世界の動き 2024年12月12日 木曜日

今日の一言
「ホリデーシーズンに株式市場にどう取り組むか」
『現在、多くの投資家が様子見をして市場を眺めている。
インフレ、AIに関する矛盾した報告、地政学などなど。市場に参入しない理由のリストは長いが、決して際立ったものではない。
正しい企業、正しい戦術、そして最も重要な正しい見通しに集中し続けることの重要性を今こそ思い出すべきだ。
歴史は、正しい視点で市場に参入することはほぼ常に絶好のタイミングであることを示している。』
米国の投資コンサルタントKeith Fitz-Geraldの言葉だ。彼のTop PickはTESLAとAPPLEだ。

ニューヨークタイムズ電子版Top3記事
1.シリアの秩序回復の取り組みに復讐の影
【記事要旨】
アサド政権を打倒した反政府勢力のリーダーは、シリアから逃亡した「犯罪者」を引き渡し、アサド政権下での囚人への拷問や殺害の責任を問うよう他国に呼びかけた。
アサドとその家族の亡命を受け入れたロシアに向けられたものかどうかは明らかではない。
この発言は、アサドに忠誠を誓っていた地域で武装集団が民間人への報復攻撃を行ったと戦争監視団が述べた直後に出された。50年にわたり圧政を強いてきたアサド政権のメンバーに対する報復への激しい欲求を抑えながら、法の支配を維持するのは大変なことかもしれない。
トルコが支援する勢力と戦ってきたクルド勢力はシリア北部のマンビジ市で、米国が仲介する停戦に合意したと発表した。
米国外交:バイデン大統領の国家安全保障顧問ジェイク・サリバン氏は、本日イスラエルでベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談する予定。アントニー・ブリンケン国務長官は、シリア情勢について協議するため、今週トルコとヨルダンを訪問する。
【コメント】
暫くの間、反政府勢力間の勢力争いは免れないだろう。反アサドは唯一の結節点ではある。

2.FBI長官は辞任の意向を表明
【記事要旨】
クリストファー・レイFBI長官は1月に辞任すると述べた。この決定は、ドナルド・トランプ次期大統領が、長官の10年の任期満了前に長年の忠誠者カシュ・パテルを長官の後任に据える意向を発表したことを受けてのものだ。
レイ長官のFBIは、2022年に機密文書を求めて彼のマール・ア・ラーゴ邸宅を捜索するなど、トランプ氏を繰り返し捜査した。「彼の行動には非常に不満だ」とトランプ氏は日曜放送のインタビューで述べた。
メイン州のスーザン・コリンズ上院議員は、トランプ氏が国防長官に指名したピート・ヘグゼス氏と会談し、性的暴行疑惑や軍における女性の役割など、さまざまな問題について追及した。彼女はまだ彼を支持するかどうか決めていない。
移行作業:トランプ大統領は、連邦取引委員会(FTC)の委員である共和党員のアンドリュー・ファーガソン氏を委員長に選び、また、元上院共和党反トラスト顧問のマーク・ミーダー氏を委員会のメンバーに選んだ。現委員長のリナ・カーン氏を事実上締め出すものだ。
【コメント】
忠臣で固める人事はトランプの独裁を防げないと思うのだがどうなるのだろうか。大統領就任後のトランプの動きに目が離せない。

3.スーダン内戦の中心にゴールドラッシュ
【記事要旨】
戦争はスーダンの経済を破壊し、医療制度を崩壊させ、首都ハルツームの大半を瓦礫と化した。同国は民族浄化と世界最悪の飢餓に悩まされている。しかし、金の取引は活況を呈している。
スーダン全土に貴金属の豊富な鉱床があり、生産と取引は戦前の水準を超えている。世界価格が記録的な高値に達している中、数十億ドル相当の金がスーダンから流出している。このような思いがけない利益は、戦闘の資金源として利用され飢えた人々には届かない。
【コメント】
ゴールドラッシュの蔭にロシアの企業があるとの報道が2022年11月にNHKであった。地域での影響力を強め、ワグネルの資金源にする動きのようだ。

その他の記事
米国:
超党派の議員グループが、ユナイテッドヘルス・グループ、CVSヘルス、シグナなどの医療コングロマリットを解体する法案を求めている。
ドイツ:
オラフ・ショルツ首相は信任投票を要求した。これは政府を解散させ、首相を追放する可能性のある総選挙につながる正式なステップである。
テクノロジー:
Googleは、スプレッドシート、ショッピングサイト、その他のサービスを自動で閲覧できるAIを導入した。

男女不平等に触れ、女性の性的指向に対する偏見を訴える中国映画「ハーストーリー」が興行成績を席巻している。共産党の機関紙でさえもこの映画を賞賛した。
政府がフェミニスト運動を取り締まり、女性に結婚と出産を勧めている時代に、この映画の成功は予想外だった。しかし、これはこの国の検閲の予測不可能な性質と、女性中心の物語への欲求の高まりを反映している。

2024年12月12日 木曜日