の対象となる罪や刑の種類、基準日等を定めて、その要件に該当する人について一律に行われるもので、皇室または国家の慶弔ないし重要行事に際して行われてきました。
大赦、減刑、復権の3種類があり、実施される恩赦の種類ごとに大赦令、減刑令又は復権令が公布されます。
(2) 個別恩赦
有罪の裁判が確定した特定の人に対して、個別に恩赦を相当とするか否かを審査し、相当と判断された人について行われる恩赦です。
特赦、減刑、刑の執行の免除、復権の4種類がありますが、常時いつでも行われるもの(常時恩赦)と、内閣が一定の基準を設け、一定の期間を限って行われるもの(特別基準恩赦)があります。』
なるほど、日本でもありうるのか。
3.米国はいかにしてアフガニスタンで恐ろしい敵を作り出したか
【記事要旨】
2008年、150人の反乱軍がアフガニスタンの小さな村にある米軍基地を制圧した。9人の米兵が死亡、24人が負傷したこの戦いは「ウォントの戦い」として知られるようになった。Timesの元カブール支局長は、この攻撃を指揮したタリバンの司令官、オスマン・ジャワリ師にインタビューした。
戦争が始まったとき、オスマン師の谷の人々は米国が約束した未来を信じていた。そこにはタリバンはいなかった。その後、米国の空爆で罪のない人々が殺され始めた。オスマン師によると、タリバンの勧誘は活発化した。米国は味方を敵に変えたのだった。
【コメント】
第二次大戦後の日本の占領以来、米国の占領政策は上手く行ったためしが無い。これは政治学で研究する価値がある課題だろう。
その他の記事:
ウクライナ:
ロシアは、鉄道や道路の重要な接続があるウクライナ軍にとって戦略的な都市、ポクロフスクに向かって進軍している。
EU:
欧州中央銀行は、地域の経済見通しが暗くなっているとの懸念が高まる中、今年4回目の金利引き下げを行った。
アルゼンチン:
ハビエル・ミレイ大統領は、インフレを抑制したことで国内外から称賛されている。しかし、彼の政策は広範囲に苦難をもたらしている。
2024年12月13日 金曜日