世界の動き 2024年11月29日 金曜日

今日の一言
「ジャパン・プレミアム」
Wikipediaによれば、『ジャパン・プレミアム(Japan Premium)とは、日本の金融機関が海外の金融市場から資金調達するとき上乗せされた、その他の国の(表向きは同程度の信用力とされる)金融機関より高い金利のことである。1997年秋より発生し、1998年秋にはさらに金利が上乗せされたが、日本経済の回復とともに概ねこのような金利が上乗せされることは無くなったが、日本経済の悪化に伴い、再び上乗せされる虞れがある。』
この言葉を何故思い出したか。昨日の日経夕刊でフランスの国債のドイツ国債に対する上乗せ金利(信用力の弱さを反映する)がギリシャを上回り0.9%に近付き西欧諸国で最大になったという記事を読んだからだ。フランスの年間の財政収支がGDP比6.1%の見込みになり財政再建に赤信号が灯ったのが引き金だ。
振り返って我が国を見れば、財政赤字残高はGDPの2倍以上であり、毎年の財政収支ではGDPの6-7%の赤字が常態化している。
政府の(国民の?)野放図さのおかげで、昔懐かしいジャパン・プレミアムが市場からの圧力により日本国債の金利上昇で再現する日も近いと思うのだが。幸いなことに国債急落説はここ10年叫ばれているが実現していない。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.レバノンの停戦は維持されたようだ
【記事要旨】
停戦は2日目を迎え、ほぼ維持されたが、イスラエルは停戦協定の条件に違反した過激派を標的とした空爆を実施した。
イスラエルの攻撃は、水曜日の夜明け前に停戦が発効して以来初めてのものだったが、イスラエルとヒズボラのどちらも本格的な戦闘再開の意図はないようだ。
停戦で主要な役割を果たす予定のレバノン軍は、イスラエルが昨日「数回」停戦に違反したと非難した。
レバノン全土で、人々はを停戦を安堵とともに迎え、平常心を取り戻すことを期待した。

他の中東関連:
・シリア反政府勢力がここ数年で最大規模の攻撃を開始し、シリア軍基地を制圧した。
・レバノンでの停戦により、ガザのハマスはますます孤立している。
・ヒズボラが弱体化する中、イランは対立を減らしたいとの兆候を示している。
【コメント】
このまま薄い氷が割れなければ良いのだが。

2.ロシアがウクライナの電力網を攻撃
【記事要旨】
ロシアがミサイルとドローンでウクライナのエネルギーインフラを攻撃。100万人以上のウクライナ人が停電に見舞われた。プーチン大統領は、この攻撃はキエフが米国の長距離ミサイルでロシア領土を攻撃したことに対する報復であると述べた。
ウクライナのエネルギー省は、同国のエネルギーインフラに対する大規模な攻撃は今年11回目だと述べた。
背景:ロシアとウクライナはここ数週間、攻撃の激化に巻き込まれている。両国は1月にドナルド・トランプ次期大統領が就任する前に交渉の立場を改善しようとしているようだ。
【コメント】
サッカーの試合でのラスト5分だ。

3.オーストラリア、16歳未満の子どものソーシャルメディア利用を禁止
【記事要旨】
オーストラリア上院は昨日、16歳未満の子どものソーシャルメディア利用を禁止する法律を承認した。
新法では、ソーシャルメディアプラットフォームは、16歳未満のアカウントを作れないように「合理的な措置」を講じなければならない。企業は年齢要件を実施しなかったことで罰金を科せられる可能性があるが、未成年のユーザーもその親も、違反で処罰されることはない。
ソーシャルメディア企業には、法律の要件を満たすための12か月の期間が与えられているが、法律がどのように施行されどう機能するかについて大きな疑問が残っている。
【コメント】
いいね! 出来れば公共の場所でのスマホの使用も禁止して欲しいものだ。

その他の記事
米国では:
感謝祭:
雨に濡れたニューヨーク市で行われた毎年恒例のメイシーズ感謝祭パレードを、街頭や自宅で何百万人もの人々が見守った。
家族:
次期大統領の息子ドナルド・トランプ・ジュニアは、トランプの政治ブランドへの忠誠心を最もよく評価できる人物として名を馳せている。
テクノロジー:
マーク・ザッカーバーグはマール・ア・ラーゴでトランプと会談した。ザッカーバーグは次期大統領とのより良い関係を築こうとしている。

その他の国では:
英国:
感情的な公開討論の後、議員らは今日、末期患者の安楽死を認めるかどうかの投票を行う予定。
中国:
政府は、軍のエリート幹部が「重大な規律違反」の疑いで停職処分を受けたと発表した。
南アジア:
バングラデシュでヒンズー教の僧侶が扇動罪で逮捕されたことを受けて、インドとバングラデシュは激しい非難を交わした。

2024年11月29日 金曜日